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Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

日本酒  日置桜  純米酒

2010-09-25 19:20:06 | Sake

日置桜 純米酒
有限会社 山根酒造場 鳥取県

蔵元は因幡の國の最西端に位置し、
北に日本海、南に中国山地を望む田園の一角、
その昔、日置郷と呼ばれた土地に、明治20年創業。
冬、雪深い土地ながら、旧正月の頃満開となる桜の名木があり、
春を待つ心に酒を酌み交わす意を込めて「日置桜」と名づけたそうです。


使用米:玉栄(因幡の酒米)
精米歩合:60%
日本酒度:+8
酸度:1.9
アミノ酸:1.3
使用酵母:協会9号
仕込み水:石清水
alc.:15~16度


<テイスティング>
外観:艶のある薄いゴールド 粘性やや高め
香り:香りは控えめ うっすらとオレンジ色の柑橘類の香り ハーブ
   米由来の香りは余り感じられない。
味わい:アタックはマイルドでとろりとしたテクスチャーを持つ。
    甘みは柑橘のような爽やかでさらりとしたもので、
    厚みのある酸味と柑橘の皮のような爽やかな苦味のあとに
    ふくらみのある旨みと
    アルコールの軽くピリッとした刺激が広がる。
    フレーバーはオレンジの皮のような風味と
    微かに炊いた米のような風味も感じられる。
    余韻は軽い苦味とオレンジのような甘み
    そしてアルコールの軽い刺激が中等度の長さ続き、
    ゆっくりとフェイドアウトするようにフィニッシュ。
サンプルの特徴:
    原料の米を感じさせる要素は余り無く、終始、
    南国の太陽を浴びたオレンジ色の果実のような香りと味わい。
    だが、吟醸香といえるような華やかな香りではなく
    かなり控えめなものであり、
    またテクスチャーが濃厚で
    酸味や旨みの広がりがあることから
    コクのあるお酒と位置づけられるのではないだろうか。
    比較的爽やかに飲める醇酒として提供したい。
適したシーン:
    柑橘の風味から、
    春や初夏のような爽やかな季節の飲用も良いが、
    コクがある醇酒ということで、
    日本のみかんの季節、冬に飲用するのも良いであろう。
    控えめだが温かみのある柑橘の風味は女性に好まれるであろう。
    女性同士の食事会または
    家族の団欒にみかんを食すように
    家族が揃った際の食事会などに提供したい。
    セミフォーマルなレストランで、
    食事の始めから終わりまで通して飲むことができるお酒。
引用温度:8~15℃
     暖かい風景をイメージさせる酒質なので
     余り冷やさずに10℃前後、もしくは常温に近い温度での
     飲用が適していると思われる。
     やや冷たくすることで、厚みのある酸の広がりを押さえ、
     爽やかに飲用することができる。
     温めるとまろやかではあるが厚みのある酸が
     マッタリと重くなる可能性がある。
適した器:みかんを思わせるきれいな薄い金色が映えるように
     透明なガラスの器か白い磁器を選びたい。
     花冷えから常温の飲用ということで、
     温度変化によるゆっくりと旨みの広がりを楽しみたいので
     指5本で持つような中ぶりのサイズで、
     形状はさほど選ばない。
相性の良い料理のイメージ:
     軽やかな甘みと厚みのある酸味、
     柑橘の風味が特徴のお酒なので、
     軽めの素材に旨みと柑橘の風味を加えられるような
     料理とあわせたい。
     食事の前半から中盤、余り濃い味付けのものでなければ
     後半まで通して飲用できる酒質と思われる。
     和食:白身魚のお造り(柚子胡椒で)鶏の幽庵焼き
        茶碗蒸し(柚子の皮を散らして)
        白身魚の塩焼き(酢橘を搾って)
     洋食:ホタテとオレンジのカルパッチョ、
        かにとグレープフルーツのサラダ、
        鴨のオレンジソース 鶏のコニャック煮
        ブイヤベース ムール貝のワイン蒸し
     中華:鶏とカシューナッツの炒め 
        鶏のから揚げレモンソース
        エビチリ



つぶやき

これね、
最初、ローヌの白ワインみたいでした。
マルサンヌ&ルーサンヌみたいな。

最初あんまり酸を感じなくて、
飲用温度書き始めたくらいから
キューンと酸が立ってきて、
あれって、商品情報見たら酸度1.9って。
そりゃ酸っぱいわ!
いや、オレンジみたいな酸っぱさだからおいしいんですけどね。
しかも日本酒度+8って・・・・
+2くらいだと思った

日本酒度はさておき、
この酸を始めから感じるのとそうでないのでは、
飲用温度の設定が変わってくるわけ。
それが変わると器も料理も変わるわけ。

私の感度が悪いのか、
日本酒もやはりワインと一緒でだんだん開いてくるのか・・・。

ちょっとこの問題、クリアしないとやばいかも

鳥取県に他に
鷹勇
諏訪泉
などの銘柄があります。

日本酒  根知男山 本醸造

2010-09-24 21:59:28 | Sake


根知男山 本醸造
合名会社渡辺酒造店 新潟


淡麗辛口というイメージが強い新潟清酒の中で、
香りと味を追求する蔵元として
地酒ファンの間で注目を集める人気銘柄「根知男山」の定番本醸造。

蔵元からのメッセージ・・・
小さな酒蔵ですが、
若手からベテランまでスタッフが力をあわせて酒造りをしております。
自社栽培・契約栽培併せて、
地元の根知谷で原料米の生産から本格的に取り組んでいます。
4月から9月まで米を作り、
10月から3月までお酒を造ります。
「テロワールを語れる日本酒」をつくる、
われわれは日本酒の生産者(ドメーヌ)です。


