まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

入院生活

2009-07-28 | 暮らし
爺様とだんな様と、続いて婆様の入院。
病室が決まってから、てきぱきと棚に鞄や下着をしまい、
水とポットを置き、引き出しに財布を入れて鍵をかける。
服を脱がせて、パジャマに替える。

看護士さんが「娘さんですか?」と、聞くので
「嫁です」と、答えると
「医療関係のお仕事ですか?」と、聞く。
わたしの鮮やかな手際のよさを賞賛してくれたのか。
入院続きで段取りが分かっていますと答えるのも面倒だしにこやかに「いいえ」と、だけ答えた。

「怪我は日曜ですね。風呂はどうしましたか?」
「一昨日入りました。」
「自分で?」
「わたしが入れました」
「家族構成教えてください」
とりあえず教えたが、ここまで聞くのかなあ・・
これ以上突っ込んできたら
稼ぎの良いだんなと、気立ての良い嫁入り前の娘と
気まぐれだが可愛い猫と、TVの番をしている爺様と
などと答えなくてはならないのかなあと頭の中で渦巻いていた。

爺さんは友達が全員亡くなっているので
友達が見舞いに来るということはなかったが
婆さんは八歳も若いので友達が多く、毎日のように見舞いが来る。
婆さんは自分で「婆達」と、呼んでいる。
おまけに、骨折仲間が多く、手だ足だと同病相哀れむ会話。
いずれ、わたしたちもそうなるのだろうか。

それにしても、元気だ。
耳の遠い人は、声が大きいので余計元気に思える。
家の中は静かで、愛猫チョムは婆さんの部屋を出たり入ったりして
不思議がっている様子。

なんかわからん・・おらん・・と、諦めて寝ている。






収穫

2009-07-26 | 暮らし


婆ちゃん様が入院しているので、畑の収穫は主人がしている。
今朝は、日曜なのでわたしも、畑へ行った。
畑は几帳面な婆さんの性格が現れていた。
トマトの網、スイカの網、草ひとつない畑。
本当に手入れの行き届いた畑に、きゅうり、トマト、茄子、瓜、スイカ、
ピーマン、アスパラガス・・・人参もあった。
どうして、ひとりでこんなに作れるのかと思える。
そして、毎日毎日採らなくてはならない。
嫁に行った娘に届けたいが、郵送するとお金もかかるし鮮度も落ちる。




毎日収穫しなくてはならないのは、きゅうりとトマト。
烏につつかれないように、しっかり網がはってある。
爆弾みたいなスイカは、障害物競走の網みたいに張り巡らされ
入るのも困難な感じ。
もぐって、瓜とスイカをゲット。
スイカは、そっと叩いてみて採ればいいと婆さんは言っていたが
叩いてもわからない。
あちこち叩きながら、耳を澄ますと
「採ってぇ・・」と、聞こえてきた。大き目のスイカ。
大正解だった。甘い。スイカは冷やさないほうが甘い。
とにかく、新鮮野菜を主人と1輪車に乗せて、
いつもひとりで頑張っている婆さんのことを思う。
焼きピーマンと、焼き茄子は、最高。
新鮮な野菜は、生か焼くか。そのままの味がいちばん。

ちなみに、毎朝畑の作物を採っている主人に、
近所の人が「畑が似合う歳になったんなあ」と、
声をかけられたとか。

感動のドゥオモ

2009-07-26 | 暮らし
イタリア旅行を思い出した。ミラノの大聖堂ドゥオモの鐘が聞ける。
わたしが、その体験をしていたら、
主人が「たのむ、今何しとるんや。おまえー・・・」と
非常に不審に思ったか声をかけてきた。

ダスキンの「喜びのタネまき新聞」は、毎回感心させられる。
ほんの8ページほどしかないのに(ダスキンを交換するときに
毎月もらうのだが)良いことが凝縮されている気がする。

今回は女性が始めた「世界一小さな科学館」「理科ハウス」の記事。
身近なものを使っての実験の中に
「スパゲティ・トングに糸をつけ、左右の指に糸をまき、指を耳の穴に入れ、机にちょっと打ちつける。すると、「グォーン」とミラノの大聖堂ドゥオモの鐘が響きわたる。この感動!は骨振動で聴く音の実験」

スパゲティトングはないので、氷を挟むものでやってみた。
感動です。癒しです。
それをしていたら、主人に挙動不審に思われた。
主人に訳を話して体験させると
しばし、感動に酔っていた。
「ほっーほー。」

婆さん骨折

2009-07-20 | 事件簿
うちの婆さんは79歳だが、ジョギングをしかねないほど
毎朝の散歩は欠かさないし、早く歩くし、後姿はどうみても
60才くらいに見える。
畑はするしゲートボールはするし、元気一杯だ。
しかし、災難は起きた。

日曜の夕方。わたしと娘が買い物に出かけたとたん
主人からの携帯。
「婆ちゃんが転んで手が痛いって言うし、今から医者へ連れて行こうと思うけど
どこがいいかんな・・」
というので、こちらも大変と戻ることにした。
戻る途中で市民病院に電話すると、本日の当直は泌尿器科の先生とのこと
結局、小松の病院が当番ということで、病院へ事情を説明しながら家へ到着。

