まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

正直な弓

2009-06-28 | 弓道
前回、かたくなな弓として紹介した、わたしのパートナー。
少しずつ、分かってきたのは、正直でということを、付け加えなくてはならないということ。
「正直でかたくなな弓」
とにかく、妥協すると中たらない。
ほんとうに真に気持ちよく左右に割れたときだけ、ポンと中たってくれる。
今までの弓は、少々ぶれてもある程度の的中を出してくれていた。

しかし、今日はひどかった。
審査員の講習会が石川県の錬士六段以上、一堂に会して行われた。
わたしも何回か、高校生の初段までの審査をしたことがあるが、
審査の基準がなかなか曖昧で、審査員となりうる先生方が検証しあう講習で勉強になった。
その時の最後に5名だけ、審査をする練習台として弓を引くことになった。
そのメンバーに入って、さらし者になったので緊張し、いつも平気で出来る襷も手が震えてうまく結べない。
つい襷の結び目を確認する羽目になった。
結ぶところを見るのは慣れていない証拠。
おまけに、弓を引くときに、練習では決してならないのに、引き分ける瞬間から手が震えてくる。
力が入っているのだと自分で分かるのだが、分かるだけに余計何とかしようとして焦る。
うまくやらなくてはという気持ちが、日頃きっちりやっていないから逆に緊張となって最悪の事態を招く。
そんな程度で、錬士六段かよって、自分で思ってしまう。
これじゃいかんわ・・と、思うからますます焦る。

全員に評をしてもらうが、針のむしろ状態。
獄門はりつけ、晒し首。汗たらたら。
何故か、地元の先生方に見られるのが1番つらい。
審査の方がまだましだ。
この前の京都の審査でも、手は震えなかったし、的中もあった。

しかし、最高の稽古かもしれない。
自分の悪いところが、よくもまあたくさんある。
これでは、ダメだわと前の予選会でも思ったのに、思っただけで練習に生かされていない。
もう、仙台まで一週間もないのに、今更直らないが、悪いところを列挙されただけでも進歩だ。
人に見てもらって、指摘されるということは大切だ。
自分でちまちま稽古していると、ややもするとこれでいいのだと思いがちだ。
特に、わたしのような甘い性格の者は、今日も吉永小百合が弓を引いていると思われやしないかと、要らぬ心配をしていたわけではないが、概ね出来るのではないかと思っていた。
とんでもない。

なんか大失敗をやらかした後のような気分。
散々みんなの評をいただいた後で、かたずけている時に
池○先生が、
「守りに入ると目線も落ちるので、嘘でも胸を張って・・わたしも実はそうなんですよ」と、静かに言われた。
池○先生は、五月に七段合格された先生。
とても、そんな風には見えないのに、ぼこぼこにされたボクサーにタオルと水をくれたような感じ。
RYOさんにも弓の具合を見てもらえたし、収穫はあった日でした。

金庫盗難事件

2009-06-25 | 事件簿
まさしく、耐火金庫大流行の頃。
今から20年ほど前?

田舎の村の一件家。
50キロもある金庫が盗まれるとは思ってもいなかった。
新聞記事になるとも思っていなかった。
おまけに、「老夫婦ふたりくらしの・・」と、副題がついている。
まだ会社勤めをしていた父は憤慨していた。
知り合いの人から、○さんちの周りに警官がたくさん来とったぞ。
と、言われた。
パトカーと多人数の警官。
新聞沙汰だ、警察沙汰だ。事件だ。大事件だ。

その頃、給料は現金で貰っていた。
被害はもらったばかりの給料と、趣味で集めていた古銭や記念硬貨。
通帳と株券、新聞には被害総額として金庫に入っていたものが
全部発表された。
警察が来たときは、まだ金庫がどこにあるか分からなかったからだ。

総額500万円と書かれて、親戚のおじさんから
「恥ずかしくない金額でよかったなあ」と、電話がかかったとか。
すかさず父は「あれは一部分や」と、言い張った。

しかし、父の趣味はお金を集めるということで、この古銭や記念硬貨を亡くしたことは、その月の給料袋より何より悔しかったようだ。

趣味がお金集めというのは、きっと昔8人兄弟で貧乏をしたからだろう。
趣味は実益を兼ねなくてはならないと、いつも言っていた。
だから、わたしが弓を引いていることを
常日頃「くだらん」と、言っていた。
何しろ、矢で空気を切っているだけのことで、おまけに的を傷めて喜んでいる。
そこで、旦那と知り合って結婚してからは、実益があったと思ったのか、けなすことはなくなったが。
考えてみれば、父の道楽は確かに古銭集めと株だった。

