Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

がんばったー!ワイン会

2012-05-11 23:59:02 | Wine
5月某日、ワインのブラインドテイスティングの会に参加しました。
参加するのは3回目カナ?あれ、4回目?
まあいいや。

今回は15名参加、皆さん1~2本持ち寄ってワインは17アイテムです。
会場に到着したときに袋に入れたままレストランスタッフにワインを手渡し、
それがカラフェに移し替えられて出てきます。



お料理もコースで出てきます。
まずはそのお料理を一気にご紹介。


スペイン産ハモンセラーノに包まれた山うどのフリット、スパイス風味


春色野菜とサヨリのマリネ、フレッシュチーズ添え
クレソンと西洋わさびのビネグレットソース


真狩産ハーブポークとパプリカのバスク風煮込みパスタ・タリオリーニ


さわらのムニエル白ワインソース香草風味


若鶏のフォアグラ包み焼き、西洋ヨモギのソース


苺とマスカルポーネチーズのムース
(うっかり一口食べちゃいました・・・)

テイスティングと並行してお料理が出てくるのですが、
もったいないことに、
テイスティングに忙しくてゆっくりお料理食べる暇ないんです(汗)
魚料理のときもう白がなかったりするのでマリアージュとかもできないしね(寂)

ということで、テイスティングアイテムのご紹介。
まずはスパークリングから。


色:水色!あ、これ飲んだことあるかも!
アメリカのスパークリングで青いのがあった!
味:でもあのアメリカの青いのよりもこれはかなりドライ。
  alc.やや高め 糖度は低く、余韻はアルコールの物理的刺激と温かみ。
これはアメリカではなくヨーロッパだと思う。
品種は・・・なんか、ユニブランとかそんな感じ・・・かな。

正解はこちら。

ペルル・ブルー
スペインのブドウ(アイレン・マカベオ)を買い付けて
フランスでシャルマ方式で作っているEU規格。
作り手はミシェル・ピカール、ブルゴーニュの名の知れた作り手。

ヨーロッパってとこだけ当たりましたね(笑)


ここからはスティルワイン。
今回は白が3アイテムで残りは全部赤ですって。
苦行だ・・・・(笑)



色:かなり薄い黄色。
香:レモン、ミント、ミネラル
味:アタックは酸味、柔らかいが中等度ぐらいの強さの酸。後半にキュッと強まる。
  グレープフルーツ、柑橘の皮の苦み、やや温かみもある。
う~ん・・・
安めのシャブリ、若くてやや温かい印象を受けるので2009年くらい・・・・かな。

正解はこちら。

中国(山西省)グレイスヴィンヤード シンフォニーシリーズ ミュスカ 2009

げげげ!中国のミュスカ!?
うーん確かにかすかーにマスカット臭がします。
が、しかし、中国とは!予想外でした!
スペインのトーレスとのコラボなんですね。
なぜかヴィンテージだけ正解(笑)



色:濃いめの黄色。
香:軽く古めの樽 グレープフルーツ、はちみつ
味:酸味は強め alc.12%くらい ややドライ 北の印象(ドイツっぽい)
  余韻は結構強めのキュッと締まるレモンのような酸味
ドイツだとヤマを張ると、
リースリング香しないから品種はミューラーかシルヴァーナ。
ミューラーの香りが取れないからたぶんシルヴァーナ。
ミネラルがないからフランケンじゃない。ファルツか?
このドライ感はトロッケン!若い印象だから2010年!

で、正解はこちら。

ドイツ・ファルツ フリードリッヒ・ベッカー シルヴァーナ QbAトロッケン 2010

おや!神がかり的にヴィンテージまですべて正解!
たまにこういうときがあるんです(笑)
 


色:薄い黄色、レモンイエロー。
香:若い樽、干し草。
味:樽強めでタンニン感じる、干し草、若い樽 温かい印象だが酸味もしっかり。
この干し草のニュアンスはSBでしょう。
そしてこのギシギシしそうな若い樽のニュアンス・・・ボル白でしょうね。
若いけど暖かい印象があるからよい年ってことで2009年!

で、正解は、

フランス・ボルドー レ・ザルム・ド・ラグランジュ 2009 (SB主体)

おや、またまた神がかり的正解!
この日はなんだかヴィンテージ当てが調子いい(笑)


ここから赤ワインです。 



色:透明度高い ルビー色
香:カシス、ややスモーキーでスパイシー 甘い メープルシロップ ミルクキャンディ 
味:薄めでシャバシャバ 酸低め~中等度 タンニン中等度で収斂性 甘いキャンディ 
この人工的な甘さはガメイかメルロー。
シャバシャバして薄いから日本か?
日本だとしたらガメイというよりはメルローかな。
いや日本のメルローは青くなるはず。
日本以外のどこかマイナーな国の安いメルロー。若いから2009年くらい。

