クルマのサスペンションと長いお付き合い

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ロータスエリーゼのサスペンションセッティング その7

2016-01-23 22:56:33 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
減衰力値

エリーゼに装着されている、別タン式の減衰力調整機構ダンパーの減衰力値を測定します。

減衰力調整式なので、まずは車両入庫時のクリック位置のまま測定、続いてフルソフト、フルハードの順で測定します。

同時に減衰力波形の確認(健康状態)ガス反力値、油漏れ、などもチェック。

4本とも問題なし………取り付けブッシュの目玉が少し偏っているのを除いて。

さてその仕込まれている減衰力値をどう見るか?……

減衰力調整式のダンパーだから、クリックを回していけば答えが見つかるはず……でしょ? 伸び圧別調整式だし。

ここが意外に難しいところなんです。

中には、当たりくじの入っていない抽選会……のようなものもあるのです。

減衰値は低めよりも高めの方が収まりがよくて安定感があるのでは?

これも、多くの人が疑いを持たずに思い込んでいることです。

                

もちろんその程度によるのですが、明らかな「過減衰」は車両の動きを押さえ込みすぎて症状がわかりずらい・・・問題に気がつかないことがあります。
(動かないから安定していると勘違いされやすいのです)

減衰値だけの問題とは言い切れないにしても、リヤが流れ始めたら一瞬にして遠くまで流れるとか、
カウンターステアで車両姿勢を素早くコントロールしたいと思っても、過減衰の影響を受けてゆっくりしか戻らない⋯⋯からロールしたままスピン、
サーキットでよく見かけます。

どの位置にクリックを回しても良い感じが出なかったら、ダンパーチューニングをすることになるのですが、まずはこのままで走らせてみます。