婆さんは背中を泥だらけにして、左手を押さえ「いたたたた・・」と、
ソファでうづくまっている。
主人もちょうど小松の病院を紹介されたので電話をするところだったという。
すでに、連絡を取ったので娘の運転でそのまま行くことにした。
主人も市民病院へ連絡したのだとすると
同じ家から間をおかず電話して、不審に思われたことだろう。

後で聞くと、主人は救急車へ連絡したとのこと。
主人は、わたしたちも救急車へ連絡を取ったので小松の病院を知ったのかと
思っていたらしい。

応急処置の最中、婆さんは痛くて叫ぶほどだった。
わたしは、手を握りながら
「息を吐いて、肩の力を抜いて・・」と、いうと
ほっと息を吐き穏やかな顔になるが、また先生が引っ張ると痛そうだ。
わたしは、別に根拠もなく、弓を引き分けるときに後輩に言うように
とっさに言ってしまった。
若い看護士は何も言わないのでついつい・・。

結局、骨折の部分は手術が必要とのこと。

後で主人が
「婆ちゃん、わしがおるのに、畑から来て○子ぉー○子ぉーと、
お前の名前ばっかり呼んどったぞ。」
と、なぜか嬉しそうに言う。

そりゃそうだろう。婆さんはとっさに誰が一番適切な対応を
するかを知っているからだ。

それにしても、これから先回復まで大変だ。
婆さんも心配だが、うちにいる88才の爺さんがもっと心配だ。



苔の園

2009-07-14 | 暮らし


日曜に、両親を誘って小松の「せせらぎの郷」の温泉へ行った。
その途中に日用町の苔の園へ寄った。
ちょうど、朝の新聞に「日用町の苔の園」が載っていたので
通りがかりに寄った。新聞のせいか駐車場は車で一杯だった。
近々道路になるので、ここも見納めですとのこと。



初めに、いろいろな苔があることの説明を受け、入園料500円を取られた。









「いやあ、すごいんなぁ」
と、上を仰いで言う父に
「ほんとやんねぇ」と、
うつむいて苔を見て答える母。
互いに違うものを見て同意している。
ここまでくると、ぼけかましの呼吸だ。





金庫事件 おまけ

2009-07-12 | 事件簿
わたしは、新聞記事のコピーを、
名古屋に就職したばかりの弟に手紙とともに送った。
その頃、携帯もPCも持っていなかった。
手紙は、想像力と不安を掻き立てる。

両親から電話があった。
「また、やられた!!」
事件以来鍵をかけ、続きになっている小屋にも外から錠前をつけた。
その、小屋のほうの錠前がドライバーで金具ごと外されていたとのこと。

「ええっ。なんやそれ。こわいやろ!!」
と、わたしを驚かせ
「実は、○也が帰って来たんや」と。

わたしの手紙を見た弟は、お家の一大事と次の休みの前日に急に帰ってきた。
しかし、その時両親が留守だったので、
小屋の鍵をドライバーで一時的に外したとのこと。
これでは簡単に泥棒に入られるではないか。

就職したばかりの弟の意外な帰郷に、
両親は喜んで刺身だのなんだのと
ご馳走をしたに違いない。
これこそ、泥棒に追い銭。
それを聞きつけて、実家へ行くわたしに
畑の野菜などを持たせる母。
嫁いだ娘が帰ってくると
泥棒の加担をしているような母。
あれ持って行け、これ持っていけと、
香具師の叩き売りのように
「もってけ泥棒」?

かくして、金庫盗難事件を思い出す羽目になり
泥棒談議にまで発展してしまうのは、金庫をここに置いたからに他ならない。
3000円で引き取ってくれる業者を見つけたので、
折をみて捨てなくてはならないが、
夏に向かって木陰の椅子代わりに少し役立ててもらおう。





我が家の水難

2009-07-10 | 事件簿
自分が入った後、トイレの水が詰まった。と言って
「不尻拭」と四股名のついた彼はそのままにしてゴルフへ行った。
その夜、わたしひとりで1時過ぎまで吸引。
ゴルフから帰った彼はTVを観ながら寝ていた。
結局、ぽこぽこと吸引して二日がかりで直した。

その翌日、婆さんからメールが入った。
「悪いことしてしもうた。水道の水をだしっぱなして
 水びたしになりました。
 すぐに言わないで、心が痛みます」
「大丈夫。心を痛めないで、トイレのうんこならいややけど」
と、返信した。

なんでも、洗濯場の水道を出しっ放しにしていて、
茶の間のフローリングまで水浸しになったそうだ。
耳の悪い婆さんは、水道の水漏れは聞こえない。
わたしの出勤後の出来事。
遅番の娘とふたりで、茶の間を拭いて大変だったらしい。
ビールのダンボールと猫の爪とぎが濡れただけの被害で終わった。

