Chateau Cos Labory 1997
サンテステフ村の5級シャトーです。
コス・ラボリの名は、”小石の多い丘”を意味する”コス”と
1800年から1840年まで所有者だったフランソワ・”ラボリ”の名に
由来します。
"コス"の名で連想するように、
お隣はサン=テステフ人気の2級シャトー
『Ch.コス・ デストゥルネル』という立地。
1845年フランソワ・ラボリが死去し、
ルイ・ガスパール・ディストゥルネルによって買い取られた後、
何度か所有者が変わり、
1922年にアルゼンチンのウェバー家の所有となりました。
ジョージ・ウェバーが現地で運営に当たったのち、
その娘セシル・ウェバーがフランソワ・オードワと結婚し、
現在もオードワ家の所有となっています。
何十年もの間コス・ラボリはすべての格付けシャトーのうちで
期待はずれの最もたるものの1つでしたが、
近年訪問する価値のあるシャトーへと変貌しました。
1989年と1990年の秀逸なワインから始まった品質の復活は、
2000年のヴィンテージまで続いています。
中でも1990年代の多くのヴィンテージのブドウは、
自然条件に恵まれなかったにもかかわらず、
品質を維持し続けています。
品質が著しく向上したのは
当主ベルナール・オードワによる選別の厳格化や、
樽内マロラクティック発酵、
濾過処理なしの瓶詰めなどが影響しています。
<シャトー情報>
平均年間生産量:6万5000本
畑面積:18.0ha、
平均樹齢:35年、
植樹密度:8700本/ha、
平均収量:55hl/ha
育成:発酵は29~30℃に温度管理されたステンレスタンクで。
ポンピングオーバーは頻繁。
マセレーションは20~30日間。
熟成は新樽40%で12~15ヶ月。
清澄はするが、濾過はしない。
栽培品種:カベルネ・ソーヴィニョン55%、
メルロー35%、カベルネ・フラン10%
所有者:SCEドメーヌ・オードワ
<テイスティング>
色 エッジはガーネット 中央もガーネット
粘性高め 透明度中等度~低め
香 赤果実のニュアンス イチゴ チェリー
軽くスパイス 樽 ほこり リコリス
alc.12.5%くらいか
味 アタックややシャープ タニック
タンニン強く張り付く
赤果実 チェリー
酸味中等度~やや強め
alc.13%くらいか
余韻長め チェリー
品種予想 カベソー75% メルロー25%
品種の正解はカベソー55%、メルロー45%
2品種の混醸って言うのは当たりましたけど
比率は久々にはずしたって感じです。
こんなにメルロー率高いとは・・・・
ここまで7本格付けワインを飲みましたが
いままでで一番このコスラボリがおいしく感じた。
比較試飲したのが、
ちょっとピーク過ぎかしら的な
クレールミロンだったせいもあるのかな・・・
コスラボリはフルーティ&タニックで
3日ぐらい経ってもまだおいしくて。
これははじめてのサンテステフ村のワインだったんですが
これからもサンテステフ楽しみです