The Girl on a Motorcycle (la motocyclette) 1968年 イギリス・フランス作品
監督 ジャック・カーディフ
出演 マリアンヌ・フェイスフル アラン・ドロン ロジャー・マットン
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
夫のレイモンと一緒にベッドで眠っているレベッカは、ダニエルとサーカスに出演している夢を見て目が覚める。
彼女は、ハイデルベルクに住む大学教授のダニエルに会いたくなりライダースーツに身を包み彼からプレゼントされた大型バイクにまたがりハイデルベルクを目指すことに。
途中、流れる景色を見ながら彼との出会いや想い出にふけるレベッカ。
なぜ今の夫と結婚してしまったのだろうかと思いつつ、もう一度ダニエルと会える事を楽しみにバイクを走らせるのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
調べたら、昨年リマスター版がリバイバル上映され3月にブルーレイになっていたこの作品。
サイケデリック・モータームービーなんだそうだ。(昨年の公開時サイト)
自分は、そんなことすっかり知らなくて普通にDVDで観賞させてもらった。
今更ながらサイケデリックとはなんぞや?と調べたら
「心理的感覚や様々な幻覚、極彩色のぐるぐる渦巻くイメージによって特徴づけられる視覚・聴覚の感覚の形容表現」(ウィペディアより)
なるほど、そう説明されるとあの映像も納得がいくぞ。
昔は本当にビックリだったんじゃないかな?今見ても凄い色使いだと思ったのだから。
彼女の雰囲気を簡単にいうと、アニメ「ルパン三世」パート1(緑ジャケット、ルパン)に出てくる、ふ~じぃこちゃぁ~ん風。
ふ~じこちゃぁ~んもきっとあのライダースーツの下は裸体だろうから。
というか、あれって女性だとジャンプスーツというらしい。
なんぞや?とこれまた調べたら、男性でいうつなぎなんだと。女性用つなぎじゃ~かっこ悪いわな。(^◇^;)
それでは、ドロンはと言いますと、彼女が熱烈に思いをはせる大学教授ダニエルでした。
今の夫は年上の優しい人だけど優しすぎる冴えない男ということらしい。そんな夫に比べたらそりゃ~男の色気がぷんぷん、女性が夢中になるいやらしさを持った彼の方がいいに決ってますわな。
さらに禁じられた恋(不倫)ともなればなおさら~。そういうのが似合う似合う。格好いいドロンでした。
バイク乗ってる姿はやっぱいいなあ。
そうそう、ライダームービーと言われてますが、どう見てもあれって引っ張ってますよね?
昔はよくそういう撮影技法を使っていた(今もかも知れませんが)らしいので。
良くも悪くもラストですよ、一種のホラー映画かと思ったくらい衝撃的でした。
いや~凄い作品でしたわ~。(~_~;)
Adieu l'ami 1969年 フランス作品
監督 ジャン・エルマン
出演 アラン・ドロン チャールズ・ブロンソン ブリジット・フォッセー オルガ・ジョルジュ=ピコ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
アルジェリアから帰還した軍医のディノ・バラン。同じく帰還したアメリカ人の傭兵フランツ・プロップに何故か気に入られこれからも一緒に仕事をしなかと誘われる。
彼はその前に女性に声を掛けられていた。それも旧友の名を叫ばれて。
素っ気ない態度を取ったものの、どうしても気になり女性に再び会うことにした、バラン。すると女性から自分が盗んだ債券を会社の金庫に戻して欲しいという事だった。それもクリスマスの日に。
ちょうど健康診断がクリスマス前にあり、場所は、金庫の隣の部屋で行われるので下見はばっちり出来るはずだというのだ。
バランは下見をし当日盗みに出掛ける。
だがそこへ何故かプロップが現れ彼は金庫の中にあるであろう現金2億フランを盗みに来ていた。ひょんな事から協力し金庫破りを試みる二人。
成功するも中身は空っぽ。
さらに、金庫室に閉じ込められてしまった。二人はなんとかしてこの場から逃げだそうとするのだが。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
「大脱走」&「荒野の七人」のチャールズ・ブロンソンとの共演ということで、期待大にして観賞したのが悪かった。(毒舌)
想像していた内容とすっかり違い、はぁ?としか思えなかったのだ。
妙な感じの男の友情というのは理解出来る。
しかし・・・。( ̄。 ̄;)
見所は?
ケンカのシーン?
二人の肉体美の共演?
互いを単独犯だと言い張る所?
きっと、
ラストの叫び声なんだろうねえ。(^◇^;)
それでは、軍医のディノ・バランを演じたドロンはと言いますと。
画像にも掲載したけど、あの赤いベレ帽がすっごく似合って格好良かった!
で、どこが軍医?そこの設定がよくわからん。
結局の所、女運がないというか、女性に弱いというか・・・。
そこは、納得いったけど。
男性には受けるのかも?
