クルマのサスペンションと長いお付き合い

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ロータスエリーゼのサスペンションセッティング その6

2016-01-20 19:44:17 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
車高とショックストロークとバネレート

三点は深いつながりがあるので「立体的」なバランスを検証します。

まずは何をさておいての車高(ロールセンター高さ)から。

ハブセンター~フェンダーアーチ間の寸法でFr Rr 共に340mm……

現状の車高であれば適正範囲内なので問題なし。

その時のストローク分配は、伸びストロークがわずかで縮みストロークはタップリ、
特にフロントは………このバランスは問題ありです。

次にバネです。
仮に、装備されている別タン車高調が、ローダウンを想定した全長の短いダンパーセットだとすると、
現状では車高が下がっていないので、バネにプリロードが強くかかっていて、伸びのストロークが少ないのもうなずけるのですが、
セットされているバネレートは乗り心地仕様にするのにちょうどいいくらいの柔らかさで、
ハイグリップタイヤを履いてサーキットに乗り込めば、大きくロールするはずです。

と言って、硬いバネを選ぶと今度はクルマをリフトアップした時にショックストロークが余ってバネが遊び始めます。

そうなると対策はヘルパースプリングを追加するか、ショックストロークを適正な長さまで詰める(ショートストローク化)必要があります。

ショックアブソーバーを分解して、ショートストローク化などプライベーターには到底無理な話。

車高を除いて、ストローク分配とバネレートの見直しが必要そうです。