まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

紅葉

2018-11-28 | 暮らし

天気が良いので、母を連れて加佐の岬を回った。久しぶりに海のドライブだ。

ここには何年か前、素敵なレストランがあった。殿とスープカレーを半分こして食べていた。そのレストランの女主人は、二人分のお金を払うから、半分ずつのスープカレーを作ってほしいと言うと、ふたりで一人前のお金しかとらなかった。ここから「宝達山が見えるんです・・」と、言われた。晴れた日は能登の山が見える。今日も見えたのが宝達山だろうか。

その後、中央公園を通り紅葉を見てから帰る。

晩秋の北陸には珍しい小春日和だった。実家の山の紅葉も美しい。自然は身体を浄化する。

父の遊び場だった「拓庵」。みんなが若くて元気だったころ、ここでいろいろな物を焼いて食べた。

 秋色の絵の具をぶちまけたみたいだ。穏やかな陽で元気が出る。いろんなものがどうでもよくなる瞬間だ。

 

 

 

 


柿に赤い花咲く

2018-11-27 | 暮らし

実家の柿は今が見頃、食べごろ。

「思い出」という歌がある。「かきに赤い花咲く」。わたしは、実家の柿が赤い実をつけるのを見て育ったので、「柿に赤い花咲く」と、たわわになる柿の実を赤い花にたとえて歌っているのだとずっと思っていた。しかし、ここへきて友達に「あれは、垣すなわち塀垣に赤い花が咲くという意味だ」と、言われた。そうなのか。柿ではいけないのか。確かに垣根にサザンカの花が咲いている家があるね。

それなら「垣根に赤い花咲く」と、歌うこともできるのに。

今年も柿に赤い花咲く・・と、歌いたい。この柿を見たら。

歌はどうでもよい。採らねば。

今度は3つ。うまい!!柿も旨い。垣は食べられない。

 

 

 


石川県弓道選手権大会

2018-11-25 | 弓道

今年最後の県の大会である。長い間、試合に出ていなかったので、これだけは出たかった。明治神宮で出来なかったことがここで出来るのだろうか。

矢渡と、一つ的射礼のどの先生も見事な射礼で、さすが全日本選手権に出場された先生方だと思った。特に束った先生方は、中ったから素晴らしいというのではなく、中るべくして中る射であったと感銘を受けた。また、体配も矢渡から射礼の先生方には品位がある。

先日、品位について徳川吉宗の話の中で語られていた。経済を回復するために、小判に混ぜる金の量を減らしたのだそうだ。その時の金銀の量をどれだけ混ぜるかを品位と言う。なるほどと思うのは、品位が備わっている人には光るものがある。錬士、教士、六段、七段と格が上がって行くごとに積んでいく品格を思った。本当に良い見取り稽古になった。

さて、天気が良くて、光が後光のように差していて、壁の貼り紙が床に写っていた。すごく美しかった。弓日和。

 

わたしも、久々に伸び伸びできて、2回目の初めの一手を皆中したので、小松菜を頂いた。競技部の計らいで、立の初めの一手が皆中したら白菜や小松菜やクッキーが並んでいる机から選んで持っていく。朝来た時、朝市みたいで楽しそうだと思った。

結局、8射5中で、決勝には残れなかったが、気持ちよく引けて良かったと思う。しかし、まだまだ課題は残り、会も短いので修練は続く。品位をあげるために金粉入りの酒を呑むか。ちがう・・・


女子会

2018-11-23 | 料理

能美市から帰ってから、夜は前から同級生の女子会の約束があってTちゃんちへ行った。

なので、今日は朝から弓道の女子会と、夜は同級生の女子会という事で、一日中女子会づくめである。

Tちゃんは一人暮らしなので、いつも宿になる。今日はすき焼き。

ビールよりワインという事で、すでに用意されていた。すでに割したとしいたけ、焼き豆腐が入っていて、Tちゃんのすき焼きは、肉は後なのだそうだ。これもいいね。

席に着くとすぐにネギが入って、いよいよわくわくの時。いよいよ肉が入りだす。

砂糖と醤油を追加するのはわたしの役目。微妙な量を追加する。鍋一面に肉が入ると、もうカメラで撮っている場合ではない。旨いっ!!春菊も入れて、箸が止まらない。止まらない。