ラストまで我慢して見続けるのが、最低の条件ですけどね。
来週も、アラン・ドロン特集です♪
Les félins 1964年 フランス作品
監督 ルネ・クレマン
出演 アラン・ドロン ジェーン・フォンダ ローラ・オルブライト アンドレ・オウマンスキー
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
いかさまカード師のマークは、ギャングのボスの娼婦に手を出した事で、彼らに命を狙われてしまう。
なんとか、逃げ延びホームレスなどが行く施設へ転がり込んだ。
ある日、運転手の仕事が舞い込んでくる。雇い主は豪邸で暮らす未亡人バーバラ。運転手兼世話役として雇われた彼が屋敷にいくと、同じく世話役として働いていた、彼女の従姉妹メリンダと出会うのだった。
力仕事など、男性でしか出来ない事が彼の仕事となった。
マークは、ふと、屋敷にバーバラだけなのに、大量の食事を用意するメリンダに不信を抱く。
彼は、ギャングから身を隠すのに都合がいいと考えながらも何かこの屋敷には秘密があると思い、バーバラが何故に未亡人になったかを調べ始める。
一方、バーバラは鏡の向こうの誰かと話をしている様子だったが・・・。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
昨日の作品よりも遅い公開なのに、白黒の作品だった。
ヒッチコックまではいかないけども、それなりに、サスペンスでちょっとラストもドッキリだった。
上手い演出だな~と思ったら、監督は、「太陽がいっぱい」と同じ監督さんでした。だから、邦題も「~がいっぱい」つながりなのね~と昔の宣伝の曖昧さに納得でした。(^◇^;)
それでは、ギャングに追われるマークを演じた、ドロンはと言いますと。
娼婦に手を出すとか、見初められて運転手になっちまうとか、すっごく納得がいく美形だった。
慌てふためく様子とか必死に何かを探す姿とか、むちゃくちゃ格好良かったし、可愛かった。
あの運転手姿も似合ってましたなぁ~。
そうそう、
白黒の画面なのに、セリフの中で「あなたは、やっぱりグレーが似合う。」と言われていたマーク。
本当かどうかは確かめる事が出来なかったので、いずれカラー修正出来るようでしたら、本当のグレースーツの様子も見てみたいものです。
オチは言えないけれど、やっぱり怖いのは、お・ん・な、という事で、気になる方は是非観賞して下さい。
自分は偶然、CSの放送が見れたのでした。(~_~;)
La tulipe noire 1963年 フランス・イタリア・スペイン作品
監督 クリスチャン=ジャック
出演 アラン・ドロン ドーン・アダムス ウィルナ・リージ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
「フランス革命の時、さまざまなヒーローが誕生した。だが、その中で埋もれた英雄もいた。ここでは、その中の一人を紹介しよう」
1789年6月。
貴族を脅かし、正義の為に行動をおこしていた男。その男の首に償金が賭けられていた。
男の名は「黒いチューリップ」
愛馬のヴォルテールに乗っていつものように貴族の馬車を襲ったギヨーム。だがその時、頬に大きな傷を負ってしまった。
このままでは逃げ切れぬと思い、弟のジュリアンを呼びつける、ギヨーム。ジュリアンはギヨームから世間を騒がす「黒いチューリップ」はオレだと聞き大喜び。
そして、自分も世の中を変える人物になれるとし身代わりを快く引き受けた。
彼はギヨーム伯爵として街へ出掛けるも、思わぬ事で落馬してしまう。それを助けてくれたのはカロという女性だった。
すぐさま彼女と恋に落ちてしまうジュリアンだったが・・・。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
今月14日~25日に開催される第72回カンヌ国際映画祭で、名誉パルムドール受賞者がアラン・ドロンに決まったというニュースを聞いたので、今月はまるまる彼の出演作品を紹介します。
とはいっても自分が好きなのは若かりし頃なので、60年代~70年代限定とさせていただきます。
まずは、この作品。
個人的に見終わってふと思ったのが、アニメ(漫画)「ベルサイユのばら」に登場する、黒い騎士のこと。本来、まったく、関係ありませんけども。
貴族を狙うという点と、マント姿でなんとなく・・・。(^◇^;)
そうそう、これは基本コメディらしい。見方を変えればラブコメでも通用するかも?
