Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

エアフォースワンを見に行く

2019-06-30 23:19:00 | 交通
いろいろ貶しましたが、伊丹に行ってきました(苦笑)

やっぱり見たいじゃないですか、エアフォースワン。
伊丹空港側や公園は閉鎖とのことでしたが。R171寄りの土手はフリーという情報に北伊丹まで行ってきました。


(北伊丹駅の離陸機騒音への警告)

ここで一苦労あり、須磨での踏切遮断桿破損の影響で内側線が遅れており、T電がノロノロ。芦屋で普通を追い抜いても進めず、結局尼崎の手前で新快速にT電が抜かれるというまさかの事態。T電が定時なら乗れる宝塚線の普通に乗れず15分遅れでした。


(軍行橋の検問案内)

北伊丹からは行く人帰る人の行列が出来ていて迷わず現地に。R171の猪名川に架かる軍行橋東詰めには検問も。脇の空港関係の施設が警察の詰め所になってました。


(猪名川対岸から遠望。人だかりも見えますね)

そして土手から遠望する伊丹空港。駐機場にエアフォースワンがいます。そして米国政府関係機がいっぱい。同じような塗色で大勢で来てるんですね。


(エアフォースワンと随行機)


(さらに奥には一杯随行機が)

そのほか車両を運ぶ軍用輸送機が事前事後に飛来するはずで、大変ですね。でもそれだけに関空を使ってほしいものですが、そうしないところに米国のジャイアンぶりと関空の「利便性」があるわけです。


(前後にはこんなのも来ます。2005年11月 ブッシュ大統領来日時の伊丹)

しかしこの場所、32R、32Lのコース真下ですね。いつも飛行機で飛び越すだけでしたが、地上から見るのは初めてです。


(32Rからの離陸)

離着陸の飛行機を正面から見るというのも新鮮な感覚です。


(32Lの離陸)

しかし、夕方のトランプ大統領の帰国がまさかの14Rというのには驚きでした。14R(14L)を使うのは南の強風時くらいですが、この日はそこまでひどくないのになぜだったんでしょうか。32Lで左急旋回は大統領に悪いと思ったんでしょうか。あるいは駐機場から最短でテイクオフというのが真相でしょうね。


(ズームでこんな感じ)

私が行ったときには、まさに32L直下に陣取っている人が多数いましたが、まさに手前にエアフォースワンが来た時の心境はいかに。


(15時頃でこんな感じ)

もちろん直近で見得を切るように展開するのもまさかの事態ですが、離陸ははるかな後追いです。


(若干違う位置から)

私自身は早々に帰りましたが、長時間待っていたら・・・


(国号が入るのが政府専用機)





ツッコミどころは満載だったがまあまあでした

2019-06-30 22:26:00 | 交通
「東京ミラクル」、東鉄指令に初めてカメラが入ったという触れ込みでしたが、いろいろツッコミどころが、というか、「スャ塔Tー」の意向があちこちにちりばめられており、国営放送がみごとにスャ塔Tードの番組を仕立てています。

ステレオタイプの比較として京急が上がってましたが、京急賛美が過ぎると社会派諸氏の批判が喧しいとはいえ、通勤電車の管理においてシステマティックにするのが正解なのか、京急の存在は一つのアンチテーゼというか、回答といえます。
とある駅のドアに物挟みレベルまで東鉄指令に判断を委ねるのか。防護無線の発報の内容のレベル差が著しく、不感症にならないのか。それに対して現場力に委ねる京急。乗客目線で言えばどちらが有利かは言うまでもないだけに。

ただ言えることは、「人手」なんですよね。それこそATOSが入るまでのJR東日本はどうだったのか。国鉄時代は、と考えると、ここまでひどくなかった、というしかないわけで、そこには「人手」をかけていた時代だったという結論が見えてきます。
通勤対応にしても、今も相変わらずの重通勤路線である総武線、各車両に1人のバイト駅員を立ててドア扱いを監視する。手旗が総て上がって「側灯滅」のアナウンスで発車。客にあれこれさせて定時運行を図るという時代ではなく、事業者が対応していた時代です。混雑度合いは明らかに激しかったあの時代がなぜ捌けていたのか、一つの答えでしょう。