原料米:五百万石(麹)・トドロキワセ(掛)
    掛米はソースによってゆきの精とかこしいぶきとか書いてて
    BYによって違うのかも。
精米歩合:60%(麹)・63%(掛)
日本酒度:+2.0
酸度:1.3
アミノ酸:1.2
アルコール度:15~16
使用酵母:協会7号


<テイスティング>
外観:輝きのある無色透明 粘性中等度からやや高め
香り:アルコール 仄かにメロンのような香り
味わい:アタックはマイルドでテクスチャーはさらりとしている。
    やや厚みのある甘さは米の風味と微かに生クリームの風味を持ち、
    アルコールの暖かみもこの甘みを強めている。
    酸は穏やかで
    苦味はきりりと爽やかにこのサンプルを引き締めている。
    軽やかな旨みを極わずかに感じる。
    フレーバーはアルコールの揮発と微かな米の風味を感じる。
    余韻はアルコールの温かみと米の甘みを中等度の長さで感じ、
    これらがゆっくりと柔らかく
    フィニッシュへとフェイドアウトする。
サンプルの特徴:
    少し吟醸香が立つ本醸造酒。
    アルコールの強さは感じるが
    それが刺激として感じられないような甘みやまろやかさを持つ。
    爽やかさとまろやかさを併せ持ち
    たいへん飲み易い酒質となっている。
    爽酒として提供したい。
適したシーン:
    初夏から夏に爽やかに飲用したい。
    アルコールの強さとまろやかさどちらも持っていることから
    男女問わず、広くお勧めできる。
    日本酒通にはもちろんだが、
    日本酒を飲みなれていない人にぜひ
    このような飲みやすいお酒を提供したい。
    若年層がターゲットの
    カジュアルまたはセミフォーマルなレストランで
    食事の前半から最後まで通して飲用できると思われる。
飲用温度:8~20℃
     爽やかさを生かすよう冷やして提供したい。
     仄かな吟醸香を失わないように
     冷えすぎない温度帯での提供が望ましい。
     常温でもサンプルの特徴であるまろやかさが
     生きると思われる。
適した器:爽やかさとまろやかさを両方表現できるよう、
     磁器を使用して提供したい。
     ややカジュアルな酒質のため有田焼のカジュアルな磁器で。
     冷酒での爽やかさと、
     やや温度が上がってきたときのまろやかさを
     両方楽しんでもらえるように、
     やや5本指で持つ程度のやや大振りな器もしくは
     10cmくらいの背の高さのラッパ型の器で提供したい。
相性の良い料理のイメージ:
     爽やかなお酒なのでシンプルな調理法の料理をあわせたい。
     やや厚みのある酒質でもあるので、
     素材はややコクや旨みのあるものでも耐えられると思われる。
     食事の前半から中盤、またはやや軽めのメインまで
     提供できると思われる。
     和食:白身魚、マグロ赤身、貝類のお造り(煮切り)
        茶碗蒸し 冷奴を胡麻ダレで 白身魚の酒蒸し
        鶏の幽庵焼き 豚の冷やししゃぶしゃぶ(胡麻ダレ)
     洋食:ホタテとマグロのタルタル、牛のカルパッチョ
        白身魚のポワレ
     中華:バンバンジー イカとセロリの中華炒め エビチリ
        エビシュウマイ エビ春巻き


つぶやき

根知男山、好きなお酒の一つです。
ドメーヌって言葉に弱いんです、私
しかもドイツワインの名前みたいでなんだか覚え易いし。
オッペンハイムのヘレンベルグ(男達の山)っていう畑とか。
って、思うの私だけでしょうね、はい

バイト先においてあるので、たまになめさせてもらって、
こりゃうまいと思ってました。
おいしい蔵の本醸造はやはりおいしいですね。

やっぱ本醸造侮れないなあ・・・。
おいしいものはホントにおいしいもんね。

さて、新潟のお酒、たくさんあります。
越の華
白露
麒麟
麒麟山
菊水
お福正宗
越乃白雁
真野鶴
白龍
越後鶴亀
萬寿鏡
越乃景虎
朝日山
久保田
清泉
鶴齢
緑川
越の寒中梅
上善如水
白瀧
魚沼
八海山
越の誉
雪中梅
月不見の池
〆張鶴
村祐
越乃寒梅
亀の翁
などなど、
聞いたことあるのだけでこんなにあります~

日本酒  西の関 手作り純米酒

2010-09-24 21:57:40 | Sake


西の関 手作り純米酒
萱島酒造有限会社 大分県


清酒「西の関」は明治6(1873)年創業で、
明治20年代に二代目が西日本の誇り足るべき抱負と
研鑽を象徴して「西の関」と命名いたしました。

初代来「品質主義」を標榜し、
創業百年を経過した時点で「品質一貫一世紀」を
キャッチフレーズに、
時代の風潮や流行に流されることなく、
あくまでも昔ながらの「手造り」にこだわり、
伝統手造り手法の発展的継承の中で清酒本来の旨さを伝えています。


