世界雑感☆新しい世界は日本から始まる☆

世界の激動を感じつつ、日本経済への応援メッセージを徒然に綴るページです。
ご訪問ありがとうございます。

【チャイナマネーのもっとも有効な投資先は、日本】中国:成長の足を引っ張る稚拙な投資⑦

2018-09-21 00:04:26 | アジア

前回からの続き)

 中国が思案しているであろう、手持ちの米ドルの効果的な運用方法ですが・・・本稿で綴ってきたことからすれば答えは明白です。そのドルで日本の資産を買えばよい、になります(?)。

 中国の新興国向けドル建てローンの多くがトホホな理由は、それが「ドル>新興国通貨」(実質金利がドルの方が大きい)であるために、よほどの優良案件でもない限りドル(≒米国債)以上の利回りを得られないうえ、新興国側にとっても自国通貨より強いドルを稼ぐことがたいへんで、結局は中国へのドル返済に窮してしまう・・・といったためでした。これを逆からみれば、ドルよりも強い通貨国への投資であれば米国債以上のリターンをゲットできそう・・・って、それはどこの何?

 ・・・それこそが日本・・・の「」。何度も書いているとおり円>ドル>ユーロ>新興国通貨」だから、ドルで測定して、投資以上のドルをもたらす可能性がもっとも高い資産は・・・建ての資産になるわけです。このとき望ましい投資対象は、日本国債以上の利回りが得られそうなプロジェクトとか日本企業の株式などでしょうが、リスクを取らずにドルを増やしたいのならば日本国債で十分だし、最低でも円のキャッシュを持っているだけでOKのはずです。いまはアベノミクス円安で円はドルに対して実質実効ベース20%以上も安くなっているので、近い将来(?)、これが自然の原理(≒上記不等式)に導かれてもとに戻るだけでその価値がドルベースで逆に20%以上も膨らむことになります。これに対して米国債10年物を購入しても利息は年3%ほど。であれば米国債よりは円の現ナマを持とう!が合理的な選択でしょう?

 現在、中国は日本の国債や株式や土地や水源等をせっせと買っていると思われます。それは上記に照らすと、とても理に適っているほか、アベノミクスがチャイナマネーによる対日投資を積極的に促していることの成果(?)でもあります。そうしてほしいからこそ安倍政権・黒田日銀は円の価値を対人民元(≒ドル)で力づくで引き下ろしているわけだから。したがって、アベノミクスを絶賛する方々は、中国によるこの手の日本爆買いを熱烈歓迎しなければなりませんよ・・・って、わたしたちの貴重な資産を中国人(を含む外国人)たちにこんな安値で叩き売りしちゃって本当にそれでイイわけ?日本人のみなさん・・・

 ちなみにもうひとつありますね、「」(ゴールド)という最強の資産が。これはこちらの記事等で書いているとおりで、中国はこれまたせっせと仕込んでいることでしょう。といった具合で中国は、それなりに戦略的で(ドル目線で見て)プラス志向の投資をしてきてはいます。でも・・・かの国が本当にするべきことは、これらではないでしょう・・・

(続く)

金融・投資(全般) ブログランキングへ


コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【中国がコスパ悪い案件を掴... | トップ | 【共産党政権、体制維持のた... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
私が信じているシナリオです。 (サバイバル思案中)
2018-09-22 21:34:03
転載元:日本や世界や宇宙の動向さんより

http://beforeitsnews.com/economy/2014/09/how-the-dollar-will-die-3-2657890.html
(概要)

