まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

十年樹木百年樹人

2013-02-28 | 弓道

天気が良いので、ちょいと弓に触ろうとしたが、まだ体力がないので切り上げて、昔の弓道誌をみていたら、「十年樹木百年樹人」と、某先生の年頭の書初めが載っていた。いいなあ、立派な字だなと、ほれぼれしていたら、その横に注釈があった。それは、編集の方が書いたのか、どなたが書いたのか分からないが、「樹木は十年で育ちますが、人の養成・完成には百年を要します」と、あった。少し、ニュアンスが違うような気がしたので、調べてみた。

管子「一年之計如樹穀  十年之計莫如樹木  終身之計莫如樹人」

一つの利益を得るためには穀物を植え1年で得る。十年の利益を求めるのなら樹を植えること。長期の利益を得るならば人材を育てることとあった。要するに、人を育てることが一番の利益であるということ。なので、樹は十年で育ち人材育成は百年かかるのとは違うようだ。百年までに死んでしまうし、90歳くらいになったら育成できん。

もっとわかりやすく言うなら

一年の計画なら穀物を植え、 

十年の計画なら木を植え、

百年の計画なら人材の養成(教育)をするのがよい

これは、会社にも言えることで、人に引き継いで始めて自分の仕事が完成するのだと思う。

最近、ちょいとクレーマーなわたし。


お点前

2013-02-24 | 暮らし

新しい茶筅を買ったので、さっそく茶をたてることにした。茶筅は本当に美ししく、芸術品だと思うが、悲しいかな消耗品なのである。長く使うと、穂先は切れてしまう。茶を点てる時に乱暴にした覚えはないが、茶筅の宿命なのだろう。

また、茶碗もずっと前に買ったままの茶碗で、銘があるわけではないが、やはり模様のないほうがしっくりする。特に、黒いほうは茶の緑がきれいに見える・・結構なお点前のはずなのに、カメラで撮ったら湯気がもわもわで、ついでに美味しい菓子もなく。ついでに、ひとりの客もなく。TVで東京マラソンをしていたので、先輩に東京ですか?と、メールをしたら、家で見ているとのこと。3月10日の名古屋ウィメンズに出るので応援よろしくとのこと。ウイメンで受け付けてもらえるのかと、男らしい先輩に尋ねると、戸籍が女と証明できる書類を持って受付するらしい。先輩の活躍は励みになる。わたしの体は禿身だが。

そんなやりとりをしている間に、洗った茶筅は乾いていた。竹から弓をつくるのと同様、この茶筅も竹から美しい割を入れる手仕事なのだろう。使う前のくるくるカールはなくなり、ゆるやかなウェーブに変わっていた。


地獄と極楽

2013-02-22 | 読書

 絵本を2冊買った。「極楽」と「地獄」だ。

常々子供たちには、宗教を教えなくてはならないと思っていた。娘たちは、新興宗教でも教えられるみたいに、宗教と聞くと難色を示すが、もともと「宗」の字は主となる考えという意味がある。キリスト教とか仏教とかの以前に、自身がきちんと考える力を持つことが大切なのではないか。

ということで、宗教の関係の子供の本を見つけた。この2冊は我が家に置いて、孫たちがきたら見せることにした。

地獄絵は、千葉県の延命寺に所蔵されている十六幅の絵巻をもとに構成。この絵は芸術性がある。死の怖さを学習することによって、生命の尊さを学ぶというもの。

4歳の孫は、怖がりながら2回も読んでほしいとせがんでいた。

「火の車地獄」のところでは、6歳の孫が「オレあぶないなあ」と、言う。ほかの人の話を最後まできちんと聞かずに、自分勝手なふるまいをするものは、火の車で地獄中引き回されるという。ひぇー。わたしもそうかも。おまけに、くどくどと母親が叱っていたら「無間地獄や」と、もらしていた。早い反応だ。

 

 


餌付け

2013-02-21 | 暮らし

リビングから見える山法師の木に雀が群がる。少し大きめの鳥も来るので、りんごをぶら下げてみた。たぶん、雀は米粒が餌だろうが、ムクドリっぽいのは、りんごを食べに来るのではないかと思い、針金に1/8に切ったりんごを刺してぶら下げた。

しばらくすると、来た来た。夢中で食べている。やはりむく鳥だ。鳩ではない。鳩と言えば、鳩山さんは自分の家にひよ鳥が飛んでくると記者たちの前で語ったとか。ひよ鳥の生息は、少ないらしい。どうでもいいが、鳥の名前はなかなか難しく、知らないことが多い。変わった雀だなあと、「めじろ」を見て言ったりするかもしれない。