原料米:レイホウ(大分県産)
原材料:米・米麹
精米歩合:60%
日本酒度:-2
酸度:1.3
酵母:協会6号
アルコール分:15~16%

<テイスティング>
外観:輝きのある無色透明 粘性は中等度~やや高め
香り:ビニール 生クリーム バター 焦がしバター
味わい:アタックはマイルドでとろりとした濃厚なテクスチャーを持つ。
    厚みのあるふくよかな、おもちのような甘さが口内に広がる。
    まろやかで控えめな酸味、根菜のようなやや厚みがある苦味、
    そして香ばしさも感じられる。
    厚みのある旨みは炊き立ての新米をじっくり噛締めているよう。
    フレーバーは香ばしい焦がしバターやカラメルのような風味。
    余韻は思ったほど長くはなく、
    香ばしさやおもちのようなふくよかな米の甘さが広がったと思うと
    やさしくすっと消えていって柔らかいフィニッシュとなる。    
サンプルの特徴:
    甘みが強い。酸味が少なく苦味もやわらかいので全体に優しく
    言い方を変えれば締りがないようにも思えるが
    フィニッシュはいつまでも余韻が残るわけではなく
    柔らかくフェイドアウトしたあとは口内はすっきりしている。
    かなりふくよかで女性的なお酒といえる。
    醇酒として提供したい。
適したシーン:
    ふくよかで柔らかく刺激的な要素がないので
    どちらかというと女性に好まれる酒質である。
    女性同士の語らいの場でじっくりと飲むようなお酒。
    セミフォーマルからフォーマルなレストランで、
    会席料理やコース料理のように
    ゆっくりと一皿一皿お料理が出てくる中で
    2杯め以降のお酒として提供したい。
    季節は秋から冬にかけてが望ましい。
飲用温度:8~15℃ 40~45℃
     やや甘みが強い傾向から、少し冷やして甘みを引き締めても
     おいしく飲用できると思われる。
     温めることでアルコールの揮発を促し、
     余韻のきりっとした引き締まりを出し、
     アクセントを持たせてもよいであろう。
適した器:お米の甘みが強いお酒なので和風の器を選びたい。
     やや冷やしての飲用なら磁器、
     女性がターゲットということや
     サンプルの色が無色透明であるということから
     色や模様で楽しめるよう九谷焼のような磁器が良いと思われる。
     サイズは指3本で持てるような小ぶりサイズで。
     形状は選ばなくても良いとは思うが、
     脚付きの物であれば雰囲気が出るだろう。
     燗での飲用の場合は
     美濃焼のような色や模様で楽しめる陶器で。 
相性の良いお料理のイメージ:
     どちらかというと1~2杯目の爽やかな飲み物のあと、
     食事の中盤以降に提供したい。
     例えば和食のコースであれば前半のお造りが出て以降。
     甘みと乳製品を思わせる香りから、
     まろやかで刺激が少なく、
     やや重みのある料理との相性が良いと思われる。
     和食:出汁巻き卵 鰆の焼き物 鱒の焼き物
        鶏の西京味噌漬け焼き 栗きんとん 
     洋食:カボチャのニョッキ、舌平目のムニエル
        クネル クリームグラタン
     中華:かに玉 八宝菜 中華風白菜のクリーム煮


つぶやき

分かりやすい酒質なんですが、
いざクリーム系とかややフォーマルなって縛りを作っちゃうと
なかなか料理が思いつきませんねぇ

これ、ホントに甘く飲みやすい。
日本酒度-2くらいって、
マッタリした昔ながらの日本酒の印象だったんですが、
これはそんなことないです。
でも男の人にはちょっと甘すぎかな。

大分県には他に
鷹来屋
薫長
などの銘柄があります。

日本酒   北海熊古露里(ほっかいくまころり) 超辛口男酒

2010-09-23 23:56:52 | Sake
実は北海道のお酒もう1本開けちゃいました。
どうしても気になる1本があったので。



北海熊古露里 超辛口男酒
株式会社 山二わたなべ 北海道(小樽)

山二わたなべさんは1879年(明治12年)創業。

そのほかあまり情報ないですね。

清酒『北海熊ころり』は厳選された酒造好適米を原料として、
厳寒の時期に丹精こめて仕込まれた逸の超辛口のお酒です。

何見てもこれしか書いてない。

しかも、
どうやら本醸造らしいのですが、
精米歩合とかも記載してないし。
特定名称酒は精米歩合は必要記載事項だったと思うのですが。
ま、本醸造とも書いてないので、
たぶん、蔵の方針で、
平成4年以降の新しい流れとは一線を画しているのかも知れませんね。

なぜこのお酒が気になっていたかというと、
結構いろんなお寿司屋さんでこれを置いてるんですね。
有馬さんにもあったし、田なべさんにも。
ネットで見る限りではすし善とかにもあるらしい。
有馬さんで飲んだんですが、
「おお、本醸造だね」って印象しかなく、
なぜ多くの寿司屋さんでこれを置いているのかなーと
自分で1本買ってちゃんとテイスティングしたいと思ったのでした。

あと、
先日の日本酒の講義で、
本醸造間違っちゃって、
そういえば本醸造しばらく飲んでないって事に気付き、
それなら気になっていた熊古露里を買ってみよう!ということで


