ここ1週間、だんなの入院で衝撃を受けていた。
金曜に、治療方針が決まり、どうにか先が見え、来週末には退院となった。
先週ずっと、暗い気持ちでいたが、呉服屋のTさんから電話があった時は結果も出て、顔を出してくださいとの連絡に喜んででかけた。
Tさんはいつも明るく、話をしていると楽しくなる。
また、華やの社長さんも、わたしとだんなの共通の弓仲間と懇意ということで、ご縁を感じていた。
今日は、素晴らしい絞りの芸術に触れることができた。
八代亜紀さんの紅白の衣裳を見てください。
藤井さんが手がけたんです。
その絞りの技術、手のかけ方は途方もない根気を要する。
また、樽に漬けて染めたときの「きわ」が、なんともいえなとのこと。
息子さんがいらしていて、作品を見せてもらった。
ストールで、見事な東山を描いているものが、素晴らしかった。
東山を白山に換えたら、きっと買ってしまうかもしれないと思った。
しかし、そんなことを言って白山が出来上がったら、呼ばれるかもしれない。
それまでに、お金と体調を整えておかねばならない。
山の色のような着物に出会った。
デジカメで、蛍光灯の下ではなかなか色が出てこない。
社長に蛍光灯のモードに変えてもらった。
なんという、初歩的なことも知らずに、しかし、何とかカメラに収めたい気持ちは通じた。
また、素晴らしい絞りのストールを羽織らせてもらったときに、暗い色が重くのしかかった。社長さんに「落ち込んでるので、この裾の暗いのが気にかかる・・」と言うと、気持ちが落ち込んでいるときは、明るい色がいいですよーと。
身にまとうものには、不思議な力があります。と、言われた。
そして、赤の絞りを羽織らせてくれて、危うく買いそうになったが、この後病院へ寄らなくてはならないことを思い出して諦めた。
確かに、赤い色は元気が出る。
また、傷ついているときは、黄色が傷を癒すとの事。
目の楽しみだけで買わずに帰って申し訳ないけれど、元気が出た。
家へ帰ると娘が、誕生日ということでからし色のストールをプレゼントしてくれた。華やさんでストールを見ていたので、なんというタイミング。
おまけに黄色系、確かに癒しの色かもしれない。
会社へ行くときに早速使おう。
主人も病院からメールで「きちんと祝えなくて、すびばせんね」と、入ってきた。
ちょい泣きそうになったが、桂枝雀を語ったので減点だ。
なぜ素直に「愛している、会いたくて仕方がない」と、言えないのだろうか。
いつも行く花屋で自分のために花を買った。
娘と同級生の○ちゃんに、
「今日誕生日やけど、花を贈ってくれる人もいないし、自分で買うわ。」
と、言うと「HAPPY BIRTHDAY」のカードをつけてくれた。
笑顔のかわいい○ちゃんでした。
かくして、何人もの人に、強制的に誕生日を祝わせたのでありました。
歳は数えていません。
誕生日という日を迎えることができ、わたしに関わるみなさんに感謝します。
豪華プレゼントをくれた方には、より多くの幸が訪れることを祈ります。
誕生日が過ぎていても、受け付けます。