鯛の尻尾を奪い取れ

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豊橋市電気

2016-02-14 21:41:21 | マンホール(愛知県)
豊橋市電気

 豊橋市の電気蓋、のんほいパークの駐車場にありました。 外側に描かれているのは市の花ツツジ、内側には一方向ブランコが描かれています。
 さて、皆さんはブランコが何故ブランコと呼ばれているのかご存知でしょうか?この呼び名にこそブランコが長い間部外秘であった謎があるのです。
 そもそもブランコが渡来したのは平安時代、遣唐使によってわが国にもたらされたという話があります、だがこのブランコはあくまで宮中行事だったのです。鞦韆(しゅうせん)の名前で伝わった遊具は寒食の時期にのみ許された女子限定の行事でありそれが大衆の目に触れる機会は一切ありませんでした。(このあたりは源順「和妙類聚抄」(由佐波利)を参考のこと)

 そして時が過ぎ江戸幕府が鎖国を始めた後にブランコは二度目の渡来を果たします、そうブランコはポルトガル語由来の単語なのです。
 こちらのブランコは瞬く間に巷間に広まり小林一茶「ふらここや 桜の枝を もちながら」などと俳句にも詠われるようになりました。
 俳句ではブランコは春の季語、冬の寒さを逃れ春の訪れを祝う子供たちの象徴となっています。中国詩や日本映画では逆に物寂しさを表現するために冬や孤独のモチーフとして使われることが多いようです。 簡単ながらブランコの小ネタでした(「鞦韆考」も参考になるので呼んだほうが良い)


 更に余談、寒食とは介子推の説話が元になった祭日でここでは詳しく書きませんが興味がある方は検索してください。

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