まこの時間

毎日の生活の中の小さな癒しと、笑いを求めて。

ホンモノの日本語を話していますか?

2022-03-31 | 読書
ゆうべ、たまにはアルコールなどをと、マッコリを飲んだら、甘くて口当たりがよくつい飲み過ぎたら、眠れなくなった。
仕方なく、枕もとの本を読み始めた。
金田一春彦さんの『ホンモノの日本語を話していますか?』
殿が読んでいた本だ。2002年発行で本は少し茶色くなっている。
言語学者金田一京助氏の長男で、やはり言語学者で、辞書でお馴染みの春彦さんである。
とても読みやすいのである。

日本人はどうもカタカナで話したがる。外国のものの方が一段上だと思っている。
「八百屋のストアに大根をショッピングにいく」とは言わない。
ストアやショッピングは、もっと高級な店に行くときに使う。
そのように言葉を使い分けて楽しんでいる。

日本語の発音の単位は112しかない。それを組み合わせてすべての言葉を表現できる。
回文などは、英語ではできないだろう。
数字のあらわし方もわかりやすく、日本語だから九九ができる。

読んでいるうちに、目が冴えてきてだんだん眠れなくなってきた。

厚切ジェイソンではないが、「Why Japanese people!?」
「湯を沸かす」沸かすのは水だろー!
「ご飯を炊く」炊くのは米だろー、ごはんを炊いたら粥になる。
「ホームランを打った」打ったのはボールだろ・・と。
しかし、簡単に言って通じるのである。

読んでいると落語の本のように面白くて、翌日は仕事なのに・・と、焦る。
いや、翌日ではなく今日なのだ・・・。



肩甲骨は元気の源

2022-03-28 | 弓道
火曜の夜、Eテレで「趣味どきっ!古武術に学ぶ体の使い方」を、やっていた。
その中で、肩甲骨の可動域を上げるという回が興味深く、弓道場で仲間たちに紹介した。
みんなで、古武術を毎回観て、肩甲骨の使い方、その運動を道場でおさらいし、準備運動に取り入れることにした。

さて、その後、「四股を踏む」ということや、「手の内」もやっていた。
弓道の手の内とは違うが、小指、薬指に隠された力・・というところで、
いろいろ考えていたら、分からなくなってしまった。
何かを参考に運動するのはいいが、身体のつくり、働きを、弓道に当てはめて、つまみ食いするのは危険だ。
変に力が入ってしまったり、伸び合う時に違うところに意識がいってしまう。
考えれば考えるほど分からなくなる。
それでも、みんなで「あーだ、こーだ」と、考えながら、試しながら、指摘し合いながら、自分の非力を嘆き、互いに分かり合って稽古できることはありがたい。

「肩甲骨は体の動作を支える屋台骨!」
これは、みんなで納得した。
古武術と武道の身体の使い方は、共通するところはあるだろうと思う。
それを証明出来たら説得力があるのだが、知識を得たからといって、身体が思うように動かなくなってきた今では手遅れなのか?



毎年よ 寒い彼岸

2022-03-22 | 弓道
東京では電力量の供給が難しく、萩生田大臣が節電をお願いしていた。
彼岸が過ぎても寒いのである。
それでも、甲子園では熱い戦いが繰り広げられ、星稜は延長戦11回で、1点差で逃げ切った。嬉しい。

さて、寒い彼岸の句がある。

正岡子規の彼岸の句
「毎年よ 彼岸の入に寒いのは」
「母の詞自ら句になりて」という前書きがついている。
会話の中でふと五七五の言葉が出て、それをそのまま句にしたそうだが。
「毎年よ」で始まるのが、しみじみ良い。

寒いが夜の稽古に出かける。
引けども引けども、いつもながら手ごたえのない射だった。
「毎度のことよ・・・」である。年を重ねて、さらに寒い射である。




選抜高校野球開会式

2022-03-19 | 山歩き
6校だけの入場行進、そしてリモートで観る地元の星稜高校、福井の敦賀気比、越前市の21世紀枠での丹生。
選抜高校野球開会式の行進に胸が熱くなった。
2020年春夏中止で泣き崩れる生徒の姿が蘇ってきた。
あの頃より感染者は多いのだが、対策法、リモートなどの対応で開始を迎えたことは素晴らしいと思う。

子供達のエネルギーをスポーツに向けることは大切なことだと思う。
また、それを応援する者にも元気が伝わる。
TVを通じて観ている物にも力を与えてくれる。
わたしは、どのスポーツ観戦よりも球児たちの闘いを観るのが好きだ。