商品情報やっと見つけた。
BY違うかもしれないので正確な情報ではないかも。

原材米:キヨニシキ
精米歩合:65%
アルコール度:15.5
日本酒度:+9
酸度:1.3
アミノ酸:1.2

<テイスティング>

外観:輝きのある無色透明 粘性は低い
香り:生クリーム、カラメル、アルコール、若草
味わい:アタックはマイルドだが
    すぐにピリッとしたアルコールの収斂性が口内に広がる。
    テクスチャーはさらりとしている。
    仄かに生クリームの風味のあるややまったりとした甘さがある。
    やや厚みがありまったりとした酸味と
    根菜のようなやや厚みのある苦味が広がる。
    旨みは少なめでさらりとしている。
    アルコールの揮発と仄かな生クリームの風味のフレーバーが立ち
    余韻はアルコールの温かさと甘みが残るが
    それもすぐにアルコールの揮発とともに消え、
    短時間でドライフィニッシュを迎える。
サンプルの特徴:
    ほんのりクリームのような甘さを持つが
    アルコールがそれをさらりとさらって行ってしまう。
    男性的でドライな飲み口の爽酒。
適したシーン:
    ドライな飲み口からどちらかというと男性向けの酒質といえる。
    男性同士のカジュアルな語らいの場などで
    するすると飲み進むことができる気軽なお酒。
    居酒屋などのカジュアルな料理店で
    さまざまな料理とあわせながら食事全般を通して提供できる。
    また夏に冷やして家庭でのガーデンパーティなどにも。
飲用温度:5~10℃ 40~45℃       
     さらりとしたテクスチャーとドライな飲み口から、
     冷やして爽やかに提供するとよいであろう。
     サンプルの持つややまったりとした甘さを
     冷やすことで引き締めて爽やかに飲むことができる。
     また、やや苦味が強いことから
     ぬる燗程度に温めることによって苦味を和らげ
     バランスの良い味わいを楽しむことができるだろう。    
適した器:冷やしての提供ならば、
     涼しさや爽やかさを演出する器で提供したい。
     材質はガラスや錫、
     温度が上がらないうちに飲みきれるような
     指3本で持てる小ぶりなサイズで。
     形状にはさほどこだわらなくても良いと思われる。
     燗での提供ならば、男性的なお酒なので、
     ややゴツゴツとして厚みのある陶器で、
     片手に治まる程度の大きさのものを選びたい。
相性のよい料理のイメージ:
     基本的にはシンプルな酒質なので、
     シンプルな調理法の料理とあわせやすいと思われるが、
     香りや味わいに仄かなクリーム系の甘さもあるので
     軽めの料理はもちろん、
     乳製品を使った料理にも抵抗はないだろう。
     前菜やさほど複雑でないメインまで、
     食事全般を通して飲用可能なお酒といえる。
     和食:白身または青魚の刺身(にきり醤油で) 焼きホッケ
        そば 青野菜のおひたし 冷奴        
     洋食:ホワイトアスパラガスをオランデーズソースで。
        サーモンのソテー・クリームソース
        白身魚のフライをタルタルソースで
     中華:バンバンジー 青野菜の中華炒め 
     その他:コーンとベーコンのバター焼き


つぶやき

そうそう、講義のとき、
こんなかんじのクリーミーな本醸造を
その甘い香りにだまされて薫酒にしてしまったおバカな私
講義のときのサンプルはもっとまったりしてたけどね。
でも良く考えたらこういう本醸造あるよね。
あの日はもう仕事もバタバタであっちからもこっちからも呼ばれ、
朝から晩までハイテンションでいなければならない日だったので、
ブラインドテイスティングやる集中力が無かったんだよね・・・
ってことにしておきますか!はははー

このお酒がなぜ多くのお寿司屋さんにおいてあるのか、
思うに、
白身から赤身までカバーできる、
やや厚みのある本醸造だからでしょうかね。
意外にそんなに考えられてるわけではなく、
プロモーションの問題だったりして

日本酒   鳴門鯛 純米吟醸原酒 山廃造り

2010-09-23 18:49:02 | Sake


鳴門鯛 純米吟醸原酒 山廃造り
株式会社 本家松浦酒造場 徳島県


1804年創業。
創業時より精米機を導入し、時代の先端を歩み続ける。
現在は「霧造り」と呼ばれる新たな製法を確立。
風水を取り入れたラベルや、
すだち酒などさまざまな新しい試みに挑戦している。

魚族の王・鯛の如く淡麗優雅であるようにと『鳴門鯛』と銘命された。


使用米 掛米=五百万石53% 山田錦21% 一般米6%
    麹米=山田錦16% 五百万石4%
精米歩合 50%以下
日本酒度 +3
酸度  1.5
使用酵母 熊本系
alc. 16~17%



<テイスティング>

外観:ほぼ無色透明 輝きがある 粘性は中等度。
香り:白い花 洋梨 米由来の香りはあまり感じられない。
味わい:アタックはマイルド、
    テクスチャーはややとろりとしているが
    ピリピリとした刺激もある。
    とろりとした洋梨のようなふくよかな甘みが口内に広がる。
    酸味は控えめで仄かな苦味を感じるが
    柔らかい甘みを邪魔するには及ばない。
    軽やかな米由来の旨みを持っている。
    フレーバーは洋梨や炊き立ての米の風味を感じる。
    余韻には根菜のような苦味を微かに感じるが
    米の甘みとアルコールの温かさが主で、中等度の長さ続く。
    キレはよく、すっきりとドライなフィニッシュ。
サンプルの特徴:
    フルーツの爽やかで華やかな風味の中にも
    米由来の味わいを持つ。
    アルコールはやや高く17度くらいあると思われるが、
    酸味や苦味のような刺激的な要素は極わずかであるため
    大変飲みやすい酒質であるといえる。
    甘みの要素が立ちふくよかな印象だが
    アルコールが高いせいかすっきりドライなフィニッシュで
    爽やかさも併せ持つ。
    薫酒として位置づけて提供プランを考えたい。
適したシーン:
    華やかな香りやフルーツのような甘みを持つことから、
    春のような爽やかで華やかな季節に飲用したい。
    どちらかというと女性が飲んで楽しめる酒質であるといえる。
    明るくおしゃれな感じの
    カジュアルからセミフォーマルな飲食店で
    女性同士の集まりのようなときに提供したい。
飲用温度:8~15℃
     華やかな香りとふくよかな甘さを生かした
     提供温度を選びたい。
     冷たすぎても温めても香りを損ねる可能性がある。
     ふくよかな甘みは常温ではやや重くなり
     食事と合わせにくくなる可能性があるので
     少し冷やした程度の上記の温度で提供することで
     香りを損ねず、ほんの少し甘みを引き締め、
     爽やか差と華やかさを楽しんでもらえるだろう。  
適した器:やや冷たい温度爽やかに提供することから、
     ガラスの器か磁器が適していると思われる。
     ガラスであれば女性がターゲットなので、
     切子や琉球ガラスのような目にも楽しめるものが
     良いと思われる。
     磁器の場合でも色合いや模様で楽しめるものを。
     温度が変わらないうちに飲みきれるよう、
     指3本で持てる程度の小ぶりサイズのもので、
     形状は香りの広がりを楽しめるように
     ラッパ型のものが望ましい。
相性の良い料理のイメージ:
     華やかな香りとふくよかな甘みが立つ酒質なので
     軽やかな前菜系と合わせやすいとも思うが、
     このふくよかな甘みとすっきりしたフィニッシュは、
     やや旨みのあるメイン料理とも合うかもしれない。          
     和食:鰆やサーモンのお刺身(加減醤油または岩塩)
        鶏のたたき、鶏の幽庵焼き
     洋食:白身魚と洋梨のカルパッチョ、
        カプレーゼ ラタトゥイユ サーモンのタルタル
        鴨肉のオレンジソース フォアグラのパテ
     中華:八宝菜 白身魚の甘酢あんかけ
        鶏のから揚げレモンソース 
        