もう一回肉が入り、春菊が入り、豆腐もねぎの一筋も残らず・・・。

年に2回、BBQと鍋かすき焼きという事で、今年で6年目になる。わたしが癌の手術を受けて退院したときから、呼んで貰ったからだ。ありがたいなあ。

寂しいのは、Aちゃんの身体が悪くなって来られなくなったことだ。今年はOさんが亡くなったねと言う訃報を聞くようになった。高齢ではないが、若くはない年頃のわたしたちである。

ゆみちゃんは、旦那さんとハワイ旅行、Hちゃんは毎日娘さんの家族を含めて8人のご飯用意をして奮闘しているという。Tちゃんは、今度友達と神戸のクルーズに乗るのだという。

いいね。じゃあ来年、イタリアかフランス行きたいねえ。と、弓と山以外に何を加えようとしているか。言うだけただじゃん。と、話は大いに盛り上がり、2020年の同窓会はどうするかという話になり、世話役のTちゃんは面倒そうにしていたが、来てくれる人がいる間はやらなくてはならないよーと、責め立てて、最後はM君に任せようと勝手に話を終わらせた。

同級生っていいよねやっぱ。気を遣わなくていい。

 


女子部会

2018-11-23 | 弓道

今日は能美市の「さらい」という研修センターで、女子部会とランチをした。部会ではS先生のよもやま話を拝聴し、ドーピングについての、へぇーーーという内容に驚いたり、女子ならではのお話が嬉しかったが、時間が短くて申し訳なかった。

今回は出席者の皆さんへささやかなプレゼントを用意した。また、国体の選手による体験談もあって良かったと思う。

ずいぶん昔、女子部会は5人ほどしかいなかったことがあり、講習会のついでに部会をするようになったが、昨年からS先生のお話のおかげで、20人は集まるようになった。今回は25人で、若い人も来てくれるようになったので、来年はもう少し時間の余裕を持ちたいかなとも思う。

女性は男性より忙しいと思うので、時間が長いのもどうかなとも思う。辛いところだ。外せないのは美味しい時間。今回も、プチケーキとコーヒー付き。

石川県内のあちこちから集まっているので、自己紹介をした。その中で弓歴を言った人がいたので、改めて自分の弓歴を考えた。恐ろしい・・弓の腕前は生半可だが、弓歴は最古参で誰にも負けない!!?

能美市の研修センターは宿泊施設もある。さすがに九谷焼の里で、廊下には立派な皿の額が並び、洗面所には高価な手洗いがしつらえてあり、始まるまでみんなでトイレ見学をしたり、建物見学をした。化粧も直す時に気をつけなくては、コンパクトを落として、ひびでも入ったら大変だ。

さて、今日も一仕事終えて良かった良かった。参加してくださった皆様ありがとうございました。

 


イルミネーション

2018-11-22 | 暮らし

この日、まるで恋人のようにわたしたちは楽しいひとときを過ごした。「きれいだね」「ドレスになってるよ」金沢駅前、フォーラスの前のイルミネーション。「金沢って都会だねえ」と、東京の人が笑うかもしれないけれど、田舎者のわたしは言った。

それを、そのまま受け止めてくれる友達が嬉しい。ふたりで、スタバのコーヒーを若者たちに紛れて、段になった床に座って飲みながら、本音の話や自分の不安を打ち明けた。

わたしたちの甘いひとときは小一時間で終わった。この後、遠的大会の打ち上げに行った。打ち上げパーティは楽しく流れていたのに、途中で思わぬ不幸に遭遇したがこれも修行のひとつと思って乗り越えなくてはならないのか。


