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Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

作戦会議

2010-10-24 17:10:24 | Sake
っていっても一人会議ですが

日本酒の試験まであと1週間。
どのように時間を過ごすかスケジュール作りです。
大好きなんですよね~。
計画立てるの。
いつもその通りにことが運ばないから、
いつも計画立て直してばかりなんですがね

ここで、
利き酒師の試験についてご紹介。

4次試験まであるんです。

1次試験は飲食の基礎知識に関する筆記試験。
50分間で選択式と一部記述式問題。
選択式は100問って書いてあるものと50問って書いてあるものとあって、
どっちがほんとか分かりませんな。
100問だとしたら1問15~20秒くらいで解いて行かないとダメかな?

コチラが教科書。
9月中旬にやっともらえました。
そしてやっと昨日勉強終わりました


2次試験は日本酒の筆記試験。
選択式150問と記述式数問を90分で解きます。

コチラの教科書は
4月からいつも持ち歩いてたのでもうボロボロです。

記述試験は、
日本酒の商品特性についてが1問と
日本酒の販売促進についてが1問だとか。
販促についてはある程度前もって準備できるように
様式もらいました。

とあるお酒を今の季節(秋)に合わせてたくさん売るように
具体的なプランニングをするのです。
妄想・・・いやイメージングですな。


3次試験はテイスティング。
60分で2つのサンプルについて
私が今までテイスティングコメント書いてきたような内容を記述します。

当初の日本酒の先生の話では
A4ぐらいの紙にいっぱいいっぱい書く、
みたいなことだったので、
フリーライティングの部分が多いのかなと捉えて、
何にも見なくても書く項目や順番がオートマティックに出てくるように
散々練習してきたんですが、
これまた9月中ごろにこれを渡され、


10月中旬の最終講義のときに、
解答用紙はコレとほぼ同じ感じといわれました

結構○して選ぶところ多いのね。
まあ、考える内容はほぼ同じなので、
多少自分の中で
書く順番とかをマイナーチェンジすればいいだけなんですが、
あと1週間でうまくまとまるか、ちと不安

そして4次試験は口頭試問。
一人ずつ試験管の前に立って質問に答えたり実技したりします。
質問は日本酒の製造などの基礎知識についてや
サービスについて、そして劣化した日本酒の鑑定など。
サービスは1升瓶から小さなカラフェにお酒を移す実技をします。
劣化鑑定は香りだけで劣化しているお酒を当てます。

いやいや、
結構な内容ですな
昨年受けたアメリカのワインの試験並みの濃厚さ
利き酒師はワインエキスパート試験より簡単
って、誰か言ってましたが、
ガセですね。
っつか、結構試験内容マイナーチェンジしてるみたいだから、
昔試験受けた人の言うことは信じないほうがいいでしょう。

終わったら放心することでしょうな

とりあえず、
あと1週間、
自分を律して、
今日立てた作戦通りにコトを進めるだけです。

そして、
ワイン仲間から釘を指されたとおり、
風邪を引かないように気をつけること。
なぜか私、お酒の試験のときはいつも風邪を引いておりますので。
「ちゃんとご飯食べて、温かくして、風邪引かないように!」
って、お母さんみたいなお言葉を
ワイン仲間達からいただきました。

はい、あともう少し、がんばろう。

たくさんの日本酒に囲まれて・・・・

2010-10-03 23:59:57 | Sake

今年も行ってまいりました。
蔵元を囲む会。


今年は41銘柄が参加。

いつものとおりおいしいお寿司やお蕎麦もありましたが、
そっちのけで飲みたいお酒のところへGO!
だって人気銘柄はすぐ無くなるんだもの。


まず並びましたのは、


十四代


磯自慢


黒龍

どれもうまいなあ~。

とりあえずこの3つ押さえたんでひと段落

次、向かいましたのは、


醸し人九平次


駿

うんうん、間違いない。

そして、
あまりこの辺では売ってないけど
自分で通販して飲んだことあって、
うまいと思っていた銘柄が来ていたので
そちらへ。


鳳凰美田


醴泉


六十餘洲

うんうん、やはりみんなうまい

もっといろいろな銘柄飲んでみたかったんですがね、
なんせ2時間しかないんで、
限界があります。

蔵元さんと
酵母の話とか米の話とか造りの話とかいろいろして
勉強になりました。
話してたからあんまりたくさん周れなかったんですね。

ちょっとづつ飲んだんですけどね、
やはりすきっ腹だったせいか、
結構酔っ払いましたね

終了後、
すすきのに流れたんですが、
どうやって行ったか覚えてないです
歩いた記憶ないんでタクシー乗ったんでしょうな。

そのあとのことは覚えてます。
他の飲食店の初対面の人たちと飲食業界について語り合いました。
私の前にはジントニック置いてありましたが
全然飲まないで、
出てきたフライドポテト食べまくりました。
お腹ペコペコだったんです。
あ~やっぱ日本酒の会でなんか食べればよかったな
帰るころには酔いも醒め、何事も無く帰宅しました




日本酒の日! 長期熟成酒 百々登勢五年

2010-10-01 22:07:41 | Sake
本日、10月1日は「日本酒の日」です。

1978年、日本酒造組合中央会により制定されました。

10月1日がその日にあたるその根拠とは?

