まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

5年めの診察

2017-09-22 | 暮らし

ついに癌の手術から5年たち、最後のCT検査かと思ったら、先生は一年後の予約日をまた決めた。9月20日が手術日だったので、毎年その日にすれば記念日みたいで、間違えなくて良いという計らいであるが、何の記念日だ。

さて、半年ぶりに診察室に入ったとたん。若い先生がくるりと椅子を回し「5年経ちましたね!」と、おめでとうと言わんばかりに笑顔を向けた。わたしも言わなくてもいいことをつい言ってしまった。「はい。お陰様で元気になりまして、今年は白山へ行きました。」忙しい先生は、スルーするかと思ったら、「へー、いつ行ったんですか?」「7月31日です。と、その後2回」「わたしは、7月2日に行こうとしたら雨で、7月22日に行きました。」「日帰りですか?コースは?」と、患者と先生の会話でなくなってきた。「休みが取れなくて、日帰りで。砂防新道で・・」「先生、せっかくですから違うコースもいいですよ。南竜も・・白山は懐が広いですから。」と、知ったような口をきくわたし。「チブリ尾根も歩きたいんです。」と、先生。ううっ!!「わたしもです。」「岐阜からの平瀬からが好きなんです。」へー、そこ知らん。うわー止まらん。「何の話でしたっけ・・」「次回の予約日の・・」

「では、来年、観光新道も行ってみます。」と、先生。いつもは、異常ありませんの一言で帰るのに、今日は過去一番しゃべった。しかし、短い間に凄いスピードで話した。まるで卓球台で球を打ち合うような速さで、白山の話をした。確かに5年の月日は大きくわたしを変えたことは間違いない。わたしもわたしの家族もである。まあ、来年まで会わないのでいっか・・。いや、先生の異動も多いので、もしかしてこれっきりかもしれないなあ。それにしても、言ってみるもんだ。忙しいお医者さんも山へ登るとは良いこと。嬉しいことだ。その後、CT検査をしたが、造影剤も使わなくて良かった。

これで、縁が切れると思ったのだが来年またとは生存確認か?来年も、登った話が出来たらいいなあ。