現在の世界中の国々の通貨は米ドルの金融派生商品なのです。それは、ロシアのルーブルも中国の元も。。。

そして、救いようのないベネズエラやアルゼンチンの通貨も同じです。世界中の国々の通貨はいかなる場合でも米ドルを購入することによって使用が可能となっています。

画像

メキシコのペソも米ドルを購入することで価値があり使用が可能なのです。ペソでのドル購入価格は変動しますが、どのような場合でもペソをドルに両替することが可能です。

ISISが独自の通貨を持ちたい場合は、その通貨で直接米ドルを購入するか、別の通貨を介してドルを購入することで可能となります。

不換紙幣を国内のみに使う場合(将来的にも国外で商業目的で使うことがない場合)、この通貨の価値は、ドル或いはドルから派生した他の通貨を基準にして決められます。

不換紙幣は何もないところから生まれることはできません。現在では、不換紙幣もそれを生み出す親つまり不換ドルが必要なのです。

ドルを購入する能力がなければ不換紙幣を作ることはできません。ドルは、ドルで金(ゴールド)が購入できる間は存続することが可能です。ドルで1gの金も購入できなくなると、恒久的なBackwardation(実物価格が先物価格を上回ること)が発生することになります。ドルや他の通貨を購入するのに少量の金を手放さなけらばならない人がいます。大量の金を購入するには世界市場を通してのみ可能となります。しかもBackwardationが一時的に発生した場合に限ってのみです。

しかしBackwardationが永久的になると世界市場で金を購入することができなくなります。Backwardationが一時的に起きている現在では、金は地下にもぐり、誰も金を手放そうとはしませんし、誰も先物で金を購入しようとはしません。たとえ先物の金の価格が実物直渡しの金の価格よりも安くてもです。これまではBackwardationは一時的なものであり恒久的なものではありませんでした。しかしBackwardationが恒久的なものに変わるとドルは崩壊します。

そのプロセスとは。。。将来のある日に、先物の金の価格が実物直渡しの金(Spot Gold)の価格より安くなると、“backwardation”になります。しかし、backwardationの逆である通常の状態(contango)を回復することはありません。先物の金の価格は低価格を維持することになり、 Spot Goldの価格は上昇しはじめます。Backwardationは続きます。なぜなら、世界中が先物ではなく、Spot Goldを欲しがるからです。

Spot Goldの価格が先物の金の価格を上回ると。。。そしてこの状態が恒久化すると、ドルは崩壊します。先物の金の価格は非常に安くなりますが、市場は興味を示しません。なぜなら市場は金をすぐに欲しがるからです。

Spot Goldの価格は何万ドルにも跳ね上がり、Backwardationが恒久化します。金をドルで購入時の価格が急上昇すると、ドルでの購入が不可能となります。もちろん、ドルから派生したいかなる通貨も同じです。その時、ドルは終焉します。

世界的な経済、金融危機が起きると(起きるはずです)、世界中の国々は、その対策としては、大量の不換紙幣を発行することになります。なぜなら各国はそれ以外の対策を知らないからです。

その結果、世界はドル(及び各国通貨)ではなく金を求めるようになります。そしてその時、金の恒久的な Backwardationとなり、不換ドルの時代は終わることになります。

この場合、各国の通貨では金を購入することができなくなります。金を購入するには物やサービスを提供する必要があります。つまり、金が再び世界の通貨になるということです。

画像

いつこのようなことが起こるでしょうか。その日を特定するのは不可能です。我々が知っていることは。。。不換ドルに換算した世界中の負債の総額が天文学的な数字であるということです。

2007年~2008年の金融崩壊以来、世界の負債は減るどころか、益々増え続け、支払不可能な状態にまで達しています。従って現在の状況は、6年前の金融崩壊時よりもさらに悪化しており、非常に不安定な状態です。いつかは世界的な経済・金融崩壊が起こることになります。

Backwardationとは、先物の金の価格が安いため、将来、今以上に金を購入できることを条件に、金のオーナーは金を売ることができるということを示します。これはBackwardationを是正しContangoを回復するためのメカニズムです。しかし金のオーナーが先物の金の価格がどんなに安くてもBackwardationの誘惑にのらないなら、ドルは崩壊します。

将来的にドルに対する金の価格が安くなると約束されても、市場の心理が全会一致で金を手放すのは良くないと判断する場合です。

今のうちにできるだけ多くの金を購入し、手元に置いておいてください。いつかは、Backwardationの状態からCobtabgoの状態に回復不可能な状態に陥り、市場は徐々にそのことに気が付き、ゲームが終了したことを知ることになります。