たまさかのロケで朝の人身事故に収束期の傘飛来と、出来過ぎなシーンでしたが、一方で普段はここまで?というシーンも。
京浜東北線北行きが神田で人身で中央快速線の抑止は当然ですが、新宿以西折り返しって、本当に恒常的にそこまで機転を利かせているのか。西八王子の人身で東京″tヤを抑止、というようなケースを日常的に見ていただけに信じられません。

収束不可能になった総武緩行線も遅延が拡大という毎度のコースでしたが、千葉での折り返しで運用変更扱いというのがベテラン指令の最後の手段というところも、そういう扱いになっちゃったからなかなか収束しないというのがよくわかります。総武快速線は昔は津田沼で運用を入れ替えて収束を図ってましたけどね。マリとフナで運用が違い編成の制約もありましたが、割り切ってました。
ああいうスジの書き換えがベテランでないとできない、というのが「現場力」の総てを物語っています。

「スャ塔Tー」の件は時差通勤の話。設備投資をケチって客にしわ寄せしているメトロの礼賛でしたね。ピーク1時間の対応がしんどい?そういう需要構成でしょう。社会全体を変えないで中途半端に対応させる。その是非がまずあるはずでしょう。早出推進がただの労働強化に過ぎないという現実を見ないで礼賛は鼻白みます。

そして各社の今一番のウリであるジャカルタ地下鉄もしっかり。
これもねぇ、ジャボタベックでのJR東日本の取り組みを無視しては意味がないわけで、屋根に人が鈴なりの時代から10年経たずに日本レベルの通勤電車になったのを宣伝しなきゃ。

まあ楽しめましたが、ツッコミどころはいろいろというレベルでした。




迷惑な社会実験が始まる

2019-06-29 12:12:00 | 交通
まさかこんなバカなことを実際にするとは思っていませんでしたが、本当にするんですね。
週明けの7月1日から月内いっぱいの31日まで、三宮の中央幹線(中央区役所前℃O宮間)の車線規制をして、「三宮クロススクエア」構想の実証実験をするそうです。今回は交差点前後の車線を絞るだけですが、将来的には往復10車線の中央幹線を最終的には往復(片側ではない!)3車線にまで絞る構想で、三宮交差点を中心に中央区役所前から生田筋、フラワーロードも三宮北から国際会館前まで同様の改悪をするそうです。

人と公共交通優先、という手垢がついた、いや、カビの生えたお題目で、フラワーロードにLRTが走るというイメージ図を見ると眩暈がしますね。「交通まちづくり」系がハアハアしそうな計画ですが、ああいう「交通マヒづくり」の連中が絡んでいる計画にマトモな計画などあり得ません。自動車を敵視するだけだから、神戸の街がどういう特性があって、どういう流動があるという事前のリサーチの時点でこんな計画はあり得ないというものを出してくるのですから。

既に市バス停留所には社会実験でバスに遅延が見込まれます、というどこが「人と公共交通優先」なんだ、という警告の張り紙が出ており、市民総てに悪影響を及ぼす計画です。中央幹線を東西に通る市バス7系統は市バスきっての優良系統ですが、これも影響大です。


(市バス停留所には・・・)

中央幹線を通り生田川で阪高と出入りする高速バス、リムジンバスや、新神戸トンネル経由になる高速バス、への影響も大きいでしょう。一般車を規制したふりをして、もともと多いバスやタクシーへの影響が酷くなるのは必至で、まあ京都四条通の愚行を周回遅れで実施するセンスのなさはさすが神戸市ですね。今の市政になってから劣化が激しすぎます。

今の市政になって、三宮の回遊性を高めるためにLRTを、とか口走り始めたのを見て、ああ、こいつら全くわかってないな、と呆れたんですが、まさか実際に税金を投じて社会実験に進むとは思いませんでしたね。軌道系交通が飽和状態どころじゃない状況に海岸線ハーバーランド以東を突っ込んできて大変だというのにLRTを最終目標にしている愚かな発想です。回遊性なら定着しているシティループがあるわけで、絵に描いた「税金で電車ごっこ」です。