つぶやき

これはおいしいお酒です。
ちょっとワインっぽく飲めるかもしれません。

バックラベルにも
「本品は海外での人気も高く、
1990年以来フレンチ・イタリアンなどのレストランでも
好評いただいております」
って書いてあります。

今回からちょっと長めにコメント書く練習です。
先日の日本酒講義で
「それじゃあー短いわあー」と先生に言われてしまったので

でもこのお酒みたいに書きやすいのはいいんだけど、
たとえば一つ前の国士無双なんかは書きにくくて
何回も「お米の風味が」「お米の旨みが」とコメコメ連呼するばかりで
時間が経つワリには文章広がらないままってのもあります



徳島県には他に
三芳菊
芳水
旭若松
などの銘柄があります。

日本酒   国士無双 特別純米酒

2010-09-23 18:46:36 | Sake


国士無双 特別純米酒 烈
高砂酒造株式会社 北海道


旭川・高砂酒造の創業は明治32年のこと。
清らかな雪清水を源とする忠別川の水は酒造りに最適な硬水。
その水と良質の米で数々の銘酒を作り出してきました。

今では道内市町村から依頼を受けたものを含めて、
およそ150種類もの酒を手掛けています。
なかでも代表的なのが、昭和40年に生まれた「国士無双」。
甘口志向だった当時に発表されたこの酒は、
辛口ブームを切り開くきっかけとなる革命的なものとなりました。
その洗練された味わいは日本酒ファンの間でも高い評価を得ています。


「国士無双(こくしむそう)」とは、
中国の古典「史記」の中の韓信の故事に由来する言葉。
広い国の中で二人といない人材の意味です。

原料米/美山錦
精米歩合/58%
日本酒度/+5
酸度/1.4
アミノ酸/1.2
アルコール度数/15~16


<テイスティング>
外観:ほぼ無色透明 粘性低め~中等度
香り:炊いた米、米ぬか 
味わい:アタックはマイルドでするりとしたテクスチャーを伴う。
    やや厚めの米由来の甘みとややまったりとした酸味がある。
    苦味は軽やかで旨みは軽やか。やや塩味を感じる。
    フレーバーとして米由来のややふくよかな甘みが立つ。
    余韻はやはり米の甘みと旨みが広がり
    比較的短めにドライフィニッシュを迎える。
サンプルの特徴:
    米由来の香りや味わいが特徴だが、
    全体的に軽やかでフィニッシュもドライで短め。
    華やかさはなく、やや男性的で、
    いわば実直に作られたお米のお酒といった印象。
    醇酒と位置づけたい。
適したシーン:
    お米の風味が立つ酒質なので、
    ゆっくりじっくりと飲むような場面で提供したい。
    秋や冬の寒い時期の飲用が好ましい。
    米の風味は豊かだが華やかさや重厚感は無く
    気軽に飲めそうな酒質なので
    自宅での晩酌やカジュアルな居酒屋での飲用がよい。
    女性というよりは男性、
    いつも日本酒を飲んでいて、
    そんなに気張らずに日常の中で日本酒を楽しめる人に。
飲用温度:8~15℃
     マッタリした甘さがあるのでやや低めの温度にすることで
     引き締まった印象で飲用したい。
     旨みの広がりが抑えられてしまうので余り冷やしすぎずに。
適した器:お米の風味が強いので和のイメージの器で。
     やや低めの温度での飲用から
     陶器というよりは磁器で。
     もしくは切子などのガラスでも良いであろう。
     温度が変わらないうちに飲みきれる小ぶりの器で。
相性の良い料理のイメージ:
    米の風味が強くややコクのあるタイプなので
    濃い目の味付けの料理や旨みの強い料理が適している。
    和食であればしょうゆ味のものや
    洋食であればクリーム系の味付けのものでも好相性と思われる。
    気軽な日常酒として家庭料理や
    居酒屋の定番メニューとの相性が良いと思われる。
    食事の中盤での飲用が最も適していると思われる。
    和食:ブリやマグロのお刺身(たまり醤油で)
       ブリ大根、魚のあら煮、牛のしぐれ煮
    洋食:アクアパッツァ、牡蠣のクリームグラタン
       鴨のコンフィ
    中華:トンポウロウ、ホイコウロウ、餃子
       チンジャオロース


つぶやき

ホントは北海道のお酒で全国のお酒シリーズの最終日を
飾る予定だったんですが、
先日のしょっつる鍋に使った鍋野菜セットを無駄にしないために
鍋物が郷土料理のところ・・・と思ったら
北海道しか残ってなかった

数ある北海道のお酒でも
スーパーなんかにも気軽に売ってるにも関わらず
なかなか飲むことがない国士無双を飲んでみようと
シリーズ開始当初から決めておりました

男酒だと思って飲んでいたらやはり硬水仕込みでしたか。

最初結構軽いと思っていたら
どんどん男らしくなってきました。
今年の7月瓶めで、まだ硬かったのかもしれません。

瓶裏には冷かぬる燗がお勧めって書いてありましたが、
温めるとどうにも
昔のおいしくないマッタリ日本酒の様相が強くなって
いただけません。
冷が一番おいしかった。
でもこういうマッタリ系を冷にして、
じゃあ試験的合う料理はって言われると
厳しいものがあります。
濃い味の冷たい料理って・・・キビシイ