大変な世の中だからこそ、開催の大切さを思う。
宣誓での感謝の気持ちが伝わり、改めて開催おめでとうという気持ち。

地元の高校の応援はもとより、出場高校がすべて無事にプレイできることを祈りたい。
そして、それが出来る状況に感謝である。

ちなみに、中学のバレーボール部で、一生懸命だった孫も無事高校入試を終えて合格した。試合数も部活での練習も少なかっただろうが、仲間が出来て、みんなで体育館に集まって4時間もプレイしていた。
健全な精神は健全な肉体に宿るという。みんな志望校に合格した。
スポーツも勉強もチームのような気がする。

しかし、老化に立ち向かう精神は怪我のもとではある。

恐ろしい日々

2022-03-15 | 暮らし
過去のSMAPの曲「Triangle」が、注目を浴びているという。
反戦への思いは誰もが持っていて、自分たちの力が及ばないもどかしさがある。
だからこそ、企業が乗り出した援助や寄付などに参加出来たら少しでも役に立つだろうかと祈りを込めて募金をする。
祈るしかないのである。

さて、パラリンピックの閉会式を完全に見逃した。
石川県はその日、知事選挙の開票だったため、NHKではずっと速報が流れていて、ついつい気になって結果を見ていた。
飛ぶように日が過ぎて、けれども日は飛んでいない、日々確実に時は同じように過ぎていくのだが、あまりの刺激についていけなくなるのだ。
コロナは相変わらず減る気配がない。
自分の周りにも、少しずつ変化が訪れている気がする。

そんな中で、何とか無事に生きている事の方が奇蹟のようだ。
どうか、穏やかな日が来ますように。

バーチャルな世界

2022-03-09 | 山歩き
今、森永のクッキーを買うと、箱にバーコードがついていて、桜や傘をインストールして、自分の好きなところに映し出せる。
バーチャルな動画を楽しみ、それを撮って娘にラインしてみた。
「おぉ!」
そろそろ片付けようと思ったお雛様の横にバーチャル桜を植えてみた。
花びらがチラチラ。


キッチンのテーブル周りに傘がふわふわ。
バーチャルな世界を、しばし楽しむ。
しかし、これを撮っていたら生きていることまでもバーチャルな気がしてきた。
日々過ごしている事柄も、ふわふわとどこかへ。
婆ちゃる・・・。



ツチグリ みつけた!

2022-03-09 | 山歩き
職場の裏庭は古い木が生えていて、そこを歩いていたら不思議な苔が。
「ツチグリ」と、言うらしい。
ツチグリは、夏に生えるらしいが、なぜ今?
直径2センチほど。
真ん中の風船みたいなところに菌がつまっているらしい。
昼にもう一度見に行くと、どれも干せかれていた。








ひなまつり

2022-03-03 | 暮らし
雨のひなまつり。
今年はお寺の当番が当たってしまい、お知らせや集金をしなくてはならない。
雨の中を歩き、久々に迷路のような町内の路地や、新築の家を見て驚いた。

町内の戸数は190で、その班割は17班。
班長は10年に1回くらい回ってくる。
それは、近所の家ばかりなので回りやすい。

その他に、お寺の檀家の会が35軒あり、4班なので8年に1回当番となる。
8年前の報恩講には、殿が生きていたが、動けなかったので、わたしが住職を各戸へ案内した。
あれから8年も経ってしまったのだ。
家が散らばっていて、住所録と地図を照らし合わさないと分からない。
結婚して日が浅いなら言い訳が出来るが、何十年暮らしていても知らない家は知らないのである。

おまけに、といったら悪いのだが、仏教婦人会というのがあって、その会長が近所のNさん。
Nさんは弓道の先輩で、その先輩の頼みで会計を引き受けた。
他ならぬ先輩の頼みとあらば、ひと肌脱がねばならない。
決算書を作成してテーブルに広げていたら、ちょうど娘がやってきて、
「なんか、いつもそういうことやっているね」と、言われた。

父がいつも町内の仕事を引き受けて、「こんじょよし」やし。とか言っていたのを思い出した。
「根性良し」いわゆる「お人好し」というものだ。
断り切れない性格ともいう。

それでも、一緒に仕事をすると仲間になるので、ある意味良いこととも思える。けれど、掛け持ち仕事はちょい億劫だ。

何はともあれ、2月は逃げる、3月は去る・・というように、もう3月。
高浜虚子の「松過ぎて またも光陰 矢の如し」を、実感する。
正月はあっという間に過ぎて、もう3月だ!!
コロナと、ロシアのニュースで、重大ニュースの中で暮らす毎日は、矢のごとく過ぎていく。

今年も玄関に飾るおひなさま。消毒液が景色のひとつに。