インド由来の変位種が警戒されていますが、水際対策がザルに過ぎるから対策が取れないんですよ。
インドからの入国者に対する規制として、入国後他の国からの入国同様に抗原検査を行い、3日間の待機義務を課してPCR検査を行う、とまで来て、その後はトータル14日間の自主待機で、とあくまでなんちゃって自主待機を原則とするというのは、いったい何を考えているのか。3日間強制的に待機できるのであれば、14日間も可能でしょう。コストの面では世界中どの国でも自腹ですよ。隔離検疫は。
※当初入国時の検査、3日間の待機義務と書いていましたが、入国時は抗原検査、3日間の待機後にPCR検査を受けることになります。ただしそこで陰性であればその後入国起算14日までの自主待機であることには変わりありません。
で、ここがザルだから在留邦人の帰国にまで批判が集まるわけです。しかも難癖をつけて強制送還ですからね、日本人であっても。これ、今回のCovid19で入出国規制が始まった当初、ビザが切れたけど母国も入国を認めない、という人が空港で生活している、という話題がありましたが、在留邦人もこうなるリスクがありますよ。ビザを抹消して帰国便に搭乗したのに強制送還された場合、例えばタイの場合、ビザが抹消され、抹消後出国までの残留許可を使い切っており、ビザも特別入国許可は取得していないこの手の送還者はどうなるのか。現時点ではビザなし入国は一切認められておらず、ビザがあっても特別入国許可が必要です。
イミグレ通過が出来ないんですよ。出戻りだからといっても、ビザがありません。陰性証明の再取得までの暫定許可を現場で出すのか。それで対応できるとしても、隔離検疫はどうするのか。ホテルを使った隔離検疫(ASQ:代替隔離検疫制度)の予約は到着ビザのようにその場で手配できませんよ。提携病院の手配と完全防護の移動手段の手配も必要なんですから。あるいはタイ人帰国者に用意される代替ではない本来の隔離検疫で野戦病院のような感じで15泊16日の拘束を受けるのか。
陰性証明の再取得にしても、この状態で厚労省のフォーマットをどうやって印刷するのか。
渡航者の検査を扱う病院にアクセスしないといけませんし、隔離検疫場所から病院、そして結果が出るまでの宿泊も手配しないといけません。もちろん仕切り直しとなった帰国便も。
これは、きちんと国際標準に合わせて隔離検疫をしていれば、陰性を担保できますから(陽性なら入院かホテル療養)、追い返す必要もないのです。
そもそも日本人の帰国はこのタイミングだとCovid19の感染拡大による安全の問題が大きな理由になるわけですよ。感染症関係では多くの国がレベル3の渡航中止勧告になっている中で、まだ退避勧告のレベル4には至っていないとはいえ、残留しても大丈夫とは到底言えない状況です。となると陰性証明の取得とか言っている場合じゃなく、まず帰国すべき、という判断があるべきでしょう。特に帯同家族は。
レベル3の渡航中止勧告が出ている国から退避してきた在留邦人が、書類の不備を理由に(感染が理由ではないですからね)、渡航中止勧告が出ている国に帰れ(渡航しろ)というわけです。何たる矛盾か。
ちなみに最初に強制送還が出たのは欧州からの帰国者ですが、欧州もレベル3の渡航中止勧告ですからね。
足下、タイの感染拡大が深刻であり、特に在留邦人の多いバンコク都とチョンブリ県を含む6都県が「最高度厳格管理地域(ダークレッドゾーン)」に指定されました。バンコク都内最大のスラム街で大型クラスタ発生の報道もあり、いよいよ予断を許さない事態になることも想定されますが、一方で設備の整った病院は既に満床で、無症状者は外国人であっても野戦病院収容の可能性が出てきており、また病院は基本的には政府の指定になるので保険によるキャッシュレス対応が出来ないケースもあるようで、一時多額の治療費の立替(軽症でも数十万バーツ。日本円で100~150万円)が求められます。ですから感染時のリスクを考えて数万人単位といわれる在留邦人の帰国が大量に発生する可能性があります。(なおタイ人は無料)
そうなると書類の不備は無くて入国できても、なんちゃって自主待機に過ぎない「規制」しか受けない入国者が大量に全国に出回ります。特に特命全権大使の例を引くまでもなく、この期に及んでも夜の街に未練があるような我慢が出来ない人が少なくないのが悲しい現実なだけに、自主待機を全うしてくれるのか。
あるいは医師の勘違いを含め、陰性証明の不備が発生するケースも母数が大きければそれなりに出てくるでしょう。特に地方駐在の帯同家族の場合は、医療機関の質の問題もありますし。
バンコク都内の有名どころの病院も集中すれば受けてもらえないでしょうし。ただ出国72時間以内に検体採取して出国までに証明書を発行してもらうという制限が地味に厳しく、逆に地方では事実上対応が無理なので(出国2日前か前日に証明書を受け取り、バンコク・スワンナプーム空港に移動する必要がある)、バンコク都内の英語がようやっと通じるかどうかという病院に頼らないといけない可能性も出てきますね。
こうした問題も、普通に隔離検疫をしていれば問題にならなかったわけです。ちなみにタイでは帰国者は隔離検疫はありますが、陰性証明は不要です。国民を水際で追い返すという前提にはなっていません。
