Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

国道6号線「再開通」を見る

2014-10-25 16:45:00 | 交通
9月15日に再開通した国道6号線ですが、年内に常磐道の浪江%・株n、相馬℃R元の開通があり、来年のGWまでに常磐富岡§Q江が開通して常磐道全通と、幹線道路は「復興」します。


(山元¢株n間の表示)

一方でR6を見ると「全面開通」ではないわけで、一般国道でありながら「自動車専用道」、しかも二輪は不可、歩行者自転車は言うに及ばず、と言う規制は、現地の状況の厳しさを示しています。


(いわき市四倉における案内)

要は最低限の除染であり、自動車という「シェルター」とのあわせ技で空間線量の問題をクリアできる、という状態ですから、「シェルター」が無い二輪以下は通れない、と言う現実は、綱渡りというか、「一つ間違えば」というリスクすら感じます。


(常磐道での案内)

実際、今回の「開通」はいわき市や南相馬市などとの行き来に、住民や関係者が許可証などの取得か、R349などへの大迂回を強いられていることへの対応がまずありき、ということであり、地域に無関係な人の通行を歓迎していません。


(通れるようになった広野IC本線)

その意味でも、R6が「開通」したことで、例えば竜田′エノ町で列車代行バスを走らせて常磐線を「復旧」させることも可能なのにそれをしない現実や、実際にR6を走ってみても、走るクルマは地元関係が大半で、物流関係が早速使う、ということが見られない状況を見るに、風評といったレベルではない空間線量の問題があるということでしょう。


(常磐富岡IC手前)


(6月に再開通した竜田駅だと空間線量はこの程度)

正直言って今回このタイミングでR6が「開通」したことは予想外でした。


(常磐富岡IC手前では2.58マイクロシーベルト)

原発とは距離がある常磐道を活用し、広野もしくは常磐富岡と、浪江もしくは南相馬の間を無料開放してつなぐのが現実的対応であり、一般道を使うのなら山側の県道では、と考えていただけに、福島第一原発から2~3kmという至近距離を走るR6の「開通」はさすがに驚きました。


(浪江町津島地区。ここは現在帰還困難区域)

単純同心円の警戒区域から空間線量に応じた帰還困難区域の設定にシフトしており、飯舘村長泥地区や浪江町津島地区のように立ち入りが可能だった避難準備区域から封鎖される帰還困難区域に「格上げ」になる混乱はありましたが、空間線量という合理的根拠で峻別されるようになっているだけに、そのど真ん中においていわば「規制解除」ですから。


(飯舘村側から見た長泥地区の封鎖)

実際に走ってみると、帰還困難区域の境界線として検問所が設けられていた箇所はフリーパスとはいえ、二輪以下の侵入防止のために要員が配置されていて物々しいです。


(常磐富岡ICからr36を経てR6に向かうところの「境界線」)

そして浪江町のように町内に無闇に入らない為に、という趣獅ナの路地の封鎖だけでなく、通過できることが例外です、という感じで、路地どころか沿道の商店、民家への立ち入りも出来ないように、蛇腹のフェンス(開閉式門扉)が沿道の1軒ごとに設置されている様は一種異様です。


(大熊町の市街地)


(双葉町中心部ではフェンス越しに何とも皮肉なキャッチコピー)

あたかも江戸時代の武家屋敷で「蟄居閉門」となり猪﨤・ェ組まれるが如き雰囲気です。


(r36とR6の交差点)

そして検問所の手前に「この先帰還困難区域」(見返しには「ここまで帰還困難区域」)とありますが、エリアに入ると時折「ここは帰還困難区域(高線量地域を含む)」という看板があり、沿道が帰還困難区域の中でもとりわけ空間線量が高い「高線量地域」でまおる、という厳しい現実を突きつけてきます。


(この先帰還困難区域(富岡消防署北交差点手前))


(その見返しは「ここまで」)

建前上は通過中の駐停車は出来ないことになっており、数箇所の交差点以外は点滅信号でノンストップ通過を促されていますが、国道の路肩に少々停車しても警告を受けない現実もあります。


(双葉町内)

しかしクルマという「シェルター」なしでは基準値オーバーという状況ですから、せめて「高線量地域」を明示して欲しいですね。


(この先にあることは判るが)

草津白根越えのR292で、硫化水素ガスが噴出する殺生河原付近で「駐停車厳禁」となっているように、一段高いリスク地域である獅フ明示が必要です。


(殺生河原の「駐停車厳禁」)

そういう意味では築堤を走り、福島第一原発への道が分岐し、遠くに福島第一原発の煙突や作業用クレーンが見えるエリアはおそらく一段高いリスク地域なんでしょうが、逆にそこにクルマを停めて「現場」を見る人も少なくないわけで、リスクはそれぞれが負っているとはいえ、なんともシュールな光景です。


(福島第一への分岐)

ちなみにR6を走り切るにあたっては淡々と走る印象ですが、r36に入り常磐富岡ICに向かうと、沿道に設置されたスクリーニング場が物々しいです。帰還困難区域内にある住居へ一時帰宅した車両が汚染状況を確認し、除染する施設ですが、本来は区域から出るにあたってはこうした措置が必要、ということなのです。


(福島第一を遠望)

今回の地域は、津波の被災エリアとは外れているため、南相馬市小高区や富岡町のように震災直後の状況が「保存」されている感じでは既にない状態であり、そこに起因する「衝撃」は少ないのですが、それだけに放射能という「見えない脅威」により広がる光景のそれは、飯舘村で感じたものと共通します。