娘は、餌をやったりやらなかったりするのは良くないという。

確かにそうかもしれない。釣った魚に餌はいらないとばかり、給料を持って来たり、持ってこなかったりというだんなでは困るのと同様。たとえが違うか。

料理は粗食でも自分が食べるから毎日作るが、鳥には気が向いたら餌をぶらさげるという無責任なことは良くないか。しかし、これだけ寒く、雪も降ると餌もなかろうなあと思う。たまに、美味しいものにありつけたら良いのではないかとも思う。

わたしも、たまに美味しいものを食べに行けたら、普段のつましい生活も我慢できるのである。

しかし、会社を辞めてから思うのは、おばさんたちは、誰に連れて行ってもらう訳でもなく、美味しいものをしっかり自分の力で、姦しく何人かの人たちで食べているという逞しさがある。

月曜に、たまたま仕事が休みだった娘と、金沢大和でランチを食べた。バイキングだったが、いるわいるわ女性ばっかり。そして、バイキングは恐ろしい。餌に群がる感じがする。あれっ?今日は休日だったっけと思えるくらいだった。

かしましいは、女を3人を寄せた漢字だが、大昔から女はたくましく、なおかつ、やかましかったのだろう。いつの世も男はつらいのである。男たちはいつの間にか、粗食に慣れて餌付けをされているのかも。酒でも呑まなければやっちょれんという気も分からないでもない。


衝動買い

2013-02-20 | 料理

思わず買ってしまった。「プレミアムもずく」例の、「プレミアムモルツ」が、頭に浮かびふっと笑える。

こういうのは、商標権は侵されないのですよね。なかなか美味しいです。

少し贅沢な価格ではありますが、好ましい商品でした。


春は名のみの

2013-02-14 | 暮らし

休日に晴れ間をぬって散歩をした。デジカメとラジオを持参する。

川に沿ってサイクリングロードがあるので、そこを歩いていくとまだまだ寒そうな裸の木々がある。枝だけが広がって、どんな葉っぱがついていたっけ?と、思う。

行きは晴れていて、ほかほか暖かく、川べりの石の上も陽がそそぐと座れるほどになっている。ラジオからなつかしい吉田拓郎の歌が聞こえる。最高だ。拓郎は今でも大好きだ。わたしの人生で残念なことがひとつあるとすれば、拓郎のコンサートへ行けなかったこと。高校時代に小松へ来たとき行ったのが最初で最後。あの頃は六文銭ときていて、最初の奥さん四角佳子もいた。あの後すぐ別れてしまったが。この前、千一夜で吉田拓郎と沢田研二が対談していた。ジュリーは太って、ひげが生えていて、なんかおっさんになったなあと、自分がおばばになったことを棚に上げて思っていた。その時、吉田拓郎の若々しさというか、若いころ以上に魅力的なのでいいなあと思った。ひとしきり、ラジオで吉田拓郎をやっていたので、聞き惚れていたが川べりにいつまでもいられない。

帰りになると川沿いは寒い。陽が傾く前に帰らなければ、ほこほこ気分が洟垂れ気分になりそうだ。

春は名のみの 風の寒さよ。


核のゴミ

2013-02-12 | 暮らし

原発ができてから34年。

原子炉から取りだした使用済核燃料は、六ヶ所村の再処理場で、再処理をする。しかし、トラブル続きで本格稼働したことがない。再処理費用だけはかかっている。

六ヶ所村で核燃料リサイクルをしたあと、核のゴミとして最終処分が必要だ。

最終処分場をどこにするのか。最終処分の安全性を経済産業省が説明する。しかし、住民は眉唾であることを見抜いている。経済的効果が高いので余呉町が手を挙げたが、住民の反対で断念。やはり、福島の事故後、住民たちの意識は高くなっている。

経済効果と引き換えに最終処分場の決定を選定してきたが、かえって住民の不信をかって逆効果になった。

六ヶ所村で再利用処理をするが、その後のゴミとなる部分はどうするのか、原発が出来た時から分かっていたはずだ。誰もが、原子力発電所が出来た時点で、どんどん核のゴミが増えたらどうなるのだろうと予期していた。しかし、政府も電力会社も、どうなるか知っていながら、知らないふりをしていた。先送りしていたのは、知らないふりと同じだ。

震災で明らかになってから、人々が、改めて原発の怖さを知り、誰もが誤魔化されなくなっいる。

世界で原発を稼働させている国は31。そのうち処分場を持つところは、フィンランド、スェーデンの2か国だけとのこと。

カンブリア州(イギリス)では、政府がボーリング調査を秘密に行った。住民の怒りを買い、良い情報も悪い情報もオープンにするいわゆるパートナーシップで話をすすめていたが、住民の最終結論は反対となった。

