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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

雪と桜と吉井勇と

2025年03月27日 | 鑑賞・まなび

西から北上するのが桜前線

だったけれど、

最近はイレギュラーも多く、

今年は東京が一番に開花した。

ついこないだ雪が降ったのになぁ。

 

昨日、宮崎の西都市では30度。

もぉ訳がわかりませぬ。

 

 

雨男だの晴れ女だの、

科学的にはありえないらしいが

自らそう名乗る人に時たま出くわし、

また気のせいか、彼ら彼女らは

少し自慢気にも感じられる。

 

さておいて。

「遊戯空間」はそれの流れで語ると

〈雪劇団〉といえるのか?

 

『狂人よ、何処へ

~俳諧亭句楽ノ生ト死~』

作/吉井勇

構成・演出/篠本賢一

於/上野ストアハウス

その初日の朝、2025年3月19日

東京は季節はずれの雪。

 

2018年1月、浅草の木馬亭での

『全段通しリーディング

仮名手本忠臣蔵』六演目。

その千秋楽にも雪。

開演前は何でもなかったのに

幕が開いてから降り始めた雪が

終演の頃には積もりにつもって、

下町を真っ白に染めた・・・

 

ご存知の方も多いだろう

『忠臣蔵』といえば仇討ちは雪の中。

 

ただ『仮名手本〜』は幕府の禁制から

時代や名前を変えた作品なので、

大石内蔵助を先頭に仇首とともに

泉岳寺に向かう場面等はないのだが

 

 

その印象のせいだろう!

〈雪劇団〉と書いたのは。

 

水曜日の雪は午前のうちにはあがり、

夜劇場に向かう頃、道は乾いてさえいた。

 

さて、雪のあとの道と異なり

ブログの道筋は覚束ない。

遊戯空間の最新作の話だ。

 

大正・昭和の歌人で、松井須磨子の

『ゴンドラの唄』の作詞者でもある

吉井勇が、落語家・俳諧亭句楽を描いた

9本の戯曲、『句楽の日記』など小説を

構成し、2幕の舞台にしたのが

『狂人よ、何処へ

~俳諧亭句楽ノ生ト死~』だ。

 

数行前に〈雪劇団〉と述したが、

詳細にいえば今は劇団ではない。

プロデュース団体だ。

とはいえ今回も、おなじみの役者衆に

新たな顔ぶれを加えて、

劇団的なまとまりを魅せてくれた。

 

シアターコクーン『アンサンブルデイズ』、

文学座『リセット』、東京演劇アンサンブル

『白い輪、あるいは祈り』といった

同時期の、かつ歴史ある団体の芝居を抑え、

「こりっち」週間口コミランキングで

堂々1位に立つなど、好評裡のうちに

23日に終幕。

 

もっと早く筆を取りたかったのだが。

 

主宰篠本賢一は早くも、

代表を務めるもうひとつの劇団

「うつり座」公演を5月に!

足を止めずに……。

そちらは早々に感想が書きたい


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