それでは、注目のドロンはといいますと。兄と弟の2役でした。
腹黒の兄ギヨームと純な弟ジュリアン。声も分けてしゃべっていた様子。
ジュリアンがむっちゃ可愛らしくってねぇ~。(*^-^*)
反面の兄の男臭さもすっごくよかったです。(^_^)v
カロも可愛かったなあ。
時代ものの衣装もどんぴしゃりの似合い方。当時の伯爵だから、タイツ姿というか、独特のあの格好がさまになってました。
彼は何でも着こなしてしまいそう。
そうそう、戦いというか剣さばきも上手かったです。
また、こんな感じのドロンが見れたらいいなあ~。
Fleuve noir 2018年 フランス・ベルギー作品
監督 エリック・ゾンカ
主演 ヴァンサン・カッセル ロマン・デュリス サンドリーヌ・キベルラン エロディ・ブシェーズ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
ヴィスコンティ警視は、息子がドラッグ密売に関係し警察で保護されたと連絡をもらう。なんとか、コネで釈放してもらい息子に説教をするも、自分自身も酒浸りで妻に見放されている状態だった。
そんな中、16歳のダニーが行方不明になり捜査の一員に加わることになった。
そこへ、彼は家出ではないかと助言する彼の家庭教師をやっていたペレールが署に来る。妻子持ちだが生徒に肩入れする傾向があり、ヴィスコンティは会った時から彼が犯人ではないかと疑り始める。
さらに、ダニーの母親が献身的に障害を持った娘の世話をするのを見て母親のソランジェに深入りしてしまう。
だが、同僚のマルクは、その母親こそ犯人ではないかと言い出すのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
自分が知ってる限りでは、ヴァンサン・カッセルとは、「ドーベルマン」以来の共演なのでは。
やさくれたカッセルは、なんとなく新鮮だった。キャラクター的には好きではないタイプだったが。
酒浸りのごんじ。(←方言ですね、強情っぱりにちかい感じの言葉です)
捜査中なのに、「すみません、1杯もらえますか?」っていう警察官っている?(@_@)
それも、酒を1杯だよ。
最近、酔っ払いがキライだからむっちゃムカついたのだ。何様だと思ってるんだ~コイツ~って。母親にはどっぷり肩入れ。まずくないのか~と。
そういう役なんだけども。
カッセルの作品をたくさん見ている訳ではないけど、本当に珍しい役柄だった。
それでは、今週のデュリス君はと言いますと、怪しげな元家庭教師のペレールだった。
カッセルのヴィスコンティ警視も変な奴だったけども、デュリス君のペレールはもっと怪しい妙な人物だった。
真面目そうな雰囲気ではあるのですが、良い奴なのか悪い奴なのか、頭がいいのか悪いのか?嘘か本当か?
怪しすぎますデュリス君。
上手すぎて、ちょっとビックリと同時に気持ち悪い野郎だなあ~と思ったのでした。こっちも珍しい役柄だった。
手紙を渡そうとするのが信じられなかったけども。
ちょっとだけ意味深なある種のネタバレを。
何故に自分の欲望のはけ口を自分の子供に向けるのだろうか。
ちょっと違ってたから、バレないと思った?
そこも信じられなかったなあ。
Une nouvelle amie 2013年 フランス作品
監督 フランソワ・オゾン
主演 ロマン・デュリス アナイス・ドゥムースティエ ラファエル・ペルソナ イジルド・ル・ベスコ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
親友ローラの葬儀でお別れの挨拶をしているクレール。
ローラが残していく、夫ダヴィッドと赤ん坊の娘リュシーの事は自分がこれからも面倒を見ていくと誓う。ローラとは7歳の時に彼女が転校してきてからず~と永遠の親友だった。
自分の分身を失ったように日々落ち込むクレール。見かねた夫のジルはそろそろローラの家を訪ねたらどうだと提案する。それでも彼女は悲しさが増すだけだからと避けていた。
だがふとジョギングの途中で彼女の家に立ち寄るクレール。
そこには赤ん坊リュシーを抱く女性がいた。クレールは夫のダヴィッドは何処に居るのかと訪ねると振り向いた女性が彼だった!
彼は泣き止まないリュシーをあやす為に妻の格好をしたというのだが・・・。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
田舎のミニシアター系に行って観賞。
その映画館が上映10分前にならないと建物にも入れてもらえないという場所でむちゃくちゃ驚いたのだ。ついでに隣が工事中でうるさいかもしれませんの張り紙。
これだったら、都会まで行った方がよかったかな~と思ったぐらいの設備の場所でした。
まだ、名画座とかのほうが良かったかな?と、映画館の愚痴はともかく、
これが公開された時は、そんなに言われて無かったと思うが、今で言うジェンダーのお話。
彼はゲイではない。女装が好きで女性が好きな男性。女性に憧れる男性というべきか。
自分も女性だけど男性にあこがれていて、どちらかというと男性的な服装が好きだから、なんとなく彼の気持ちが理解出来るような気がした。
本当はもうちょっと違う感覚だろうけども。
少しだけというべきかな。
それでは、女装好きな男性ダヴィッドでヴィルジニアでもあるデュリス君はと言いますと。
嬉しそうに女装をしていた。
パンフに書かれていたけどお姉ちゃんがいるそうで幼い時は姉の着せ替え人形のようにされていたのだと。でもそれが楽しかったのだそうだ。
マジで上手い。
仕草も自然で、それにうらやましいほど、細かった!ダイエットをしたというが、いや~格好いい!それに綺麗だしエレガントだし。
ラストなんて本当男性的な格好良さではなくて女性的な格好良さだったよ。
ネタバレになってしまうが、どうしても感動したのであのシーンの紹介を。
入院してしまったダヴィッド。意識を取り戻してもらうようにクレールが彼を女装させる。そこが感動的だったのだ。
ヴィルジニアとの想いでの曲「あなた とともに」を口ずさみながら。
フランス語だからかな?むっちゃよかったのだ。
映画館で泣きそうになったよ。
自分らしく生きる。それを認めてくれる人がいる。
うらやましいとも思ったよ。
今でこそ、また上映して欲しい作品です。
Casse-tête chinois (スパニッシュ・アパートメント3) 2013年 フランス・アメリカ・ベルギー作品
監督 セドリック・クラピッシュ
主演 ロマン・デュリス オドレイ・トトゥ セシル・ドウ・フランス ケリー・ライリー
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
子供を二人連れて走っているグザヴィエ。タキシードに着替え花嫁の家族と写真を写した。
数ヶ月前。
彼はまだパリにいた。妻のウェンディと二人の子供と幸せに暮していた。本も出版し次回作の構想も考えていた。
そんな矢先、レズビアンの友人イザベラから子供が欲しいと相談されそれならと精子を提供した。イザベラは妊娠するもウェンディには怒られてしまった。
さらに、彼女はニューヨーク出張の時に好きな人が出来たとあっさり離婚。二人の子供を連れてニューヨークへ行ってしまったのだ。
取り残されたグザヴィエは、寂しさのあまり自らニューヨークへ行く。
イザベラを頼りにたなんとかウェンディの住まいを見つけ会いに行く。そして、彼らの側にいたいと決めた。
だが、ここは異国の地。
なんとかグリーンカードを取得しようとする彼が選んだ作戦は?