指紋調べなど捜査が夜まで続いた。
母は、警察の人たちにおにぎりを作り、振舞った。
そのことを、「考えてみたら泥棒に追い銭やったわ。あほらしい」
と、今頃になって気づいたように言う。
でもその頃、警察の人が、一所懸命我が家のために、夜遅くまで尽くしてくれていると母は思ったのだ。

かくして、被害老夫婦の夜はふけていったのでありました。

つづく



朝練、薔薇の的

2009-06-25 | 弓道
来週は、仙台へ審査を受けにいくというのに、
まったく弓と気が合わないのか、的中しない。
前の弓をちょっと引くと、どかんと中たるが、
ここで、前の彼女とよりをもどそうなんて考えはいかん。
(なぜか弓は女性のような気がする)
今の弓で行くぞとなると、この決心は変えられない。

しかし、こんなに力がなくて挑戦しようというのはいかがなものか。
そもそも、浜○先輩が「まこちゃん行くなら、わしも行く」
と、仙台行きをわたしに委ねた。
え゛っー。それって、わたしが行かんって言うたら行かないのかい。
それに、○ちゃん行ったら、わたしも行くって、女子学生かい。
そばで聞いていた木○先輩は、「そりゃ行かんといかんやろ。」
と、勝手に方針を決めている。
旦那はひたすら「無理すんな。下手くそが」と、
声に出しては言わないが、日頃の無関心な態度から汲み取れる。

と、今朝は、薔薇の花の中に的が見えた。
薔薇のトンネルに矢をくぐらせ、花も散ることなく
向こうへ行く。
優雅ではあります。

昨日仕事で、すごく腹が立って、もやもやしていたことが
すうっと引いていく気分だ。

ついでに会社へ行くことも忘れて、気持ちが仕事から遠のきそうだ。

金庫

2009-06-23 | 暮らし
会社の組合の35周年記念だったかで貰った金庫。
あの頃、耐火金庫ってなんだかみんな持っていた。
他にも選択肢があったはずなのに、何故か入れるものもないのに金庫を選んだ。
きっと、今後この中にたくさんの証券や通帳や定額証書などを
入れようと思ったのだろう。若かったので夢を見たのだ。
受取日は休日だったように思う。
ひとりで持てないので旦那の力を借りなくてはならない。

しばらくは、大切なものを入れていたような気がするが
ダイヤルを合わせるのが面倒で、ダイヤルを合わせたまま鍵だけで開閉していた。
ところが、微妙にダイヤルがずれて、今度は閉まらなくなった。
おまけに、ダイヤルを動かす紙を大事にしまっていたはずが
どこへしまったかも分からなくなった。
金庫の中に金庫を開ける紙を入れておくわけにもいかないし、
そのうち、株券は紙くずとなり、データ化されるのでいらないし、
今の家へ引っ越した際に、引越し屋さんに2階へ上げてもらったことを後悔した。
ウォークインクローゼットの中で無用の長物となった。

歳を取ったら邪魔になっても他人の力を借りなくては捨てられないだろう。
わたしは、決断した。捨てる。
これを持ち込むことを決めたのも、捨てようと考えたのもわたしだ。
旦那様には申し訳ない。常に妻の考えに振り回される。
二階から下ろすのに、扉が閉まらないので持つことが困難だ。
手を挟みそうだし、扉が意外に重い。
蝶番を触っていたら、止める所が外れた。
扉だけでも5、6キロはありそうだ。
やっとのことで、車に乗せて美化センターへ持っていくと、
受け取り拒否を受けた。
廃品回収の業者を紹介された。
そこへ持っていくと、「5千円や」と、言われた。
考えてきます・・と、言って車の中にいる旦那に相談。
結局、父の日用のげんこつ饅頭なるものを買って実家へ持っていき
「相談なんやけど・・」と、ことの顛末を語ると
畑の隅に置かせてもらえることになった。
土地は広いので邪魔にはならないだろうが、景観が悪い。
せっかくの父の日に
「おとうさん、いつもありがとう」と、言いながらごみを置き去るとは。
わたしなら、たとえ吉永小百合に似ていてもこんな娘はいらないなあ。

