Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

1年おさめのご挨拶

2011-12-31 18:16:00 | おしらせ
あっという間に大晦日になってしまいました。
いろいろ書き残しもあるんですが、すべて新年のめでたい席で、ということで(爆)

今年は暦の巡り合わせのせいでしょうか、あと、休日にかかる出張のせいもあり、年末年始の準備が後手後手に回った挙句に仕事納めの後も時間が取れず、気が付いたら大晦日です。

慌てて残りの大聡怩マませ、酒肴を買いこんで何とか間に合ったという感じで、サイトのほうは後回しです...

というわけで、最後はバタバタでお見苦しいところをお見せした格好で申し訳ありません。
年始の更新は深夜に行います、いやい、出来ればいいな、と思っております。

この一年、やはり東日本大震災という未曾有の事態に振りまわされました。そして数年、いや、10年単位でこの影響と付き合うことになるかと思います。
こうした中で交通の世界も変化があったわけですが、未曾有の震災が常識を変えたように、交通の世界も常識にとらわれない動きが今後出てくるでしょう。

1年間のご支援に感謝するとともに、来る年が読者諸賢にとって良き年であるように祈念いたします。
2012年もStraphangers' EyeならびにStraphangers' Roomをよろしくお願い申し上げます。


では皆様、よいお年を。


Straphangers' Eye 管理人
エル・アルコン拝


ルミナリエを育てないのは

2011-12-28 23:51:00 | ノンジャンル
今年もルミナリエに行って来ました。

見に行った9日の金曜日、訪問先での仕事を終えて山陽電車の直特に東二見から三宮まで乗ったのですが、平日夕刻の事業所退勤ラッシュとあってかなり乗っています。それでもいつもは空席がいくつかあるのに今回は全く空いていません。
まあ明石まで我慢、と思ってたんですが、明石でも降りません。着席客が腰を上げず、降りるのは東二見組がほとんど。

おまけに乗り込みも目立ちます。予想外の展開に驚きながら悄然と立っていましたが、舞子公園でも空かず、通常なら事業所関係の社宅が多い垂水での降車が目立つのに、手近な席が空かず、立ってる他の客に座られて、と結局板宿まで座れませんでした。

このまさかの事態、実はルミナリエ見物の流動と重なったという特殊条件で、元町で一気に空いたのですが、高くて遅い山陽電車で座れないとなると良い所がありません。


(今年の正面ショット)

さて今年のルミナリエ、来場者数は342万人と昨年比1万人の減少。平日夕方の点灯時間を30分繰り下げたのが原因としていますが、2回ある週末のうち前半の天候が微妙だったこともあるでしょうし、そもそも「横ばい」という評価で良い数字です。

訪問当日は通常なら元町の大丸前から柵に追い込まれて三宮中央通りを京町筋で折り返すのですが、今年は元町駅付近で追い込まれ、南京町のあたりまで南下して折り返してから京町筋までの往復ルートとなっており、人出も多かったですね。


(東遊園地は円形の広場だけではありません)

今回の色彩は赤が目立つ感じで、アクセントが効いています。東遊園地の彩りが例年に比べてやや多い感じで、さらに希望の灯りに手を合わせる人も多かったのはほっとしました。
「1.17」の時には気になったタワマンも今回は背景に気を回すこともないので気にならなかったです。


(希望の灯り)

時節柄と言うか、東日本大震災への募金も出ていましたが、同じく時節柄というのか、ゆるキャラがあちこちに出没しており、元祖格のはばタンに加え、市のキャラであるコーベアーに本四高速のわたるくんと出しゃいいってもんじゃないのですが、それなりに人気を集めていました。


(ご存じはばタン)

ルミナリエといえばマイブームなのがスクラッチくじですが、例年黒字になるとか当たる確率が高いのですが、今年は渋く、10枚買ってようやく末等が1枚と散々。10枚単位で買わなかったので、全滅の可能性もありました...