北海道の銘柄は他に

北の誉 (小樽)
千歳鶴 (札幌)
北の錦 (栗山)
二世古 (倶知安)
男山  (旭川)
大雪乃蔵 (旭川)
國稀   (増毛)
福司   (釧路)
北海熊古露里 (小樽)
北の勝  (根室)

などなどたくさんありま~す。

日本酒  新政 特別純米酒 六號

2010-09-21 23:50:29 | Sake


新政 特別純米酒 六號
新政酒造株式会社 秋田県


秋田にもいっぱいおいしいお酒や有名銘柄ありますが、
この度選びましたのはちょいと地味(←失礼)な新政さん。
なぜ選んだかというと、
協会速醸酵母6号の発祥蔵だからです。

当然7号酵母の発祥蔵・真澄(長野県)と
9号酵母の香露(熊本県)もこれから飲みますよ~。


6号酵母は昭和5年に分離され、
昭和10年に日本醸造協会より「協会六号酵母」として発売された酵母で、
現在市販されている酵母の中では最古のものとなります。

決して派手さはないが、柔らかでふくらみがあり上品な味わい、
これが六号酵母の特徴だそうです。

新政という名は、
明治政府がその施行の大綱に掲げた「新政厚徳」に由来。
昭和になってから「あらまさ」と改めたそうです。


使用米  美山錦 
精米歩合 60%
酒質   特別純米
日本酒度 +3
酸度   1.3
アミノ酸度 1.3
alc.   15.8度


<テイスティング>
外観:輝きのある薄いレモンイエロー 粘性中等度
香り:仄かにさくらんぼの香り ハッカ ビニール
味わい:アタックはマイルド 
    するりとしたテクスチャーで軽くピリッとしたアルコールの刺激
    炊きたての米のようなふくよかな甘みがあり酸味はおだやか、
    仄かな苦味を感じたあとに軽やかな旨みが口内に広がる。
    フレーバーには米由来の甘みと
    オレンジのような果実系の甘みが感じられ、
    余韻は中等度の長さで軽やかな米の風味と軽い苦味、
    ほんの少しナッツやカラメルのニュアンスも感じられる。
サンプルの特徴:
    香りはややフルーティさも持っているが
    味わいは軽やかだがしっかりとした米の風味を持つ。
    酸も苦味もおだやかで飲みやすく、
    シーンやお料理も幅広くて適用できる。
    米の風味が印象的なので醇酒として提供したい。
適したシーン:
    幅広い年齢層やさまざまなシーンで適用できそうではあるが、
    仄かなフルーティさと飲みやすい甘みを持つことから
    どちらかというと女性にお勧めしたい。
    初秋にセミフォーマルなレストランでの
    女性同志の集まりなどで
    食事の始めから最後まで通して飲用できると思われる。 
飲用温度:15~20度
    ほんのり果実の香りが在るので
    それを殺さないよう常温近い温度で提供したい。
    温度が低く過ぎると
    やや弱めの旨みがさらに感じにくくなる懸念もある。
    温めることで和らぐ要素や引き出される要素は
    あまりないと思われる。
適した器:軽やかな米の旨みをやや低温での提供ということから
     磁器での提供がよいと思われる。
     女性がターゲットであればガラスの切子など目に楽しいものも、
     好ましい選択だろう。
     温度が変わらないうちに飲みきれる小ぶりサイズで
     仄かな果実の香りの広がりを楽しめるように
     やや口のすぼんだ形が望ましい。
相性の良い料理のイメージ:
     酸味苦味が控えめで飲みやすい酒質なため
     広いジャンルの料理に合わせられる。
     軽やかな旨みと割と厚めな甘みを持ち香りも良いことから
     余り重くなく甘みや旨みを持つ料理が適していると思われる。
     和食:鮭のお刺身(にきり醤油)茶椀蒸し 出汁巻き玉子
        鶏の幽庵焼き 水炊き しょっつる鍋
     洋食:アクアパッツア ブイヤベース
     中華:白身魚の甘酢あんかけ かに玉 シュウマイ


つぶやき
これは飲みやすくおいしいお酒です。
6号酵母のおかげでしょうか。
でもブラインドで飲んだら純米吟醸とかいっちゃう可能性もあります。
こういうお酒は要注意

偶然ですが、
このお酒を飲んでいて、しょっつる鍋を食べたくなってしました。
だいたい地酒と郷土料理をペアでやってきましたが、
選んだお酒と郷土料理が合うことは少なく、
それは私のお酒の選び方が
料理主導じゃなく試験主導だからしょうがないのですが     
たまたま選んだお酒でその土地の郷土料理を食べたくなるって
なんかうれしいです

秋田には他に、
天の戸
雪の茅舎
飛良泉
まんさくの花
出羽鶴
などの銘柄があります。



日本酒  李白 純米吟醸・超特撰

2010-09-19 10:25:33 | Sake


李白 純米吟醸超特撰
李白酒造有限会社 島根県


島根県松江市に所在する李白酒造は創業明治15年、
当時から品質のよい酒として地元での人気は高いものがありました。

「李白」の名は、
天から島流しされてこの世にやって来た仙人と呼ばれ、
“酒中の仙”とみずから称した唐の詩人李白に因んでつけられたもので、
あまた中国詩人の中に一番星と輝いた詩人です。

