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【現行金融政策死守のために財政政策でインフレを少しでも緩和って…】ついに現れた「アベノミクス」の亡霊、天使か?それとも退治すべきか?⑤

2022-10-15 20:48:12 | 日本
前回からの続き)

 前述のように、国家国民を窮地に陥れつつある(安倍晋三元首相の鬼籍入りと時を合わせるかのように出現した)「アベノミクス」の亡霊(って、安倍氏の支持者らにとっては天使?)―――インフレ年率2%超―――を駆除するためには、これをついに降臨させた「黒(田?)魔術」・・・ともいうべき?日銀の現行金融政策「異次元緩和」(長短金利操作付き量的質的金融緩和)・・・に正当性を与えている、まさにその「インフレ年率2%」という政府のマクロ経済政策目標を転換する必要があるわけです。その転換の方向性は前述、そして本ブログのあちこちで書いているように、基軸通貨ドルで換算した本邦GDPや国民所得のプラス成長・増加等をめざす、といったものにするべき。これらがドル(石油交換券)で増える、ということは、日本の国家的弱点である「エネルギー」(を筆頭とする輸入原材料)の購買力が高まることを意味する、つまり同弱点のガードすなわち「経済安保」の強化になる、ということですからね・・・

 が、現実は・・・ご存じのとおりです。先週、日銀の黒田総裁は外遊先で現行金融緩和の継続の必要性にあらためて言及しましたが、その理由に挙げたのが現下のインフレトレンドの定着でした。もちろん日本政府(および現与党)もその方針を変えるつもりはないでしょう・・・

 「そうだろうか?政府もさすがにいまのインフレはちょっとマズいな・・・と感じているのではないだろうか。ガソリン代に補助金を出したりしているし、高騰中の電気代についても先般の施政方針演説で岸田文雄首相が価格抑制のための取り組みの開始を表明しているし」たしかにそうですね。そのあたり、くだんの亡霊―――円安インフレ―――の悪影響がいちばんはっきりと出るところで、これに対策を講じる、ということは、政府はその元凶である日銀の上記政策の変更を促すべくインフレ年2%目標の看板を書き換えようとしているようにも思えます(?)。そうでないと、こうして政府はインフレ抑制を志向、他方で日銀はインフレ喚起を志向、ということになって両者のスタンスが相反してしまうことに・・・

 ・・・って、政府・日銀の政策スタンスに矛盾はなく、やはり一貫しているんですよ・・・って、日銀の現行「金融政策」を死守する、という一点で。「ではどうして岸田政権は巨額の血税を投じてまで上記インフレ対策を進めようとしているの?」それは財政政策」のほうでインフレを少しでも緩和したい・・・と思わせることで国民に日銀(現行政策)こそがインフレ喚起の張本人であることに気づかせまいと(日銀に金融引き締め要求のプレッシャーがかからないように)しているんですよ。「そこまでして政府・日銀が『異次元緩和』を続けたいのは、なぜ?」それは・・・秘められた?「本当の目的」のためなんですよ。インフレ2%達成?それはカムフラージュのための「表向きの目的」に過ぎませんよ・・・

 「じゃあ、その『本当の目的』って?」---「アメリカ支援」です、何度もいうように。とりわけいまの局面ではね・・・

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