その後、警察沙汰になった金庫事件をみんなで思い出し語り合った。
あれは20年ほど前。続く・・・

お別れの言葉

2009-06-16 | 仕事
アメリカ帰りのK所長が、1年間名古屋に赴任していた。
こちらへ来るたびに、アメリカチックな挨拶と、元気な声をかけてくれて、先日も出張の折に昼ごはんは奢ってくれるは、楽しいお話をしてくれるは。

しかし、外国暮らしの経験が幸いか、災いか、再びタイへ赴任することになった。

本日は、送別会とのこと。
名古屋まで行かれないので、幹事の○部ちゃんにメッセージを伝えてもらうことにした。

「短い間でしたが、ありがとう。
ダイヤモンドをもらえる仲にまで発展しなくて残念でした。」

加賀市民スポーツ祭 体験コーナーの巻

2009-06-14 | 弓道
スポーツ祭では加賀市内の体育協会のメンバーが、それぞれのコーナーを受け持つ。
トランポリンや、ストラックアウト、グランドゴルフ・・ダーツ・・

わたしたちは、仮設の弓道場を作り、子供達に体験させるコーナーを作った。
これは、室内で距離は短い。



父が、齢83才にして、初体験をした。
旦那が教えて、引いたらなかなかのもので、形になっていた。
どうも、門前の小僧・・かも。
しかし、門前の小僧は目上の者の真似を下のものがするのだが。
逆門前の爺か。
わたしの弓を何回か見た事があるからだろう。
たいしたものだ。

その後に、わたしが模範を示そうとしたら、矢こぼれして、矢が跳ね返りぎょうてん。
父は「あれは何やったんや?」と、いうので
矢こぼれしたら、こうなるよという模範やと答えたが、
非常にかっこ悪かった。



加賀市民スポーツ祭 蟇目の儀

2009-06-14 | 弓道
6/14
市民スポーツ祭が行われ、我らが弓道協会は、蟇目の儀を開会式のセレモニーに披露した。
装束と帽子がなかなかのもので、元県連会長の安宅神社の先生からお借りした。
昨年、先生はご逝去された。
生前お借りしたときに、わざわざ見にいらしてくれたことを思い出した。



今回は、わが旦那も介添えとして参加で、実家から近いこともあり、
両親と姑も見に来た。
蟇目の儀は、かぶら矢を遠くへ飛ばして、合戦の合図とした。
蟇目の矢を飛ばすことによって、魔や悪霊を払ったということ。
天気もよく、向かい風だったせいか、かぶら矢の飛ぶときの
「ひゅー」という音が良く聞こえ、観衆のため息を聞くことができた。




ちなみに、蟇目の儀を説明するナレーションはわたしだった。
弓を引き始めるまでに、ぴたっとナレーションが終わるよう苦労した。
お陰で、写真をとることができず。
初めと、途中に隙を見て撮っただけだった。

布ぞうり

2009-06-14 | 暮らし


やっと作りました。
チビ用のものは、風呂上りにどうかとタオルで作ったら、少々ころころになりました。



で、孫の反応は。
履くときは嬉しそうだったのに、履いてみると、
「KOU・・いらんの・・」と、言ってはだしになっていました。
結局、飾りにもならず。

なかなか満足にはいきませんね。

かたくなな弓

2009-06-10 | 弓道
支払いが終わって、正式にわたしの弓となったとたん、的に中たらない。
全く、的中がぴたりと止まった。
買ってきた翌日、るんるんで引いていたら、12射9中で、まあまあ良い感じと思っていたが、日に日に中たらなくなった。
たぶん、わたしが悪いのだろうが、極端である。
10射皆それが続く。
調子の悪いときでも、半分は中たるのに、ここのとこ悪すぎる。
次回の昇格審査に是非これでいこうと意気揚々としていたのに。
どうも、きちんと引いていないと、全く妥協を許さないぞという感じだ。
今までの弓は、会に入っても緩く穏やかで、少々失敗してもまぐれで中たる感じがしたが、今回は、絶対に中たってくれない。

いい加減なわたしへの試練かもしれない。

水曜の夜の月例会で、外れ続きだがデビューさせた。
こっちも腹をくくって、連中ならぬ連それ記録を更新するべく逃げずに持っていった。
すると、不思議、一所懸命が伝わったのか、少し希望の持てる中たりがでた。
なんと、かたくなな弓だろう。
妥協を許さない弓と付き合うのはしんどいが、楽しみでもある。

ところで、この月例会は山中の道場で行われたのだが、大変なものを見た。
○戸さんの弓と矢筒だ。
カメラを持っていなかったので、話は次回に続く。

わたしは誰?

