(前回からの続き)
前回記した金本位制の導入不能性からも、アメリカはインフレ激化(沈みゆくドル)と心中する運命にあるといえます。その意味するところは・・・一握りの「持つ者」(インフレでトクをする者≒不動産所有者)と大多数の「持たざる者」(インフレでソンをする者≒不動産賃借者/車中生活者/ホームレス!)との「分断」の深化にほかなりません。それはやがて騒乱の頻発からついに内戦へとエスカレートし、最後は21世紀の独立戦争!?を経て「テキサス共和国」(とテキサス・ドル or テキサス・ペソ?)等が分離・誕生することで、現在のアメリカの国家としての統一(とドル)は名実ともに失われるでしょう(?)。そうなってしまうのは、外国のせい・・・ではなく自分たちのせい、つまり建国以来、かの国が(日本を筆頭に)外国に対してさんざんやってきたことがブーメランとして返ってくる、という当然の因果律の反映、ってことでしょうね・・・
本ブログで何度も書いているように、アメリカのこの先は「誰が大統領になっても」上記したようになっていくほかないでしょう。違いは・・・次期政権の大統領とか副大統領あたりが、何もかも自分のせい(上記の因果律プラス実力や能力の不足等のせい)であるにもかかわらず、(中国だのロシアだのイランだの北朝鮮だの、といった)外国のせいだ!などとイチャモンをつけてヤケッパチをやらかすリスクが大きいかどうか、くらいでしょうかね。この点、大きな声では言えませんが、かの国を現在の不可逆な(インフレ依存)状態に導くのにもっとも寄与した「外国」は気を付けないと・・・って、そこは大丈夫でしょう、純粋に支えてあげようと自らを犠牲にしているようにしか見えないし・・・?
といった具合で、いまはきっと、古い戦争の時代から新しい平和の時代への過渡期なのでしょう。そしてその移行は、このように、戦争の象徴が(他国等との戦争によってではなく)自ら壊れていくことで相対的に平和裏に進んでいくものと理解しています。このあたり、おそらくこれからが重大局面。うまく逝くかどうかは、次期米大統領にかかっている・・・わけではないはずです、けっして・・・