昨秋の周遊バスも無料で二階建てバスや連接バスに乗れる、という利用が大半で(現地でもそれを売りにして呼び込んでいた)、回遊性何それ?という結果に終わったのに、「税金で電車ごっこ」という目的と手段の桃Bそうとすらしないから、結果の出ない無駄な、そして今回のような迷惑な実験を繰り返すのです。

今回のこれ、山が海に迫るウナギの寝床のような神戸の地形を朝な夕なに眺めていても気がつかないという連中が作った最悪かつ無神経な計画です。
上記の7系統もそうですが、フラワーロードを降りてくる2系統など、山麓線などの標高の高い住宅地からの流動は、バスのほかタクシーや自家用車がないとどうにもなりません。三宮が日常の買い回りエリアなのに、交通手段が限定されてしまってはどうすればいいのか。

さらに六甲山の裏側に広がる北区や西区からのアクセスの問題もありますね。さらには阪高北神戸線や山陽道、中国道へのアクセスも。
新神戸トンネルや山麓バイパスがその命綱ですが、フラワーロードや中央幹線はそこへの重要なアクセス路です。阪高神戸線生田川もそう。神戸空港への港島トンネルも。新神戸駅前の布引交差点、R2との新生田川交差点、こうした要となる要衝の負荷が高まりますよ。フラワーロードなどを通って分散するルートが使えなくなりますから。

三宮エリアは北野坂の存在でわかるように、市内でも有数の山が海に迫るエリアです。東西の逃げ道が限定される中で、重要な東西幹線の中央幹線が機能不全になる。中心街へのアプローチがバスやタクシーについても影響が大きい。そもそも三宮に出るのが大変、ということで三宮に出ない、という選択肢だって十分にあり得ます。

おそらく今回の社会実験は「成功」するでしょうが、三宮に行かない、という志向がどれだけ出てくるかを正確に把握する気も無いんでしょう。あらゆる面で、「神戸なんだから人が集まる」という勘違い(神戸空港における地方都市との路線網を夢見て失敗した経緯はその典型)が目立つ中で、今回の社会実験はその総決算でしょうね。不便な街には人は行かない。当たり前の結論が見えます。

上記のLRTが走るお花畑的なイラストにしても、フラワーロード南側が税関前を経て浜手幹線やメ[アイ方面、港湾幹線経由で阪高湾岸線へのアプローチ、また生田川と分担する阪高神戸線京橋への重要なアプローチ(特に公共交通)というのが見えていないわけです。新生田川から南下する道路がマヒする、山手幹線からトアロードと鯉川筋に流れ込む。特に貧相な西側の負荷も懸念されます。

そしてフラワーロード南側のLRTって、「東洋一」と称された神戸市電の中でも利用不振で真っ先に消えたんですよ。三宮から南下する税関線という路線がありましたが、1968年から1971年の全廃までの路線網縮小期の2年前に廃止になるほどの「筋悪」な路線です。
それが「目玉」になるというセンスのなさも、やはり「交通マヒづくり」の発想でしょう。



いまさら知名度向上のレベルで「都」ですか?

2019-06-29 12:11:00 | 時事
G20サミットが始まりましたが、大きな混乱もないのは幸いですが、一般市民はこの「嵐」をやり過ごそうと息をひそめているだけであり、勘違いしてほしくないものです。社会実験なんかで「混乱しなかったから成功」というのもこの類ですし、恒常的な規制が「定着」するのも、生活パターン、リズムを変えてしまい生活防衛に走った結果なんですよね。今回の話で言えば、「大阪の魅力ガー」とか能天気に盛り上がっている手合いを尻目に、「大阪パッシング」が進行するんですよ。首脳を呼んだら東京じゃありえないような社会機能のマヒが発生する、という大阪の評価が定着しないことを祈ります。

日曜のアニメ枠が老人相手の時事番組になるということへの批判が出ていましたが、そもそも土曜朝の在阪枠をどうにかしてほしいですね。今朝の各局(CX系だけはこれがないのが幸い)は、大阪の魅力ガー、大阪で世界の会議ガー、大阪スゴイ!のオンパレードで眩暈がしましたが、首脳会談などのG20らしい話題を報じる全国ネットに対し、大阪ガー、に明け暮れる在阪メディアの低レベルぶりにはうんざりです。