2009-06-09 | 暮らし
弓の支払いをするためにATMに寄ったら機械に拒否された。
10万円以上は窓口で振り込まなくてはならないらしい。

窓口へ行ったら、本人の証明を提示するよう言われた。
免許証か健康保険証を見せなさいとのこと。
自分が自分であることを証明しなくてはならないと言うのは面倒だ。
こんなことなら、1万円値切るか、頭金を払っておくべきだった。
勤めていたら、窓口へ出向くには昼休みがつぶれてしまう。

こんな不便な世の中になったのも、犯罪のせいだ。
郵便局の窓口に、知り合いの姉さんがいても、提示はしなくてはならないのだろう。
お金を貰うときに、本人かどうか確認するなら分かるが、
多額でもない支払いにもいちいち窓口というのはどうか。

自分が本人であるということは、自分が一番良く知っている。
わたしが、吉永小百合だというのなら、誰もが疑うだろうが。
その時は、頭の中も疑われるだろう。



名古屋出張

2009-06-06 | 仕事
先週に引き続き、また出張。
名古屋マリオットアソシアホテル。
これが、JRとくっついているとは知らなかった。
行くときは営業所の人と車でホテル横付けで入ったので、ひたすらついていくだけ。
帰りは駅のスカイシャトルのエレベータ15Fに出てびっくり。

相変わらず、お笑いを一席。
懇親会で一緒のテーブルになったお客様。
「練習されたんですか。5回は笑いました。」
「あ、ありがとうござます」と、冷や汗。
社長や部長の「苦しく、厳しい時代で、底が見えない・・」話の後、
営業からの報告の後、外は暗い雨の中。
たいした話でもないが、なんとなく紅一点の話は息抜きとなるのでしょう。

帰りは8時の電車。
「30分待ち」の札があり、長蛇の列。
「クラブハリエ」のバームクーヘンだ。
時間があるし、娘も帰ってきているので即並んだ。
整理券が渡され個数を聞かれる。
1個630円を2個。
積み上げられたバームクーヘンを見ながらじりじりと進む。
そのうち、これを買いに名古屋へ来たのかと思ってしまった。

向こうのほうに本社の取締役がとぼとぼ歩いていくのが見えた。
さっきまで、同席していて、一足先に退出された。
ひとつ早い電車に乗るらしい。
この沢山の人ごみの中で、何で見つけてしまうのだろう。
落ち合う約束をしても、なかなか会えないのに。
別に見つからないようにしたわけではないが、何となく体全体がバームクーヘンの方向を向いていた。

焼きたてバームクーヘンは美味しかった。

桃太郎

2009-06-01 | 暮らし
唐子さんのブログの桃太郎があまり良い顔なので、紹介します。

http://blog.goo.ne.jp/karako_douji

桃太郎と言えば、先日、娘のところへ行って孫に「桃太郎」の本を読んであげました。
シンケンジャーに夢中の孫に「桃太郎」のような昔話はどうかなと思ったのですが、わたしが寝る前に語って聞かせたときに、目をらんらんと輝かせ、わたしの顔をずっと見ていたので、興味があるのかなと思ったのと、話があやふやになったので、わたしが知りたくなったと言う理由もあります。

わたしの顔をじっと見ていたのは、わたしの顔が可笑しかったのかもしれません。
あるいは、吉永小百合に似ているなと思っていたのかもしれません。

さて、本を読むと
「ばあばぁ。桃太郎は桃の中で寝ていたの?」と言います。
「そうやねぇ。寝とったんやね」
「ばあばぁ。こう(自分の名)は、おっぱいから生まれたんやねぇ」
「は・・?」どーするママ。
娘を見ると
「そうにしといて」
うーむ。
これから先、沢山の疑問にぶつかり、いろんなことを知りたいと思うのでしょう。