クルマのサスペンションと長いお付き合い

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ロータスエリーゼのサスペンションセッティング その2

2016-01-05 21:16:42 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
前後重量配分

前後タイヤにかかる荷重データーがサスペンションセッティングには必要です。
コーナーウエイトのことです。

今回のエリーゼの場合。
実測でフロント荷重が310kg リヤ荷重が482kg トータル792kg

フロント39% リヤ61%の重量配分。

リヤの左右差は15kg程。
これにドライバー(体重55kg)が乗り込むとリヤの左右差は約30kgになります。
右ハンドルでドライバーが右に乗り、重いエンジンが右にオフセットしているからです。

コーナーウエイトが出たところで次にバネ下荷重を計ります。
ショックアブソーバーを外してタイヤの下に体重計を置いて計りました。
フロントが43.5kg リヤが46kg 。

コーナーウエイトからバネ下荷重を引くとバネ上荷重が出ます。
フロント155-43.5=111.5kg リヤ241-46=195kg
ざっくりですがこうなります。

ちなみにバネ下重量4本の合計は179kg
車重792kgから179kgを引くと613kg
バネ下/バネ上の179:613の比は約1:3.4

個々に見ると フロント43.5:111.5の比は1:2.6
リヤ46:195の比は1:4.2
参考までに………
110kgのリジットアクスルがバネ下の(リジットなので左右合計値です)ジムニーのバネ下バネ上の関係は
フロントが1:3.9リヤが1:3.1です。
エリーゼのフロントの1:2.6はバネ上の軽さに対してバネ下が重いと言えます。
軽快に見えるエリーゼも測定してみると実はという話。
乗り心地対策を施すときにバネ下の影響を考える必要がありそうです。