酒に関する漢字-酌、酔、酩、醪、醸・・・・には
ツクリ「酉(とり)」が共通しています。

「酉」は酒壷を表す象形文字で、
古代にさかのぼるにつれて下のほうがだんだんとすぼみ、
その昔、酒を熟成させるために用いた酒壷の形のようにみえます。
もとは「酉」だけで酒を意味していましたが、
後の液体に表す“サンズイ”がついて今の酒という字になったといいます。



この“酉”は、十二支の中の10番目の“酉”としても使われています。
酉の月は10月の新穀の実る月であります。
その穫り入れた新穀を使い、
酒造りを一斉 に始めた月なので「酒の月」ともされました。

そこから 10月から翌年の9月までを酒造年度としていたようで、
酒造元日である10月1日が「日本酒の日」となりました。



ってことで、
ドイツワイン勉強中ですが、
今日は日本酒でしょ!
しかもとっておきのヤツ!!

おいしそうな大吟醸とか開けようかなと思ったんですが、
廊下にあんだけ開栓済み日本酒並べといて・・・ねえ・・・


はい、
それでは小さくて日本酒の日にぴったりなコチラなら!



長期熟成酒 百々登勢五年 純米酒
株式会社 福光屋 石川県

コチラの蔵は、
加賀鳶とか黒帯とかほかにも有名銘柄を作っているんですが、
その長期熟成酒の商品ラインが百々登勢で、
5年から始まり30年とかいうのもあります。
お高いですけどね。
因みにこの5年酒は300mlで2000円、
30年酒になると同じサイズで12000円です。


写真じゃ分かりにくいけど
滓がたまってます。
5年も経てばそりゃあ滓も出ますね。


使用米:不明
精米歩合:70%
日本酒度:±0
酸度:2.5
alc.15%

<テイスティング>
外観:艶のある琥珀色に近い金色 粘性高め
香り:ナッツ シェリー(ドライ・オロロソ) カラメル スパイス
味わい:アタックはややシャープで
    アルコールや酸味を強く感じる。さらりとしたテクスチャー。
    甘みはほんのりとカラメルのような香ばしい甘さを感じる程度。
    芳醇で厚みのある酸味が口内に広がる。
    スパイスのような深みのある苦味を持ち、
    厚みがある旨みがじわじわと広がる。
    口に含んだ瞬間から濃醇な熟成を感じさせるフレーバーが立ち、
    余韻もカラメルの香ばしさと酸味、苦味が長く残る。
    最後には香ばしさが残りフェイドアウト。
サンプルの特徴:
    熟成による複雑な香りと味わいを持った濃醇なお酒。
適したシーン:
    飲用シーンはかなり限局される。
    個性的なお酒なので特別な演出を施した提供がふさわしい。
    飲用する季節は秋から冬にかけてが好ましい。    
    濃厚な味わいのメインディッシュや食後酒としての提供が
    適している。
飲用温度:40~45℃
     酸味が強いので温めてそれをぼやかすことで
     より甘みや旨みが引き立つと思われる。
     芳醇な香りを楽しむためにも燗酒か、
     もしくは常温で。
適した器:濃醇なお酒なので比較的重厚感のある器を選びたい。
     脚付きの器が好ましい。
     美しい琥珀色が映えるよう、
     無色で美しい模様のカットがはいったガラス器や
     白磁器などを選びたい。
     形状は複雑な香りを広げるためにやや口がすぼんだものが
     好ましいだろう。
相性のよい料理のイメージ:
     濃醇なお酒なので比較的濃い目の味わいの料理がよいであろう。
     または、シェリー酒のような香りがすることから
     それを使った料理をあわせるのもよいかもしれない。
     重ためのメイン料理とあわせるか、
     食後主としてチーズやナッツを軽くつまみながらの飲用が
     適している。
     和食:牛の朴葉焼き 牡丹鍋
     洋食:鴨のコンフィ ムール貝のシェリー蒸し
        ブルーチーズ、ウォッシュチーズ
     中華:トウンポウロウ 酢豚 回鍋肉 麻婆豆腐
        北京ダック 



つぶやき

思ったより酸っぱかった~。
温めたらまあ少し落ち着きますがでもやっぱ酸っぱい。

濃い味の中華には合うんでしょうな、これ。
紹興酒っぽいから。

でも、
前に麻婆豆腐とアル添吟醸合わせておいしかったし。
やっぱ麻婆豆腐って何に合うかイマイチ分からんな。
まあ、個性が違うもの同士の組み合わせを狙うか
似たものの相乗効果を狙うかって事なんでしょうけどね。
私には熟酒と濃い中華の組み合わせはくどすぎる


昨日発売のモーニング掲載の神の雫はちょうど
紹興酒の話でした。
紹興酒の代わりに中華に合うワインを
遠峰一青がジャーンと出すんですが、
まあコレは分かりやすい感じで
「シェリーかヴァン・ジョーヌでしょ」と思ったら
やはりヴァン・ジョーヌで。

う~ん・・・。
麻婆豆腐に合うお酒はアル添吟醸ではなく
紹興酒に似ているという点で熟酒としておいたほうが
試験的にはよさそうですね
     

シリーズ終了!

