サバービア誌にて奇跡のロシアン・ジャズと評された84年のリトアニア録音盤。英語とロシア語で書かれたジャケット裏のクレジットを見るとマルチ・プレーヤーのKestutis Lusasがピアノ・ローズ・ベース・ドラムスと全ての楽器を一人で操っている模様です。その一人多重録音カルテットの演奏の上で軽快にスキャットするのがMarina Granovskajaなる女性ヴォーカリスト。例えるなら真夜中のジャズとでも言うべきでしょうか?80's Jazzに共通する洗練されたアレンジをリトアニア風に解釈したという感じ。国が近いこともあってかどことなく北欧辺りのサウンドにも通じる気がします。僕が気に入っているのはB-1のComposition No.12という曲。とても美しくもグルーヴィーなワルツ・ジャズの名作です。そしてもちろん人気のB-2、Swift Bossa Novaも文句なしの大傑作。静寂の中をひっそりと疾走していく高速ジャズ・ボッサの最高峰です。Irene Sjogren Quintetの人気トラックThe Real Guitarist In The Houseにも近い繊細な演奏は何度聴いても癒されます。全体的に静かな曲が多いのでクラブプレイと言うよりは夜カフェでしっとりと聴いていたい感じ。ただ、いかんせん旧ロシアものということでレアだし未だに世界的にそこそこ高価なアルバムですが・・・。何かの折に出会うことがあったらぜひ耳を傾けてみてください。
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