ついに癌の手術から5年たち、最後のCT検査かと思ったら、先生は一年後の予約日をまた決めた。9月20日が手術日だったので、毎年その日にすれば記念日みたいで、間違えなくて良いという計らいであるが、何の記念日だ。
さて、半年ぶりに診察室に入ったとたん。若い先生がくるりと椅子を回し「5年経ちましたね!」と、おめでとうと言わんばかりに笑顔を向けた。わたしも言わなくてもいいことをつい言ってしまった。「はい。お陰様で元気になりまして、今年は白山へ行きました。」忙しい先生は、スルーするかと思ったら、「へー、いつ行ったんですか?」「7月31日です。と、その後2回」「わたしは、7月2日に行こうとしたら雨で、7月22日に行きました。」「日帰りですか?コースは?」と、患者と先生の会話でなくなってきた。「休みが取れなくて、日帰りで。砂防新道で・・」「先生、せっかくですから違うコースもいいですよ。南竜も・・白山は懐が広いですから。」と、知ったような口をきくわたし。「チブリ尾根も歩きたいんです。」と、先生。ううっ!!「わたしもです。」「岐阜からの平瀬からが好きなんです。」へー、そこ知らん。うわー止まらん。「何の話でしたっけ・・」「次回の予約日の・・」
「では、来年、観光新道も行ってみます。」と、先生。いつもは、異常ありませんの一言で帰るのに、今日は過去一番しゃべった。しかし、短い間に凄いスピードで話した。まるで卓球台で球を打ち合うような速さで、白山の話をした。確かに5年の月日は大きくわたしを変えたことは間違いない。わたしもわたしの家族もである。まあ、来年まで会わないのでいっか・・。いや、先生の異動も多いので、もしかしてこれっきりかもしれないなあ。それにしても、言ってみるもんだ。忙しいお医者さんも山へ登るとは良いこと。嬉しいことだ。その後、CT検査をしたが、造影剤も使わなくて良かった。
これで、縁が切れると思ったのだが来年またとは生存確認か?来年も、登った話が出来たらいいなあ。
病院勤務の医者はサラリーマンと同じで、週休二日で、結構山好きのドクターもいますよ。
ドクターは専門にかかわらず救急処置ができるので、一緒だと安心です。確か夏場に白山室堂に詰めているのは金沢大学のドクターだったと思います。今度はそんな話もされてはどうですか。一年後ですね。
ありがとうございます。
お医者さんは、割とスポーツマンも多いようで、マラソン大会に出ている方も多いようです。
身体を動かす人は、頭も動くんだと思います。
その後、毎年ランニングが話題などで盛り上がり、歯や口腔から始まり役立つことをいろいろ沢山教えて貰えるようになりました。ランナーであることを明かす前とは全く印象と対応が変わって大いに助かっています。
今年もそろそろ行く時期になりました。
やはり医者はスポーツマンですね。
お医者さんは患者と共通の話題は病気の事だけです。趣味が合うかどうかは、「問診票」に、書きませんから、ひょんなことで分かって、きっとお医者さんも嬉しかったことと思います。
良かったですね。