「ウィズコロナ」で規制も無くお楽しみをやりたい放題、という向きが必死になっていますが、その「ウィズコロナ」がどういう状況なのかが見えていませんね。足元の状況がワクチン打って隔離してそれでもこれだけの感染がある、という状況ですが、じゃあそうした対応を「緩和」したらどうなるのか。
そもそも感染者の多くは定義上の「軽症」であり、無症状ではありません。ですから第七波の場合は発熱と喉の痛み、咳と痰といった症状が続いています。感染者の話を聞くと、38度台から40度程度、中心値的には38度台後半から39度程度でしょうか、このレベルの熱が2日ほど続き、これは解熱剤を服用しても数時間で元に戻るというまさにその場しのぎの効果しかありません。その後37度台が2日ほど続き、ここで解熱するケースと36度台後半の微熱が数日続くケースに分かれるようです。
発熱だけに限定しても、3~4日は出社、登校が出来ないレベルですよね。インフルエンザだって発熱している間は自宅で療養が原則であり、出勤、登校は出来ません。ここまで対策を徹底してもこれだけの数と症状の「軽症者」が出るわけで、それがざっくり4日は「戦力外」になります。ワクチンや各種対策で押さえ込んでこれですからね。反ワクチン、反マスクの甘言に乗って「緩和」したらいったい何人の「戦力外」が通年で出てくるのか。今ですらもう年2回から3回のピークがあり、2度3度と感染するから、「ウィズ」じゃないですよね。インフルエンザを完封できる対策でも大量の感染者が出る感染力で感染者が発生し、それが4日の戦力外を招く。経済ガー、と寝言を言っている場合じゃないですよね。それこそ経済が止まります。
インフルエンザは基本冬場で運が悪いとA型B型の2回感染もありますが、基本は1回で済みます。しかし多くの企業で年度予算の時期に「戦力外」の発生は洒落にならないので、企業の負担で予防接種を社員だけでなく家族にも展開するケースがあるわけですが、インフルエンザでこれなら、Covid19は余計にワクチン接種を徹底するでしょう。企業主導で本人のみならず家族まで。
さらに後遺症の問題。これも「戦力外」を招くわけです。一番深刻な「倦怠感」については、10日間の「隔離」による体力低下も原因としてはありそうですが、それは一過性で終わるはずで、継続する倦怠感は後遺症でしょう。
感染した(元)特派員くんもだるさや息が上がるといった感染以前には無かった体調の変化を感じるようで、幸い仕事に(通勤も含めて)深刻な影響は出ていませんが、今後どういう影響が出てくるのか心配だとは言っていました。特に倦怠感は発症から1ヶ月近く経ってから体感するようになったそうで、「隔離」からも2週間経っているだけに体力低下とも思えず、後遺症と考えるのが一番しっくりくるそうです。
実際に重度の倦怠感で仕事を続けられなくなった、という人もいますし、それが企業にとって「余人をもって代えがたし」という人材だったら最悪です。私自身の身の回りではCovid19では無かったですが、「その道のエキスパート」がインフルエンザで「最悪のタイミング」で戦線離脱して大惨事になったことがあり、そうしたケースが全社的に発生して予防接種について一段踏み込んで集団接種を導入したのを見ています。ですから中長期的に影響が出るリスクが解消できない現状で安易に「ウィズ」というのはあまりにも無責任です。
とはいえ治療薬が出来れば「ウィズ」も可能、と考える人も多いですが、(元)特派員くんもすでに特例承認された治療薬(抗ウイルス剤)を服用しているわけです。そのおかげで(元)特派員くんは症状自体は軽症のなかでもかなり軽い方で済んだとしか言いようが無いのですが、主張するような症状が「後遺症」であればかなり厄介です。悪いことに政府が治療薬の投与を極めて限定しているので、治療薬投与後の症例のデータが決定的に不足しており、特に治療薬と後遺症の関係が見えないことから、治療薬があっても中長期的な影響を及ぼすリスクが残る可能性があります。これはインフルエンザや「風邪」との最大の違いでしょう。
気になるのは初期やデルタの際に重症化や死亡原因として血栓が指摘されていたことや、小児の感染例で川崎病に似た症状を示すケース。コロナウィルスは「風邪」のウィルスということや重症化基準になっているように「肺炎」が一つのベンチマークになっていることもあり、「コロナは風邪」「インフルよりはマシ」と言われるように風邪やインフルエンザの類型と見做されていますが、実は「似て非なる」であり、本質は循環器の疾病ではないのか。だから重度の倦怠感といった全身症状の悪化も見られるともいえますし、基礎疾患が高めている重症化リスクにしても、基礎疾患により既に血管など循環器が大なり小なりの損傷を受けているが故の結果とも考えられます。
