Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

「工作員」がいくら湧いて来ようが誤魔化せない数字

2024-07-06 23:25:16 | 交通
FSCの定時運航率が悪化してLCC以下になったとのことですが、まあさもありなんでしょう。
普段ANAとSKYを使っていて痛感するのが両社の時間に対する意識の違いで、今回SKYは7期ぶりに定時運航率No.1を失冠しましたがそれでも2位であり、経営破綻後の信頼回復の手段として定時性を掲げてきた実績が今やトップの信頼になっています。

機材が738のみと単純なのでマニュアル化しやすいとはいえ、一方でどの便も搭乗率がいいのに単通路では混みあうわけで、やはりノウハウの違いでしょう。
搭乗時の席番別(窓側→中央→通路側)が徹底され、そして障害者や子連れなど、フォワードシートや非常口座席の優先搭乗もこなしており、FSCに出来ない話ではないはずです。FSCに多い後方か前方かの区分と窓側などの位置別は一長一短ですが、通路を塞ぎにくいという意味では位置別の方が優れているようです。

そしてSKYが時間を重視していることが顕著に出ているのが預け荷物の返却で、後方列だと受取場に来ると程なく返却開始と無駄もストレスもありません。うかうかしていると回っていることも少なくなく、機内持ち込みは極力少なく、と笛を吹いても、SKYのように実績で示さないと説得力が有りません。逆にANAはモニターを置いて、返却開始時刻を掲示という斜め上の対応にカネをかけたわけで、違うそうじゃない感が山盛りです。

サービスの切り詰め、価格の高止まり、という状態でFSCが選んでもらうにはどうしたらいいのか。SKYは20㎏まで預け荷物は無料ですし、無料飲み物に機内誌と、下手をしたらFSCの方が簡素ともいえます。そして時間に関して劣るのであれば、FSCを選ぶ理由がなくなります。



収入を追わずに「ご利用が」とは

2024-07-06 23:18:12 | 交通
宗谷線の2駅が来春廃止になります。最北の地稚内の抜海駅も力尽きますが、交換設備撤去からのやり口は些か陰険ですね。地元側が維持コストを負担しないという決断ですが、宗谷線は維持コストの積算で「計算間違い」をして地元に吹っ掛けた前科があるだけに、やはりここはしっかり自分で積算して、正しくなければその不誠実を追及して存続を図るという手もあるんですが、そこまでの能力は無いようです

で、宗谷線は美深以北でいよいよ特急停車駅しか残らない勢いになっていますが、石北線では上川-遠軽間の駅をほとんど消した割りに、特急のみの運行ではなく特急の快速格下げとなっています。宗谷線も「サロベツ」の格下げがあってもおかしくないですが、やはりやってることがちぐはぐですね。単純に特急料金分の減収で終わりそうですから。

需要が120%あるはずの倶知安、ニセコ方面への観光対応の優等を出そうともしないこともそうですが、経営が苦しいと言いながら、道に車両の負担と無償貸与をおねだりしてまで導入した261系はなにをしているのか。H100系気動車に詰め込むのも効率的かもしれませんが、収入の絶対値は増えません。今回指定席を導入する根室線(花咲線)にしても釧網線にしても、王道の特急運行をなぜしないのか。東急とタイアップの観光列車運行もありますが、これも四国や静岡での運行も加わり、収益次第では運行コストがかさむであろう北海道はフェードアウトしてもおかしくありません。このあたりが「人のふんどし」の限界です。観光線区はもっと貪欲に稼ぎに来てもいい分野ですし、観光客にとっても風光明媚な区間を快適な車両の座席指定で安心して旅行来ますから、悪くはない話ですが。