スイスでは、科学的見地から処分場を決めようとしている。しかし、福島の原発事故で、意識が高まりなかなか決まらない。現在、核のゴミを乾式密閉容器に入れて、最終処分場を決定するまで保管している。

日本政府は核燃料の再処理を見直さなかった。

再処理はメリットがないと分かっていながら、利害関係のみの理由から再処理が必要という。再処理についての見直しがなされないのは、再処理費用としての1兆円が必要だからだ。再処理をしないと言ったら費用を貰えないからだ。六ヶ所村での再処理困難であるにも関わらず、費用の面で必要と原子力委員会の秘密会議の中で言っている。

誰か、ずばっとメスを入れられないのか。日本の原発の場所地図と、そこに使用済み核燃料がある図を見たら、転移した癌みたいに見えた。危ない、余命を知らなくてはならない。告知されたも同然なのだ。


クリームシチュー

2013-02-09 | 料理

深夜食堂でのクリームシチューは、市販のルーにバターを落とし、グリンピースをちらすというもの。

やってみたら、グリンピースがやけに大きく写る。ブロッコリーもいれてみたが少し崩れた。

おいしく写すのはなかなか難しいことに気付いた。料理本などではやたら美味しそうに写っているが、やはりプロの写真家なのか、あるいは、料理家の盛り付け方なのだろうか。

前回の飯島さんの紹介に、「料理家」と書いたが、訂正しなくてはならない。「フードスタイリスト」なのだそうだ。同じではない。やはり、美味しく見せる仕事でもあるのだと思う。本や映画(かもめ食堂なども)で、美味しく見せるための力がある。

料理は芸術とも言われ、絵の上手な人はうまいのだという。また、ある人は、料理は化学だという。正しい計量でつくる味の化学。芸術という人は、計量は感覚なのだという。

でも、何につけても基礎はあるので、基礎を踏まえた上での芸術なのだろう。それでは、スポーツか。食べる行為は作法が必要なら、武道だし、茶道の懐石料理などを考えるとまた芸術に入りそうだ。

孫たちはクリームシチューを何回もお替りし、最後にはごはんをぶっこんでいたので、食べる行為は格闘技だ。


前が見えない

2013-02-08 | 暮らし

出がけにあられが降った。誰かがそばにいたら言いたかった。「あらあれなんや?」

この時点で、不吉な予感がした。自分自身に対してではなく、天候に対して。

小松の病院へ通っているのだが、佐々木ICで降りなくてはならないのに、表示が全く見えない。朝9時なのに、車はライトを照らさなくては、お互いが見えない状況だ。そうこうしているうちに、佐々木を通り過ぎた瞬間に、気づいた。仕方がないので、次のところで降りて、再びバイパスに戻って降りた。

信号待ちなのだが、どこに信号があるのか分からない。いつもの道なのに、吹雪は怖い。出がけのあられが、細かい砂のような雪に変わって、あたり一面視界が閉ざされた。山の中だったら遭難するだろうな。

すでに、バイパスで遭難したのであった。があーん。血液検査では白血球はだだ下がりだ。痛い注射を打たれた。遭難の影響だ。あーこわ。


深夜食堂

2013-02-07 | 料理

小林薫主演の「深夜食堂」のDVDに、はまっている。

http://www.dmm.com/digital/tod/-/title/=/id=150737/ad/?utm_source=xlisting&utm_medium=cpc&utm_campaign=pc

ドラマの中の料理は、糸井重里の、ほぼ日でおなじみの料理家飯島奈美さんが、料理を作っている。これがまた旨そうに最後にコツを紹介するので、ついつい作ってみたくなる。

毎回料理のメニューで、ドラマが作られている。例えば「ポテトサラダ」というドラマでは、店に来た客が注文するポテトサラダから話が始まり、ドラマの後は、登場人物によるコツを紹介する。

「じゃがいもは丸ごと茹でて、玉葱は熱いうちに混ぜると甘みが増します。じゃがいもはつぶし過ぎないで。マヨネーズは冷めてから入れてねー。」と、紹介しながら作っている。それを見ているうちに食べたくなってくる。

なんでもないメニューなのに、案外適当に作っていて、本当に美味しいように作ってなかったのではないか。真面目に作ると旨いのである。ハムもキュウリも入れずに、人参とスライス玉葱だけだったんだけど。

