90'sコンテンポラリー・ハワイアンを追いかけている人にとっては比較的有名かと思われる4人組バンド、Tropical Knightsによる1991年の1stアルバム。ジャワイアンありポップスありトラディショナル風ありと収録曲がバラエティに富んでいるため、なんだか少し掴みどころのないバンドではありますが、ジャケット含めアルバム全体を包むアイランドな空気感が妙に心地よく実は意外とお気に入りの作品だったりします。個人的には以前ここで紹介したタツノオトシゴジャケのKaliokaiを90年代風にしたバンドというのが第一印象。ソフトなラテンのリズムとアコースティックギター、軽やかなフルートで始まるM-1のPalisaが流れた瞬間、部屋は南国の空気に包まれます。AOR目線での注目曲はM-3のJoanelle'S Song。カラパナ~サマー系統のコンテンポラリー・サウンドをもう少しローカライズしたようなバラードで、シンセの音色と爽やかなコーラスが心地よい一曲となっています。年代的なところもあり、Naluあたりの音にも近い雰囲気。この良い意味でチープな雰囲気は、いわゆる90年代コンテンポラリー・ハワイアンの典型的なサウンドと言えるでしょう。続くM-4のKwajaleinはカントリー・コンフォート~カントリー・リヴィング風のアイランド・ポップス。緩めのカッティングギターと控え目なピアノが美しいナンバーで、こちらも好感度高めです。さらに波の音と雷鳴のSEで始まるM-6のKailua Rainはインストゥルメンタルのアイランド・フュージョン。派手さはないものの、なんとなくテンダー・リーフあたりに通じる曲調なので、海岸沿いのドライブで流れてきたら気持ちよさそうな隠れ名曲です。既に廃盤となって久しく、おまけに後の2枚と異なり自主制作盤のため、amazonでは異常な高値が付いていますが、どこかで安く見かけたら聴いてみると面白いかもしれません。
goo blog お知らせ
goo blog おすすめ
カレンダー
最新記事
カテゴリー
- Pops(2)
- AOR~BES(34)
- Acid Jazz~UK Soul(24)
- Hawaii(123)
- Free Soul(153)
- CCM(28)
- Japanese AOR(59)
- Neo Acoustic(5)
- Golden Age Hip Hop(5)
- Brasil(110)
- Contemporary Jazz(103)
- Hard Bop & Modal(283)
- OST / Library(26)
- Rock(25)
- Detroit Techno(13)
- House(2)
- Mellow Hiphop(24)
- Club Music(87)
- Japanese Groove(24)
- Compilation(89)
- Weblog(8)
最新コメント
- Ángel/In Search of Freedom / Various Artists
- suitebossa/Bossa Nova! / Quintetto Basso Valdambrini
- Ettore Quaglia/Bossa Nova! / Quintetto Basso Valdambrini
- 管理人/Julie Sue / Same
- オオサト/Julie Sue / Same
- LeoAgorRy/Dusze Kobiet / Zbigniew Wodecki
- 通りすがり/センチメンタル・ニューヨーク / Cools Rockabilly Club
- 管理人/Spreading Funk Virus / James Brown & JB's
- ari/Spreading Funk Virus / James Brown & JB's
- kinoko/Dear Breeze Extra 2 / Various Artists
バックナンバー
ブックマーク
- antsvillage
- goo
- 最初はgoo