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シネマと虎とグルメたち

犬童一心監督作品に「ジョゼと虎と魚たち」があった。オイラは「観た映画が面白くて、美味いもの食って阪神が快勝」を望んでる。

翔んで埼玉

2019年03月19日 | 映画
昨日はショッピングモール内にあるシネコンへ出かけた。
シネコン側の入り口だけが9:00にオープンする。
9:20からの「運び屋」を見て昼食を済ませたら、12:15から「翔んで埼玉」をやっていたのでついでに見る。

「翔んで埼玉」 2018年 日本


監督 武内英樹
出演 二階堂ふみ GACKT 伊勢谷友介
   ブラザートム 麻生久美子 島崎遥香
   成田凌 中尾彬 間宮祥太朗 加藤諒
   益若つばさ 武田久美子 麿赤兒
   竹中直人 京本政樹

ストーリー
埼玉県民は東京都民からひどい差別を受けており、身を潜めて暮らしていた。
東京へ入るのにも通行手形が必要で、手形がなければ即強制送還という屈辱の日々を送っている。
東京の超名門校・白鵬堂学院でも、都知事の息子で生徒会長の壇ノ浦百美(二階堂ふみ)によって埼玉県人は容赦ない迫害にあっていた。
そんなある日、アメリカ帰りの謎の転校生・麻実麗(GACKT)が転校してくる。
壇ノ浦百美と麻実麗はぶつかり合うが、互いに惹かれ合うようになる。
容姿端麗で洗練された立ち居振る舞いの麻実麗だったが、実は隠れ埼玉県人で、埼玉解放戦線のメンバーだった。
しかし、そんな麗にいつしか心惹かれてしまった百美は、正体がバレて追われる身となった麗と行動を共にしていくのだったが…。


寸評
ここまでドタバタを徹底してやれば「二階堂ふみもGACKTも立派!」と声をかけたくなるが、年寄りの僕はちょっとついていけない所があった。
東京マラソンを使って群衆シーンを見せていたりするのは愛嬌として、関西人の僕には土地勘がなく、住民感情がよくわからなかった。
埼玉県には何もなくて「ダサイタマ」と揶揄されていることは知っているが、自宅が赤坂のA組から田無や八王子のE組までの区別がよくわからん。
池袋、白銀、西葛西の空気の違いもよくわからん。
草加せんべいは知っているが「しらこばと」が県鳥なんてもちろん知らない。
一強の東京都に横浜を擁する神奈川県がすり寄っていて、関東の三番手を千葉県が狙っているというのはわかる。
埼玉県民の悲願は海を持つことで、千葉は落花生と地引網しかないとか群馬は未確認動物が住む未開の地であり、茨城は粘っこく腐った大豆を好む地域というのは何となくわかる。
「サイタマラリヤ」という埼玉県民だけにみられる恐ろしい病気が有ったりと、ギャグ満載で笑わせるのには吉本新喜劇で鍛えられている僕はついていけた。
そこまでやるなら、落花生を本当に鼻の穴に突っ込み、お尻の穴にも突っ込むというまでやってほしかった。
吉本新喜劇ならやっていたのではないか。
田舎を揶揄することは逆に田舎への愛着表現でもあると思うのだが、ギャグを満載しながら東京に憧れる田舎性を描いた映画として茨城の田舎を描いた「下妻物語」とい傑作があったんだけどなあ・・・。