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キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

ワーキングガール - 80's Movie Hits ! -

2013-03-24 | 80's Movie Hits !
- 80's Movie Hits! - 目次はこちら

■Let The River Run/Carly Simon
from「ワーキング・ガール/Working Girl」(1988年・アメリカ)

監督=マイク・ニコルズ
主演=メラニー・グリフィス ハリソン・フォード シガニー・ウィーバー

 メラニー・グリフィス扮する主人公テスは証券会社で働く秘書。社内での成功を望んでいるが、学歴がないために出世どころかアイディアを実現することすら難しい。同年代の女性上司(シガニー・ウィーバー)が彼女のアイディアを盗用しようとしたので、上司の入院中に自ら行動して企画を実現させ、恋と成功とを勝ち取るというサクセス・ストーリー。アメリカは実力社会のイメージを持つ人もあるだろうが、やはり学歴で扱いに差があるのはどこも同じ。「カクテル」でも高卒のトム・クルーズは就職に苦労していたよね。

 この映画のメラニー・グリフィスは輝いている。当時の大物スタア、ハリソン・フォードやシガニー・ウィ-バーとの共演だけど、決して印象は薄くない。彼女自身の出世作となったのも納得できる。働く女性に限らずこの映画から元気をもらった人も多いと思うのね。見終わった後の爽快感には本当に勇気づけられる。恋人アレック・ボールドウィン、ド派手な同僚ジョーン・キューザック("coffee?, tea?, me?"は印象に残るよね)、脇役にはケビン・スペイシーも出演している。「愛は霧のかなたに」に出演しているシガニー・ウィーバーが、オフィスにゴリラのぬいぐるみを置くのはご愛敬。

 カーリー・サイモンは映画音楽にかかわることが多く、本作では全体のスコアも担当している。60年代にサイモン・シスターズという姉妹デュオでデビューし、ボブ・ディランのマネージャー氏の手でソロデビュー。72年のグラミー賞で最優秀新人賞を獲得している。Let The River Run は映画冒頭、通勤で混み合うニューヨークの風景に重なり、タムで刻まれるリズムが気分を高揚させてくれる。オスカーも獲得した名曲。数年前にビールのCFでも使われていた。日本人にとっては高島政伸のドラマ「HOTEL」の主題歌(邦題はステップ・バイ・ステップ)という方がおそらくピンとくることだろう。ミュージカルでも活躍する島田歌穂によるカバーなのだが、同ドラマでは他にもクリス・デ・バーの名曲 Lady In Red (この映画でも使われている)や セリーヌ・ディオンの Where Does My Heart Beat Now 等洋楽カバーが多数使われている。80年代って洋楽が親しみやすかった時代だったなぁと改めて思う。

Let The River Run - Carly Simon


※Carly Simonの曲が流れる80年代の主な映画
1977年・「007/私を愛したスパイ」 = ♪Nobody Does It Better
1982年・「ラブ・チャイルド」
1984年・「スイング・シフト」 = ♪Someone Waits For You
1985年・「マドンナのスーザンを探して」 = ♪You Belong To Me
1985年・「コードネームはファルコン」 = ♪You're So Vain
1986年・「心みだれて」 = ♪Coming Around Again
1986年・「ベスト・キッド2」 = ♪Two Looking At One
1986年・「恋のじゃま者」 = ♪If It Wasn't Love
1988年・「ワーキング・ガール」 = ♪Let The River Run 他(音楽担当)


コメント
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