勝手な感想(自分の思い込み多々)
スパニッシュ・アパートメントの続編。前回の「ロシアン・ドールズ」から10年。とうとう、グザヴィエも40歳になりました。
最初は学生だったのにねえ~、相変わらずのグズグス感はありましたけども。
ということで、
27日から「パパは奮闘中!」という作品が公開されるのでそれを記念して、ロマン・デュリス君の出演作品を紹介することに。
やけに、ここ数年知らないうちに彼の出演作が目白押しで。
なんたって、いつの間にかのハリウッドですよ!それも監督はリドリー・スコット!
その事は最終日に紹介するとして、まずはこちらから。
成長はしているグザヴィエ。なので、今回のグズグズ感は何故か今までよりも許せた。
逆に奥さんがむっちゃわがままに見えた。
偏見かもしれないが、レズビアンが浮気してたことにちょっとショックだった。男女のカップルだってするんだから、当り前なんだけどさ。
なんか勝手にしないものと決めつけてたから~。
そして、妊娠。
なぜに男性っぽい人の方が妊婦になるのだろう?
ホルモンバランス的にいいのかな?(何が!)
知らない人の精子より知ってる人のってのは分かる気がする。それに基本グザヴィエは良い奴だから。
それは分かるけども、言われて提供するのはどうかな?その点、奥さんが怒るのも分かるような気がしたけどね。
でもまあある種、男性はたくさんの子孫を残したいという本能があるらしいから。
それでは、グザヴィエを演じたデュリス君はと言いますと。
家族思いの良いパパでけなげだった。
忘れてたけど、そうかあ元カノか~と思いだした、マルティーヌこと、オドレイ・トトゥ。
そういえば、彼女とは他の作品でも共演してたよね。
これで最終章なのかな?
それとも、また数年経ってするのかな?
次回は50代?
My Blueberry Nights 2007年 香港・中国・フランス作品
監督 ウォン・カーウェイ
出演 ノラ・ジョーンズ ジュード・ロウ レイチェル・ワイズ ナタリー・ポートマン
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
ニューヨークのカフェに1人の女性がやってくる。
店のオーナーのジェレミーは、彼女から彼氏が来たらカギを渡してくれと預かった。そして、再び女性、エリザベスがやってくる。
彼氏は来たかの問いに来なかったと答えるジェレミー。落ち込んだ様子の彼女に、同じように預かっているカギがあると言いだし、いろんな物語があると語り出す。
エリザベスはジェレミーからいつも売れ残ってしまうブルベリーパイを食べさせてもらいながら、その話を聞いていく。
ある日、エリザベスは、この地を離れようとメンフィスへ行く。
不眠症の彼女は夜も昼も働き、両方の店に顔を出す警察官に出会った。そして、その様子をジェレミー宛に手紙を書いて送るのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
作品は10年前だが、これは最近観賞した。
当時は、むっちゃ人気の作品だったんじゃないかなと記憶しているが。(間違ってたらすみません。)
独特の世界感を出す監督として、ウォン・カーウェイって有名だったし人気だったんじゃなかったかな?
実はその当時は毛嫌いしていた。基本、アジア系の作品に興味がないからだけど。
今回改めて観賞すると、分かる気がした。これは、人気が出る作品だな~って。(^◇^;)
主人公もいいいが、やっぱり、2人の名女優だろう。
レイチェル・ワイズにナタリー・ポートマン。この2人の演技でこの作品は成り立ってる気がするよ。
上手いもんなあ~。
どちらも、気が強い女性を演じているのだが、そこに、ふと見せる弱さがじ~んと来る。
とはいえ、やっぱ、ジュードの格好良さなんだけどね。(^_-)
それでは、
目的のジュード・ロウはと言いますと、店主のジェレミーだった。
店を切り盛りしながら、彼女が送ってくる手紙を待っている彼。
必死に探そうとするも、ある地点で諦めて、ひたすら待ち続ける。いいわ~その片想いな感じが。
眠っている彼女に何気にキスしたり、防犯カメラの映像をすり切れる(当時はビデオテープだったっけ?)ほど見たから見せられないとふと告白するのがね。
優しい感じの格好良さでいいんだよねえ。
やっぱ、美形だし。(←そこ!)
