国交省が2016年度から首都圏の高速道路につき、事業者ごとに支払ったり、高速自動車国道と有料道路で異なる賃率を見直し、経路にかかわらず起終点が一緒なら同じ料金にする検討に入ったと、11月28日のメディアはいっせいに伝えました。
関西圏でも同様にするとあり、一見利便性が向上するように見える話ですが、要は現在距離に応じた区間制をとる首都高をターミナルチャージ+距離制賃率に変更し、NEXCO区間と通算するということです。
圏央道の割高賃率も解消するようにみえますが、これも高速道路側の賃率を上げて対応するのでしょう。おそらく普通の利用者にとっては値上げにしか見えません。
首都高、阪高が距離制料金を導入しましたが、その最初期に報じられた内容を覚えているでしょうか。
まさに今回導入される可能性があるターミナルチャージ+距離制賃率だったわけで、当時700円均一だった都市高速が、提示された賃率等では最大で1700円になったり、当時残っていた料金区界を越えての遠距離利用だと、1200円や1300円だった料金が最大で2700円になるというような話にならない内容でした。
「わかりづらい」という声が多い、というのを錦の御旗にしていますが、同時に提起されている「ETC割引の見直し」も含めて、「分かり役シンプルな料金」に値上げするのでしょう。一部を切り取って都合のいい理由にしてしまうのが見え見えです。
メディアもどう見ても提灯記事であり、料金計算上は都心経由で短絡できれば圏央道経由より絶対に安くなる東京通過ルートを例示したり、毎日新聞のように都心¢竃ヘ原で厚木経由は500円も安い、というウソをついたり(公式の料金検索だと、霞ヶ関¢竃ヘ原愛川では厚木経由2690円(休日ETC2330円)、八王子経由2710円(休日ETC2200円)で、所要時間は厚木経由が10分早い)、さすが自腹を切らない記者ならではの記事です。
料金が安いから都心経由が多い、というのは確かに問題ですが、じゃあどうすれば環状道路に流せるか、というときに、値上げ方向で料金を揃えるというのは論外です。
そもそも、料金が一緒ならガソリン代が安い短絡ルート、つまり都心経由にアドバンテージがあるわけで、迂回する環状方向で余計に費やす時間>渋滞ロスなら移行しません。環状方向を安く設定する、すなわち通算、統一ではなく計算上の制度変更で対応すべき話です。
結局、値上げしてふんだくる、という目的と効果しか見えないわけで、それに好意的なメディアを見ると、庶民の生活がどうの、と選挙報道で言っていることが真っ赤なウソに見えてきます。
関西圏でも同様にするとあり、一見利便性が向上するように見える話ですが、要は現在距離に応じた区間制をとる首都高をターミナルチャージ+距離制賃率に変更し、NEXCO区間と通算するということです。
圏央道の割高賃率も解消するようにみえますが、これも高速道路側の賃率を上げて対応するのでしょう。おそらく普通の利用者にとっては値上げにしか見えません。
首都高、阪高が距離制料金を導入しましたが、その最初期に報じられた内容を覚えているでしょうか。
まさに今回導入される可能性があるターミナルチャージ+距離制賃率だったわけで、当時700円均一だった都市高速が、提示された賃率等では最大で1700円になったり、当時残っていた料金区界を越えての遠距離利用だと、1200円や1300円だった料金が最大で2700円になるというような話にならない内容でした。
「わかりづらい」という声が多い、というのを錦の御旗にしていますが、同時に提起されている「ETC割引の見直し」も含めて、「分かり役シンプルな料金」に値上げするのでしょう。一部を切り取って都合のいい理由にしてしまうのが見え見えです。
メディアもどう見ても提灯記事であり、料金計算上は都心経由で短絡できれば圏央道経由より絶対に安くなる東京通過ルートを例示したり、毎日新聞のように都心¢竃ヘ原で厚木経由は500円も安い、というウソをついたり(公式の料金検索だと、霞ヶ関¢竃ヘ原愛川では厚木経由2690円(休日ETC2330円)、八王子経由2710円(休日ETC2200円)で、所要時間は厚木経由が10分早い)、さすが自腹を切らない記者ならではの記事です。
料金が安いから都心経由が多い、というのは確かに問題ですが、じゃあどうすれば環状道路に流せるか、というときに、値上げ方向で料金を揃えるというのは論外です。
そもそも、料金が一緒ならガソリン代が安い短絡ルート、つまり都心経由にアドバンテージがあるわけで、迂回する環状方向で余計に費やす時間>渋滞ロスなら移行しません。環状方向を安く設定する、すなわち通算、統一ではなく計算上の制度変更で対応すべき話です。
結局、値上げしてふんだくる、という目的と効果しか見えないわけで、それに好意的なメディアを見ると、庶民の生活がどうの、と選挙報道で言っていることが真っ赤なウソに見えてきます。