まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

爺の高速道路失踪事件

2008-03-25 | 事件簿
これを語るには父の承諾がいるかもしれない。
しかし、父がこのブログを見ることは、確率から言えば限りなく100%に近く見ることはないと思えるので、ついに語ることを決心した。

今から12年ほど前になる。実家の父もまだ元気一杯だった。
某旅行会社の箱根ツアーに申し込んだ。
両親は若いころ東京で商売をしていたので、富士山は東京から引き上げてくるときに見たのが最後だった。
だから、今回の旅行を母は非常に喜び、勤め先に3日間の休みを取り、その日が待ち遠しくてならなかった。
当日は、尼御前サービスエリアで、観光バスに拾ってもらうのだ。
加賀から乗るのは両親だけだった。わたしは両親に勧めたことから、出発だなあと思いながら仕事をしていた。その職場に電話が入った。父からだった。
「定刻の時間になってもバスが来んのや」
「そんなはずないわ。○さんに言うし待っとってや」と、すぐに某バス会社の主人に連絡を取った。
「すぐバスに連絡する。今日は4台出とるし、どれかに乗れると思う」と、言うので一安心。
昼ころ、主人から電話。
「父ちゃんら乗らんだらしいぞ。自宅に電話しても出んし。」
「え゛っ゛」
「おまえ、帰りに実家へ寄ってみてくれ。」
「わかった・・そやけど、どこへ行ったんやろ・・」
まさか、乗れなくてあの軽自動車で箱根へ行ったとか。まさか、しかし高速道路で忽然と消えた両親。その日の仕事は、手に付かなかった。心配で、職場の人についもらしてしまった。両親が行方不明で・・と。
会社の帰りに実家へ寄ると車はない。鍵はかかっている。
戻った様子もない。サービスエリア周辺に車がないか探したが、見当たらない。
ひざが震えてきた。ミステリーを読むのは好きだが、自分がミステリーに遭遇するのは嫌だ。
うちに帰って、主人から詳細を聞くと
「(バス)会社にも本人から何度も電話があって、最後のバスは運転手もガイドもトイレまで探したらしいぞ。」
「ごめん。迷惑かけて」と、わたしは両親の替わりに謝っていた。
夕食後、父から電話があった。
開口一番「どんや。ずっと待っとったんやに、バス来んかったぜ。」と、少々腹立たしい様子。
「どんやは、こっちの言うせりふやわ。みんなに迷惑かけて、バスの運転手さんらトイレまで探したんやよ。どこにおったん。○さんも心配して、会社の人もみんな気にして・・」
と、言いつつ閃いた。
「もしかして、反対側のサービスエリヤにおったんない。」
「ありゃ。わしゃ恥ずかしいわ。○さんに顔向けできん。」
結局、乗れなくてそのまま能登へ向かい、輪島の民宿で大変美味しい魚を食したらしいが、帰りに巌門で車ごと海へ飛び込みたいくらい申し訳ない気持ちになったとのこと。
後日、能登の芋菓子をわたしは会社へ持って行き
「行方不明者は見つかりましたか」と、いう職場の後輩に分けた。
かつてない、某バス会社でも前代未聞のトラブルとか。

高速道路失踪事件は、正確に言えば、サービスエリア乗り違え事件である。
今でも、父の前で「高速道路」は、禁句である。
その言葉が出るたびに、畳の上で小さくなって、「いやぁ、かなわん。」と、恐縮する。そんな父を、娘は傷口に塩を塗るがごとく、時折思い出させる言動をはく。
だから、12年も前のことをこんなに鮮明に覚えている。

その娘にも、実は「名古屋看板事件」や「特急お見送り事件」という暗い過去がある。

山代散歩

2008-03-23 | 暮らし
久々に、何の予定もないので、掃除をした後すぐ山代まで歩くことにした。
まずは、散歩好き猫を振り切り、大の宮(そう読んでいるが、漢字が書けない)から始まる。