そろそろ、空欄の10年を埋めるべく、観賞してない作品を探して観賞しようと思っている所存。
だって~
魔法学校の校長先生がよかったから、このまま続投してくれることを願っておりますわ。
Les aventuriers 1967年 フランス作品
監督 ロベール・アンリコ
出演 リノ・ヴァンチュラ アラン・ドロン ジョアンナ・シムカス セルジュ・レジアニー
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
レテシアは、自分の作品製作の為の材料をスクラップ工場などへ行き集めていた。
そして、一つの修理工場を訪ねる。しかし、店主らしき男性は忙しそうに出掛ける様子で売り物も譲る物も何もないとそっけない態度。だが、その様子に何故か興味を抱いたレテシアは、どこへ行くのかも聞かずその男性に一緒に連れて行って欲しいと願い出る。
ローランは戸惑うも邪魔をしなければと彼女を連れていった。
広い草原になにやら立てて、待っていると、飛行機が飛んできて見事にくぐっていった。パイロットのマヌーは、凱旋門を飛行機でくぐる仕事をすれば大金がもらえるとしてその練習をしていたのだ。そして、本番。邪魔が入り見事に失敗。
会社にその事がバレて飛行機のライセンスを失った。
されに、ローランは、開発していたレーシングカーが壊れ散財に。
そして、レテシアは個展が失敗に終わった。
それぞれが夢破れ途方に暮れた時、マヌーは友人の弁護士からきいた海底に沈むお宝の話しを思いだし、本当か問いただした。
そして、一括千金を目指しその海峡へ3人で行くのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
以前、真田広之さんがアクションスターとして活躍してた頃の作品を片っ端から鑑賞していた時に、千葉真一さんと共演した作品「冒険者カミカゼ」というのがあったが、その時にこの映画に対してのオマージュ的な作品だと聞いていて、いつかは、鑑賞しなければと思っていた1本が本家のこの作品。
千葉ちゃん、アラン・ドロンの役をおっとったわけね。(^◇^;)
年齢設定からすると、真田さんの方がよかった気がしたが・・・。(^◇^;)
見比べる訳でもないが、まあ、やっぱり本家の方が良かった訳で、
邦画の方で登場した軍艦島は今だに時が止まった島だけど、この作品にも似たような場所が登場してびっくりした。
世界に似たような場所が存在するんだな~と。
それでは、本家、ドロンこと、パイロットのマヌーを演じた彼はといいますと。
これまた純な青年役でした。
意外とお喋りで、しゃべれんじゃん!と思ってしまったのでした。(当り前だ)
そして、いきなりのやさくれ姿。
船の上での髭に長髪もよかったです。(^_^)v
レテシアが可愛くて綺麗~。ヒロインになるのも納得。
だけど、芸術作品は理解不能。
個展を見に行って、2人が彼女に姿を見せないで帰っていくのが何か良かったなあ~。
そうそう、ラストシーンのロケ地はボイヤール要塞という場所でナポレオンが海からくる敵陣に対抗する為に作ったそうなのですが、軍艦島とはちょっと違い、存在はしてるものの、一般人は立ち入り禁止で、回りを見学する船だけは出てるそうです。
未だに存在するのも貴重ってことですかね。
実は、サンダンス映画祭の名前の由来になった映画「明日に向かって撃て」もこの作品へのオマージュだったそうで。
当時、そうとうの影響力強かった、この作品。
なかなか面白かったですからね。
で、ラストのラストに突っ込みを。
白いシャツを着て、胸ポケットの膨らみが見えたら、そうなりますわな。
やっぱスイッチは自分でいれたんかな?