その時、Spot Goldの価格が急騰するため、各国政府は先物の金を購入しようとしますが、Spot Goldの価格は高騰し続けますので、ドルは崩壊し紙屑になります。ただし、ドルが固定価格で金に交換できる間は、ドルの使用が可能です。その場合、1オンスの金は1万ドルまで跳ね上がるでしょう。このような状態になると、最終的には、金本位制度が復活することになります。

---------------
---------------

中央銀行が何やらそわそわしているようです。

http://beforeitsnews.com/economy/2014/09/did-the-international-central-banks-pull-the-plug-this-weekend-2657002.html
(概要)
9月8日付け:
週末に、全世界の中央銀行は金融維持装置を外したのでしょうか。為替取引高は株式や公債の取引高の2倍です。全世界の中央銀行が厳戒態勢に入っています。週末の金利調整を保留しました。世界中の中央銀行や大手銀行は厳戒態勢に入っており、彼らのネットワーク内の全銀行に警告を発しています。主に外貨両替センターや大手銀行の両替部門に対して警告が発せられました。各国には最大の為替トレーダーが取引を行っている主な取引所があります。

世界通貨リセットとは、世界の通貨システムの再編を意味します。

世界を大転換させる出来事が起ころうとしています。それは、世界を震撼させ、あまりにも長い間、水面下で行われてきた金融犯罪、窃盗、不正取引を明らかにします。
返信する
Unknown (情報提供ありがとうございます)
2018-10-02 21:29:52

 情報提供ありがとうございます。
 ご紹介いただいた情報は、基本的にわたしの考えと合致しており、よってあらためて「やはり金(ゴールド)しかないだろう」という思いを強くしたところです。1トロイオンスが1万ドルになるだろうという予想も、過去記事のシミュレーションで使ったレートとイコールであり、その意味でも興味深く感じました。
 金本位制は、過去の遺物などではけっしてなく、現在においても、もっとも合理的で公平な国際決済制度になり得るものだと考えています。したがって近い将来―――おそらくはいまの低金利借金バブルが破裂し、(日本を除く?)各国で金融恐慌が発生し、ドル・・・はもちろん、ユーロやポンド、そしてご指摘のとおりドルに裏打ちさせている人民元などの新興国通貨の信認が激しいインフレで吹っ飛ぶとき、これに反比例して金の価格は急騰し、そして・・・この古ぼけた?制度の利点が見直され、その再施行が真剣に検討されることになりそうだ、と予想するものです。
 ここで最大の問題は、やはりアメリカ・・・のドルでしょうね。このときドルは基軸通貨としての特権的地位を喪失し、世界共通通貨「金」に対する多数の通貨のひとつに格下げとなります。その意味するところは、これまでのように、ドルを刷って渡せば世界中の物品を入手することがもはやできなくなる、ということ。だからといって、金本位制のもとで、かの国が急に一生懸命になり、国際収支を改善しようと真面目に取り組むようには、とても思えませんし・・・?
 それにアメリカは、8千トンあまりとされる金塊を本当に持っているのか?なんて疑いをもたれているようです。もしこれがウワサではなく事実で、金準備がこれよりずっと少なかったとしたら、アメリカには金本位制なんてできないわけで・・・(他方でアメリカは、じつは公表以上の金を保有している、といった観測もあるみたいだけれど?)
 以上をふまえると、アメリカにとって金本位制がネガティブであることは間違いないように思えます。したがって「ロジカルに考えれば金本位制がベストだろうが、現実にはそう簡単にいきそうもない、その導入等によって国益が損なわれるであろうアメリカが抵抗しそうだから」というのが現時点での個人的な見解です。このあたりがどうなっていくのか、非常に不透明な印象ですが、どのみち上記恐慌は不可避であり、ドル建ての金価格は跳ね上がるしかなさそうだ、なんて思っていますが、はたして・・・?
 ちなみに、わが国ですが・・・アメリカと同様、金本位制は歓迎できないでしょう。公的な金準備が700トンあまりと少なすぎる(というか、じつは持っていない?)ためです。いっぽうで日本は金に依らずともやっていける可能性もあると思います・・・って、あくまでも日銀のバランスシートを健全に保てば、という条件付きですが・・・
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アジア」カテゴリの最新記事