名付け親は、松江が生んだ政界の巨星、故若槻礼次郎氏。
彼は昭和5年のロンドン軍縮会議にも、
李白の菰樽をたずさえて行ったといいます。


原料米 山田錦
精米歩合 55%
日本酒度 +3
酸度 1.6
アルコール度数 15.6度


<テイスティング>
外観:艶がある ほぼ無色透明 粘性高め
香り:スミレのような花 ヨモギのような草 アルコールの刺激
味わい:アタックはシャープ 
    ピリリとアルコールの刺激があるが
    テクスチャーにはとろりとした感じもある。
    米由来の滑らかな甘さを一瞬感じるが
    すぐにアルコールの刺激と
    厚みのある酸、キリリとスパイスのような苦味、
    そして微かに塩味も広がる。
    旨みは軽やかだがアルコールの刺激が過ぎた後に延びがある。
    フレーバーは穀類の甘みと苦味、糠のような軽い香ばしさを感じ、
    余韻には米の甘みと旨み、そして苦味が中等度の長さで残る。
サンプルの特徴:
    苦味とアルコールの刺激が強い印象だが、
    米由来の甘みと旨みが潜んでいるお酒。
    香りはフルーティではなく色のついた花のような
    たっぷりとしたもの。
    どちらかというと男性的な強い酒質。
    醇酒として食事の中盤に提供したい。
適したシーン:
苦味やアルコールの印象が強く男性的な酒質であることから、
    日本酒が好きな男性向けに提供したい。
    秋から冬にかけて、酒肴的な要素の強い料理とともに
    または炉端や鍋物を囲んでの食事を囲んでの、
    セミフォーマルな料理店で
    じっくりと語り合う場面に適している。
飲用温度:15~18℃
     甘みや旨みがあるので
     あまり冷えすぎてはそれらを感じにくくなってしまう。
     温めることで苦味を抑えることができるかもしれないが、
     アルコール感が立ってしまう可能性があるので、
     常温での提供が望ましいと考えられる。
適した器:米の甘みや旨みをもち、
     苦味やアルコールなど刺激の強い男性的なお酒なので
     強さをイメージさせるような
     ゴツゴツとした厚みのある和風の陶器で提供したい。
     男性同士ではお酌も進まないかもしてないので
     中ぶりの器で1杯を時間をかけて飲むのが良いかもしれない。
相性の良い料理のイメージ:
     米由来の旨みと
     酸味苦味アルコールの刺激要素が強いお酒なので、
     酒肴的な料理と相性が良いと思われる。
     和食:酒盗、魚の糠漬け、なれ寿司、イカの沖付け、
        焼き鳥、焼き魚、秋刀魚の有馬煮、
        鮭のちゃんちゃん焼き
     洋食:ボッタルガ&ペコリーノ レバーの煮込み
     中華:レバニラ炒め 焼き餃子



つぶやき

このお酒は純米吟醸なんだけど硬くて、
酵母のせいなのか水が硬いのか・・・・。
って調べても使用酵母とか分からなかったんですが、
仕込み水は中軟水らしいです。
水はまあ柔らか目か・・・・
と、またぼんやりネット検索していると、

なに!?

この蔵は花酵母も使っているようですね。
このお酒の酵母が何かは不明ですが、
同じ蔵で花酵母を使っているなんて・・・。

じつは香りを取るときに、
花の香りプンプンだったので、
花酵母かなんか使ってんのか、これ!?!?
って思ってたんです。

うわー。
どうなんだろ。
ちょっと自分の鼻の感度にゾクゾクしちゃった

それにしてもあんまりおいしくないお酒でした。
燗したら酸味強くなるし、
冷やしたら塩味強くなるし。

それでも餃子とはまあなんとか合いましたな。
いずれ珍味と合わせてみます

島根県には他に、
豊の秋
ヤマサン正宗
天界
出雲富士
開春
などの銘柄があります。

日本酒  春鶯囀・純米酒 鷹座巣

2010-09-17 23:39:15 | Sake


春鶯囀(しゅんのうてん)純米酒 鷹座巣
株式会社萬屋醸造店 山梨県


醸造元の萬屋醸造店は寛政2年(1790)に創業。
酒銘は、
与謝野晶子が「法隆寺など行く如し甲斐の御酒春鶯囀のかもさるゝ蔵」
と萬屋醸造店の酒の優雅な味と香りを讃えことにちなんで
付けられました。

また、鷹座巣とは、
いにしえの頃、日本武尊が甲斐酒折宮より増穂の山を遠望し
まるで鷹が巣に座するに似たりと語ったという言い伝えから
名づけられました。


南アルプス山系の伏流水を
蔵の井戸から汲み上げて仕込み水としています。
酒質は全体的にやさしい酸味があり、柔らかいのみ口が特徴です。


「春鶯囀 純米酒 鷹座巣」は、
食を題材とした漫画「美味しんぼ」にて掲載されました。
漫画の中では、
飲む温度帯によってその味わいが変化するということを取り上げており、
特にこのお酒に関してはお燗することで、
このお酒の持つ香りや米の旨味がともにより引き立ち、
その味わいは料理をも引き立てると紹介されています。

このお酒は、
萬屋醸造店が地元の専業農家と酒造好適米「玉栄」の栽培を契約し、
長い期間を経て原料となる米の質を高めてきました。
そうして蔵元と農家との努力により出来上がった
地元産の酒造好適米を使用することで、
その米の特徴となるやさしい味わいの中に、
米の旨味を感じることが出来る
奥深い味わいを造ることに成功しています。


