Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

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2013-03-01 | 80's Movie Hits !
興行収入1位の映画と出来事80年代を振り返る

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1980年(昭和55年)

□アカデミー賞主題歌賞
♪Fame (Irene Cara) 「フェーム」
□ビルボード年間No.1ソング
♪Call Me (Blondie)
■ジョン・レノンが凶弾に倒れる
■山口百恵・長島茂雄監督・王貞治引退
■大平正芳首相が急死
■ソビエト連邦がアフガニスタンを侵攻
■モスクワオリンピック西側諸国がボイコット
■ロナルド・レーガン大統領に就任
■漫才ブーム
■ポール・マッカートニー成田空港で逮捕

1981年(昭和56年)

□アカデミー賞主題歌賞
♪Arthur's Theme (Best That You Can Do) (Christopher Cross) 「ミスター・アーサー」
□ビルボード年間No.1ソング
♪Betty Davis's Eyes (Kim Carnes)
■チャールズ皇太子・ダイアナ妃成婚
■スペースシャトル・コロンビア号打ち上げ成功
■レーガン大統領・ローマ法王狙撃事件
■台湾遼東航空機墜落向田邦子ら110人死亡
■福井謙一氏ノーベル化学賞受賞
■「窓ぎわのトットちゃん」
■なめネコ

1982年(昭和57年)

□アカデミー賞主題歌賞
♪Up Where We Belong (Joe Cocker & Jennifer Warns) 「愛と青春の旅立ち」
□ビルボード年間No.1ソング
♪Physical (Olivia Newton John)
■ホテルニュージャパン火災
■フォークランド紛争
■日航機”逆噴射”で墜落
■中曽根内閣誕生
■東北・上越新幹線開業
■「セーラー服と機関銃」 快感・・・
■CD発売・レンタルビデオ店・テレカ登場

1983年(昭和58年)

□アカデミー賞主題歌賞
♪Flashdance What A Feeling (Irene Cara) 「フラッシュダンス」
□ビルボード年間No.1ソング
♪Every Breath You Take (Police)
■ロッキード事件田中角栄元首相に有罪判決
■「おしん」ブーム
■大韓航空機がソ連戦闘機に撃墜される
■日本海中部地震
■三宅島大噴火
■「気くばりのすすめ」・「積木くずし」
■カレン・カーペンター死去

1984年(昭和59年)

□アカデミー賞主題歌賞
♪I Just Called To Say I Love You (Stevie Wonder) 「ウーマン・イン・レッド」
□ビルボード年間No.1ソング
♪When Doves Cry (Prince & The Revolution)
■グリコ・森永事件 かい人21面相
■珍獣ブーム エリマキトカゲ
■アフリカ飢餓拡大 各国援助合戦
■新札発行 聖徳太子から福沢諭吉へ
■冒険家植村直己さんが消息を絶つ
■香港返還本調印
■マーヴィン・ゲイ射殺

1985年(昭和60年)

□アカデミー賞主題歌賞
♪Say You Say Me (Lionel Richie)
「ホワイト・ナイツ 白夜」
□ビルボード年間No.1ソング
♪Careless Whisper (Wham!)
■ロス疑惑 三浦和義逮捕
■豊田商事事件 永野会長刺殺
■阪神タイガース21年ぶりV
■アメリカでエイズ広がる ロック・ハドソン死去
■NTT・JT誕生 公社が民営化へ
■つくば科学万博
■坂本九 日航機墜落で死去

1986年(昭和61年)

□アカデミー賞主題歌賞
♪Take My Breath Away (Berlin)「トップガン」
□ビルボード年間No.1ソング
♪That's What Friends Are For (Dionne & Friends)
■チェルノブイリ原発事故
■英国皇太子夫妻来日 ダイアナ妃フィーバー
■株価高騰で財テクブーム バブル景気
■社会党党首に土井たか子が就任
■マルコス政権崩壊 アキノ大統領就任
■チャレンジャー号爆発
■岡田有希子さん飛び降り自殺

1987年(昭和62年)

□アカデミー賞主題歌賞
♪(I've Had) The Time Of My Life (Bill Medley & Jennifer Warns) 「ダーティ・ダンシング」
□ビルボード年間No.1ソング
♪Walk Like An Egyptian (Bangles)
■「サラダ記念日」ブーム
■JRがスタートする
■東京で地価高騰 円高も加速
■利根川進教授ノーベル医学生理学賞受賞
■石原裕次郎死去
■偽造旅券の男女が大韓航空機を爆破
■マドンナ、マイケル・ジャクソン来日

1988年(昭和63年)

□アカデミー賞主題歌賞
♪Let The River Run (Carly Simon)
「ワーキング・ガール」
□ビルボード年間No.1ソング
♪FAITH (George Michael)
■リクルート疑惑
■瀬戸大橋・青函トンネル開業
■千代の富士53連勝
■ベン・ジョンソン ドーピングで金メダル剥奪
■イラン・イラク戦争停戦
■「ノルウェイの森」・「ゲームの達人」
■東京ドームがオープン

