石川県内の弓道場でも、行ったことのないところが多くある。
特に、能登のほうは遠いので無理をしないというだけの理由で出かけなかったが、長く弓を引いていると、だんだん声を掛け合う仲間が増えてくる。
特に、今年は県体で能登島のS子先生とお話ししていて、今年85歳になりました・・能登島も遊びにいらしてください。の言葉につい返事した。
行きます!!と。
昔、七尾での県体の時、能登島の民宿に泊まった時の、S子先生の旦那様のO先生からの舟盛のお刺身の差し入れが忘れられない。
試合前に、石崎奉灯祭りにも行った。みんなはぐれそうで、わたしは殿と手をつないでいた覚えがある。
しかし、能登島の弓道場へは行ったことがない。
さて、今回「第27回能登島武道館(立野)弓道場開設記念」に、行くことになった。Y先輩とTさんが行くというので、3人でチームが組める。
申し込んだ後で知ったのだが、男女別で団体の賞があるので、わたしが加わっても、男子の団体としては二人の成績の合計なので残念。
だが、能登旅行を兼ねる気分で、その日は和倉に泊まることにした。
朝、6時出発。途中コンビニに立ち寄り、里山街道をひた走り8時40分に到着。思ったより早く到着できた。
矢渡が始まる。
道場に車椅子のOさんが入場。
続いて第一介添が弓と矢を捧げて入場。
この時点で、胸が熱くなった。
車椅子を所定の場所にきちっと固定し、肌脱ぎ動作・・すべてを習いのごとく行う。たくさん稽古されたに違いない。
感動の矢渡だった。
控え場所が広くて、進行状況と動線が分かりやすく、きれいな道場だ。
わたしたちのチームは、わたしの成績は反映されないが、ふたりとも皆中を出し、YさんとTさんの合計で、2位タイで競射になった。
その競射に加われないのが残念だったが、準優勝出来てよかった。
もし、わたしの的中を加えても、1位タイで競射になり、果たして、競射でわたしが中てることが出来なければ、やはり結果は2位だと、変な予想をして納得していた。
後で、賞状と賞品をいただいた中に、わたしの分もあり恐縮。
賞品は3人分用意されていたのだった。
その後、個人戦でTさんが3位に入賞。
今夜は、和倉で当初の予定通り祝勝会を開くことになった。
大会前から祝勝会の予定があったのである。
控えの場所も、玄関も、とにかく暑かった。
34℃になっていて、一日中エアコンなしの日はなかったので、結構こたえた。
なので、最後まで進行したり、審判、記録とスタッフの方々はさぞかしお疲れのことだろう。
矢渡をされたOさんも、大会終了後も賞状の筆耕をされていた。
帰りは、玄関まで見送っていただき、S子先生が
「今では大橋があるからいいでしょう。昔は、弓を持って舟に乗ってい行きましたよ。」と、仰っしゃって故人であるO先生と、殿の回忌を数え、いつの間にか時の経っていたことにお互い驚きながら、元気でいられることに感謝して帰る。
能登島大橋を渡り、いざ和倉温泉へ。わくわく