2010-09-28 23:50:07 | Sake
6月から始めました46都道府県 地酒と郷土料理の旅も、
やっと終了です。

この2週間ほどは怒涛のように飲んだので
ウチの廊下はこんな状態・・・・

ウチの廊下は冷暗所として最適なのです。
ホントはあけたら早めに飲むのがいいし、
開けたものは冷蔵庫がいいんですけど、
到底この量は入りません、ウチの冷蔵庫
生酒3本入っているしドイツワインも冷さなきゃならんしね。

最後は一日二銘柄ずつのテイスティングで、ブログ更新が追い付かず、
いつ何を食べて何を飲んだかわけが分からなくなってしまいました。
後日見直したいと思います。

こんな感じで9月に入って結構がんばったのですが、
そんな私のお供をご紹介。

いろんな曲かけながらコメント書いてみるんですが、
偶然かもしれませんけど
これのときが一番はかどる。

そもそも曲が好きで
何枚か演奏者別で持っているのですが、
辻井さんのが一番はかどりましたね。
タッチがはっきりしていてクリアだから
頭もすっきり動いてくれるとか・・・?
って勝手な想像

ちょうど演奏時間も30分ちょっとなので、
試験を見据えて演奏終わるまでに1銘柄コメント書けるように
意識してましたが、
まあだいたい35~40分は最低かかっちゃいますな

ホントはこの地酒シリーズ、
9月一杯かけてじっくり終わらせようかと思っていたのですが、
今週末にワイン仲間が私のために
ドイツワインのブラインドテイスティング会を開いてくれるので、
先日その話をしていたら、
皆さんかなり意気込んでいて、
「私もドイツの勉強してるさ。
 問題出すんだからこっちも勉強しないとね!」
とかいっちゃってるし、
会場のワインバーの店長さんまでかなり張り切って
勉強になるようなドイツワインを揃えてくださったと。

みなさまの愛情か、はたまたSっ気か知りませんが、
そんな労力に少しでも報いなければ、と
急遽3倍速で地酒シリーズ終了し、
ワイン会まであと3日ほどで
またワイン舌の自主トレすることにしました。

その後も16日のワイン試験までは、
いままで開けて残ってる日本酒で食事して、
食後にワインテイスティングってことになると思います。

ははは。


日本酒  香露 純米吟醸

2010-09-27 23:08:18 | Sake


香露 純米吟醸
株式会社熊本県酒造研究所 熊本県


「香露」はもともと
県内の酒造技術の向上のために設立された研究所で、
現在の蔵は大正11年に建てられたものです。
明治42年(1909年)、
熊本酒の主だった赤酒から清酒への切り替えの必要性が高まり、
県内生産者が力を合わせて酒造研究所を設立したのが始まりです。
大正7年(1918年)に株式会社とし、
翌年、のちに社長となり「酒の神様」と称されることになる
野白金一氏を技師長として迎えました。
以降、酒の品質はめざましく向上し、
各種品評会や鑑評会で全国一位もたびたび獲得。
麹室の「野白式天窓」の考案や「野白式吟醸造り」を築きあげ、
のちに協会9号酵母として頒布されることになる
吟醸用「熊本酵母」の開発など、
全国の高級酒ブームに大きく貢献しました。
ですから、
ここから吟醸酒の歴史が始まったと言っても過言ではありません。

熊本酵母のなんとも落ち着きある穏やかな香りと、
余韻のある特有の風味は、
阿蘇の伏流水と厳選された米にこだわり、
伝承の技と心を受け継ぐ卓越した杜氏だけが醸せる
逸品中の逸品と言えるでしょう。

フレッシュ感溢れるお酒もいいが、
いわゆる『枯れた』落ち着きある上品な日本酒の良さ、
その良さを存分に味わえる1本です。 

・・・・ですって

使用米:山田錦
精米歩合:50%前後
日本酒度 :±0.5
酸度 :1.6
アルコール度:15~16%


<テイスティング>
外観:ほんのりごく薄いレモンイエロー 輝きがある 粘性中等度
香り:控えめな香り メロン アルコール ハーブ
味わい:アタックはマイルドで
    テクスチャーは滑らかな中にも
    ぴりぴりとしたアルコールの刺激を感じる。
    柔らかな甘さ、控えめな酸、軽やかな苦味と
    比較的あっさりとした味わいが口内をすり抜けるが、
    そのあと尻上がりにふくよかな旨みが口内を支配する。
    フレーバーはメロンの風味とアルコールの揮発を感じ、 
    余韻は中等度からやや長めでアルコールの温かさと甘み、
    軽い酸味と苦味を感じるがアルコールの揮発とともに
    スッとキレがよいフィニッシュとなる。    
サンプルの特徴:
    落ち着いた華やかさを持つお酒である。
    ほんのり立つメロンの香りとさらりとした飲み口は
    女性的でもあるし、
    比較的強めに感じるアルコールには
    爽やかで男性的なニュアンスも感じられる。
    爽酒と薫酒の中間的な位置づけと思われるが、
    香りのよいお酒として薫酒的な要素が強めとしてよいであろう。
適したシーン:
    男性的な要素と女性的な要素を併せ持つお酒なので
    男女を問わず、
    日本酒を飲み始めてそろそろ日本酒の良さが分かってきた人に
    お勧めしたい。
    となると、年齢的には30代以降ということになろうか。
    軽めの飲み口なのでお食事にもあわせやすく、
    お料理メインのお店で食中酒として飲用するのももちろんいいが、
    日本酒バーのようなところで日本酒をメインにして
    酒肴をつまんだり軽いお食事をしたりと
    この落ち着いた華やかさを持つ、
    いわば大人のお酒を味わっていただきたい。
    飲用に適した季節は、特に選ばないが、
    強いて言うならやはり爽やかなお酒なので春先から晩夏までを
    挙げたい。
飲用温度:8~15℃
    軽やかな飲み口のお酒なので冷酒で爽やかに飲用したい。
    アルコール感が強めなので
    冷すことでその刺激要素を押さえ気味にして
    飲みやすさを出したい。
    控えめな香りが生かされるよう、
    余り冷し過ぎない程度の温度がよいであろう。
適した器:爽やかな飲み口の冷酒ということで、
     それが生かされるような器を選びたい。
     素材はガラスまたは磁器で、
     温度があまり変わらないうちに飲みきれるよう
     指3本で持てる程度の小ぶりサイズのものがよいであろう。
     形状は控えめな香りを少しでも多く楽しんでもらえるよう
     香りがこもりやすい、
     ワイングラスのように口がややすぼんだ物が望ましい。
相性のよい料理のイメージ:
     爽やかに飲用したいお酒なので
     料理の素材も調理法もシンプルなものがよいであろう。
     しっかりとした食事とあわせるなら前菜とともに、
     お酒をじっくり味わうなら軽めの酒肴的なお料理とともに
     楽しみたい。
     和食:白身魚のお造り(岩塩)、カニの洗い、おぼろ豆腐、
        白身魚の酒蒸し、蕎麦、さつま揚げの炙り
     洋食:白身魚のカルパッチョ、サーモンマリネ、
        魚介のサラダ、ウニの冷製カッペリーニ
     中華:ザーサイ、セロリとイカの炒め
     