正解は・・・。

モルドヴァ プルカリ 2008 メルロー

モルドヴァ・・・・(沈)
モルドヴァは東ヨーロッパに位置する、元ソ連の一部だった国で、
最古のワイン生産地の一つで、一説によるとワインの発祥の地とも言われており、
いまでもワイン作りは主要な産業ですが、
品質的にはフランスやイタリアに遅れをとっています。
品種は当たりましたが、ほかはハズレ。
白ワインでチカラ使い果たしたか?(笑)



色:透明度中くらい(ステムがうっすら見える)赤紫色
香:カシス、ブラックベリー、やや薬臭い イタリアっぽい
味:濃いめのテクスチャー 黒果実 糖度やや高い 酸味低目 タンニン中等度で軽く張り付く  
  若い Alc.高め 14%くらいか
この甘くて濃くて赤紫の感じはモンテプルチアーノかな。若い感じだから09くらいで。

正解は、

イタリア ファルネーゼ モンテプルチアーノ・ダブルツォ 2007

やっぱり!国と品種が正解。
2007年かあ・・・。 なるほど。



色:透明度高い ほんの少しオレンジが入ったガーネット
香:赤スグリ alc.揮発 樽 イタリアっぽい香り
味:テクスチャーはさらさら、赤果実、タンニン張り付きすっと消える 酸味高め、
  Alc.高め14%くらいか
このイタリアっぽさと果実味とタンニン、これはもうネッビオーロ。
少し熟成入ってるから2001年くらいで。

正解は・・・

イタリア モラネラ バローロ 2005 (品種ネッビオーロ)

これも国と品種は当たりましたが、ヴィンテージは大はずし(笑)



色:透明度は中くらい ルビー色
香:赤い果実の濃厚な香り 
味:厚みのあるテクスチャー、酸低い 赤果実 タンニンは張り付かないが軽く収斂 
  alc.高め14%かそれ以上でピリーッと刺激 若い 甘い余韻 ほんのりだしの風味も。
この濃い感じはまたモンプル?いやプリミティーヴォ?
でもイタリアの香りがしない。この厚化粧な感じは新世界。
アメリカのジンファンデル?アメリカにしては作りが暗い感じ。
南ア?にしてはカカオっぽくない。
うーんうーん。じゃあ南アのCSで若いから2009あたり!

正解は、

南アフリカ リエトヴァレイ カベルネソーヴィニヨン 2009

うわ!全部当たっちまった!
どうしたの?わたし?(笑)



色:透明度中くらい ルビー色
香:赤果実の香り 厚みのある 赤い花の香り
味:厚みのあるテクスチャー 赤ベリーの風味 糖度高い タンニン強いかなり張り付く
  醤油っぽい 酸味中等度 alc.強い14%かそれ以上
なんかこれも⑧と似た感じだなあ。
これは・・・アリアニコ?でもイタリアの香りがしないんだよな・・・・。
じゃあ新世界?だとしたらアメリカ? にしては地味なんだよな・・・。
じゃあもうアリアニコで色が少し落ち着いてるから06くらい!

正解は・・・

アメリカ・カリフォルニア リッジ リットンスプリングス 2008 
(品種:ジンファンデル74%、プチ・シラー21%、カリニャン5%)

ガーン!やっぱアメリカかあ・・・。撃沈です。
しかもジンファンデル!
あーなんかしばらくぶりに飲んだなあ。
ちょっとジンファンデル買って復習しよう。



なんだかこのあたりからもうわけわかんなくなりつつありますね(笑)
だって多少アルコールは入ってるし、テイスティングアイテムも多いし、
料理も次々運ばれてきてじっくり考えられないんだもん・・・。
でもまだまだ続きます・・・。




色:透明度高め 薄い ルビー色
香:酸っぱい赤ベリーの香り ハーブ キャンディの甘い香り(安いワインの香り)
味:若枝や草 赤果実 酸味中等度 alc.13%くらいか タンニン軽め
この薄い感じは日本かな・・・。
日本でこの青い感じはメルロー 若い感じなので2010年。

正解は、

中国 グレースヴィンヤード ディープブルー 2009 (カベルネ&メルロー)
画像悪くてすいません

ああーまたやられた!中国!
ああ、カベソー入ってるんだ?まあ枝っぽいから確かに・・・。
うーん、勉強になりました。 



色:透明度中等度で濁っている ガーネット 薄い
香:枝の香り カシス
味:枝 カシス 醤油 酸味中等度 タンニン結構張り付く まとまりがない
はっきり言ってあんまりおいしくない。
この薄くて青くておいしくない感じは・・・・これも日本のメルロー?
ちょっと醤油っぽいからそんなに若くないかな。07あたり。

正解は・・・

日本・山梨 旭洋酒 それいゆ メルロー 2005

あーヴィンテージはずれた。
けど国と品種は当たりだ!