Rocco e i suoi fratelli 1960年 イタリア・フランス作品
監督 ルキノ・ヴィスコンティ
出演 アラン・ドロン アニー・ジラルド レナート・サルヴァトーリ クラウディア・カルティナーレ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
駅に降り立つパロディ家。
母親と4人の兄弟は、ミラノに出稼ぎにきている長男ヴィンチェを頼ってこの地へ移り住む事にしていたのだ。しかし、その肝心な長男が迎えに来ない。
彼の家を訪ねれば、彼の恋人の家で婚約パーティーの真っ最中だった。だが、彼の母親は大反対。婚約は破談になってしまう。
なんとか、住まいを見つけ、職にも就いた兄弟たち。
次男のシモーネは腕っ節を買われボクサーになり見事初戦を勝利する。だがその時、出会った娼婦ナディアに夢中になってしまい、彼はだんだんとトレーニングもおろそかになってしまう。
そんな彼を三男のロッコは事あるごとに庇っていた。自分の勤めているクリーニング店の給料を持って行かれても彼は何も言わずにいた。
その後、彼は徴兵され寄宿舎へ。そこで、偶然、兄の前から姿を消していたナディアと再会する。
彼は、彼女から兄と別れた理由などを聞く度に恋に落ち一緒にやり直すことを決意する。
だが、徴兵から帰ってきた時に、その事がバレてしまい、怒ったシモーネは、ロッコの目の前でナディアを我が物にしてしまうのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
ドロンの初期の作品で代表作としてあげられている作品。
フランス人なのに、イタリア人の役をしている。もち、セリフはイタリア語なので吹き替えられているのだけども。
イタリア映画を他にも数本見たことあるけども、
イタリア人って家族の結束が他の国より強い気がするんだよね。
今回も、普通これだけ気が合わないというか、問題児の兄ちゃんなのに、庇い合うのだ。家族だからって理由でさ。
ほっとけよ~とは思ったんだけど。
それでは、早いですが、三男、ロッコを演じた、ドロンはと言いますと。
むちゃくちゃ、純粋というか出来てるというか、出来すぎてムカつくというか、純粋無垢な青年だった。
汚れをしらないようなあの眼差し。
聖人すぎて、兄をだめにする弟君だった。(そう、下の弟に説教されてた)
兄の代わりにボクサーになるロッコ。だが、勝利したのに、泣き出すのだ。
可愛いというか、まじで、無垢なんだなあ~とは思ったが。(ちょっと芝居掛かってて、臭かったけども。)
とはいえ、さっきも言ったように、ムカつくほど良い奴で、イライラしっぱなしだった。
兄ちゃんだけども反論しろよ~とか、もう、こんな家族見切っちゃえば~と何度も思ったことか。
それにしても、
今で言うストーカー並につきまとうシモーネ。でも、彼はなんであんなにあの女性に夢中になったんだろう。
怖い程惚れ込んでたからさ。
どうも、こういう純粋な役が、当分ドロンの役の定番だったらしい。
ちなみに、原題の意味は「ロッコと彼の兄弟」
主役だったんだと知ったのでした。(^◇^;)
そうそう、久々に白黒作品でした。
いつかは、ぶち当たるとはおもっていたんですがね。
Le samouraï 1967年 フランス作品
監督 ジャン=ピエール・メルヴィル
出演 アラン・ドロン ナタリー・ドロン フランソワ・ベリエ カティ・ロジェ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
「サムライは、孤独である。ジャングルに住むライオンと同じ精神である」
小鳥のさえずりで目が覚める男。
街を歩きながらふと鍵が掛かっていない車を発見し、鍵を探り当てエンジンをかける。とある場所で新しいナンバープレートと銃を受け取り、恋人のコールガール、ジャーヌにアリバイを頼み、常連の賭博場でも同じように頼んだ。
そして、ナイトクラブのオーナーを依頼通り射殺した。
だが、そこまでは良かったが、部屋を出てきた所でこのクラブのピアニスト、ヴァレリーに顔を見られた為に、賭博場にいた所を逮捕されてしまった。
ジェフ・コステロは、それでも、目撃者の曖昧な証言と恋人のジェーヌの証言で釈放はされたが、警察から目を付けられ依頼主からは信頼を失ってしまい命を狙われてしまうのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
今週は、永遠のプレイボーイ(表現古いですか?)アラン・ドロンの若き日の作品を紹介しょうと思う。
以前から気にはなっていたが、行きつけの美容院でジャン=ポール・ベルモンドの写真が飾ってあり、彼と共演した作品を見る前に偶然CSで放送されてたのを録画してこの映画を見たら、彼にはまったからだ。(長い理由)
現在は白髪のおじいやんになってしまっているが、
この年代(60~70年代)の彼はむちゃくちゃ自分好みのいい男。そして、作品的にも面白いものばかり。
というか今見るから、突っ込みどころが多いのだ。
それでは、この作品を。
日本の侍をモチーフにしてるらしい、「フレンチ・フィルム・ノワール」の1本。
カタカナだと難しけども、簡単に言えば、おフランス製のギャング映画。(^◇^;)
日本でも一時、ヤクザ映画が流行ったからそんな感じらしいのだ。
映像も無機質であえてそういう演出らしいのだが、その雰囲気がオープニングの一言で表している侍の精神的な世界感をだしているように思える。
ストーリーは、目立たない殺し屋が目立ってしまったらさあたいへんみたいな感じ。
まあねえ、人知れずの暗殺者が警察から目を付けられたらそうなるしかないしね。
それでは、
目だってしまった殺し屋ジェフ・コステロを演じた、ドロンはといいますと。
セリフ少な!というか、無口。なのに、格好いい。(*^-^*)
あの眼差しはイチコロです。
妙なセリフのオンパレードではなく、仕草や行動で見せる感じが好きになったのだ。
立ち振る舞いとでもいいますか、醸し出す雰囲気といいますか。
いや~ステキ!