つぶやき

ふうん、これが9号酵母の生みの親・・・・。
意外と地味です。

ワインで言ったらシャンボール・ミュジニーみたいな・・・って
分かりにくすぎますね
ま、私の勝手なイメージです

っていうか、
9号あっての吟醸酒なので、
もうどんだけ華やかなんだろうって
勝手に期待膨らませすぎでしたね、きっと。

自分のコメントで、
日本酒を分かり始めた人に勧めたい・・・みたいなこと書いてて、
そのあとで、
先に載せた、どこかの酒屋さんが書いたコメント、
~フレッシュ感溢れるお酒もいいが、
 いわゆる『枯れた』落ち着きある上品な日本酒の良さ・・・~
っていうの見つけて、
「そうそう、それそれ、そういうことが言いたかったのよね~」
って思いました。

ちょっと地味だし、
華やかな今流行のお酒ではなく
少し前の日本酒って感じなんだけど、
なんだかヤミツキになりそうな・・・って感じかな。

結構アルコール感強いし、結構さらっとしているので、
全くブラインドだったらアル添の吟醸酒と思ったかもしれないです。

さてさて、
熊本県には他に
美少年、
蓬莱
などの銘柄があります。





日本酒  龍力 特別純米 播州辛口

2010-09-27 22:06:59 | Sake

龍力 特別純米 播州辛口
株式会社本田商店 兵庫県

元禄(元禄元年は1688年)時代より
播州杜氏(鵤杜氏ともいう)の総取締役として酒造に専念する。
白鶴酒造の杜氏として活躍、
網干の地に酒蔵を創ったのは大正十年である。
真言宗の始祖龍樹菩薩は苦労に苦労を重ね神通力を得るようになり
齢数百に及んだと言い伝えられる。
初代はこの龍樹菩薩のお力を載いて酒を造ればきっと
百薬の長であるよい酒が出来るに違いないということで、
地元龍野の龍と力を取り入れ龍力とした。



原料米 山田錦
精米歩合 65%
日本酒度 +5
酸度 1.6
アルコール度数 15.5度



<テイスティング>
外観:極薄いレモンイエロー 輝きがある 粘性中等度
香り:もも 洋梨 アルコール ハーブ ビニール
味わい:アタックはマイルドでとろりとしたテクスチャーを持つ。
    ふくよかな甘みがじわじわと口内に広がる。
    酸や苦味は軽く穏やかで軽く甘みを引き締めてはくれるが、
    ほとんど甘みがそのまま厚みのある旨みに引き継がれる。
    洋梨のような甘いフレーバーを持ち、
    余韻も洋梨の甘さやアルコールの温かさが長めに続き、
    アルコールの暖かさだけが最後に残り
    ゆっくりフェイドアウトする。
サンプルの特徴:
    米由来の風味はほとんど感じられない。
    洋梨の洋のふくよかさが終始一貫して口内に広がり、
    ある意味シンプルなつくりともいえる。
    実際甘くて起伏がない口当たりはかなり飲みやすいといえるが
    ともすると単調に感じられるであろう。
    薫酒として提供したい。
適したシーン:
    糖分の高い木生り果実の風味が立つ酒質は
    女性に高い人気を得るだろう。
    特に若い女性や日本酒を普段飲まない人にお勧めしたい。
    少し甘いワインのように食事と合わせることができるだろう。
    春から初夏にかけての爽やかな時期に
    女性同士のカジュアルな食事会で提供したい。
飲用温度:8~15℃
     甘さが強めの酒質なので冷すことで
     やや引き締まった感じを出したい。
     そうすることでよりもっと食事にあわせやすくなるだろう。
     香りを引き立てるため余り冷えすきない温度がよいであろう。
     温めることでマイナスはないが
     メリットもあまりないであろう。 
適した器:女性がターゲットということで
     華やかでかわいらしい器で提供したい。
     冷酒での提供なので爽やかさも演出するとすれば、
     ガラスか磁器が適切であろう。
     切子や琉球ガラス、透かしの入った白磁器のような
     見た目にも楽しい器がよい。
     冷酒での提供となるので温度が変わらないうちに飲みきれるよう、
     指3本で持てる小ぶりの器で、
     華やかな香りの広がりを楽しめるようラッパ型が好ましい。
相性のよい料理のイメージ:
     冷すことでやや引き締まるので食事の前半から中盤までに
     提供したい。
     少し甘めの白ワインに合うような料理を選ぶと
     好相性を示すと思われる。
     和食:出汁巻き卵、冷し豚しゃぶ胡麻ダレ 
        ばらチラシ
     洋食:生ハムとメロン、マグロとアボカドのタルタル、
        ホタテと洋梨のカルパッチョ 
        フォアグラのムース 豚肉のソテー・メープルソース
     中華:エビチリ エビ春巻き 白身魚の甘酢あんかけ   
        かに玉