(これがコーベアー)

さてここからは批評です。
毎度ながら無粋なのが「立ち止まらないで下さい」という警備員。今年は立ち止まると寄って来て邪魔をするという荒業に出てましたが、大丸の横を通り、光のアーチのある通りに曲がるところで、人の流れから外れて写真を撮っているのまで規制するのはいかがなものか。

三井住友銀(旧太陽神戸)前のベストャCントもBGMが聞こえないほどの大音量でひっきりなしで「警告」していますが、そこまで押すな押すなの状態でないし、みんなそこでいったん立ち止まって進むだけでスムーズに流れているのに、警備だけが空気を読めていない格好です。

2001年7月の朝霧駅前の大惨事の影響が大きいのでしょうが、神戸最大のイベントでここまで無粋な対応というのは観光都市としての神戸の魅力や評価に関わる話です。


(光のアーチの中)

それでも警備が愚直に安全を第一にしているのであればまだしも、光のアーチの撮影をあれほどまで拒んで進ませておいて、光のアーチに入ると沿道の商店への出入りは自由で、営業活動で足を止めさせるのも容認。さらに募金のお願いもしてますし、東遊園地方面からの逆走も咎めません。

これでは真面目に元町から歩いてきた観光客への嫌がらせにしかなりません。
誰もが納得しない警備のやり方を変えないと、ホスピタリティが零点のイベントといえます。

ちなみに嫌がらせというと、光のアーチを抜けて東遊園地に入ったところの高台が、光のアーチを見返す「裏ルミナリエ」のャCントなんですが、ここも人だかりがして危ないことはわかりますが、一部の写真マニアを除けば入れ替わり立ち代りでスムーズに流れているのに、今年は「お立ち台」を閉鎖したばかりか、写真が綺麗に撮れないように妙な半透明の幕をちょうど被るように中空に這わしていました。


(中央に被っているのが見えますでしょうか...)

嫌がらせもここまで来ると「ご立派」としか言いようがないですが、足許、観光客を呼べるようなイベントも観光の目玉も少なくなっている状況で、まだこんな高飛車の観光対応をしているのでは、遠からず見捨てられる日が来るかもしれません。

さて、前々からルミナリエ周辺の商店がルミナリエを迷惑行事のように批判していることを批判してきましたが、先日とある商店主の方からご意見を頂きました。
商店側もルミナリエそのものに反対しているのではなく、その運営方針に異を唱えているだけ、というのが主な趣獅ナすが、確かにそういった問題があることは承知しています。

上記のように訪れた人の立場に建たない独りよがりな警備もそうですし、商店に迷惑にならないように、しかし東遊園地をゴールにする動線を確保するのなら旧居留地のもっと浜手の通りを使えばいいのに、それも考えない対応は、主催者側の運営方針の拙さに起因すると断言できます。

特に会場の移設は、浜手に下げれば行列を収容するスペースを確保しての入口を南京町あたりに出来ますし、そうすれば入退場者の動線を自然な形で三宮~元町の商店街経由に出来て、経済効果を磐石な物に出来るのですが、現状は狭いエリアをやたら歩かせて、良さげな商店が見えても柵があって行けない、という悪循環です。

しかも東遊園地に誘導した後は夜店の中を通らないと帰れない構造にしているのは、市内の商業よりもテキヤ優先なのか、という感じであり、商業側との溝をさらに深くしているのでは、本当にこのイベントを神戸市民、経済のためにやっているのかを疑いたくもなります。


(東遊園地)

今月はルミナリエ期間の後、クリスマス近くまで毎週末三宮を訪れていますが、ルミナリエ期間中とその後では人出が全然違います。
さらに言えばルミナリエ期間中ですら大阪あたりの人出に比べると寂しいという感もあるわけで、それが現実の神戸経済だと認識すれば、まず何をすべきなのか。

上記のように主催者側の拙さもありますが、やはり地元も自らこのイベントをどうすれば生かせるのか、という視点で主催者側に対案をぶつけるくらいの自主性がほしいです。
厳しい物言いになりますが、神戸の風土として、恵まれた観光などの資源に胡坐をかくというか、積極的に事を起こすということが少ないように見えるのです。



姑息の極み

2011-12-28 00:38:00 | 時事
沖縄・普天間基地の辺野古移転問題で、国が環境影響評価書を沖縄県に提出しましたが、持ち込むと受け取ってもらえないかもしれないからと言って、送りつけるという発想には呆れました。

法に基づく手続きであり、県も提出は拒めないとしているのに、面と向かっての提出で嫌みの一言でも言われるのが浮ゥったのか、こんな姑息な手段をとるとは思いませんでした。

そもそも鳩ャbモフ後先考えない混ぜ返しに始まり、直近では暴言問題と、そもそも受諾していたはずの県の神経を逆なでし続けたのは政府であり、そうであればなおさら礼を尽くして手渡しで提出するのが筋でしょう。