ゴーンにガーン

2018-11-20 | 暮らし

桂枝雀の落語の中で、「お金は寂しがり屋で、たくさんあるところへ飛んでいこう、飛んでいこうとするのだ」と、言われている。おまけに、「独り立ちが出来ないので、たくさんのお金と寄り添って立つのだ」とも。

お金がある人は、もっともっとお金が欲しくなるのか。お金はあればあるほどいいとは言うが、生きていける程度に有ればいいのだと思う。子供たちには、ひとりで生きて行けるように育てることが親の務めだと思うので、大金を残す必要はないと思っている。それでも、少しは残したいというのも親心ではあるが。50億という桁外れの金額に、リストラされた人たちはどんな思いをしているだろうかと思うと気の毒でならない。お金が沸いてきたらいいのにと冗談を言った人がいたが、沸いたときには世間が沸くのである。

話は全く違うが、ゴーン氏を初めてTVで観たとき、MR.ビーンかと思った。ローワン・アトキンソンに似ているが、ゴーンは笑えないね。

 


捨てるもの

2018-11-18 | 暮らし

日々生活していると、いらないものが知らぬ間に溜まって行く。余分な物を買っていないつもりだが、いつのまにか増えている。ゴミ出しの日には、捨てる物を3個見つけて出すようにしている。本当は毎日でもしたいのだが、それは無理だった。

仕事の後、夕食の準備をし、学童の迎えの無い日は、実家の母の様子を見に行ったり、夜は弓道の稽古に行ったり・・と、あっという間に、お風呂に入って寝るだけ状態になる。今日の片づけだけで目いっぱいだが、ゴミ出しの日までには猶予があるので、3個出しはできるだろうと思うが。

今回は娘のスニーカー。下駄箱の中を覗いてみた。殆ど履いていないようなきれいな状態。しかし、5年以上たったものは接着剤とかがダメになっている場合が多い。娘の物は、お伺いをたてなくては捨てられないので厄介だ。実家はゴミ箱じゃないぞと言いたいが、そういうわたしも実家に古いスケッチブックや本があった。

一番右のはわたしのである。まだ履けるのでこれは捨てない。

捨てることを考えていたら、具合の悪いライトスタンドが気になった。ベットに入って本を読むときに使っていたが、最近ライトの止まりが悪く、アームも固定しない。通販生活で買って重宝していたのに、いつからかおかしい。簡単に捨てる気にならなかったが、ここで腹をくくって捨てるしかないのか。もう何年も経ったので仕方がないと思って茶の間へ持って下りた。

首は折れるし、アームは固定しないし??

 

 あっ!アームの折り方を間違えていた。ライトも具合のいいところで止まる。捨てようとして拾い物だ。長い間不自由していたのだが、不自由な状態にしていたのだった。

 

物を吟味するためにも、捨てられるかどうかを判断するのは良いことかもしれない。

さて、他に冷蔵庫の賞味期限切れの辛子やワサビのチューブがあった。二人だけだと、こういうものは全部使い切るのに時間がかかるなあ。捨てるか・・

ついでに捨ててしまいたいもやもやする気持ち。厄介な出来事に遭うと、ゴミ袋にストンと放り込んでしまえたらいいのにと思う。

 

 

 


蟹解禁

2018-11-15 | 料理

夕食後、弓道の稽古に行こうとしたら、娘から蟹が食べきれないのでどーぞという電話。

蟹の解禁と言ってもまだ食していない。ラッキーである。

袴の紐を少し緩めて、すぐ近くの娘の家へ行くと、タグ付きのズワイガニと香箱がテーブルいっぱいに載っている。ハサミで、料理しながら、ホットプレートで焼きガニにするのも待てずに食べる。

北陸に生まれてよかったわーー。蟹が身近にあるのが嬉しいガニ・・。持つべきものは娘だ。

赤子もたっぷり、カニ味噌もたっぷり。手もテーブルもぐちゃぐちゃにして、みんなが黙々と食べる。

香箱とズワイの足を食べて、お腹いっぱいになり食い逃げする。

今日は月例会で、2回目の立で皆中逃しをした。後1本、ズワイの足を食べ損ねたと思った。

 

 

 

 


イチョウの絨毯

2018-11-15 | 暮らし

ついに、イチョウの絨毯となった景色。

深田久弥山の文化館には650年のイチョウの木がある。イチョウの絨毯は、ほんの2、3日で見ごろが終わる。

その瞬間は美しい。

秋晴れもほんの一瞬。立冬も過ぎたので、もう冬!!