では、今夜はあさりの酒蒸しにしましょーか。


ラーメン考

2013-02-06 | 料理

市内にラーメン店は多い。なかでも、お気に入りがある。アサヒ軒という。

ミゼットやウルトラマンやペコちゃんがあるので、昭和世代は懐かしいものがあるが、そのせいでお気に入りというのではない。

美味しいのだ。初めて食べたとき、また来たいと思った。そして、しばらく行かないと、また行きたいと思う。

そこのラーメンを食べるとおしっこが黄色くなるという。ちょうどビタミン剤を呑んだ時のように。謎である。免疫力がすごいのか。とにかく食べてみるのが一番。

まず、店構えは古い。中も古い。何十年このままのようである。しかし、昼は行列ができる。店内はカウンターと、座卓が4か所と狭いが、回転は良い。

いちばんオーソドックスな塩ラーメン、野菜たっぷり。まず、レンゲでスープをすくう。旨いという言葉が自然に出る。次に野菜の多いこと。人参、ちんげん菜、白菜、しいたけ、きくらげ、もやし・・・ラーメンが野菜の下から登場するまでに、結構野菜を食べなければならない。免疫力があがる気がする。

 


節分

2013-02-04 | 暮らし

節分、立春と、どんどん春に向かって動き出していくことを感じる季節。恵方巻きは商戦に乗り、年々豪華なものが登場する。普通の太巻きなら自分で作るが、マグロやうなぎその他贅沢な魚が入ると、買った方が安くつくかもしれない。

そういえば、小さい頃、遠足に太巻きを作ってもらった。おにぎりより嬉しくて、豪華な気がした。いなり寿司とセットになると、それはもう嬉しかったものだ。しかし、今は、太巻きといなり寿司のセットは「助六寿司」と、言われて販売されている。ごちそうだったものが、今ではコンビニでも売られている普通の食となった。

この太巻きといなり寿司のセットを「助六寿司」と、なぜ呼ぶかというと、歌舞伎十八番「助六由縁江戸桜」の主人公、助六の愛人の名前が揚巻であることから、油揚げと巻き寿司の洒落からつけられたそうだ。助六と言えば市川團十郎さん。

今朝のニュースで知った、市川團十郎さんが亡くなったことは残念だ。勘三郎さんに引き続き、歌舞伎界は訃報が続いた。いつか歌舞伎を観に行きたいと思っていたので、まだまだ活躍してほしい方々の死は残念だ。が、なんとしても、その芸を引き継いでもらいたい。TVでは團十郎さんの助六が観られなくなったことを嘆く人が多い。寿司と一緒にしてはいけないが、それだけ皆に愛されていたのだと思う。


介添え

2013-02-03 | 弓道

天気が良いので、久々に弓を持つ。だんなが弓を引き始めると、愛猫チョムがやってきて、まるで介添えのように寄り添う。小屋の中なのでチョムがしょっちゅう床を汚すので、普段はござをひいてある。天気が良いと陽がさして最高の寝床にもなるのだ。

うたたねをしているようなのに、不思議なことに、矢を放つたびに、矢の行方を追いかける。動くものに対して獲物と思ったのか、あるいは介添えの役を果たしているのか。あるいは、ばかにしているのか。

わたしが引くときは、足元にまとわりついて、まるで引くのを辞めろとでもいうようだ。動物的本能で、相当に危険を感じているに違いない。

最後の治療が終わり1/31に退院した。まだしばらくは、白血球が安定しないのと、体力がないが、2月にCT検査をしたらそれで終了。思ったより元気に、そして副作用にもそんなに悩まされず、友達や家族の支えで、本当に辛いと思うこともなく感謝でいっぱい。

 

 

 


餅つき

2013-02-01 | 暮らし

1月27日土曜日、孫の保育園の餅つき大会があり、出かけた。最後の入院が月曜からなので、ちょうど体調もよく出かけることができた。餅をまるめたりするために、エプロンやマスクをしいてく。

昨年は手返しをしたが、今年は治療の身の上なので静かに餅を丸める係に携わる予定だったのに、園長さんに頼まれたら相変わらずのお調子者なので、娘の嫁ぎ先のお父さんとコンビで餅をついた。吉永小百合と豆絞りの高倉健登場。白い餅と草餅との二臼ついて汗をかくほどだった。とても治療中の身とは思えない。これで、最後の治療もばんばんだと思える。

 


善哉

2013-02-01 | 料理

家の近くに「陣屋」というお菓子屋があり、善哉を食べに行った。店舗改装してから喫茶ができた。

十六黒米入りの餅が入っていて、優しい甘さのぜんざいだった。「善哉」とは、善いと感じてほめ、また喜び祝うという意味があるとか。縁起の良い食べ物は、きっと体にもいいだろうと思う。小豆も餅も。

また、庭がとてもきれいだった。遠いところへ出かけなくても、ほっこりする場所があると嬉しい。