(前回からの続き)
アメリカの元NSA(米国家安全保障局)職員でロシアに亡命したエドワード・スノーデン氏の実話を描いたとされる映画「スノーデン」のなかには、同氏が2010年前後に日本の横田基地に滞在していたときに得た次のような情報を紹介するシーンがあるとのこと。それは、アメリカがひそかに日本の民間インフラにマルウェア(ウイルス)を仕込んでおり、もし日本がアメリカの同盟国でなくなったら、これを起動させて、わが国の電力システム等を機能停止できるようにしている、といったものです。その際にもっとも懸念されるのは・・・原発の電源喪失でしょう。そのおそろしさ、すでにわたしたちは経験済みです・・・
こちらの記事でも書きましたが、日本は原発、それも原子炉たった一基が破壊されてしまったら、以下のように、いとも簡単に壊滅します。すなわち、北西の季節風が強く吹く冬のある日、若狭湾奥の原発銀座に並ぶ原子炉のうちの一基が電源喪失・冷却不能状態に陥れば・・・炉内の原子燃料がメルトダウン→原子炉圧力容器が破断して大量の放射性物質が周辺に飛散→立ち入り・管理不能となった同エリア内のすべての原子炉も連鎖的に爆発→原発銀座の全プルトニウムが、まずは近畿・中京全域に降り注いて・・・みたいに・・・
上記の真偽のほどは分かりません。ただ言えるのは、事実?それともスノーデン氏らのただの憶測?の違いによらず、アメリカが日本を同盟相手としていかに重視しているか、ということです。でなければ、同盟関係を解消する程度のことで、日本を、そして(プルトニウムの大規模汚染で)自らも含めた北半球全体を!?破壊しつくそうなんて思わないでしょうからね。このあたりアメリカが、金利が暴走原子炉のように制御不能になる事態(≒ハイパーインフレ)に、そしてそのコントロールを日本に握られていることに、どれほど怯えているか、がよく分かるというものです・・・
というように?本稿タイトルのとおり「決め手は通貨」ということで、北朝鮮、韓国、イラン、そして中国などは、アメリカは自分の通貨ドルのパワーでいかようにもできる・・・のですが、そのドル―――「Money is power.」のマネーたるドル―――の価値をいかようにもできるのは、日本(円)だったりするわけです。その強靭さは上述のように金融危機でも経済制裁でも揺るぎようがなく、よって、もしこの構造を破壊しようというのなら、上記のように?日本そのものを破壊するしかない(?)くらいです・・・
・・・って、このあたり、わが国はちょっとでも意識しておかないとなりませんね(?)。日本の上記の強さは、アメリカはもちろん、中国やロシア等を含めた全世界の国々に対して効力を発揮するわけだから・・・って、ヘタをすると外国から恨まれ、暴力を行使等されてしまいかねない、ということです(?)。だからこそ、安全保障の観点から、たとえ最強・・・通貨の国であっても日本は、アメリカを第一に、どの国とも平和な関係を保つべきだし、間違ってもどこかの国のバブルを煽って、その自壊を促して・・・みたいなワルいこと?を企ててはいけませんね・・・
(「北朝鮮の猛反発に見る『決め手は通貨』」おわり)
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