色:薄い 透明度高い ルビー
香:赤系果実 樽の香り インク
味:赤果実 酸低め タンニン軽く張り付き収斂性あり 
  alc.13%くらいか カカオ 焦げた感じ まとまりがない
なんか焦げた感じとかインクっぽさとかガッツン来るんだけど
これはフランスのピノだと思う。
酸が低めだから南のほう、でも南仏ほど温かさもないからブルの南のほうかな。
焦げた感じとかインクっぽさがなんか雑な印象なので、
安いACブルの2010年くらい。

正解は、

フランス ドメーヌ・ジョゼフ・ロティ マルサネ 2006

あああー。フランス・ブルゴーニュのピノノワールは合ってたけど、
北だったしヴィンテージもまるはずれ!(凹)
マルサネとかフィサンとかまだよくわからないんだよな・・・。



色:ややにごっているが透明度高め ガーネット 軽くオレンジが入っている 滓
香:なめし皮 ビニール キノコ スパイス 熟成した香り
味:カシス タンニン中等度 タンニンかるーく張り付く スパイス alc.13.5%くらいか 
90年代後半のブルゴーニュ、と思ったけど、
もしかしたら私が持って行ったワインかな・・・・?

正解は、

フランス クロ・デュ・モン・オリヴェ シャトーヌフ・デュ・パプ 1996

あーやっぱり私のでした。
品種はグルナッシュ主体。
どのワインも熟成するとピノノワールに近くなりますねえ・・・。



色:透明度中くらい 軽くオレンジが入ったガーネット
香:カシス 漬物樽 
味:赤果実 酸低め~中等度 タンニン強め張り付く カカオ だし
  alc.14%くらいか
あーもうよくわかんなくなってきた。
ボルドーかな。カベソーじゃないから右岸。
ちょっと熟成してるけどタンニン強めだからよい年。2000年ぐらいで。

正解は、

イタリア テヌータ・カレッタ バローロ カンヌビ 1998

ああ・・・
こんないいバローロ、もっと味わって飲みたかった・・・・。
もう14種類目になるとやっつけ仕事になるから・・・。
ああ・・・
でもこの漬物樽感は大樽だからバローロって思わなきゃダメですね・・・。



色:透明度中くらい ガーネット
香:カシス 乳酸 軽くインク
味:カシス 酸低め タンニン中等度軽く張り付く alc.13%くらいか
これはボルドーだと思うんだけど、カベソーっぽくないから右岸かなあ。
でも乳酸ぽいところがなんかサンジュリアンとかの左岸のような気がしないでもない。
もうよくわかんなくなってきたので右岸のメルローにしておこう。
2004年くらい。

正解は、

フランス・ボルドー(ムーリス) シャトー・シャススプリーン 2002

カベルネだったか・・・(沈)
もうだんだんテキトーになってきた。



色:透明度中、ガーネット
香:カシス 樽 枝 スパイス
味:カシス 酸味中等度 タンニン中等度 軽く張り付く 枝
これはボルドー左岸だと思う。まだ強いのでいい年、2000年あたり。

正解は、 

フランス・ボルドー(グラーヴ) シャトー・マジャンス 2000

おー!ここ来てヴィンテージまで全部正解!



色:ガーネット 透明度やや高めだがややにごりあり 軽くオレンジが入っている
香:赤果実 ハーブ だし 
味:赤果実 酸味中等度 タンニン軽く張り付き収斂性も 
あーこれはカベルネの熟成したやつ。
ボルドー左岸の1998年くらいで。
それにしてはテクスチャーが厚めなのが気になるけど。

正解は、

チリ アルマヴィーヴァ 1998

あーそう来たか!道理でテクスチャーが厚いわけだ。
チリの大手コンチャイ・トロとフランスのバロンフィリップ・ロートシルトのコラボ。
品種と、またなぜかヴィンテージは当たった(笑)


やっと終わった・・・。
このワイン会はブラインドに徹するとおいしいワインをゆっくり味わえないことが難点です(笑)

今回はそれでもまあまあ当たったほうじゃないかしら。
燃え尽きたー。

と思ったけど、2次会も誘われたのでお邪魔しました。



ワインをボトルで1本お願いしました。
もちろんブラインドで。

赤ワイン
結構力強い 暖かい印象 フランスの南 グルナッシュ?
でもスパイシーじゃないしな。
うーん、うーん・・・・
正解はこちら。

アルザスのピノノワールでした(沈)
ドメーヌ ヴァランタン チュスラン アルザスピノノワール 2005
2005年であることとヴィオディナミであることが
この暖かさを作り出しているのでしょう。
アルザス、ちょっと頑張って勉強しなきゃ!

あーとっても勉強になりましたが、
とっても消耗しました。

でもまた頑張ります。
有意義な一夜、ありがとうございました。

(途中デジカメのバッテリー無くなり、写メになったので画像悪くてすいません。)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。