At The Living Room Reloaded

忙しい毎日の中で少し足を止めてみる、そんな時間に聴きたい素晴らしい音楽の紹介です。

The Payback CD / James Brown

2014-11-11 | Acid Jazz~UK Soul
アシッドジャズ~UKソウルの流れでこんな盤を紹介。ここを普段見ている人にはあまり馴染みがないかもしれませんが、おそらくカナダのみでリリースされたと思われるジェイムス・ブラウンの編集盤です。JBの編集盤は古今東西にわたり山ほどリリースされていますが、本作はそんな中でも80年代にUKのUrban Recordsで製作されたいわゆるメガミックスに焦点をあてた珍しい作品。このあたりのメガミックス作品は権利関係の問題からかデジタル音源ではこれまでリイシューされておらず、聴こうと思ったらリアルタイムでリリースされたCDを探すしかないのですが、ジャンルの特質上レコードでのリリースが中心であることに加え、発売時期がLPからCD移行期でもあったためCDの製作数自体がそもそも非常に少なく、いざ探してみると想像以上にレア。本作もご多分に漏れず相当に稀少な一枚なのですが、かつてMuroさんのミックスCDにも収録されたThe Payback Mix (Keep On Doing What You're Doing But Make It Funky)の他、ノーマン・クック絡みとして知られるPayback (The Final Mixdown)とShe's The One (Funky Drummer Remix)が一挙に収録されているため、パフォーマンスは相当に高い作品となっています。特にShe's The One (Funky Drummer Remix)については他でデジタル音源がないため、聴こうと思ってもアナログが聴ける環境にない人は本作を探すしかありません。ちなみにその他の収録曲はI Got You (I Fell Good)とCold Sweat(たぶんどちらもオリジナル音源)、そしてお馴染みGive It Up Or Turnit A Loose (Remix)。収録曲順がまた非常に抜群で、通して聴ける素晴らしい一枚に仕上がっています。ヒップホップやレアグル関係の古参リスナーはよく「ジェイムス・ブラウンが基本だから聴くように」と言いますが、いざ巷に溢れている編集盤を聴いてピンと来ずJB離れを起こしてしまうのもまた事実。本来、そういう人にこそこのCDをおススメしたいと思うのですが、いかんせんマニア以外にとっては入手難易度が高すぎですね。ヒップホップ畑の人がJBに期待する音は間違いなくこの辺りなので、以前紹介したIn The Jungle Grooveのボーナス・トラックとしてでも復刻すればそれなりのニーズあると思うのですが。。。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする