
日置桜 純米酒
有限会社 山根酒造場 鳥取県
蔵元は因幡の國の最西端に位置し、
北に日本海、南に中国山地を望む田園の一角、
その昔、日置郷と呼ばれた土地に、明治20年創業。
冬、雪深い土地ながら、旧正月の頃満開となる桜の名木があり、
春を待つ心に酒を酌み交わす意を込めて「日置桜」と名づけたそうです。
使用米:玉栄(因幡の酒米)
精米歩合:60%
日本酒度:+8
酸度:1.9
アミノ酸:1.3
使用酵母:協会9号
仕込み水:石清水
alc.:15~16度
<テイスティング>
外観:艶のある薄いゴールド 粘性やや高め
香り:香りは控えめ うっすらとオレンジ色の柑橘類の香り ハーブ
米由来の香りは余り感じられない。
味わい:アタックはマイルドでとろりとしたテクスチャーを持つ。
甘みは柑橘のような爽やかでさらりとしたもので、
厚みのある酸味と柑橘の皮のような爽やかな苦味のあとに
ふくらみのある旨みと
アルコールの軽くピリッとした刺激が広がる。
フレーバーはオレンジの皮のような風味と
微かに炊いた米のような風味も感じられる。
余韻は軽い苦味とオレンジのような甘み
そしてアルコールの軽い刺激が中等度の長さ続き、
ゆっくりとフェイドアウトするようにフィニッシュ。
サンプルの特徴:
原料の米を感じさせる要素は余り無く、終始、
南国の太陽を浴びたオレンジ色の果実のような香りと味わい。
だが、吟醸香といえるような華やかな香りではなく
かなり控えめなものであり、
またテクスチャーが濃厚で
酸味や旨みの広がりがあることから
コクのあるお酒と位置づけられるのではないだろうか。
比較的爽やかに飲める醇酒として提供したい。
適したシーン:
柑橘の風味から、
春や初夏のような爽やかな季節の飲用も良いが、
コクがある醇酒ということで、
日本のみかんの季節、冬に飲用するのも良いであろう。
控えめだが温かみのある柑橘の風味は女性に好まれるであろう。
女性同士の食事会または
家族の団欒にみかんを食すように
家族が揃った際の食事会などに提供したい。
セミフォーマルなレストランで、
食事の始めから終わりまで通して飲むことができるお酒。
引用温度:8~15℃
暖かい風景をイメージさせる酒質なので
余り冷やさずに10℃前後、もしくは常温に近い温度での
飲用が適していると思われる。
やや冷たくすることで、厚みのある酸の広がりを押さえ、
爽やかに飲用することができる。
温めるとまろやかではあるが厚みのある酸が
マッタリと重くなる可能性がある。
適した器:みかんを思わせるきれいな薄い金色が映えるように
透明なガラスの器か白い磁器を選びたい。
花冷えから常温の飲用ということで、
温度変化によるゆっくりと旨みの広がりを楽しみたいので
指5本で持つような中ぶりのサイズで、
形状はさほど選ばない。
相性の良い料理のイメージ:
軽やかな甘みと厚みのある酸味、
柑橘の風味が特徴のお酒なので、
軽めの素材に旨みと柑橘の風味を加えられるような
料理とあわせたい。
食事の前半から中盤、余り濃い味付けのものでなければ
後半まで通して飲用できる酒質と思われる。
和食:白身魚のお造り(柚子胡椒で)鶏の幽庵焼き
茶碗蒸し(柚子の皮を散らして)
白身魚の塩焼き(酢橘を搾って)
洋食:ホタテとオレンジのカルパッチョ、
かにとグレープフルーツのサラダ、
鴨のオレンジソース 鶏のコニャック煮
ブイヤベース ムール貝のワイン蒸し
中華:鶏とカシューナッツの炒め
鶏のから揚げレモンソース
エビチリ


これね、
最初、ローヌの白ワインみたいでした。
マルサンヌ&ルーサンヌみたいな。
最初あんまり酸を感じなくて、
飲用温度書き始めたくらいから
キューンと酸が立ってきて、
あれって、商品情報見たら酸度1.9って。
そりゃ酸っぱいわ!
いや、オレンジみたいな酸っぱさだからおいしいんですけどね。
しかも日本酒度+8って・・・・

+2くらいだと思った

日本酒度はさておき、
この酸を始めから感じるのとそうでないのでは、
飲用温度の設定が変わってくるわけ。
それが変わると器も料理も変わるわけ。
私の感度が悪いのか、
日本酒もやはりワインと一緒でだんだん開いてくるのか・・・。
ちょっとこの問題、クリアしないとやばいかも

鳥取県に他に
鷹勇
諏訪泉
などの銘柄があります。