(2014年10月の富岡駅)

ただ、いろいろありますが今回の「開通」で原発事故の「現場」やその周辺を自分の目で確認できるようになったことの意義は大きいです。


(福島第一を示す看板)

原発では夜になるとメルトダウンした核燃料が怪光を発しており、R6からも見える、といった類のデマがまことしやかに流れていましたが、少なくとも私が日没後の闇の中で通過した際にはそのような「異変」はなかったわけで、「現実」が直接確認できることによりまた一つ「風評」が明らかになるのです。


(相馬市内のR6)



五輪をダシにした魑魅魍魎

2014-10-20 00:42:00 | ノンジャンル
毎朝通勤で使う新津田沼駅と津田沼駅の間の徒歩連絡ですが、道すがらにパチンコ店が多いのは近郊の駅前の特徴とはいえ、平日の朝から入場待ちの行列で地べたに座り込んでいるのを見ると、何とも暇人が、と思うしかありません。

激減したとはいえパチンコ人口は未だに多く、さらに依存症のようになってしまって家庭崩壊や不正行為に手を染めるといった「人生の転落」も少なくありません。「遊戯」と言いながらようは博打であり、鉄火場が駅前の一等地にあるというのもおかしな話です。
皮肉なことにパチンコ店のあるビルに設置されている電光モニターに流れる情報に、「パチンコへののめり込みに注意」という趣獅フお知らせが流れることもあるわけで、百害あって一利無し、というコトバがこれほど当てはまるものも珍しいです。

そうしたギャンブルに起因する問題が長年顕在化しながら、韓国のように法令で禁止することもなく、「三点買い」のような抜け道で事実上換金を可能にしていることすら放置している国らしいというか、カジノの導入に血道を上げる勢力が国会議員をはじめとして存在します。
日本人のギャンブル依存度が国際平均よりも高い、という結果も出ている中で、ギャンブルの「殿堂」ともいうべきカジノを導入してどうなる、という話ですが、ギャンブルだけではない、総合エンターテインメント施設だ、と強弁している導入派の最近の殺し文句が、東京五輪対応と来ました。

海外ではお馴染みのカジノで「お・も・て・な・し」という表向きですが、要は博打は胴元がいちばん儲かると言うことから想像すれば本心は見え見えです。
それにしても東京五輪だから、という理由で何でも通そうとする動きは何ですかね。パラリンピックも含めて1ヶ月程度の思い出のために巨額の資金を投じて、という批判があるなか、五輪をダシに五輪終了後も「問題ある」施設を導入しようとする姿勢は亡国の徒ともいえます。

16日の新聞には何ともはやというか、カジノの解禁要請の記事のそばに、規制改革会議が「クラブ」の深夜営業を容認する意見書という記事が出ていましたが、ここでも理由が東京五輪ですから呆れます。ダンス文化を活用したまちづくり、ってなんですか?それとクラブの深夜営業にどんな関係があるんでしょうね。

まだカジノのほうは後ろめたさを認識しているから、入場制限をするとかいろいろな理由をつけていますが、こっちのほうは様々な犯罪の温床であることが指摘されているなか、それを払拭する動きすらないわけで、特に昨今問題視されている薬物関係との「親和性」については群を抜いており、そんなものを五輪をダシに「規制緩和」というのは論外です。

五輪を名目にしたハコモノが、という批判がありますが、ハコモノは国民を蝕んだり害悪をなしたりはしませんし、維持コスト等の問題はありますが、国民の財産になります。一方で五輪をダシにしたカジノやクラブはどうなのか。文字通りの百害あって一利無しであり、それを執拗に推進しているのは誰なのか。よく見極める必要があります。



一発激Vリーズ その62

2014-10-18 02:00:00 | 交通
箱根登山の新型車両の紹介ャXターが地元にも貼られています。



提携先のスイスの希少言語の挨拶から採りました、とのことですが、この名前を見て、誰もが思うのはこれでしょう...



アレルギー関係に悩む人なら知らぬ人は無いくらいの有名な商標なだけに、何故にこの名前を採用したんでしょうね...



新京成の電車型自販機

2014-10-17 02:05:00 | 交通
新京成の駅ホームに出没する電車型自販機(の集合体)ですが、どうせなら各駅にこれまでの車種を網羅して設置すれば楽しいのに、そういう発想はないのでしょうね。


(第1陣の常盤平。北習志野には8000系を模したものが)

今回追加された北習志野と鎌ヶ谷大仏ですが、北習志野はもともと8000系のやつがあるなかで、ホーム売店の「目隠し」であり、原寸大より大きい、というオチまである代物です。


(売店をそのまま「塗り替えた」ので原寸大より大きい)

同様に鎌ヶ谷大仏も、リリースでは売店跡の目隠しのようにも見えたのですが、よく見ると跡地とはずらして設置されています。
ここは8900系の2代目塗装(初代は赤帯の部分がピンク帯でした)ですが、販売機が両面で4機ではなく3機なので、1機分のところがイラスト多め、となっています。


(鎌ヶ谷大仏はイラスト多め。ホーム床にある売店跡は若干ずれています)

鎌ヶ谷大仏のそれで「おおっ!」と唸ったのは、自販機ですから電源が必要ですが、それの取り込みで、ホーム屋根方向から電線を引っ張る部分をシングルアームパンタのように加工して、そこを這わせており、撃ェ細かいです。


(シングルアームを模して)