1989年(平成元年)

□アカデミー賞主題歌賞
♪Under The Sea 「リトル・マーメイド」
□ビルボード年間No.1ソング
♪Look Away (Chicago)
■昭和天皇逝去 元号が平成へ
■ベルリンの壁崩壊
■天安門事件
■美空ひばり死去 国民栄誉賞
■礼宮さま、紀子さんと婚約
■吉本ばなな「TUGUMI」・「キッチン」
■手塚治虫死去

■アカデミー賞 作品賞
1980年・「普通の人々」(ロバート・レッドフォード)
1981年・「炎のランナー」(ヒュー・ハドソン)
1982年・「ガンジー」(リチャード・アッテンボロー)
1983年・「愛と追憶の日々」(ジェームズ・L・ブルックス)
1984年・「アマデウス」(ミロス・フォアマン)
1985年・「愛と哀しみの果て」(シドニー・ポラック)
1986年・「プラトーン」(オリバー・ストーン)
1987年・「ラスト・エンペラー」(ベルナルド・ベルトリッチ)
1988年・「レインマン」(バリー・レビンソン)
1989年・「ドライビング・ミス・デイジー」(ブルース・ベレスフォード)



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sex / 石田衣良

2013-03-01 | 読書
書店でレジに持って行くのをためらってしまうストレートなタイトル。でも文庫が出たときに、ちょっと惹かれてた。それは帯に書かれていたひとこと、「好きな人とたくさん」。そう、セックスって身体だけのつながりじゃなく心のつながりである。「好きな人とたくさん」するのはとても幸せなことだし、お互いを認めあって、時間や気持ちを共有する大事な時間。あ、この本はいわゆる官能小説じゃないんだ。中も見ず、予備知識もほぼなしに僕はそう思った。ためらわず手にしてレジに向かった。隠すために別な雑誌持って行くとかもなしに(笑)。

世の中は性の話題だらけだ。若い女の子であることがアイドルという名の商品にされていたり、お年頃の男子たちにとっては性に関する情報はあちこちに転がっている状態だ。でも世代によっても、置かれた状況によっても、健康状態や、年齢によってもそれぞれが抱える性にまつわる悩みや思いは違う。石田衣良の「sex」に収められた12編の短編に登場するのは年齢も世代も違う様々な人々だ。若い男女から始まって、中学生、死を間近にしている男、最後のデートをする男女、男性としての自信を失った初老の男性、子供を亡くした夫婦などなど。sexをテーマにしているだけに、おそらく多くの未読の方々は、世間でよく売られている官能小説のようにカギカッコの中に母音や記号が並べ立てられた台詞や、身体の部分をやたら肉感的に表現した言葉が並べられたものを想像することだろう。この本はまったく違う。それぞれの登場人物が執着する行為や嗜好は、丁寧に言葉を選んで綴られている。

12編の中には共感できるものもあれば、いわゆる官能小説的に生々しく感じられる部分もある。二つめのエピソード「文字に溺れて」は、性描写がある小説を図書館で読みまくっている男子中学生が主人公だ。彼は同級生の女子にそれを見つかるが、彼女もそういう本を読むのが好きだと言う。かつて僕もツルゲーネフの「はつ恋」のキスシーンばかりを読み返し、村上春樹の「ノルウェイの森」のラブシーンをついついリピートしてしまったことがある(恥)。ちょっとレジに並べば生々しいものが手に入る今の時代に、こういう中学生ってイヤらしいかもしれないけど、ちょっと好感。また年齢を重ねた男性の悩みと再生を綴った「落葉焚」も素敵な作品。

する話ばかりではない。できない人々の物語もある。妻に近寄ることもできないセックスレス夫婦を描いた「絹婚式」も涙を誘う一篇。また性は何もかも忘れさせて人を虜にするものでもある。そんな一面を描いた「クレオパトラ」や「ダガ-ナイフ」も印象的。若い男女がもつれ合うものよりも、悲哀やドラマを感じさせる作品が好きだ。衝撃作「二階の夜」はダメじゃん!とハラハラしながらも、悶々として寝床にもどる主人公を思うと何故か落語のオチのようなおかしさを感じてしまう。

そして最後の「純花」には涙した。事故で子供を亡くした夫婦の物語。不幸な出来事で子供を亡くした夫婦が、(世間が思うより)意外に早く次の子供を授かることがある。そうした話を聞いて、「どうしてその気になれるんだろう」と思う人は少なからずいると思う。僕も実際そう口にする人たちを見てきた。「純花」にはその答えがある。骨壺を枕元に置いて抱き合う夫婦に、涙を流さずにはいられなかった。

「好きな人とたくさん」は、作者が自ら考えたスローガン。このコピーがなかったら僕はこの本を手にしていなかったろう。読み終えて、抱き合うのに理由なんていらないかもしれないけど、抱き合うのに意味を考えてみてもいいんじゃないのかな・・・そう思えた。最後に、通勤中の読書にはおすすめしません!(笑)。

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