クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ロードテスト

2012-08-24 22:37:46 | なんでもレポート

テストコースの都合で、スケジュールの前半は会社のすぐ近くにある、
なんとか公園の周りの道路を使ってテストしている。
一般道だから当然私はハンドルを握れない。
助手席か後部座席に乗って評価し作業を進めて行く。
これで乗り心地と安定性は何となく判断できる。
肝心の操縦性はやはりハンドルを握らないと分からないから、テストコースに頼るしかない。
しかしテストコースでなければといったところも当然あるものの、
実はテストで走らせたいのはなんたって一般道。
ここで確認して行くのが一番大切なことだし、上手く仕上がれば安心できる。
誰がどう見てもバリバリのテストカー然とした姿の車を、一般道でテストできるのもこちらならでは。
惜しむらくは返す返すもハンドルを握れないこと。
さてこの公園の周りの道が、ロードノイズがにぎやかに聞こえる路面、
タイヤが叩かれるようなバネ下の微振動が出る路面、
ホイールストロークをちょうど使い切るほどのウネリ路、段差、
ハーシュ入力、バネ上のバウンシング、ピッチング、
超スロー走行でオフロード車を走らせている気分のダート路、こういった道が数キロの中に全てある。
ある意味こちらで遭遇しそうな道の形態が揃っているといえる。
バックりと割れた舗装の切れ目、穴は言うまでもない。
そのまま通過するとサスペンションが破壊しそうな悪路もこちらでは珍しくないのだ。
馬鹿でかい工業団地の一角にあるこの道は、交通量も少なく信号もない。
感じたい或いは確認したい動きが非常によくわかる。
人工的に作られたテストコースでは、何か釈然としないところがあるのはこれ迄に何度も経験がある。
迷ったら一般道に出て確認、と言うのがこちらではできるので助かっている。
今回の路面はその点申し分ない。
確認したい症状をあぶり出してくれるからだ。
だからといって仕事がサッサと終わるわけではないが、ひとつの仕様変更に対して良いも悪いも
全体のバランス確認が一度にできるのが、結局作業の無駄を少なくしているように思える。
ひとまず前半戦は順調だ。

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