クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

試乗レポート

2013-05-20 10:35:56 | 試乗レポート
昨日の試乗車は V社 ○ー40。
1.6L TURBO+DSG仕様。
最近急速に販売台数を伸ばしている。
多くのユーザーは試乗して即断らしい。
会社の駐車場から道路に出るのにバックで出る。
わずかな距離を動かしてみて、まずオッ、となった。
スーッと動き始めて、動かしたい速さと気持ちがすぐに一致する。
こだわっている最低速度の遅さも、かなりゆっくりだ。
“止める”のブレーキもファーストタッチから、迷いなくコントロールできる。
わずか十数メートル走らせた、というよりもソロッと後ろ向きに動かしただけで
そのしつけの良さがうかがえる。
いつものテストロードに乗り出してみると、まずウルサイ!
ロードノイズのレベルがかなり高め。
乗り心地もカタイ!
車体上下動のゆるさが無い。
大き目のギャップの通過もグッとこらえて、車体が沈み込まないから、次の伸び上がりも無い。
・・・かなり筋肉質なしっかり感だ。
しかし、ピッチング傾向の揺れはまったく出ない。
リヤの伸びの減衰を強めに効かせて、前後の揺れのバランスを取っている(最近の味付けに見られる)。
ウネリ路、ギャップの走破性は、競技車に改造して走らせていたインプレッサのそれを思い出す。
ギャップを目で捉えても、消極的な気持ちにならない。
入力を受けとめる車体のガッシリ感も、これまであまり経験のないゴツさを感じる。
車体重量がそれなりに重い分、決して軽快ではないが、丈夫なつくりがうかがえる。
しばらく走って、体がこの車の揺れ方をまったく嫌がっていないことに気が付く。
ピッチング傾向がまったくといっていいほど無い分、頭が前後に揺さぶられないのと
タテのシッカリ感もカタサの芯が無く、シートの座面あたりまではその振動が
伝わっているのはわかるが、お尻の辺りでその揺れが消えている。
背もたれにこすれて体が上下することはない。
ターボエンジンのしつけも秀逸。
ブレーキタッチも申し分なし。
ドライバーの手足に即リンクできる操作系の仕込みはとてもうれしい。
個人的には見晴らしが今一つ。
囲われている印象が好きになれない。


*写真も群馬うどん