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*中仙道・馬籠のキキョウです。
長々と渋滞の話を書いてしまった。
要は、日本の高速道路で100km/hだか80km/hの速度維持がむつかしい車と、
そのことに気が付かないでいる今ひとつ成熟しないドライバー、
速度管理のしづらい車を作り続けているメーカーの3つ巴が、
ほんの少しの坂道で渋滞を生み、事故の中でも乗用車の追突が
圧倒的な割合を占める元となっている、というのを言いたかっただけだ。
速度管理がしづらい日本車を口にする自動車評論家といわれる人は居ないし、
こんなの危なくてしようがないと自動車ディーラーに喰ってかかるユーザーも少ない。
(思ってはいても黙っているのか)
それとも少数意見で片付けられてしまうのか、更に作り続けているメーカー側の人達も
扱いづらいと感じていないところが恐ろしい!
自動車は西洋からきた文化、今では追いつき追い越したとのたまう日本のメーカーもあるが
“人が扱う道具”の部分がスッポリと抜け落ちているから、欧州車を走らせると多くの人は
乗り易さを口にする。
もっとも大切なところが真似できていない、いや気が付いていない、いやそこを作り込む技術が・・・
レシピがあれば(車が)料理できる?・・・味見はいらない?・・・不味いものはまずい!
おいしいものを口にすれば、おいしいと感じるのにね~。
今日は料理の話?いや、まずいものの話でした。
現実は、日々の担当業務に振り回され、試乗できる機会は多くないのです。エンジニア自身の自己啓発で、試乗評価の経験を積んでいる方は、余りいませんね。
当方は、例外中の例外だったかも知れません。
まったく言い訳にもフォローにもなっていませんよ。
ユーザーはメーカーを信じているのですから、こまった話です。
苦労して一生懸命良い車を作ろうとしていた時代から、楽して作るレシピができた今、
過去を越える車は望めない気がします。
今あるレシピは過去の経験から生まれたもの。
ある意味、時間短縮とムダを省くことはできても、サボりの為とも言えます。
しかもそのレシピもおいしいものなら納得できますが、妥協した数値の組み合わせで良いものが生まれてくるとは到底思えません。
心を込めなくなって久しい気もしますが、中途半端な車だらけです。
最近ではすでに、となりの国の大きい方も、半島の先端の国も、前にどんどん進んでいます。
もしかしたら後姿を見ているかもしれないと気をもんでいます。
大国に車作りの手伝いに行っている身として。
私が自動車整備の世界に身を投じた平成元年は、ディーラーは車好きの整備士ばかりでした。
それがいつの間にか、マニュアルに沿った整備(と言うか、部品交換)しか出来ない整備士が多数になり、創意工夫という言葉が消えて久しいかと
そんな環境では、まともな車を造り出すことは不可能なのかもしれません。
ただ雨に濡れず移動する道具ではなく、自動車と自動車を使った生活を文化として育てることを、メーカーが捨ててしまったのかもしれませんね。
メーカーが産み出し、ディーラーが育て、それが次世代にいかせてこその熟成だと、個人的には信じていたのですが。
そんな私は、いまは街工場の整備士です。
支離滅裂な長文失礼しました。
サポート隊に整備士のひよ子(卵からはかえっています)とラリーを戦ったのですが
緊張の日々が一週間続き、それは色々な意味でとても貴重な体験になったと思います。
非日常の出来事とはいえ、車はやはり誰かの手入れが必要なことに変わりありません。
確かに整備の内容は年々変わってきていると思います。