Chateau Calon Segur 2002
サンテステフの3級シャトーです。
シャトー・カロン・セギュールは非常に古い敷地で、
サンテステフ・コミューンの最北の少々内陸に位置しており、
最も北にある格付けシャトーとなっている。
12世紀頃、
ジロンドを渡る材木を船の名を取り、この辺りのコミューンは“カロン”と言及された。
そして18世紀まで
この地域は“サンテステフ・ドゥ・カロン”及び“カロン”と呼ばれていた。
18世紀には、
このコミューンのブドウの所有者であるジャン・ド・ガスクの娘と結婚した、
ニコラ・アレクサンドル(セギュール候爵)が所有権を獲得し、
元来カロンとして知られていたシャトーの名を、カロン・セギュールと変えた。
1775年には既にプルミエ・クリュ・ドゥ・サンテステフの権利を獲得し、
このコミューンで最初のワインエステートとなった。
「葡萄園の貴公子」とも呼ばれたセギュール侯爵は
一時期ラフィット、ラトゥール、ムートン、カロン・セギュール、すべてを所有していたが、
“私はラフィット、ラトゥールでワインを造っているが、私の心はカロン・セギュールにある。”と言い、
この言葉から、ハートをデザインしたラベルが使われている。
1960年代以降はスランプが続いていたが、
1990年代に入り、
マダム・ガクストンが亡き夫の後を継ぎエステートの経営をするようになってから、
かつての名声を取り戻した。
19世紀の格付け当時から現在まで、
ずっと同じファミリーが家族経営を保ってきていたが、
マダム・がクストンが亡くなり
2012年にシャトーはフランスの大手保険会社に売却された。
<シャトー情報>
年間生産量:24万本
畑面積:60ha
土壌:砂質砂利と鉄に富んだ石灰岩
平均樹齢:35年
植密度:5,600本/ha
平均収量:40~45hl
育成:手摘み。
ステンレスタンクで温度管理、発酵とマセレーションは約24日間。
熟成はトロンセの新樽30%で24~26か月。
清澄はするが濾過はしない。
ブドウ品種:65%カベルネ・ソーヴィニヨン 25%メルロー 10%カベルネ・フラン
所有: Societe Suravenir Assurances(保険会社)
<テイスティング>
色:やや赤紫っぽいガーネット、エッジも同様、粘性高い 透明度低い
香:樽、バニラ、甘い香り、ミント、鉄、カシス、インク、
2日目には、腐葉土やチョコレートの香りも
味:アタックマイルド あまい果実 ブラックチェリー
2日目にはドライフルーツやバニラの風味も。
厚いベルベットのようなテクスチャー、
酸味低め~中等度、
タンニン軽め~中等度 なめらかでシルキー、うっすら張り付くがすぐ消える
2日目にはややタンニン強く感じられ結構張り付くがすっと消える
alc.13%くらいか。
余韻中等度、レーズン、穏やかな酸味、新樽、バニラ、なめらかなタンニン
アッセンブラージュ予想:CS60%、Me40%
アッセンブラージュ正解:CS65%、Me35%
alc.正解:13%
果実味とバニラの甘み・・・おいしいですねー、カロンセギュール
誰でも飲みやすいと思います。
アッセンブラージュはメルロー多めだなーと思ったんですが、
まあ惜しい感じで
これ買ったとき8千円台だったんですが、
今はどのヴィンテージも1万以下で買えないんですね・・・。
これもお隣の国の影響ですか、それとも新しい所有者の戦略でしょうか