原料米 玉栄
精米歩合 63.0%
日本酒度 +5.0
酸度 1.7
使用酵母 9号系
alc. 15.5%


<テイスティング>
外観:輝きのあるほんのり薄いレモンイエロー 粘性中等度
香り:炊いた米の香り、ビニール、乳製品 アルコール
味わい:アタックはマイルド、するりとしたテクスチャー
    厚みのある甘みは米を思わせるが
    乳脂肪のような厚みも感じさせる。
    穏やかだが広がりのある酸味とさらりとした苦味を持ち、
    旨みは軽やか。
    フレーバーには穀類の香ばしさや
    乳製品のような甘酸っぱさがあり、
    余韻は中等度の長さで
    米の甘み、微かな苦味、アルコール感が残る。
サンプルの特徴:
    米由来の甘みとまろやかだが広がりのある酸味が特徴。
    コクもあるが後味はしつこくなく、
    アルコールや余分な苦味なども無く飲みやすい。
    醇酒と位置づけて提供したい。
適したシーン:
    コクがあり米の旨みを楽しめる酒質から、
    秋から冬の飲用が好ましい。
    気取らずに飲める軽やかさもあることから
    性別問わず広い年齢層に受け入れられる酒と考えられる。
    家庭での晩酌やカジュアルな料理店で
    食事の始めから最後まで通しての飲用も可能。
飲用温度:15~18℃ または40~45℃
     米の甘みやコクを楽しめる温度で提供したい。
     冷やしすぎると甘みや旨みの広がりが抑えられるため
     常温程度の飲用が好ましい。
     ぬる燗程度に温めることで
     さらに旨みを膨らませることができるだろう。
適した器:米の風味が特徴の酒なので暖かみのある器で提供したい。
     やや厚みのある陶器で、
     ゆっくりとした温度変化も楽しめるよう、
     やや中振りの大きさの酒器を選びたい。
     形はあまり選ばないでよいと思われる。
合う料理のイメージ:
     米の甘みやコクがあるが、軽やかさも感じられるので
     食事全体を通して提供できる酒といえる。
     余り軽すぎたり脂っこすぎたりしなければ、
     広い範囲の食材や調理法に合わせられると思われる。
     ダシの旨みを持つ料理が特に好相性であろう。
     和食:飛龍頭、おでん、煮魚、里芋の煮物
        鶏肉と栗の煮物
     洋食:アクアパッツア、スパゲティ・ペスカトーレ
     中華:八宝菜 酢豚 白身魚の中華風酒蒸し


つぶやき

あっためて飲んでみたら
なにやら酸が立ってしまって、
常温のほうがおいしいと思いました。
最近爽酒・薫酒が続いていたので
久々の速醸純米、おいしくいただきました。

山梨県には他に、
笹一
七賢
という銘柄があります。

日本酒   雑賀 大吟醸

2010-09-13 20:21:52 | Sake


大吟醸 雑賀(さいか) 生詰
株式会社・九重雑賀 和歌山県


雑賀はお酢も作っているんですが、
そのお酢も日本酒もウチのバイト先で使っていて、
どちらもおいしいなあと思ってて、
この各都道府県のお酒シリーズはじめるとき、
和歌山は雑賀と決めてました。


明治41年1月に食酢の製造を始め、
より良い酢を製造するために原材料にもこだわり、
酢の主原料である酒粕を得る清酒醸造も昭和9年より始めた蔵。


使用米:山田錦
精米歩合:麹米45% 掛米50%
日本酒度:+5
酸度:1.3
alc.:16~17度

<テイスティング>
外観:ほぼ無色透明 艶あり 粘性低め
香り:メロン 金柑 alc.
味わい:アルコールの強さでかなりシャープなアタック。
    テクスチャーはさらりとしている。
    さらりとした甘みを短く感じ、酸味も穏やかで控えめ。
    強いアルコールが口内を支配している。
    きりりとした苦味とやや軟口蓋に張り付くような渋みもある。
    軽やかな米由来の旨みがある。
    フレーバーもアルコールの強さに支配されているが、
    そのなかにもメロンのような香りが微かに感じられる。
    余韻は中等度の長さで、アルコールと軽い渋みの中に
    微かに米の旨みも残り最後は柔らかいフィニッシュを迎える。
サンプルの特徴:
    かなりアルコールが強く感じ、
    爽やかに飲めるお酒ではあるが、
    香りも味わいもフルーティさを持ち、
    米の旨みも感じられる。
    宗主の要素も持つ薫酒として位置づけ、
    食事の前半~中盤に提供したい。
適したシーン:初夏から秋口まで、暑い時期に爽やかに飲用したい。
       フルーティな印象もあるが、
       アルコールが強くサラリと飲めることから
       若い男性に好まれる酒質ではないか。
       爽やかさを生かしてシーン設定したい。
       夏の日のカジュアルなガーデンパーティや、
       インドアであればカジュアルなレストランで
       前菜から食事の中盤に軽めの料理とあわせたい。 
適した温度:5~10℃
      爽やかさを生かすことができる温度で提供したい。
      アルコールが強いので冷たい温度で引き締め、
      アルコールの広がりを押さえたい。
      フルーティな香りは結構しっかりしているので
      冷やしてもさほど弱まらないと思われる。 
適した器:冷たい温度での提供なので
     温度が上がらないうちに飲みきれるように小ぶりの器で。
     冷たい温度でも香りが広がりやすいようにラッパ型の器で。
     爽やかさからガラスの器が良いと思われる。
相性の良い料理のイメージ:
     アルコールが強めだが爽やかでさらりと飲める酒質。
     余り味付けが濃いものや脂濃いものでなければ
     広いジャンルの料理と合わせられると思われる。
     どちらかというと料理の前半に提供したい。
     爽やかさを引き立てる料理であればなお良い。
     薬味を使った料理とも。
     ドライなのでややクセのある魚介でも合わせられる。
     和食:アジのたたき、そば、イカの刺身、焼きナス
     洋食:エスカベッシュ、イカ墨のリゾット    
     中華:餃子、麻辣豆腐、イカとセロリの炒め

つぶやき

ひとつ前に飲んだ松の司と似たコメントになってしまった
同じ大吟醸だからしょうがないか

私が前に飲んだ雑賀は純米だったのか、
もっとまろやかだった気がする。

これ、通販で届いたときに常温で届いたし、
大吟醸で醸造アルコール入ってるから何気に常温で放置してたんですが、
裏見たら「生詰め」って書いてあってびっくり!
冷蔵庫にしまって置けばよかった
猛暑の中ひと月くらい置いちゃったしなあ・・・。
ほんとはもっとおいしかったのかなあ
人気銘柄だからなかなか四合瓶見つけられないんですが
また買って飲みたいです

和歌山県には他に
黒牛
という銘柄があります。