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麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

訪中譚⑪~武漢その1

2008年01月09日 | 中国公演07
 漢口駅に寝台列車が滑り込んだのは、まだ朝も浅い時間でした。
 2007年11月4日、広いホームには我々日本人のほか、楽器を持った西洋人、勿論中国の方もいて・・・そう、芸術家たちが次々に改札に向かって歩いていく。

 第8回中国芸術祭
 3年に一度開かれる、中国はもとより世界中の芸術が集う祭典!
 07年は、ここ武漢で開催。
 演劇に絵画に工芸に・・・そうそう、日本からは茶道も招かれていると後から聞いた。とにかくあらゆるアートが集結する一大イベントに、東演も参加すべく、武漢にやって来たのダ!

 言い遅れましたが、武漢市は、中国語読みが「ウーハン」。湖北省の省都で、長江と漢水、二つの河で隔てられた「武昌」「漢陽」「漢口」の三鎮が並立した街だ。

 再び朝の漢口駅。
 僕達は、湖北省話劇院のメンバーや『臨時病室』の作家・沈さんの旦那様に出迎えていただき、租界の面影を残しながら急速に発展した漢口から橋を渡って、武昌に入った。ホテルは湖北省話劇院のテナントとして入っている「武漢路100城市旅店」。
 一見、ホテルの上層階に劇団が間借りしてるうようだが逆で、劇団の持ちビルの1階~7階をホテルに貸しているのだという。

 昼からは、その湖北省話劇院主催の歓迎昼食会が催され、美味しい食事とお酒で旧交を温めました。
 
 彼らは僕たちに先駆けて、その夜公演を控えていたのですが、李天佑役(東演では笹山が演じる患者さん)の王強国氏などは、白酒をグイグイやっていました・・・。

 で、その数時間後、彼らの芝居を観ることになるのだが、以前にも増して円熟した舞台になっていた。

 そうそう、中国でも数多く賞を取っている『臨時病室』。
 もともと登場人物は3人で、前述の笹山演じるおじいさんと、矢野泰子(劉大香/おばあさん)と、岸並万里子(王艶艶/看護婦)で東演は公演を重ねているが、なんと“本家”は5人芝居になっていた。
 おじいさんの学生時代のマドンナ、おばあさんの甥っ子が登場。
 
 日本側は皆目がテンになった・・・ 

 武漢での公演は5年前に続いて2度目。
 なのに、なんだか懐かしさを感じるのは何故だろう・・・。

 ツアー最大の7日間の逗留になるのだが、東演にとって“中国のフランチャイズ”と劇団員誰もが思う、この街でのお話し、これからたっぷりゆっくり語りましょう。
ちなみに翌日5日、大規模な「開会式」が行われ、東演からは代表の山田珠真子、制作の横川と、通訳を兼ねた能登剛が参加した!
 
コメント
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