まあダンボールで20数箱という大量の書類ですから実務上は「運送」ですが、それでも出先の職員が運べばいい話です。しかも結局ピケを突破できずに未明に職員が搬入というのですから恥の上塗りですし、おまけに荷物に宛先も書いておらず、当然窓口が開いてませんから守衛室に置き去りとは開いた口がふさがりません。

後述するように県の態度にも問題ありとする私ですが、この「暴挙」には全く持って賛成できません。県も宛先もない荷物を未明に置き去りにされた場合の「正しい対応」として、不審な荷物が守衛室に置かれた、と警察を呼ぶか、処分してしまえばいいのです。

一方でそれ以上に問題で看過できないのがあのピケです。
反対派が玄関先で気勢を上げるのはまあいいでしょう。しかし県庁に配達される郵便や宅配便をチェックして追い返すというのは重大な違法行為でしょう。

業務妨害その他の物理的な妨害行為に加え、赤の他人が「どこから届いたのか」をチェックするという行為は、通信の秘密の侵害であり、単純な妨害行為に留まらない重大な侵害行為です。

結局憲法を盾ノ、護憲だなんだと気勢を上げる連中が憲法で保障されている権利を堂々と侵害しているわけで、要は憲法のつまみ食いに過ぎません。
ピケを張って何人たりとも中に入れない、というのであればこの問題は生じなかったのに、「検問」をしてしまった。この時点で勇み足どころでない違法行為になったのです。

そして県の対応もどうでしょうか。
確かに鳩ャbモフ混ぜ返しは怒りを呼んで当然ですし、沖縄県の負担が著しく不均衡であることも事実です。しかし昨今の知事の動向をみると、知事として許される範囲を超えた行動が目立ちます。

いかに反対であっても、相手国に飛んで政府関係者に会ったり、公式会見を開く行為はどうでしょうか。
外交、防衛は地方自治に委ねられない国家の専権事項であることは常識中の常識であり、あの行為は二重外交と見做されても仕方が無い行為です。

また、国内でも政府に対してイニシアチブをとっているわけですが、これもどこまでが許されるのか。政府が正式に決定した段階でも地元が異を唱えたらひっくり返るのが正常な外交、防衛の姿なのか。

このように国家よりも強い権力、権利を特に外交、防衛の場面で容認することには危惧を覚えるわけで、昔から言われている有事法制の未整備に関するリスクとして、外国に侵略されても自衛隊は地主の許可を得ないと法的には部隊を展開できない、というものがありますが、この問題もそれに似た様相を呈しているのではないでしょうか。

とはいえ、国が専権事項として県の意向に反する方針を貫くのであれば尚更、県に対して仁義を切る、筋を通して堂々と自らの行政権を行使しなければいけません。
今回の騒動は国がそれすら出来ていない。これでは県も強硬に出ても致し方が無いでしょう。門のカギが開いているのに、相手が門の前でウロウロしているのでは、「お入りなさい」とも言えませんから。


プロメテウスの思考停止

2011-12-27 01:34:00 | 震災・災害
今回の原発事故に関して朝日で連載されている「プロメテウスの罠」は、原発事故の深層や裏面をえぐる紙メディアらしい好企画です。

もちろん反原発がまず先にたつだけに割り引いて考える必要があるのですが、割り引いて考えても現場の職員、技術者、科学者の思いと組織の思いの乖離、そして国民ではなく組織を向いた役人の異常とも思える行動の数々は、こういう体制で原発というツールを扱えるのか、という基本的な疑念を呼ぶものです。

震災当時のバタバタを後から反省して今後の糧にするという意味でも、本来は国などが率先して行うべき分析なんですが、それこそ連載にある様子を見ると、全く期待できません。一方で「色眼鏡」を通した連載しか記録が残らないというのも、どうせ、というバイアスがかかってしまうわけで、これも不幸なことです。

さてこの「プロメテウスの罠」ですが、最近目立つのが放射線による影響に関する記述です。
3月の水素爆発などで放出された放射性物質が未だに滞留しているわけですが、裏を返せば3月のあの時点だけが突出していたともいえるわけです。

ですから放射性物質の影響という意味では3月の段階が大半であり、急性の影響が出るとすればもうまとまった症例がないとおかしい頃です。
ところがそういう気配はないわけです。いやいや、当局が隠蔽しているんだ、という陰謀史観はさておき、いるだけで急性障害が起きるような煽りを続けるタレントのような主張は的外れといえます。