つぶやき

播州辛口?
日本酒度+5?
いや~マイナスでもおかしくない。

とある酒屋さんのサイトでは、
「辛口といっても、
 他の龍力さんの商品に比べてってことだと思います」
見たいなこと書いてました。
他のどんだけ重いんでしょう。

いや、ほんと初心者向きです。
ウマイ。

兵庫県にはほかに
沢の鶴
菊正宗
剣菱
白鶴
大関
多聞
日本盛
白鷹
播磨王
などの日本酒があります。
  

日本酒  石鎚 純米吟醸 緑ラベル 槽搾り

2010-09-27 21:02:25 | Sake


石鎚 純米吟醸 緑ラベル 槽搾り
石鎚酒造株式会社 愛媛県


酒蔵の位置するこの地は、
西日本最高峰「石鎚山」のふところで名水の町として呼び声の高い
愛媛県西条市にあり、
仕込み水にこの石鎚山系の清冽な水を使用、
西条・周桑平野の穀倉地帯を控えており、
酒造りに非常に適した気候、風土の中にあります。
越智家は、元々隣町の新居浜市大生院にて14代にわたった庄屋でしたが、
その後西条市氷見に移り、
回船問屋を経て酒造業へ転身し、現在に至ります。

平成11酒造年度より、杜氏・蔵人不在のなか、
東京農大醸造科で勉強した蔵の跡取りが
他の厳しい酒蔵で修行を終え自宅の蔵に帰り、
4人の家族中心での酒造りに転換しました。


35日を超える愛情あふれる長期低温発酵、
仕上げは清冽な水にて洗い清められた酒袋に注ぎ、
昔ながらの槽しぼりによりゆったりと搾られました。

蔵元おすすめの緑ラベル純米吟醸。
蔵の商品の中でも一番人気のお酒、だそうです。



原料米   (麹米)徳島県阿波町産 山田錦
      (掛米)松山三井 
精米歩合   麹米50% 掛米60%
日本酒度   +6
酸度     1.5 
使用酵母   自家培養酵母(KA-1)
アルコール  16度以上17度未満


<テイスティング>
外観:淡くオレンジが買ったごく薄いレモンイエロー
   輝きがある 粘性中等度
香り:控えめ アルコール、いよかん、花の香り
味わい:アタックはマイルドでとろりとしたテクスチャーを持つ。 
    オレンジ色の柑橘類のようなさわやかな甘みをもっている。
    きりりとした酸と軽やかな苦味がさらに柑橘類をイメージさせ、
    爽やかさを増しているが、ふくよかな旨みも持ち合わせている。
    いよかんのような爽やかなフレーバーを感じ、
    余韻はアルコールの温かみと甘みが長く続き、
    軽い苦味もあるが、それが消えた後は
    アルコールの温かさがしばらく続きフェイドアウトする。
サンプルの特徴:
    暖かい太陽を浴びた柑橘類をイメージさせる、
    爽やかなお酒だが、わりとしっかりした旨みを持つ余韻も長い。
    おとなしいながらもフルーティな香りを持つお酒なので
    薫酒として提供したい。
適したシーン:花の香りや柑橘の香りをイメージさせる、
       春から初夏にかけての提供が好ましい。
       フルーティで角がない酒質は女性に好まれると思われる。
       女性同士の数名であっさりしたお料理を囲んでの
       食事会などで提供したい。
       日本酒を飲みなれていない人でも楽しめる酒質。
飲用温度:8~15℃
     爽かさをもつお酒なので冷やしての提供が望ましい。
     香りはさほど強くないので
     余り冷し過ぎない温度で提供したい。
     旨みを引き立てるという観点からも
     冷しすぎて旨みの広がりを押さえることが無いようにしたい。
     常温での飲用でも楽しめると思われる。
適した器:爽やかさを演出できる器を選びたい。
     ほんのり淡い色合いも楽しんでもらいたいので
     透明なガラスの器か白磁器がよいと思われる。 
     やや冷えた温度での提供なので、
     指3本で持てる程度の小ぶりのサイズで、
     形状は香りを広げるためにラッパ型のもの、
     もしくは控えめな香りを逃さず楽しめるように
     やや口のすぼまった物があれば使用したい。
相性のよいお料理のイメージ:
     爽やかな柑橘の風味とふくよかな旨みを持つお酒なので、
     柑橘で風味付けをしたお料理や
     シンプルな素材で軽く旨みの出る調理を施したものが
     好相性と思われる。
     食事の始めから中盤まで、
     もしくは軽めのメインであれば最後まで
     通して合わせられるお酒である。
     和食:白身魚のお造り(巣立ちと岩塩)
        冷し茶碗蒸しのウニ乗せ
        白身魚の幽庵焼き、
     洋食:ホタテとオレンジのカルパッチョ、
        かにとグレープフルーツのサラダ、 
        魚介のサラダジェノヴァ風      
     中華:エビチリ、鶏のから揚げレモンソース
        エビシュウマイ
     その他:鶏肉のオレンジ煮