そしてそういう低レベルな話題で虚栄心を満たして満足しているわけですが、まあ日頃の物言いと矛盾しようが意にも留めない健忘症ぶりが食言でも何でもアリの政治家が席巻している大阪らしいというか、そういう精神文化だからこういう政治家がのさばるんだと改めて認識しましたね。

東京一極集中ガー、と言いがかりをつけて、「副首都」を置いて機能分散を、ともっともらしいことを言いながら、「副首都」は当然大阪、という厚顔無恥を繰り返すのも、まあ大阪が日本第二の都市であり、「日本」の顔が務まる、という大前提であれば、まあ厚かましいにしても一理あるな、というべき話でした。

ところがなんですか?今回のG20で「大阪の魅力を世界に発信できた」って。
大阪は世界で知名度がない、ってことですか。そんなレベルで「副首都」なんて烏滸がましいにもほどがあるわけで、いわゆる「札仙広福」と同レベルの「One of them」ってことじゃないですか。自分で言っているんですよ。それこそ「宣伝は『関西』、手柄は『大阪』」そのもので、京都のような国際的知名度のおこぼれに与っていたにすぎない、ってことですよね。

都構想だ副首都だとさも当然に言う底はこの程度です。まずは吹っ鰍ッて値切り交渉、という大阪の商慣習そのものですよね。今回馬脚を現したのを念頭に、冷静に判断すべきでしょう。




必要なら整えるべき手続

2019-06-27 00:21:00 | ノンジャンル
G20関係の警備で、会場がある咲洲では住民も含めてすべて職質を行うと警察が公言しています。何かあってからでは遅いだけに当然の対応ではあるんですが、一方でそういう行動は、それが合理的な対応であるにしろ、根拠となる法令が必ずあるはずです。

これ、いかに当該の人が犯人だと分かっていても取り調べなどの手続が違法であれば「無罪」になるわけで、罪刑法定主義とならんで大原則である部分です。

じゃあ職務質問の根拠と言うと警職法第2条ですが、

(質問)
第二条 警察官は、異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者を停止させて質問することができる。
2 その場で前項の質問をすることが本人に対して不利であり、又は交通の妨害になると認められる場合においては、質問するため、その者に附近の警察署、派出所又は駐在所に同行することを求めることができる。
3 前二項に規定する者は、刑事訴訟に関する法律の規定によらない限り、身柄を拘束され、又はその意に反して警察署、派出所若しくは駐在所に連行され、若しくは答弁を強要されることはない。
4 警察官は、刑事訴訟に関する法律により逮捕されている者については、その身体について凶器を所持しているかどうかを調べることができる。


第1項を見ればわかるとおり、「異常な挙動その他周囲の事情」をベースに、「何らかの犯罪を犯し、若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者又は既に行われた犯罪について、若しくは犯罪が行われようとしていることについて知つていると認められる者」を対象とすると定義されています。

歩いているだけで職務質問というのは明らかにこの定義に反するわけで、そうなると第1条第2項で戒めている行為そのものになります。

(この法律の目的)
第一条 この法律は、警察官が警察法(昭和二十九年法律第百六十二号)に規定する個人の生命、身体及び財産の保護、犯罪の予防、公安の維持並びに他の法令の執行等の職権職務を忠実に遂行するために、必要な手段を定めることを目的とする。
2 この法律に規定する手段は、前項の目的のため必要な最小の限度において用いるべきものであつて、いやしくもその濫用にわたるようなことがあつてはならない。


よく指摘される秋葉原などでの「オタク狩り」的な職質にしても、その建前は維持されているというのに、今回のそれは建前すら無視することが公言されていることに問題を感じます。
もちろん各国首脳の訪問を無事に全うさせる至上命題は十分理解できるものですが、であればその職質にきちんとした法的根拠を与えるべきでしょう。ドローン規制で都心などの主要部への飛行禁止をカバーするために、あれほど各種法令の手当てをしているのと比較しても、今回の対応はザルに過ぎるわけですが、弁護士でもある維新の黒幕はどう考えているんでしょうね。招致して厳重警備の原因を惹起しておいて、違法職質には目を瞑る、なんて対応だったら、弁護士の風上にも置けない対応にしか見えませんが。