うらを見せ おもてを見せて ちるもみじ 良寛

空を見上げると口が開く。「わては阿保やねん。」「ほや、アホやアホや・・」と、上から見下ろされているような。


晩秋の鞍掛山

2018-11-13 | 山歩き

朝起きたら太陽がまぶしいではないか。白山はかすんでいるが、鞍掛山がすっきり見える。

今日行かなかったら、11月はもう行けなくなるかも。朝食もそこそこに、ザックに飲み物とコーヒーを沸かして、パンを入れていざ行かん。母には、父の見舞いに行くのは午後になることを告げて出かけた。9時から登れば、昼ごはんには帰ることが出来る。結局、用を済ませて登り始めたのが9時38分。

天気予報も今日は大丈夫。北陸の晩秋は天気が悪い日が多い。駐車場には10人くらいのグループがいた。

中ノ谷コースで登って、西ノ谷へ下りようと思う。中ノ谷コースは1kmなので、1時間で頂上へ行けると思うが、急坂である。

 急坂を登るのはちょっとワクワクする。脚も腕も使って登るのはいい。

 急坂は続く。先日、大日山へ登った時はこういう坂を2時間ほど登った気がする。今回は1時間で頂上へ着くので、楽勝だと思う。足も軽い。

時折、標識があると元気が出る。だいたい歩きながら100mが分かるようになった。後20分くらいで頂上だ。山に来ると浄化される気がする。汗をかくと悪い気が抜けていく感じがする。

そこを越えると白山眺望ベンチにでる。あいにく白山は見えない。

反対側は加賀平野が見える。

 またまた急坂。昨年、ベテランの人とここを下りたが、振り向くと下りる気がしない。

 あと少しで頂上。実は、10人程のグループが西ノ谷に向かったので、一緒に登ると前になっても、後ろになっても気を遣うので、中ノ谷にひとりで登って良かった。誰にも会わなかった。

10時32分、56分で頂上!!夫婦連れの方が「ひとりで大変なコースからきたねえ」と、言ってくれた。

西ノ谷からのグループが登ってきた。あまり時間差はなかった。中ノ谷の方が距離が短いので早いと思ったが・・・。

コーヒーとパンを食べて5分で下りる。

帰りは足元が滑るので、中ノ谷から下りるのはよくない。当初の予定通り西ノ谷から下りる。結構足元が滑るので、後ろ向きになったり、横へ逃げたりして、とっとと下りていく。

中ノ谷は1kmだが、西ノ谷コースは1.6kmある。それでも、なだらかな登山道もあって楽しい。

登山口に到着。40分で下りた。今日もありがとうございました。お山様。


いきいき塾

2018-11-12 | 暮らし

デイサービスには、自分で風呂に入るのが難しい方や、痴呆になっている方がいて、普通に会話が出来る人がいないということで、母は一日いることが苦痛で自分で断った。しかし、出来ればお出掛けして、人と話したり体操をしたりというのは、自分にとって良いことだとも思っている。

でも、初めての人と関わることが苦手である。いつも父の運転でドライブし、夫婦仲良く年老いたのである。

月曜に母と一緒に2時間体操をする「いきいき塾」をやっている大聖寺の地区会館へ行った。一緒にお年寄りと交じって体操をしてきたが、あなどれない。右手と左手を2拍子と3拍子で動かすのが、なかなかうまくいかなかった。母も楽しそうに椅子に座ったまま体操をしていた。ボランティアの方達の中に、会社の先輩がいて、もし来ることになったら、母をよろしくとお願いした。「親子とも内気なので・・・」と、言うとひっくり返って笑われたが、本当に内気であると思う。終わってから、ケアマネージャーより手続きをするかどうかの相談があった。