つぶやき

なんだかこんなに立て続けに飲んでるのに
しばらくぶりにおいしいのを飲んだ気がする。

イメージがオレンジ色の柑橘なんだけど、
「あ、伊予柑!」ってひらめいて、
よく考えたら愛媛だし、地酒って感じです。
何言ってるかよくわかりませんが

この蔵、好きです。
家族でがんばっているところとかね。



愛媛県には他に
綾錦
梅美人
などの銘柄があります。

日本酒  尾瀬の雪どけ 純米吟醸生詰め ひやおろし

2010-09-26 20:00:36 | Sake


尾瀬の雪どけ 純米吟醸生詰め ひやおろし
龍神酒造株式会社  群馬県


館林城築城の名匠により土蔵酒蔵をつくらせ酒造業を開業。
創業は慶長2年(1597年)。
全製品の原料米を平均で半分以下になるまで精米し、
麹米には酒造用の最高級米山田錦を使用した
こだわりのお酒を造っています。


原材米:兵庫県産山田錦一特米
精米歩合:50%
日本酒度:+ 2
酸度:1.6
アルコール度:17.0


<テイスティング>
外観:輝きがある、ほんの少し黄が入っているがほぼ無色透明
   粘性中等度
香り:ハーブ ユリの花、芍薬 アルコール
味わい:アタックはシャープで
    苦味とピリッとしたアルコールの刺激がある。
    テクスチャーはぴりぴりした刺激の中にも滑らかさがある。
    甘さはほんのりわずかに感じる程度で、
    すぐにキリッとした厚みのある酸が口内に広がる。
    苦味や渋みも強めでハーブや木樽のようでやや舌に残る。
    その刺激の奥からやや厚みのある旨みがじわっと出てくる。
    フレーバーには瓜のような香りや
    ヨモギのようなハーブ・薬草の風味があり、
    余韻はアルコールの温かい甘みとまったりした酸味、
    そして舌に残る渋みがやや長めに感じられ、
    はっきりとした切れが無く
    ゆっくりとフェイドアウトする。
サンプルの特徴:
    香りの華やかさとは裏腹に、
    かなり男性的な強い酒質。
    甘みは少なく、酸味と苦味、アルコールが際立つ。
    香りもフルーティで甘味を思わせる香りというよりは、
    凛とするような植物の香りのほうが強い。
    アルコールが強くさらりとしているので
    爽酒のような飲み口でもあるが、 
    旨みは厚みがあり醇酒の要素もある。
    温めることで醇酒としての印象が強くなるであろう。   
適したシーン:
    甘みが控えめで酸味・苦味・アルコールが強いことから、
    どちらかというと男性的な酒質といえよう。
    男性同士が仕事帰りにカジュアルな飲食店で
    軽く語り合いながら酒を酌み交わす場面に最適。
    しっかりした食事というよりは酒肴をつまみながらの語らいに
    向いていると思われる。
    ただし強い酒質のため、日本酒のビギナーには向かない。
    日本酒を飲みなれた中年男性が最適。       
引用温度:40~45℃
     酸味、苦味、アルコールが強くバランスが悪いので、
     温めて酸味と苦味の刺激を和らげるのがよいだろう。     
適した器:男性的なお酒を温めての飲用なので、
     厚みのある陶器がよいだろう。
     気軽に酒肴をつまみながらということであれば、
     あまり小ぶりの器よりは
     手のひらサイズのやや大振りなものが望ましい。
     蕎麦猪口などで豪快に飲むのもよいかもしれない。
相性のよい料理のイメージ:
     温めることでバランスが取れて旨みが前に出れば、
     旨みの要素を持つ酒肴とあわせて飲用したい。
     和食:マグロ(赤身)のお造り(たまり醤油)、たこわさ
        焼き鳥(塩)、焼肉、もつ鍋、
        アタリメ(マヨネーズ+七味)、蕎麦
     洋食:カラスミ+ペコリーノチーズ 
        セミハードチーズ 生ハム
     中華:餃子 ザーサイ 



つぶやき

あんまり好みじゃないお酒はコメントも伸び悩みますね、はは

これ、青森の桃川とか岩手のあさ開と同じパターンですね。
純米吟醸なのにいい香りしないしバランスもよくない。

真澄もだったし。
あ、真澄は香りしないだけでお酒はおいしかったですが。

でも温めたら飲みやすくなりましたよ。
冷えてるとブショネのワインかと思う変な味とにおいです。
劣化してるのかなあ・・・・。
でもあっためたら問題ないし。

なんか、日本酒もワインと同じで、
ひやおろしなんて中途半端に熟成させてるからこんな味だったけど、
実はあと半年置いといたら化けるかも・・・的なのってあるのかしら。
などとあれこれ考えているうちに夜は更ける~


このお酒、なかなか売っていなくて、
ゲットするまで大変苦労しました。
ひやおろしが出てきてようやっと市場に出てきましたね。
なのにイマイチだったからちょっと悲しい