ところが、歩行中弓道の友達から電話があり、歩きながら話していたら
「息が荒いけど何かしてるの?」「歩いてまんねん夫婦で」
「あらぁ。ごめんなさい」と、言いつつ今回の役員人事の話を聞く。どんな組織も人事がある。たとえ趣味の世界でも。
電話の後、主人と興味深い人事の話で盛り上がりながら、服部神社へ向かう。



左に白銀屋を見ながら、女生水のところを通り、山の上まで周り、再び降りてきて、足湯をつかう。
ひどく短いように見えるが、本当に短い足である。自分の足は見ないことにした。
持ってきたお茶を飲みながらの足湯は気持ちがいい。

  


元山代中学校だというグランドの手前に「真菰ヶ池」があり、吉井勇氏の句を読み、恋をした若いころを思い出す?



「雪ふらばあはむと君に誓ひたるその山代に雪ふるといふ」吉井 勇

桜の蕾は赤くなっていた。

松籟公園というところに、親子連れが遊びに来ていた。こんな静かなところに公園があることも知らなかった。すべり台や吊橋などがあって、思わず遊んでしまった。今度は娘に教えてあげようと思う。



道中2時間。妙に体が軽くなった感じがして、午後も冬物の片づけをして、有意義な一日だった。
本日はお金も使わなかった。そして、頭もあんまり使わなかった。

散歩猫

2008-03-23 | 暮らし

うちの猫は散歩をするとついてくる。
孫が遊びに来た時も、嬉しくてしょうがない様子。
今日は、山代まで歩こうということで出かけたので、ついて来ると困る。
大通りに出て車に轢かれては大変。
あっちを向いている間に、すばやく離れても、遠くからウサギのように跳ねてとんでくる。
結局、婆さんの畑へいって抱いていてもらった。

ダイイング・アイ

2008-03-23 | 読書
わたしは、本を読むのが遅いので、ハードカバーの本は、外のカバーをはずし、自分のカバーをつけて、痛まないようにしている。持ち歩くと痛むのだ。
今回驚きは、カバーを外した後も素敵な写真が刷られている。
中まで気を使っている本は、めったにないので、カバーを外して並べてみました。

東野圭吾の「ダイイング・アイ」一挙に読めてしまった。
本を読むのが遅いのに、歯医者の待合室で読み始めて、夕方までには大筋読めた。
面白すぎる。ミステリーは面白い。
だけど、人に紹介するときに何も語れないのがつらい。
下手に語るとダサいことになる。
本日読み終えられた理由は、歯を抜いたら何にもする気がなくて、歯がイタイイタイといいながら、本を読む口実をつくったことにもある。
とにかく、歯が痛いのも忘れるほど面白い。

おそるべしオバパワー

2008-03-19 | 仕事
新人の営業マンが、研修にきた。名古屋ひとり、大阪からふたり。
その3人の激励会が、いきなり決まった。
加賀温泉前の○さとだ。
年配女性5人。独身女性2人。新婚女性ひとり。
この女性達に囲まれれば、普通の若い男性は、びびるであろう。
いや、中年男性もびびるに違いない。
パワフルですね・・という感想を遠慮がちに言い、それでも、生ビールと食事のお陰でなんとか話はするものの、個人攻撃を順番に受け、「彼女は?」「何年生まれ?」「どこ産?」牛肉じゃないぞ。
ついには、山中温泉の某肉屋の息子さん、先輩の女性のおどしを受けて、「言うこと聞かんと、助けてやらんぞー」と、ベテランの貫禄を前面に出し「あしたコロッケのただ券持ってきて」と、冗談とも本気ともとれるお言葉。

果たして、彼は今朝ゆうべのみんなに、「コロッ券」を、持ってきた。
恐るべし、中年女性パワー。
名誉のために、言うならば、勘定もパワー姉さんたちが持ちましたよ。
「大阪へ行ったときはよろしくね。」と、いう彼女達にやや引きつった頬で笑いながら「お世話になりました」と、挨拶していった。
可哀想に、お世話になりたくなかっただろうに。
もうひとりの、U君は「小島よしお」に、似ているといわれ、帰るまでに「よしおー」と、呼び捨てにされる始末。