インドからの入国者に対する規制として、入国後他の国からの入国同様に抗原検査を行い、3日間の待機義務を課してPCR検査を行う、とまで来て、その後はトータル14日間の自主待機で、とあくまでなんちゃって自主待機を原則とするというのは、いったい何を考えているのか。3日間強制的に待機できるのであれば、14日間も可能でしょう。コストの面では世界中どの国でも自腹ですよ。隔離検疫は。
※当初入国時の検査、3日間の待機義務と書いていましたが、入国時は抗原検査、3日間の待機後にPCR検査を受けることになります。ただしそこで陰性であればその後入国起算14日までの自主待機であることには変わりありません。
で、ここがザルだから在留邦人の帰国にまで批判が集まるわけです。しかも難癖をつけて強制送還ですからね、日本人であっても。これ、今回のCovid19で入出国規制が始まった当初、ビザが切れたけど母国も入国を認めない、という人が空港で生活している、という話題がありましたが、在留邦人もこうなるリスクがありますよ。ビザを抹消して帰国便に搭乗したのに強制送還された場合、例えばタイの場合、ビザが抹消され、抹消後出国までの残留許可を使い切っており、ビザも特別入国許可は取得していないこの手の送還者はどうなるのか。現時点ではビザなし入国は一切認められておらず、ビザがあっても特別入国許可が必要です。
イミグレ通過が出来ないんですよ。出戻りだからといっても、ビザがありません。陰性証明の再取得までの暫定許可を現場で出すのか。それで対応できるとしても、隔離検疫はどうするのか。ホテルを使った隔離検疫(ASQ:代替隔離検疫制度)の予約は到着ビザのようにその場で手配できませんよ。提携病院の手配と完全防護の移動手段の手配も必要なんですから。あるいはタイ人帰国者に用意される代替ではない本来の隔離検疫で野戦病院のような感じで15泊16日の拘束を受けるのか。
陰性証明の再取得にしても、この状態で厚労省のフォーマットをどうやって印刷するのか。
渡航者の検査を扱う病院にアクセスしないといけませんし、隔離検疫場所から病院、そして結果が出るまでの宿泊も手配しないといけません。もちろん仕切り直しとなった帰国便も。
これは、きちんと国際標準に合わせて隔離検疫をしていれば、陰性を担保できますから(陽性なら入院かホテル療養)、追い返す必要もないのです。
そもそも日本人の帰国はこのタイミングだとCovid19の感染拡大による安全の問題が大きな理由になるわけですよ。感染症関係では多くの国がレベル3の渡航中止勧告になっている中で、まだ退避勧告のレベル4には至っていないとはいえ、残留しても大丈夫とは到底言えない状況です。となると陰性証明の取得とか言っている場合じゃなく、まず帰国すべき、という判断があるべきでしょう。特に帯同家族は。
レベル3の渡航中止勧告が出ている国から退避してきた在留邦人が、書類の不備を理由に(感染が理由ではないですからね)、渡航中止勧告が出ている国に帰れ(渡航しろ)というわけです。何たる矛盾か。
ちなみに最初に強制送還が出たのは欧州からの帰国者ですが、欧州もレベル3の渡航中止勧告ですからね。
足下、タイの感染拡大が深刻であり、特に在留邦人の多いバンコク都とチョンブリ県を含む6都県が「最高度厳格管理地域(ダークレッドゾーン)」に指定されました。バンコク都内最大のスラム街で大型クラスタ発生の報道もあり、いよいよ予断を許さない事態になることも想定されますが、一方で設備の整った病院は既に満床で、無症状者は外国人であっても野戦病院収容の可能性が出てきており、また病院は基本的には政府の指定になるので保険によるキャッシュレス対応が出来ないケースもあるようで、一時多額の治療費の立替(軽症でも数十万バーツ。日本円で100~150万円)が求められます。ですから感染時のリスクを考えて数万人単位といわれる在留邦人の帰国が大量に発生する可能性があります。(なおタイ人は無料)
そうなると書類の不備は無くて入国できても、なんちゃって自主待機に過ぎない「規制」しか受けない入国者が大量に全国に出回ります。特に特命全権大使の例を引くまでもなく、この期に及んでも夜の街に未練があるような我慢が出来ない人が少なくないのが悲しい現実なだけに、自主待機を全うしてくれるのか。
あるいは医師の勘違いを含め、陰性証明の不備が発生するケースも母数が大きければそれなりに出てくるでしょう。特に地方駐在の帯同家族の場合は、医療機関の質の問題もありますし。
バンコク都内の有名どころの病院も集中すれば受けてもらえないでしょうし。ただ出国72時間以内に検体採取して出国までに証明書を発行してもらうという制限が地味に厳しく、逆に地方では事実上対応が無理なので(出国2日前か前日に証明書を受け取り、バンコク・スワンナプーム空港に移動する必要がある)、バンコク都内の英語がようやっと通じるかどうかという病院に頼らないといけない可能性も出てきますね。
こうした問題も、普通に隔離検疫をしていれば問題にならなかったわけです。ちなみにタイでは帰国者は隔離検疫はありますが、陰性証明は不要です。国民を水際で追い返すという前提にはなっていません。