群馬県には他に、
水芭蕉、
群馬泉
などの銘柄があります。


日本酒 真澄 純米吟醸 辛口生一本

2010-09-26 19:58:07 | Sake


真澄 純米吟醸 辛口生一本
宮坂醸造株式会社  長野県


蔵元は長野県諏訪市にて寛文2年(1662)の創業。
諏訪市内の「諏訪蔵」と
八ヶ岳山麓の「富士見蔵」の2蔵で醸造しています。
なお、この「富士見蔵」は日本で最も高地(標高960m)にあり、
山々から湧き出る清冽な水で仕込みます。

また、協会7号酵母を生んだ蔵として有名です。
信州産の美山錦を厳選し、ハイテクと人の技を融合させて、
安定した品質を保っています。

酒名は諏訪大社のご宝物「真澄の鏡」からいただいたそうで。

この真澄の黒ラベルは蔵を代表するお酒だそうです。

ここでちょっとお勉強♪
生一本 ~ 単一の酒蔵で醸造した酒の呼称。
      江戸時代の初期、名声の高かった伊丹酒や灘酒の
      偽者の横行を防ぐための表記であり、
      灘の生一本などの刻印を受け、
      他の地域の酒ではないという証明が生一本の表記だった。
      (日本初の原産地証明書とも言われます)
      現在使用される生一本は、
      純粋で混じりけの無いものを意味し、
      単一の酒蔵で醸造した純米酒だけに表記できる。

今はドメーヌなんていうくらいだから
単一の蔵で醸造してる酒はざらにあると思いますが、
この蔵元は上記の通り2つ蔵を持っているので
あえて生一本と表記しているのかもしれませんね。


使用米; 麹米=長野県産 美山錦 掛米=長野県産 美山錦
精米歩合: 55%(全て自社で精米)
酵母: 9号系酵母
アルコール分: 15度
日本酒度: +5前後
酸度: 1.4前後
アミノ酸度: 1.6前後


って・・・

ええ~!?!?!?

7号酵母発祥蔵なのに、
9号使っているのかいっ


<テイスティング>
外観:艶のある無色透明 粘性中等度
香り:控えめ アルコールの揮発 米由来の香り、穀類
味わい:アタックはマイルドでさらりとしたテクスチャー。
    厚みのある甘さと酸が口内に染み渡るように広がり、
    それがいったんきりりとした苦味によって軽く引き締まるが、
    またふくよかな旨みがじわじわと広がる。
    アルコールの温かみも口内に常に存在している。
    炊いた米の甘さのようなフレーバーを持ち、
    余韻は中等度の長さで米の甘み、軽い苦味と続き、
    アルコールの温かさや甘さがしばらく残りフェイドアウトする。
サンプルの特徴:香りは控えめで原料の米由来の香りが主。
        味わいも米のふくよかさやコクが
        バランスよく現れている。
        しかしコクのあるお酒によくある
        重たさはさほど感じない。
        米由来の特徴が主でコクもあるお酒なので
        醇酒として提供したい。
適したシーン:米の風味が出ているお酒。
       華やかさよりは芳醇さが立つお酒なので
       男女を問わず、
       日本酒が好きで普段から飲んでいる人に勧めたい。
       コクのあるお酒なので、秋から冬にかけて、
       しっかりとしたお料理出すセミフォーマルなお店で
       じっくりと飲みたい。
引用温度:18~25℃ 
     常温の試飲で5味のバランスが取れていて
     香りにも味わいにも爽やかさの要素は少ないので
     冷やすことのメリットはあまり無いように思える。
     温めることで酸味や苦味がマイルドになり
     旨みが厚くなる可能性があるが、
     甘みも強い酒質なので引き締める要素がなくなり
     マッタリと重たくなってしまうかもしれない。
     常温での飲用が一番安定しているように思われる。
     常温>>8~15℃>40℃ といったところか。
適した器:米由来の風味が強いお酒なので
     和のテイストが生きる陶器を選びたい。
     コクがあるお酒ではあるが
     常温で飲む限りは口当たりがさほど重たくもないので、
     焼締よりは施釉陶器がよいのではないだろうか。
     常温でじっくり飲むことを考えると、
     手のひらサイズのやや大ぶりな器でよいと思われる。
     形状はさほど選ばなくてもよい。
相性のよいお料理のイメージ:
     5味のバランスよく特に旨みを楽しむことができ、
     さほど重たさも感じない酒質から、
     あっさりとした食材に旨みの出る調理を施した料理か、
     旨みのある食材をシンプルに調理したものを合わせてみたい。
     軽やかさと旨みを持つお酒なので
     1杯目の爽やかなお酒の次から食事の後半まで
     通して飲用できると思われる。
     和食:揚げだし豆腐 茶碗蒸し 野菜の炊き合わせ 筑前煮
        鯛のあら炊き 水炊き
     洋食:アクアパッツア エスカベッシュ ブイヤベース     
     中華:八宝菜 白身魚のザーサイ蒸し



