まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

秋の色

2019-11-26 | 山歩き

良い天気だが、さすがに寒くなった。

実家の母がF銀行へ連れて行ってほしいというので、連れていく。字を書くのが面倒で、かといって、キャッシュカードを増やすのも面倒のようで、何とか自分の名前を書こうと身構えて行ったら、窓口で画面にタッチするだけでよかったので喜んでいた。年を取ると筆圧がなくなるからだ。どんどん便利になると、ついていけないと言っていたが、これは良かった。通帳の番号を書かなくてよいし、確認と金額を入力するだけだ。

買い物に連れて行くと、「お金をたくさん下ろしたので、おいしいものを買う」という。「たまにそういうのもいいね」と、言ったが、刺身と油揚げとパンを買っただけで質素である。考えてみたら、わたしもひとりだと簡単に済ませてしまう。ごはんは誰かと食べるから美味しいし、美味しものを食べようという気になる。

実家の山は紅葉と実りがある。


 
いよいよ柚子が実をつけた。毎年、小さい実をつける。


富有柿は12月に入るともっと赤くなり美味しい。


あ、小百合だ!!ちゃう、ささゆりだ。自分を見つけたようで愛おしい。



出生の物語

2019-11-25 | 暮らし
最近、母の物忘れに振り回されて忙しい。おまけに、仕事帰りに寄ると、夕飯は質素で、まともに食べているか疑わしい。時々、夕食の材料を買って寄る。この頃は、鍋料理ができるのでありがたい。
また、大好きな相撲が始まると、生き生きしているので何よりだ。

さて、母はわたしを鳥越村の実家で産んだという。雑誌に載ることになってプロフィールが求められた。生まれた場所を書かなくてはならないので、本当にそうなっているのか、市役所へ行って原戸籍をとってきた。

父母は東京でせんべい屋をしていたが、母はわたしを産むために実家の鳥越村へ帰った。
父の本籍は大聖寺で、東京で仕事をしていたが、わたしの出生届は当然生まれた証明のあるところで出したはずだ。

結婚前の戸籍は原戸籍(はらこせき)という。正確には「改生原戸籍」(かいせいげんこせき)。
戸籍謄本をもらうには本籍を記入しなくてはならない。本籍は、わたしの住んでいた実家ではなく、父の実家になっていたので、番地が分からない。番地が分からないと出せないといわれた。本人でも自分の戸籍をもらえないとは残念な話だ。
「どうしたらよいのでしょう」
市役所の人は、地図を見せてくれて、自分で番地を確認するよう言われた。大聖寺の父の実家はすでに人手に渡っているが、地図が古かったので叔父の名前があったので良かった。

鳥越村三瀬という、大日川ダムの手前でわたしは生まれた。しかし、今では「白山市」である。「わたくし生国と発しまするは、白山市でござんす。白山市といっても広うござんす・・」と、なる。
松任市、美川町、鶴来町、河内村、吉野谷村、鳥越村、尾口村、白峰村・・すべて白山市になってしまったからだ。

さて、戸籍には、東京で生まれた妹が載っている。3月3日に荒川区の病院で生まれて5月15日に、その病院で亡くなっている。未熟児だったのだ。
わたしは5歳で、両親と一緒に見送ったのを覚えている。小さな箱を風呂敷包みで包んであって、斎場の係の人が「風呂敷ごと燃やしますか?」と、言ったとたん、母が大泣きして父に支えられていた。
そのことを、大きくなってから母に言ったら「そんなこと言われた覚えがない」と、言う。わたしの記憶にあるのは何だったのか。たぶん母は悲しみのどん底で、係の人の声が耳に入らなかったのだと思う。でも、わたしは現実をしっかり受け止めていたのか??5歳のチコちゃんか?

戸籍謄本には、その頃の物語が刻まれている。
最後には大きなバツがつけられて終わるのである。






秋遊び

2019-11-22 | 暮らし
年末は、スケジュール満載なのに、スケジュール帳を移行しなくてはならない煩雑さがやりきれない。秘書を雇いたい。
もしかして、忙しいのではなく、仕事をこなせなくなっているのではないか?
なるべくそこに触れないでおこう。
そんな不安も、きれいな景色を観るとどうでもよくなる。
ニュースでは「さくらを見る会」などと騒いでいる。ひとりで「黄葉を観る会」は、誰にも迷惑をかけないのでよいかと思う。

イチョウを撮りながら、多機能のカメラをいろいろ駆使して遊ぶこと10分。






レトロ調。







花より団子というが、黄葉より干し柿。
何があっても食欲の秋。










立冬から小雪

2019-11-19 | 弓道
暖かい東京でうかうかと、浦島太郎のように日を過ごしていて、帰ってきたら立冬になっていて、そこから瞬く間に「小雪」と、いう節を迎えてしまった。
11月3日の明治神宮の例祭をUPする前に、実家の父や母の様子を見に行き、雑用に追われた。気づいたら日が過ぎていたというのは、年を取った証拠かもしれない。
流鏑馬を観たかったが、どこであるのか分からなかった。小笠原流の射礼があった。

1節ごとにずらして引いて、会は4秒ずつ持ちながら、前の人を追い抜いてはいけない。これは大変かもしれない。大的の距離は近かったが、なかなか中らない。
この大きさで、この距離で難しいのだ。倍の距離で、的ははるかに小さい審査で、束るのは大変なことであると自分で納得した。