もし「後遺症」が血管など循環器の疾病だとしたらかなり厄介ですし、そうであれば余計に感染しないに越したことはない、というよりも感染すべきでない疾病と言えます。
そもそも感染者の多くは定義上の「軽症」であり、無症状ではありません。ですから第七波の場合は発熱と喉の痛み、咳と痰といった症状が続いています。感染者の話を聞くと、38度台から40度程度、中心値的には38度台後半から39度程度でしょうか、このレベルの熱が2日ほど続き、これは解熱剤を服用しても数時間で元に戻るというまさにその場しのぎの効果しかありません。その後37度台が2日ほど続き、ここで解熱するケースと36度台後半の微熱が数日続くケースに分かれるようです。
発熱だけに限定しても、3~4日は出社、登校が出来ないレベルですよね。インフルエンザだって発熱している間は自宅で療養が原則であり、出勤、登校は出来ません。ここまで対策を徹底してもこれだけの数と症状の「軽症者」が出るわけで、それがざっくり4日は「戦力外」になります。ワクチンや各種対策で押さえ込んでこれですからね。反ワクチン、反マスクの甘言に乗って「緩和」したらいったい何人の「戦力外」が通年で出てくるのか。今ですらもう年2回から3回のピークがあり、2度3度と感染するから、「ウィズ」じゃないですよね。インフルエンザを完封できる対策でも大量の感染者が出る感染力で感染者が発生し、それが4日の戦力外を招く。経済ガー、と寝言を言っている場合じゃないですよね。それこそ経済が止まります。
インフルエンザは基本冬場で運が悪いとA型B型の2回感染もありますが、基本は1回で済みます。しかし多くの企業で年度予算の時期に「戦力外」の発生は洒落にならないので、企業の負担で予防接種を社員だけでなく家族にも展開するケースがあるわけですが、インフルエンザでこれなら、Covid19は余計にワクチン接種を徹底するでしょう。企業主導で本人のみならず家族まで。
さらに後遺症の問題。これも「戦力外」を招くわけです。一番深刻な「倦怠感」については、10日間の「隔離」による体力低下も原因としてはありそうですが、それは一過性で終わるはずで、継続する倦怠感は後遺症でしょう。
感染した(元)特派員くんもだるさや息が上がるといった感染以前には無かった体調の変化を感じるようで、幸い仕事に(通勤も含めて)深刻な影響は出ていませんが、今後どういう影響が出てくるのか心配だとは言っていました。特に倦怠感は発症から1ヶ月近く経ってから体感するようになったそうで、「隔離」からも2週間経っているだけに体力低下とも思えず、後遺症と考えるのが一番しっくりくるそうです。
実際に重度の倦怠感で仕事を続けられなくなった、という人もいますし、それが企業にとって「余人をもって代えがたし」という人材だったら最悪です。私自身の身の回りではCovid19では無かったですが、「その道のエキスパート」がインフルエンザで「最悪のタイミング」で戦線離脱して大惨事になったことがあり、そうしたケースが全社的に発生して予防接種について一段踏み込んで集団接種を導入したのを見ています。ですから中長期的に影響が出るリスクが解消できない現状で安易に「ウィズ」というのはあまりにも無責任です。
とはいえ治療薬が出来れば「ウィズ」も可能、と考える人も多いですが、(元)特派員くんもすでに特例承認された治療薬(抗ウイルス剤)を服用しているわけです。そのおかげで(元)特派員くんは症状自体は軽症のなかでもかなり軽い方で済んだとしか言いようが無いのですが、主張するような症状が「後遺症」であればかなり厄介です。悪いことに政府が治療薬の投与を極めて限定しているので、治療薬投与後の症例のデータが決定的に不足しており、特に治療薬と後遺症の関係が見えないことから、治療薬があっても中長期的な影響を及ぼすリスクが残る可能性があります。これはインフルエンザや「風邪」との最大の違いでしょう。
気になるのは初期やデルタの際に重症化や死亡原因として血栓が指摘されていたことや、小児の感染例で川崎病に似た症状を示すケース。コロナウィルスは「風邪」のウィルスということや重症化基準になっているように「肺炎」が一つのベンチマークになっていることもあり、「コロナは風邪」「インフルよりはマシ」と言われるように風邪やインフルエンザの類型と見做されていますが、実は「似て非なる」であり、本質は循環器の疾病ではないのか。だから重度の倦怠感といった全身症状の悪化も見られるともいえますし、基礎疾患が高めている重症化リスクにしても、基礎疾患により既に血管など循環器が大なり小なりの損傷を受けているが故の結果とも考えられます。
もし「後遺症」が血管など循環器の疾病だとしたらかなり厄介ですし、そうであれば余計に感染しないに越したことはない、というよりも感染すべきでない疾病と言えます。