母が行く気になってくれたらいいなと思う。とにかく寝たきりにならないために。

明日は、父の見舞いに連れて行くことを約束して帰る。

本当はどこも行かずに、みかんを採ったり畑をしたりしていたいのだろうと思う。

 

 


映画

2018-11-10 | 映画

一息つくと映画を観たくなる。しかし、忙しいのでせっかく借りてきたものが残念な場合、時間の無駄になるので、ある程度リサーチしたい。

「アイガー北壁」を、借りてきてわくわくしながら観た。残念な結果だった。そういうことか・・と、がっかりして終わった映画だった。他にも、面白そうと思って借りて来たDVDが、時間の無駄だったと思うような時がある。どんどん新しい映画が出ているが、衝撃のラストとかいうのは、後味が悪いことが多い。

昔、映画と言えば2本立てで、休憩が入った。社会人になって、大聖寺の映画館へソフィァローレンの「ひまわり」を、観に行った。2本立てのもう1本は「エマニエル婦人」だった。ポスターを観ればわかりそうなのものなのに、そういう映画とは知らず、観終わった後、映画館から出るのが恥ずかしかった。

小学校の頃、許可映画というのがあって、許可されないものは観てはいけなかった。母と叔母に連れられて「愛と死をみつめて」を、観に行った。吉永小百合と浜田光男だ。あの映画は許可されていたのだろうか。

学校の体育館で「あゝひめユリの塔」を観た。吉永小百合が主演だ。泉雅子も出ていた。学校は吉永小百合びいきだったのか。

推薦映画があって、チケットが配られたのは「黒部の太陽」だった。中学生だったかもしれない。三船敏郎、石原裕次郎・・。あのトンネルを掘るのは並大抵ではなかったことをいつまでも忘れない。とはいえ、感動したことは覚えているが、内容はもう忘れてしまった。なので、良い映画はまた観たいということになる。

この前、某所で友達と観たキムタクと二宮の「検察側の罪人」は、面白かった。映画を友達と観るというのは嬉しい。展開が早かったねえ、やっぱキムタクも二宮もいい俳優だねえ。と、話し合えるのでもっといい。

映画も、どこで、誰と、どんな風に観るかというのは大切だ。もちろん、いい映画は一人で観てもいいものはいい。

さて、今、何が面白いだろう。

 

 


那谷寺

2018-11-09 | 暮らし

ずっと自分の事ばかりで忙しかった。今日は時間を作って母と叔母を那谷寺へ誘った。齢87才のふたりは、腰が痛いのと膝が痛くて、二人とも杖を忘れた事を残念がっていた。それでも、金堂華王殿の十一面千手観世音菩薩をお参りし、奇岩のところまで歩けたことを喜んでいた。

不思議な鳥居をくぐるふたり。

苔が美しい。

金堂華王殿の十一面千手観世音菩薩。天井のライトが、赤になったり青になったりする。

奇岩遊仙境。

母たちがベンチで休んでいる間、少し写真を取るために本殿の方へ向かって歩く。金曜なのに、人が多い。

那谷寺はやはり紅葉の季節に来るべきだと思う。石畳も、木の根までも晩秋が散らばっている。

短い時間だったけれど、母たちは大いに喜び、叔母は「10年ぶりに来たけど、すっかり歩けんようになって・・冥途の土産や」と、言いつつ笑っていた。

帰りの車に乗った途端、雲行きが怪しくなり、家に着くころは激しい雨になった。那谷寺では青空が見えていたが、天気予報は確かに雨が降ると言っていたので、つかの間の青空に紅葉を愛でることが出来て本当に良かった。北陸の晩秋は暗い空が多いのに、「日頃の行いやね」と、言うと、すかさず母が「わたしの」と、言っていた。