その後、北信越選手権大会で計時をした。楽な仕事とたかをくくっていたが、気を抜けないことが分かった。 
ストップウォッチを「はじめ!」の号令と同時に押すのだが、気を抜くと押すのが遅れてしまう。 ふたりの係がいる理由が分かった。 容赦なく、7分でリンを押すためには、1秒たりとも遅れてはならない。 会の最中に「リン!!!」を鳴らすことに少しビビるので、途中からストップウォッチをにらんでいた。

その日の昼食で、「東京はどうやった?」と、訊かれて、「行かなかったことにしている・・」と、答えた。多くを語らずとも分かってくれる仲間に感謝。

東京へ行っている間、実家の母の所へ娘たちが回ってくれたので助かったが、遠出の時は少し心配だ。
無事帰れて、両親や姑も無事でいてくれて何よりである。

そんな訳で、瞬く間にという言葉が身に染みた。瞬かなければどうだろう。
それでも時間は容赦なく過ぎるのである。


三方岩岳

2019-11-08 | 山歩き

紅葉を求めてホワイトロードへ出掛けた。


ついでに、トレッキングシューズで登れる「三方岩岳」へ登る。1時間ほどで登れるハイキングである。急坂も殆んどない。



前日の雨でぬかるんでいたが、ところどころ木道がありがたい。頂上で、おにぎりとコーヒーを飲んで下山。プチ登山という感じ。




下り始めたら、下から元気な声が聞こえる。「ヤッホー!!」と、叫ぶ声も混じる。元気な子たちがぞろぞろ登ってくる。訊くと小学5年生の遠足だった。
「こんにちは!」
「こんにちは!後、どのくらいですか?」
「頂上まで50mくらいかなあ」と、言うと
「やった! 俺、50m7秒で行けるし!!」
行けないと思うなあ・・。
白山は見えるが、この日はまだ雪が積もっていなかった。


ゆっくり写真を撮りながら帰る。






どこを切り取ってもきれいだった。

7




帰りに中宮温泉「秘境の湯 にしやま旅館」で、温泉に入った。


紅葉狩りと温泉。久々にゆっくりとした時間を過ごせた。



かぜねつ

2019-11-07 | 身体
舌の先にかぜねつが出来た。しゃべると口の中のどこかに触るようで痛い。

わたしたちは、口内炎を「かぜねつが出来た」と、言う。どうも地域的なものらしい。都会の人はそうは言わないという。
風邪で熱が出た場合は、「風邪をひいて熱がでた」と、言う。「かぜねつが出た」とは言わない。
さて、舌の先に出来た口内炎は治りにくいらしい。
歯の治療のついでに先生に訴えたら、歯の裏のざらざらを研磨してくれて、塗り薬を処方してくれた。
その前に、貼るタイプのものを買って貼った。貼った後しばらくはいいのだが、しばらくするとまた痛くなる。説明の中に「5日間使用しても改善が見られない場合は・・・」とある。

医者は完治には7日から10日間かかると言われたので、何もしなくても5日くらいすると症状は和らぐようだ。しかし、その間、痛い、沁みる、チョコレートなどは刺激物なので、甘いと思って間違って食べたら泣きそうになる。

もし、殿が生きていたら「しばらく黙っとれ」と、言うだろう。「痛いのを我慢してまでしゃべりたいか」とも言うだろう。しゃべりたい訳ではない。黙っていられないだけだ。と、理屈に合わない反論をするだろう。痛いと言いながら。

スキレット買いました。

2019-11-06 | 料理

スキレットを買った。グラタンもできるし、アヒージョも出来る。蓋と網は別売りで、それを使って燻製もできるらしい。


いい感じにできて、ちょうど二人分くらいの大きさだ。
夫婦ふたりでスプーンで取り分けるのが良いが、残念ながら我が家は、おばば二人で取り分ける。それでも、美味しいことはいいことだ。


高尾山

2019-11-06 | 山歩き
前に文化館へ訪れた千葉県のご夫婦と高尾山口で待ち合わせた。
ご主人は足がお悪いので、わたしと奥さんとで高尾山へ登った。
なぜ東京の高尾山なのかといえば、明治神宮へ弓道の審査へ行ったのだった。審査のついでに、翌日高尾山に登る予定だったところ、Yさんご夫婦から連絡を受けて、奥さんと登ることになった。
新宿から高尾山口までの電車はいっぱいで、高尾山口の駅はお祭り騒ぎのようだった。吐き出された人たちはトイレに長い列を作る。




日本一傾斜のきついケーブルカーというだけあって、斜めになったら椅子からずり落ちそうになった。
登山というより神社巡りのようだったが、一緒に登ったI子さんは本当に穏やかで、長い間の友達のようにたくさんの話をした。
一緒に歩くというのは、本当に楽しく心も解放されていくようだ。




六根清浄・・ぐるぐる回しながら、昨日の自分の射の反省をしていた。気負い過ぎの自分を反省し、尚かつ、なかったことにしようという心根を反省した。

下山して、ご主人と落合い栄茶屋というところで、天ぷらそばをご馳走になり、「TAKAO COFFEE」で、大きなケーキと美味しいコーヒー。



なんと素敵なご夫婦なのだろうと思った。ご主人は警視庁を定年後、登山を始めて本も出している方なので、初めは緊張していたけれど、気を使ってくれて、田舎者のわたしをいろいろ案内してくれて、楽しい一日を過ごすことができた。