わたしは、この塊にいたくない。みんな知らない人です。仲間ではないです。
と、言いたくても、それも許されず。
おお まい ごっと

爺の失敗話

2008-03-17 | 事件簿
久しぶりに実家へ顔を出した。両親は元気で畑をしていた。
父は痛い膝をかばいながら杖をついて、畑を歩きながら、蕗の薹をわたしのために摘み始めた。「もうこれで十分や」と、言うのにまだ摘んでいる。

その後、みんなで相撲を見た。わたしが先日のニュースで、初めて出場した若い力士が、「はっきよい」で、見合ったまま20秒間動かずに、行司が慌てた話をしたら、父がわしも・・と、語りだした。

戦争が終わってすぐの頃、錦城山の下で、町対抗の相撲大会があったんや。
わしの兄貴の友達が、いつのまにかわしをエントリーしてんな。(なぜか申し込みとはいわずエントリーと力んでいた。)わしゃ小さいけど、相撲は自信があったんや。背の高いひょろひょろっとした男に勝ってんなぁ、じーじがてんぽに喜んどった。そやけど、あの杓で次の力士に水を渡すとこあるやろ、あれ見て、いつも思い出す。差し出された水の杓を受け取らんと、口を持っていったんや。
差し出したほうも飲ませてくれた。わしは、相撲の正式なしきたりなんかしらんし、後で分かって恥ずかして。

想像したらおかしくて、大笑いだった。しかし、60年昔の失敗を聞くとは、もしや、まだまだあるかもしれない。
我が家では大事件だった、「爺の高速道路失踪事件」以外にも。

一攫千金

2008-03-15 | 暮らし
前回の記事に「漁夫の利」で、締めてしまったので訂正します。
「一攫千金」でした。漁夫の利は、人が争っているのを関係ないものが横取りするという抜け目のない悪い者がするような感じがしますね。
話の流れで浮かんだものを書いてしまいました。
政治家ならここでマスコミに騒がれ、失言で責められ辞任ですが、幸いマスコミに追いかけられることもないので、お気楽です。

話は戻りますが、「濡れ手で粟」・・に続くなら、「一攫千金」ですね。
しかし、今朝も「円高を嫌って東証大幅続落」終値がついに12,241円60銭、2年7カ月ぶりの安値とか。
円高になると、なぜ株が下がるのですか。
一体誰がドルや円の価格をおもちゃしているのですか。と、聞きたくなる。
分かりにくいのです。円高というより、ドル安といったほうが良いようです。

どうしてドルが下がったかというと、米景気の先行き不安で円買いドル売りの動きが優勢となり、午後に1ドル99円台をつけた。ドル売りが急速にすすんだ反動で買戻しがあって101円台まで戻るが、勢いは弱く、再びドル売りが進行。
一体一日中、誰がドルを売ったり買ったりしているのと(それを相場という)思う。こんなことを、ちまちましていないで、物を作ったり、畑を耕したりして真面目に働かなくては、決して一攫千金など夢見てはいけません。
ところが、こつこつ働いた物を売ったり買ったりすれば、そこに経済の動きというものが発生するわけです。

結論は「米経済への不安は拡大し、一段とドル安が進む可能性が高い」とのこと。経済は難しい。大統領が決まれば少しは落ち着くのか。
わたしの中で勝手に結論を出すとすれば、やはりアメリカこけたら日本もこける。
確かに、株は勉強になりますね。でも、勉強しても一文にもなりませんね。

「骨折り損のくたびれ儲け」

朝の新聞

2008-03-14 | 暮らし
毎朝、弁当を作り、たいしたメニューではないが朝食を作り忙しいが、必ず新聞は見る。見るところは決まっている。天気と、お悔やみと、東証株の一覧。
本日は、この株一覧が大変。
広げたとたん黒い三角が、逆さになっているのが一面に広がっている。
ここのところずっと、こういう状況は多い。
相変わらず下がりっぱなしだし、昨日は円高で1ドル100円。
こうなると、今はドルをたくさん買えばいいのですね。でも、今後どうなるかわかりません。ついに、わたしの持ち株は凍結です。
今は、息を潜めていますが、このままでは息が切れてしまいそうです。
主人に損害額を報告しておきました。
「高い授業料やな」
人は、こつこつと仕事をしなくてはなりません。
「濡れ手で粟」や、「棚から牡丹餅」なんて考えはいけません。
大変好きで、座右の銘にしたい言葉ですが。
それなので、今回方針を変えました。
「漁夫の利」

何をご所望ですか?