そうそう、最初の奥様(?)との共演作品でした。
こんな役柄がず~と続くのかと思ったが、初期の頃はむっちゃ違うイメージだったドロン。
それを垣間見る作品を明日は紹介します。
Wolves 2014年 フランス・カナダ作品
監督 デヴィッド・ヘンター
出演 ルーカス・ティル ジェイソン・モモア ステーヴン・マクハティ ジョン・パイパー=ファーガリン
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
普通の高校生のケイデンは、毎夜悪夢にうなされていた。自分が狼になって両親を襲い殺害してしまう夢だ。
だが、それは現実になり、彼は警察に追われるようになってしまった。
しかし、自分自身は何が起っているのか自覚がない。ただ、力がみなぎるのは、以前から感じていた事だったのだが・・・。
TVのニュースで自分が養子だったと分かったケイデン。そんな事も知らなかったのだ。
ふと、立ち寄った店でワイルド・ジョーと名乗る男の話から、ある街へ行くことにした彼。街に着くと見知らぬ男性から農場で人手が足りないから働いてくれと声をかけられた。ちょうど、地元の住民といざこざが起きようとしていた所だったので、そのままその男の言うことを聞き、農場へと行く事に。
そこで、彼は真実を聞かされる。
声をかけてきた男は、産みの母ルシンダの兄で、ケイデンはこの地に代々住んでいるオオカミ男の純血種だというのだ。そして、街を支配しているコナーこそ、彼の本当の父親だという。
いきなりの話で戸惑うケイデン。
それでも、農場で働きながら、いろんな事を学んでいく。
アンジェリーナという女性とも出会い、新たな人生が始まったかに思えたのだが・・・。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
「美女と野獣」のいろんなバージョンを探していて、目にとまった邦題がこの作品だった。
あらすじの内容で興味を持ち鑑賞したら、青春もので面白かったのだ。
そして、
主演は誰だ?と調べたら、あ~「パワー・ゲーム」の親友かあ~となって、ルーカス君の出演作を見まくったのだ。
あの特殊メイクは大変だったと思うが、(ちょっとメイキングみたい!)なかなか、アクションも満載&突っ込みどころも満載で楽しかったのだ。
で、
初めて知ったけども、オオカミ男に咬まれると、人間はオオカミ男になるんだねえ~っていうか、それって、ドラキュラじゃねえ?と思ったのは自分だけではないだろう。(^◇^;)
苦しい設定というか、ごちゃまぜにしちゃったのかも?
それでは、
純血種のケイデンを演じた、ルーカス君はといいますと。
なかなか、格好良かったのだ。うん、好みだな。容姿も仕草も。
甘い感じもだせるし、あの声が気に入った!
今後の活躍が期待できるぞ。
さしあたって、きっと日本に来るのは、「X-Men」の最新作だよね。
前回は、出番が少なかったから、今度はもう少し活躍して、自分の記憶に残る事を期待しているぞ。
さて、その「X-Men」でも見直そうかな?(^◇^;)
Populaire 2012年 フランス作品
監督 レジス・ロワンサル
主演 デボラ・フランソワ ロマン・デュリス ベレニス・ベジョ ショーン・ベンソン ミュウ・ミュウ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
田舎から憧れの職業、「秘書」の面接に来たローズ。
応募人数が多い為、彼女の時もあっさり終わりそうになる。なんとかしなければと目に付いたのが机の上にあったタイプライター。彼女は、指1本で早撃ちを披露する。
それが保険会社の若き社長、ルイの目に止まり、彼はある事をひらめいた。
無事採用されたローズだったが、1週間の研修で自分がタイプライター以外何も出来ないと思い知らされる。解雇状態になりつつある彼女に、最後のチャンスとして、タイプライターの大会で優勝する条件が出された。
しかし、指1本では限界があり、優勝は逃してしまった。
だが、ルイはローズを家に招き5本の指で早撃ちをする技術を教え込む。すると、次回の大会から、あれよあれよと優勝を勝ち取り、フランス全土の選手権大会へ出場する事になるのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
衣装から時代背景から、何もかも、自分が大好きなオードリー・ヘップバーンが出演していた大好きなあの映画の感じをそのまま現代風にして見せてくれた感じの作品。
簡単に言えば、「マイ・フィア・レディー」のタイプライター版。
主人公の彼女が一生懸命タイプを打つ姿が、可愛かったし、色っぽかったし、面白かった。
デュリス君演じる人物と一緒になって彼女に惚れちゃったよ~。
あの5本指の特訓は見事!!
奇抜すぎるとも思えるけど、それがまた、あの時代の映画っぽい背景だから許せちゃうのだ。
それでは、
金持ちの御曹司で鬼コーチのルイを演じたデュリス君はと言いますと。
金持ちぼんぼんも似合うわ~。
指導する鬼ぶりも、実は、ず~と1人の女性を思い続けてたっていう恋愛感も~。
なんたって、
最終戦の時に、勝つには、自分以外の一流に託すしかないって決意するのが切なくて~。
彼女を一番に考える姿がけなげで、すっごく格好良くって、すっごく素敵で、久々に惚れ直したよ~。
あのデュリス君で、こんな作品を見れるなんて感激~。
本当、急に、映画の幅も演技の幅も広くなったよねえ彼は。
実は、都会の名画座みたいな所で見たから、久々に人の頭の位置を気にして観賞したのだ。
その映画館の雰囲気も懐かしかった~。
彼の最新版は、田舎まで来ないかしら?
