クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

キューバ音楽

2012-08-11 13:50:06 | なんでもレポート

TVの音楽チャンネルを見ていると、“あれっ このバンドまだやっているの?”と横やりが入った。
“だってもうウン十年経っているし、とっくにいなくなっていてもおかしくないのに”・・・。
番組はリアルタイムではなく、10年20年前の放送もあるので、しょっちゅうこんな事が起きる。
期限切れじゃないの?と言っているようにも聞こえるが・・・夫婦の他愛ない会話は別にして、
キューバのミュージシャンのコンパイセグンドを知った時、彼は90歳を超えていた。
日本にも公演に来ているから、ごく一部の人は知っているかもしれない(今日の出来事の言いだしっぺも、
その公演を見に行った)。
葉巻を片手に、「人生は音楽とタバコと女?」と言い放っていた(映画の中のワンシーンで)。
そのステージが圧巻。
張りのある声、体の一部のように奏でるギター、バンドとの息の合い方も背筋の伸びたリズムも
どこにも90を超えているとは感じさせないものだった。(残念ながら既にこの世の人ではないが)
年を取ると反応が遅くなってくるから、自動車の運転は危ないと、ある国では言い、免許証を
早く返納しなさいと・・・。
確かに年とともに筋力の絶対値が下がり、視力も下がる。
しかし、反応が遅くは、どうしても引っ掛かる。

もしもこのことを、コンパイセグンドに当てはめたらどうだろうか?
100歳を目前にして、十数人のバンドとリズムを刻むことなどできず、音楽にならないのではなかろうか?
間を取る、リズムを刻む、自動車の運転も同じだ。
他の車の流れを読み、リズムを刻む、ここに歳が関係するだろうか?
若者は未熟で危ないなら(任意保険ではそうなっている)、経験を積んだ年配者は、
もっとも安全な運転ができる・・・とは考えないのだろうか。
筋力も視力も“絶対値”を必要とする場面なら、その不足分が何かの違いを生むかもしれないが
それが事故とは限らないし、自動車運転は心拍数もほどほどで、全身運動などではない。
どうもこの国の人たちの多くは、運転について勘違いをしているように思えてならない。
80歳のピアニストが素晴らしい音楽を奏でられるのと同じで、歩くのに杖つく人でも運転はできる・・・
と、車の中で考えながら、今日は会社に。
明日からお休みだ。





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