まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

腑に落ちない事件

2008-06-23 | 事件簿
お気に入りの財布を落とした。
旅行の時専用に使っていた皮の財布で、イタリア土産だ。
落としたのは、連休に京都から帰ってからの翌日に、
娘夫婦とみんなで昼食にそばを食べに行った時に落とした。
正確には、その時落としたと思っていた。
蕎麦屋さんに聞いたり、婿殿の車を探したりしたが無かった。
カードは幸いIEONカードひとつだけなので、すぐに止めた。
中身は京都での出費の残金。3万円は入っていたと思う。



しかし、お金より財布が気に入っていた。
いや、お金もおおいに気に入っている。

あれから1ヶ月半。すでに諦めていたが、もちろん忘れてはいない。
何回も、シュミレーションしてみる。
落ちる場所は限られる。家、車、蕎麦屋。

ところが、日曜にとんでもないところから出てきた。
弓道の打合せのため、パソコンを持っていくことになり
パソコン専用のバックのポケットにマウスを入れようとして、何かにぶつかった。
見ると黒い財布。うわあ。出てきたぁ。何でや。


連休にPC用のバックなど用もないし、触った覚えもない。
ジーパンのポケットに入れたと思っていたのはなんだ?
いよいよ、わたしもそんなお年頃かいな。
まさか。
しかし、腑に落ちない。
おまけに、3万円入っているはずが、2万6千円だった。
出てきた場所も不可解だが、金額も不可解だ。
お金と共に、レシートがあった。
京都の土産と、京都のジャスコで買った「鉛筆、消しゴム、鉛筆削り」の品目があった。
京都で主人が弓道の学科試験を受ける時に、ホテルに筆記用具を忘れてわたしが、平安神宮からてくてく歩いてジャスコまで汗だくになって行った事を思い出した。
その時から2ヶ月も経っていた。財布の中身はあの時のままだ。
主人は財布を無くしたわたしをあほやなと言い、おかしなところから出てきたことをけなした。
お返しに、忘れていた京都の試験での忘れ物の数々を思い出し、互いに醜いけなしあいになった。
レベルの低い夫婦だ。
しかし、レベルが低くても良い。
財布が見つかったことと、少し目減りしていたがお金が出てきたことがうれしい。

トイレの汲み取りの請求書が来た。
2万3千円だ。出てきたお金は汲み取り費用になった。
束の間の喜びだった。

八段昇段祝い

2008-06-22 | 弓道


石川県弓道連盟の前会長が特別推薦で八段昇段された。

お祝いは、ホテルでケーキバイキング。
車椅子の先生の体を思い、土曜の午後一時から二時までという
短い時間での、祝賀パーティだった。
初めての趣向だったが、なかなか良いもので、
みんななごやかに先生の昇段を祝っての午後のひととき。

和やか過ぎて、ケーキとコーヒーを飲みすぎた。
しかしながら、もっとゆったりと先生の功績や、過去の思い出を
もう少し聞きたかった。このもう少し・・というところが、
またほどほどでよいのかも。

占拠

2008-06-19 | 暮らし
やられた。
横になって本を読もうとしていたのに、先客がわたしのベッドに。
おまけに、枕をちゃんと使っている。
彼は、自分を人間と思っているのではないか。



今読んでいる浅田次郎の「お腹召しませ」が、なかなか読み進められない。
愛猫チョムもつまらないとみえて、ぐっすり寝ている。
これでは、この暑苦しい夜に、だんなのベットに入らなくてはならなくなる。
仕方なく、斜めに寝ることにした。
冬なら良いが、夏は毛皮は暑い。
我が家のあちこちに毛を取るローラーが置いてある。
これと、消臭剤は欠かせない。
人間の部屋干しが隣に寝ている。


のどぐろ

2008-06-16 | 料理
「あからはちめ」を、「のどぐろ」だと言って、
うちの家族をだまそうとしたが、根っからの正直者のわたしは
皆を騙すことができなかった。
「姿はのどぐろそっくり。しかし、味はのどぐろを久しく食していないのでわからないけど・・」と、暴露した。

そんな折、弟が海外出張から帰り連休をもらえたというので帰省してきた。
いつも、お盆や正月に帰るとみんなで家でゆっくりするが、今回ひとりで来たという事で、わたしと主人と娘で、寿司屋へ案内することにした。
私たちの仕事が終わってから急遽決めたので、連絡したときには
すでに、母の手作りの山菜の天ぷらを堪能したばかりだった。
大聖寺の芝楽へ行く。
いつも家族では回る寿司だが、やはりたまに来た弟に少しは見栄を張らなくてはならない。
腹いっぱいの状態の弟を寿司屋へ連れて行くというのは、策略以外の何者でもない。
芝楽は感じのよい大将と、大将ジュニアがいる。
ちょうどこの日は、ネタが勢ぞろいだった。
そこで、のどぐろの登場。
あからはちめとの違いは、勿論のどが黒い。
脂がのっている。旨い。刺身の盛り合わせも、寿司も旨い。
弟は、夕食を終えたとは思えない食べっぷりだった。
そういえば、しばらく見ないうちに太った。
「アメリカへ行って、一回り大きくなって帰ってきました」
それは、身体だ。

しかし、楽しかった。ついでに、カラオケも。
早くに遠くへ行ってしまった弟と、こうやって外食するのは初めてだ。
なかなかカラオケも姉に似て、美声だ。

その時どう動く

2008-06-09 | 弓道
10年ほど前に、名古屋の昇格審査のとき仲良くなった節子さんから、
合格したときの祝いに、額を贈られた。
「そのとき どう動く」あいだみつおである。

試合で調子の悪いとき(試合は普段よりいつも調子が悪い)。
仕事で、失敗したとき(失敗しないほうが少ない)。
とにかく、その後どうするかが問われる。
時々、この額の字を見て、ほんとうにその時どう動くか。
何を選択するか、自分が嘆くのか、前向きに動くのか。
常に冷静であれば、事件は起こらない。

しかし、自身の知らない自分に会うことがある。
それは、試合など矢が離れる刹那はコントロールできないし
弱い自分をさらけ出さなくてはならない。
また、少しの油断で交通事故は起きる。

けれど、行動には考える余裕がある。
恐ろしい凶悪犯罪が起こると何で!!と驚く。
どうしようもない気持ちになる。
その時、そこに居合わせていたら自分はただ逃げ惑うしかないだろう。
しかし、今回の秋葉原の事件は、多くの人を落胆させ
不安にさせる事件だ。だだただショックだ。






衣替え

2008-06-02 | 暮らし
「今日からクールビズが"サマーエコスタイルキャンペーン"と題して始まった。」と、新聞に書いてある。
朝礼でも「今日から9月30日までクールビズです。」と、言う。
これが、寂しくて仕方がない。
「衣替えです。夏は涼しげな装いをすることで暑さをしのぎましょう」
と、日本語で言えば響きが良いと思う。
昔から、6月1日から9月末まで衣替えで、そんなことは当たり前だった。
制服の上着を脱ぎ、ワイシャツだけで登校する。学校には冷房はない。
落語の世界ではないが、うちわ、たらい、行水を想像する。
響きのよい日本語で、衣替えですと言いたい。
合わせの着物を単衣に替える。
粋なおかみが、少し着物を着崩して、うちわで扇ぎ少し乱れた髪。
「いやになるわねぇ。またガソリン代があがっちまって
これじゃあ、車の冷房も切って、窓を開けて走らなくっちゃあねぇ。」

どんな温暖化の夏が今年の我々を襲うのだろう。