もちろん油断は禁物ですし、積算の放射線量を厳しく管理することは大切ですが、そこに立ち位置による思惑が入り込む余地が大きいだけに、「警告」が住民ではない方向を見て主張される懸念があるわけで、こうした主義主張第一の対応もまた「プロメテウスの罠」といえます。

本題に戻って気になる記述というのは何かというと、どうやら放射線量による影響が見込みよりも小さいと見たのか、「影響」の範疇を拡大してきているのです。
つまり、疫学的に認められる影響だけではなく、立証できないけど変化があればそれは影響だ、というものや、事故によるストレスも影響だというものです。

もちろんストレスは健康への重大な因子であり、「震災関連死」の大きな原因でもありますが、原発事故における、放射線の被害を抽出すべき場面においてこれを持ち出すのが適切かどうか。
このままでは「違和感がある」「気のせいか具合が悪い」というようなものも総て放射性物質の影響となってしまいそうな懸念を感じます。

こうした微妙な論獅フスライドが出てくるとやっぱり、と思ってしまうわけで、せっかくの好企画を台無しにしてしまいかねません。
プロメテウスまで持ち出して、結論は、理由はどうであれ原発はダメです、浮「です、というレベルに終わるのか。プロメテウスが人間に「火」を与えたのは、危険はあるがそれを上回るメリットがあるからでしょう。

原子力をプロメテウスの火に準えるのであれば、完全に制御できなければ扱うべきでない、我々は扱う能力が無い、と思考停止のように否定するのではなく、どうやれば最小のリスクで活用できるのかを考えるべきでしょう。
神話の中の人間にとって「火」は完全に制御できる存在ではなかったのですから。




イメチェン清盛?

2011-12-26 01:09:00 | ノンジャンル
来年の大河ドラマというと「平清盛」ですが、大河ドラマの舞台と言うと期待できるのが経済効果。早速関連する地域ではそろばんをはじき始めたようです。

平清盛ゆかりの地というと、京都はもちろんとして、あとは神戸と広島でしょうか。
大輪田の泊を整備して日宋貿易で栄えた兵庫港、さらには一時の徒花とはいえ、都となった福原京を抱える神戸に、清盛が整備したと伝えられる安撃フ宮島に、航路開拓のために切り開いた音戸の瀬戸がある広島。どちらも私自身にとってもゆかりがある土地だけに、両地の清盛ブームを見比べて行きたいですね。

さて神戸市の盛り上がりぶりですが、「KOBE de 清盛 2012」と題したャXターを作製し、主要道路にはバナーも掲出しています。


(フラワーロードにて)

実は神戸における清盛ゆかりの地というと、広島に比べると相当落ちるというか、形に残っていないだけに目玉をどうするのか、という問題があります。

大輪田の泊にしても、有り体に言えば今の兵庫埠頭であり、バリバリの現役の産業施設になっているわけで、観光客が訪れても何もないというか、倉庫と埠頭、市場という見どころとはいいがたい施設が並んでいます。

ましてや福原京となるとただでさえ遷都された期間が短かった上に、木曽義仲によって焼き払われて痕跡もないわけで、市街地にゆかりの神社仏閣などが点在するだけです。
しかも神戸で福原というとイメージするものは風俗街なわけで、実際には福原京のエリアと今の福原町のエリアは重ならないとはいえ(福原京は山手幹線の北側)、神戸で福原を前面に押し出すとあらぬ誤解を招きかねないだけに、難しいです。

ならばと神戸市が乗り出したのはイケメン武将隊と通称されるキャラバン隊です。
清盛というと晩年の出家してからの坐像が有名であり、兵庫区でもキャラクターとして「清盛くん」を6年前に作成、制定した時には出家姿のキャラクターでした。


(出家姿にひげを生やして清盛「くん」というのも...)

それが「大河」の主役となり、演じるはイケメンと言い切るにはどうかと思いますが松山ケンイチとあって、法衣をまとった出家姿ではなく、長髪をたなびかせた若き武将をャXターなどで打ち出しました。


(あまりにも違うイメージです...)

長年親しまれた清盛像とのギャップが激しいのですが、若者、特に女性へ媚びている最近の「大河」らしい演出に乗っかった神戸市の戦略が当たるかどうか。形として残っている目玉がないところにイケメン路線が滑ったら目も当てられませんが、どうなるのでしょうね。