しかし、爺さんは、足元に水が広がっているのにも関わらず
新聞を読んでいたらしい。
ふたりが必死で拭いていても、知らん顔。

親子して、爺さんは知らん顔。
婆さんは、情けないやら腹立つやら・・だったそうだ。
水だけに、水に流しましょうか。

七夕そうめん

2009-07-08 | 暮らし
七夕なので、七夕そうめんを。
娘と、合作で、星は卵とオクラ。
短冊のようなきゅうりや、
天の川に引き割り納豆やもずく・・・。
だんだんやばくなってきた。

大変健康的なそうめんです。
うちの爺様は、わたしの料理をうまいとは言わず
娘が作った場合「てんぽに、うまかった」と、言う。

当然、本日はてんぽに・・でした。

ちなみに、織姫と彦星は夫婦で、結婚したら働かずに
お父様の逆鱗に触れて、離れ離れになったとか。
それなのに、願い事をすると叶うの?


金庫事件 その2

2009-07-07 | 事件簿
50mほど離れている隣のおばさんが、翌朝、見たようなことを言うのだそうだ。
この畑の中をころがしていったのだろうと言う。
その畑の中に、確かにへこみが続いていて、金庫を転がしていった跡があった。
おまけに、金庫の足のゴムまで落ちていたとか。
父の推測では、玄関から入って、座敷の金庫を縁側から運び出したようす。

金庫は、30m離れた実家の百姓小屋にあった。
昔、牛を飼っていた小屋なので、家から少し離れている。
金庫は無残にも、蓋のダイヤルのまわりが叩きこわされていた。

犯人は家から畑の中をころがして、小屋まで引きずっていったのだろう。
そこで、掛矢のようなもので、がんがん壊したのだろうとの推測。
小屋の向こう側で、壊したらしい。

隣のおばさんは、以前山火事を通報したら、警察に根掘り葉掘り聞かれていやになったようす。
警察と関わりたくなかったようだ。
100キロほどある身体をゆすって、ああだこうだと説明していったらしい。

株券と、通帳は無事だった。
古銭とその月の給料がやられた。
後で銀行の人に「すぐ預けなればよかったんやにね」と、
言われたらしい。

かくして、犯人は分からないまま時効だ。
謎は残るが、田舎で鍵をかけなかったことを反省し、それ以後は厳重に鍵をかけるようになったが、もう盗られる金庫も金もないとのこと。

仙台 中央審査

2009-07-06 | 弓道
金沢から、夜9時50分の夜行バスで、○坂さんとビールと酒を持って出かける。
寝返りが出来ないので、何回か眼を覚ましたものの、酒の力は甚大。
目をつぶって入場から頭の中でなぞっていたら、弓を引くところで寝てしまった。
襷がけから射位へはいるまでは覚えていたが、会の醍醐味までいかなかった。

朝、6時20分。静かな駅。


パン屋が開くのが7時。それを待っての朝食。
少し早めに宮城県武道館へ着いたが、すでに多くの人が来ていた。
本日、教士を受審するのは435名。
先日の注意点と、自身の注意点を11項目抽出し、反復しながら待つ。



開会式での全国弓道連盟会長のご挨拶。
「のるかそるかの射をしてください。中途半端な射はしないでください。」
全くおっしゃる通り、そのように引きたいのですが。
誰も邪魔しないはずなのですが。

○坂さんの弓が巻きわら練習中にひび割れた。
何とか2本は持ちこたえたが、とんだハプニングだ。

昼食後の出番で、待っている間も結構気がはいってきていいかんじ。
本座での襷がけも、あの日のように震えもせず、回りの状況も分かって、前の立ちの人と同時にぴったり終わる。
1射めは夢中で引いて、気づいたらすっとかけが抜けていた。
真横に開いたと同時に、的に中たる音。
いいじゃん。と、ここまでは良かった。

2射目は力が入ったのかはずれ。
退場のときに審判席に揖をしながらちら見すると、誰も見ていない。
はいさようなら。というかんじ。
緊張は一瞬にして、落胆と開放感に変わる。
まだまだ遠いかなあと考える。



この後、本来なら二次審査に臨みたいところだが、
開放されたばかりに、夜のバスの時間9時45分までの時間をつぶさなくてはならない。
弓と荷物をバスの待合室に預けて、アーケードを全部歩ききる。
アーケードの中に神社が。



仙台四郎って何者ぉ・




駅の陸橋をぐるぐる歩いていると、そこはもうビルの3Fで、道の向こうのビルのショッピングセンターとなどへ行ける。
田舎者のわたしは、この位置から見えるタクシーの8列縦隊に驚く。
ここから後は、単なる旅行者だ。



弓を持った人に出会う。
ちょうど二次審査が終わって帰る様子の人に、○坂さんが声をかける。
「どうでしたか」
「だめでした」
「何人合格しましたか」
「十人くらいだったかなあ」と。
千葉の方たちだった。



何となく、何も言わずに酒を飲む・
疲れた。
二晩続きでバスで寝るのは強行軍だが、飛行機だと二泊しなくてはならない。
時間のロスを考えるとこれしかない。
地酒を買って、またまた酒をのんで寝る。
ワインは眺めただけ。