映画館でデュリス君のきれいな女装みたいよ~。ダイエットして挑んだ役柄なんだって。
早くみたいわ~。
L'écume des jours 2013年 フランス作品
監督 ミッシェル・ゴンドリー
主演 ロマン・デュリス オドレイ・トトゥ ガド・エルマレ オマール・シー
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
「これはすべて本当の物語だ。何故ならすべてボクが想像した事だから。」 ボリス・ヴィアン(原作者)
働かなくても一生困らない暮らしが出来る程の財産を持つ、コラン。
彼には、友人はいるが、恋人はいなかった。
しかし、クロエと出会い恋に落ち、結婚。新婚旅行先から帰ってくると、急にクロエの様子がおかしくなる。
医者に診せると彼女の肺の中に睡蓮(スイレン)が根付き花を咲かせているという。
なんとか、その花を枯らそうと薬を飲むが、副作用で、他の生花までも枯らしてしまう、クロエ。
さらに、高価なこの薬は、コランの財産を使い果たしてしまうのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
幻想的な小説を、幻想的に映像化した作品。
原作を読んでないから分からないが、個人的には、幻想すぎて、付いていけなかった・・・。( ̄。 ̄;)
ファンタジーが嫌いな訳ではない。
しかし、こうもなると、なんだか、その場に置いて行かれてしまうのだ。
独創的とも書いてあるが、本当に独創的すぎて、個人的にダメだった。。
絵画の世界感と似ている気がする。
自分の感覚に合う絵画だと見ていて、面白いというか、美しいとか分かるが、感覚が合わないと、どこが良いのかまったく分からない。
そんな感じ。
それでは、
金持ちのコランを演じた、デュリス君はと言いますと。
これまた、金持ちという今までを考えると珍しい役。以外と、ぼんぼん風も似合ってたよ。
妻を愛し、妻に尽くす姿は、感動的で、素敵。けなげで泣けてくるぐらい。
むちゃくちゃやさしい雰囲気は、すっごく好感触だったよ。(^_^)v
だが、しかし・・・。
そこまで幻想的だったら、ラストも幻想的でいいと思うのに、妙にそこは、現実ぽい感じだった。
なんでファンタジーで悲劇なんだろう?
とにかく、
個人的にここまでのぶっ飛びファンタジーは付いていけないと自覚した。(^◇^;)
あ~もう、お腹いっぱいっすよ。(~_~;)
L'homme qui voulait vivre sa vie 2010年 フランス作品
監督 エリック・ラルティゴ
主演 ロマン・デュリス マリナ・フォイス ニエル・アレストリュプ カトリーヌ・ドヌーブ
勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
弁護士のポールは、上司から自分の引退後、事務所を任せたいといわれる程の人材だった。
郊外に自宅を持ち、妻サラと子供2人と幸せな日々を送っていた。
だが、いつの日か隣に住む写真家グレゴールとサラの仲を疑りだし、夫婦げんか後の仲直りのワインの出所がグレゴールだと確信する。
彼は、事の真相を隣へ確かめに行く。そこで、あっさりグレゴールは認め、かっとなったポールは弾みで彼を殺害してしまった。
子供達の為に死体を隠し、自分自身も葬る、ポール。
そして、グレゴールとして、言葉も通じない見知らぬ土地で暮す事にするのだった。
勝手な感想(自分の思い込み多々)
いよいよ、デュリス君も子持ちの役が回ってきた!!
しかし、口が達者な弁護士の役はどうも~と思っているうちに無口な役に・・・。
弁護士が板につくのはまだ先かな?
死体を隠すのは納得だが、犯罪者の子供として育って欲しくないと自分まで葬るのは、すげ~と思った。
大概は、逃げ延びるだけで精一杯になるんだけど、そこまで先を考えるとは。
皮肉な事に、目立たないように、ひっそりと~と思っているのに、何故か注目されてしまうという事実。
もう、いつばれるのか、ハラハラドキドキしちゃったよ。
それでは、
犯罪を犯したポールを演じた、デュリス君はと言いますと。
デビュー当時の、ちゃらちゃら男はどこへやらの落ち着いた大人の男がそこにいた。
基本的に根っからの悪人の役ではなかったが、なかなか心に秘密を持つ、謎の男という感じは、素敵だと思った。
人生をリセットするという感じで、きちんと生活を送る。そこも、好感だったなあ。
写真家というのも板に付いていた感じ。
偽りとはいえ、才能があったってことだよね。
ちょい役で、カトリーヌ・ドヌーブが出演していて、前半以外にも絡みがあるのかと思ったら、まったくなくってビックリ!!
あの大物女優をいいのか~とも思ってしまったが。(^◇^;)
ラストは、煮えきれない終わり方だった。なので、妙に続きも気になる。
彼は、墓場までその事を持って行けるのだろうか?行ってしまうんだろうなあ~きっと。(意味深・・・)