2008-03-13 | 仕事
私の会社は、ちがった経営者じゃない。私の勤めている会社は、機械部品を売っています。で、販売店の女性の方は、よく判らないで注文してきます。
「わたしは、何を買えばいいのでしょうか」状態のときがあります。
普通買い物をするとき、電気屋さんへ行って、「テレビにしようか冷蔵庫にしようか」と、迷う人はいません。が、部品となると、例えばPC用のものだと、容量を大きくしたいときは、このPCならこのメモリーとか、わたしも実際分かりません。電気屋さんに相談します。
まして、電気部品ではなく機械部品となれば、ますます分かりにくいです。
最終ユーザーさんの欲しいものが分からない場合もあります。
何回も電話口でカタログを説明したり、図を描いたり、ようやくこぎつけた製品が価格が合わないと、失注したりです。
もう少し勉強して欲しくても、言えませんからがまんです。
初めてのおつかいの子供のように、本人が欲しくて買うのではなく、頼まれたものを買うので、ますます難しいのだと思います。
春には新人が入る会社も多いです。
また、何が欲しいのかを聞かなくてはなりません。
時折、売っていないものの注文まであります。
洋服屋で着物を売ってくれというような、ちょっと例えが悪いですか。
電気屋さんで戸棚をくれとか・・。しかし、この頃の店は何でもあるよね。

春祭り

2008-03-09 | 暮らし
ゆうべの町内放送で青年団より
「明日の春祭りで獅子舞します。明日は天気もよいと思います。今年は新人も2名加わり一所懸命練習しました・・・」と流れてきて、思わず主人と微笑ましいねぇと言い合いました。この放送を聴いて、急いで封筒とお金を用意しました。
いつになく、獅子舞の回ってくるのを待ち遠しく思います。
今日は白山もすばらしい眺めで、春祭りという名にふさわしい日です。



昼過ぎに元気な若者達が回ってきました。
朝の早くから神社を出発して、この町のたくさんの家々を回ります。
春は秋祭りと違って、これといって行事もしませんが、獅子舞で春の来たことを感じます。
お雛様を片付けて、家の周りの田んぼがまた緑色になる季節を迎えます。



季節の折々の行事を節句といいますが、本当に節という意味を大切に思います。
節句、節度、暮らしのなかで重要な意味を持ちます。
しかし、弓の稽古をし過ぎると節々が痛い今日この頃、これも大切にしなくてはならない節ではあります。

鳥の餌付け

2008-03-09 | 暮らし

孫が遊びにきたとき、「とりとり・・」と、散歩中鳥を珍しがり、ずっと田んぼの向こうまで追いかけていって、なかなか帰らなかったため、うちのウッドデッキに鳥が来ないかと、キゥイを置いて、鳥をよせようと企んだ。


このところ、言葉もどんどん増えていく孫が、かわいくてならない。
おまけに「おおぉースゴーイ」と、驚くのも可愛い。



昨日置いたが変化なし。前にも置いたら、いつのまにか来て食べられていた。
でも、今日は天気のせいか、鳥も気持ちが緩んだのか、私達が見ているのに平気で飛んできた。
うまく間近で見ることが出来た。しかし、この鳥の名前は何だろう。




株価低迷の中

2008-03-01 | 暮らし

株価は低迷していますが、今回も配当金と
株主優待の製品が送られてきました。



ささやかですが、嬉しいです。
どこの株かすぐわかりますね。



他に、困っているのは、優待もなく
下がりすぎて、おまけに、
損切り(大きく損をしないうちに見切りをつけて、手放すこと。)の
チャンスを逃し、ただ抱えているのが、わずかにあります。
はい、わずかですが、悔しいです。

株を持っていると、そこの製品を応援したくなります。
みなさん、買いましょうね。と、
でも、わが社の株は、直接消費者が買うのではないので
なかなか難しいです。