つぶやき

あー分かりにくいお酒でした、これ。
たかがこれだけのテイスティングコメント書くのに
2合以上飲んでしまった

吟醸香全然しないなあ・・・
9号ともあろう酵母が7号の生みの親・真澄の手にかかって
なぜこんなにしっとりしちゃうのかしら。

セールスコメント見る吟醸香するって書いてあるから、
自信なくなっちゃうなあ。    
ま、でも今までも吟醸香しない順銀は何本もあったので

ワインが終わったら7号使った真澄を飲んでみよう。
っつか、高いんだろうなきっと


長野県には他に、
大信州、
明鏡止水
七笑
御湖鶴
などの銘柄があります。

日本酒 悦凱陣 山廃純米酒 無ろ過生 讃州雄町

2010-09-25 19:20:14 | Sake


悦凱陣 山廃純米酒 無ろ過生 讃州雄町 21BY限定品
有限会社丸尾本店   香川県


江戸末期に創業した酒蔵と酒造りの伝統を
明治18年に初代当主がそのまま受け継いだ。

幕末には桂小五郎や高杉晋作が潜伏していたこともある由緒ある蔵です。

明治となっても、創業当時の店主と親交の深かった勤皇の志士たちに
こよなく愛された蔵。

悦び凱陣という銘柄名は、
日清・日露戦争の頃につけられたもので、
両戦の戦勝の祝いにちなんでつけられた名前。


使用米:讃州雄町100%
精米歩合:65%
酸度:1.9
アミノ酸:
日本酒度:+11
使用酵母:熊本9号
alc.:18~19度


<テイスティング>
外観:輝きのあるレモンイエロー 粘性中等度
香り:いよかん 洋梨 米由来の香は余り感じられない。
味わい:アタックはシャープでぴりぴりとしたアルコールの刺激がある。
    テクスチャーはとろりとしている。
    洋梨のようなふくよかな甘みがあり
    生クリームのような深みも感じられる。
    厚みがある酸は広がりも早いが
    きりりとしたハーブのような苦味が酸を引き締める。
    引き締まった口内に厚みのある旨みがじわじわ広がる。
    フレーバーは柑橘の甘酸っぱさと苦味
    そして生クリームの風味もあり、
    余韻はやはり柑橘系の甘みと苦味、ほんのりと生クリームの風味、
    そしてアルコールの温かさがやや長めに残るが、
    アルコールの揮発とともに
    すっきりとドライにフィニッシュを迎える。 
サンプルの特徴:
    厚みのある木生り果実の香りと生クリームの風味、
    はっきりとした酸と苦味とアルコール度数の高さ、
    どの要素もはっきりとしているがバランスが取れていて、
    このサンプルにコクと厚みを与えている。
    華やかな香りを楽しめる醇酒として提供したい。
適したシーン:
    爽やかな果実系の香りは女性に楽しんでもらえるだろう。
    ただ、生クリームのような厚みもあるため、
    日本酒を飲みなれていない人には
    やや重たく感じるかもしれない。
    普段から日本酒を好んで飲んでいる女性同士の集まりで、
    比較的重めの食事を取りながらじっくりと時間を過ごす場面に
    このサンプルは適していると思われる。
    季節は秋から冬にかけて、セミフォーマルなレストランにて
    しっかりと味のついた料理を囲む場面で提供したい。
飲用温度:8~15℃  40~45℃
     酸味、アルコールが強めなので、
     軽く冷やしてこれらを押さえることで飲みやすさを出したい。
     余り冷やすと苦味の刺激が強くなる可能性があり、
     また華やかな香りが消えないように
     余り冷えすぎない上記の温度帯で提供したい。
     温めることで苦味が押さえられ、
     飲みやすくなる可能性があるが、その場合、
     香りや他の要素のバランスが崩れない程度ぬる燗が望ましい。     
適した器:冷酒での提供を考えると爽やかさを演出するために
     ガラスか磁器を選びたい。
     女性がターゲットということで、
     切子のやベネチアンのような目にも楽しいグラス、
     美しい模様の入った磁器が良いであろう。
     温度が余りあがらないうちに飲みきれるように
     指3本で持てるような小ぶりサイズのものが良いであろう。
     冷やすことでやや押さえられるであろう香りを
     少しでも広げられるように、
     ラッパ形に口が広がった形状が良いかもしれない。
     燗での提供の場合はやはり磁器で、
     大きさは中ぶり程度のもので
     ゆっくり味わうのが良いであろう。
相性が良い料理のイメージ:
     酸と苦味がやや強めでコクがある酒質から、
     食事の前半というよりは中盤以降に、
     比較的濃厚な味付けや
     クセのある素材との相性がよいと思われる。
     また、生クリームの風味もあることから、
     乳製品を使った料理との相性もよいであろう。
     アルコールも高いので濃厚な料理でも
     口内をさっぱりさせる効果があると思われる。  
     和食:しめ鯖、なれ寿司、サバの味噌煮
        白身魚の西京漬け焼き、鶏肉の粕漬け焼き 
     洋食:牡蠣のクリームグラタン ブルーチーズのニョッキ
        ツブ貝のブルゴーニュ風 ブランダード
     中華:酢豚 回鍋肉 麻婆豆腐



つぶやき

日本酒度+11・・・!?
+2くらいだと思っていた

って、一つ前の日置桜もそんな感じでしたね
最近日本酒度分からなくなってきた

それよりも今一番悩んでるのが、
燗つけていい酒と悪い酒の基準。

もちろん教科書的なことは分かっているのですが、
もっと実践的なことで・・・。

例えば・・・・
教科書には、
「酸味は冷やすことで爽やかに感じられシャープさが増し、
 温めるとぼやける、膨らむ」
と書いてある。
ひとつ前に飲んだ日置桜もこの悦凱陣も
酸度は1.9で同じなのに、
あっちは温めたら酸味が広がっちゃってまずくなったけど、
こっちはバランスよくなって酸が旨みに変わった。
この違いは何なのだろうか。
他の要素とのバランスなんだろうけど、
そこを考えていると時間がなくなってしまうのでした

お~また持病「考えすぎ症候群」発症してきましたかね

香川県には他に、
川鶴
金稜
などの銘柄があります。