クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

真夏の練習会

2012-08-18 12:51:50 | イベントレポート

ダートラの練習会に合流した時の話。

「今日の練習のテーマは?」
→「特にありません!」
「じゃ、ベストタイム方式でやる?」
→「何ですかそれ?」
「その方法はウンヌンカンヌン・・・」要は体内時計のチェック(照合)だ。

ダートラドライバーだったら普段からやっている事だが、改めて確認、というのも
たまにはいいのでは?と思って計測を手伝うことにした。
車を走らせる経験も技術もたっぷりとあるこの日の参加メンバーだったから
技術的な細かな話よりも、個人的にはこちら側の体内時計の正確さに興味があったからだ。
ダートラの2トライでベストタイムを出す走りの組み立て方の復習(予習?)でもある。

まず全員が足慣らしも兼ねて、かる~く一周。
これが本日の基準タイム(遅くてもOK)。
次に2LAP目・・・当然タイムUPする。
ここからは本人から先に「何秒タイムUPしたか」を申告してもらう。
 (当然だがさっそく体内時計とのズレが判明する)
その後にゴールタイムを伝える。
これを繰り返していく。

どういったペースで走らせるかは本人が組み立てていけば良い。
しばらくアタックを続けていると、タイムUPの伸びシロが小さくなってくる。
前半・後半・ゴールタイムと中間計測もやっていたので、こちらから提案。
「後半部分は1トライ前と同じ走り(タイム)で、前半部分のみ工夫してタイムUPを狙ってみて。」
するとどうなったか。
前半は1秒落ちて!後半がなんと1秒以上UP!ゴールタイムは結果少しUP。
ゴール後の本人の申告は、約束通り前半UPし、後半は同じタイム・・・のつもり。
この時の事を考えていくと、色々な事が見えてくる。
もしも中間計測をしていなかったら、ゴールタイムが少しUPしているので
“本人のつもり”の通り、前半のアタックがタイムUPにつながった・・・と。

実はその逆のことをやっていた(起きていた)。
前半はタイムUPを狙ってアタックしすぎた(タイムの削り方を間違っているといった方が
結果からみると正しい)、後半は同じに走ればよいハズがタイムを削らなくても良いと思うから
気持ちに余裕ができて、自然と無理のない走りになって、自分ではタイムを削っている意識の無いところで
タイムUPしてしまった・・・と読める。

タイムが思うように出せない人、
熱くアタックするほどタイムが荒れる人、など
本人の思いが強い時に失敗するのには、こういった筋書きがある・・・のだ。
心のカットウと体内時計のお話でした。