Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

定額給付金を巡るスピード感

2009-04-13 01:04:00 | 時事
さてドライブから帰ってきてから読もうと置いておいた新聞に織り込まれていたのが船橋市の広報特別版です。

定額給付金の支給に関するものなんですが、申請が4/13から(申請書の配布も同日から)、支給が5/13からとあります。
挟んであった新聞には、4/13からのはずの申請書を小室地区の一部世帯に4/9から送付し、10日には届いたという記事が出てましたが、そんな瑣末なことはどうでもいいんです。

とにかく仕事が遅いです。マンション住民の資産を毀損させるような大胆な仕事には熱心でも、何ヶ月も前から見えていた定額給付金の支給に何ヶ月かける気なのか。
もちろん支給関連費用などに関する予算審議があるなど手順があるとはいえ、遅すぎます。議会のほうも3/8の日曜日に議会を開催して審議した、となっていますが、実務の足を引っ張らないように速攻でサメ[トをする気は毛頭ないようで、議事内容はこの期に及んで定額給付金の意義につき疑義が、なんていう時間と歳費(=税金)の無駄としか言いようがないものだったわけです。

メディア向けには「日曜も審議して頑張ってます」というところなんでしょうが、そんな上滑りのパフォーマンスで5/13支給開始とは片腹痛いです。
人口59万人という規模が、と言う人もいるでしょうが、人口153万人の神戸市は3月中に支給を開始しました。東京23区でも一部の区は3月中の支給開始ですから、規模の多寡ではなく、やる気と段取りでしょう。


(3/20発売開始。神戸市内では3月中旬にはこうした取り組みが市民の前に)

神戸市では商店街がこれに合わせて1割のプレミアつき商品券を発行。官民挙げて景気刺激にスピード感を持って仕事をしているのに、消費が期待される大型連休が終わった後にようやく支給するこの「中核市」の意識の低さは目を覆います。
それなりに消費した連休明けに給付されても、まさに赤字運転資金の補填とばかりに貯金や日常生活の小さな消費に回るだけです。連休前や年度初めの消費が多い時期に支給してこそ、経済への波及効果が期待できるというものなんですが。



同じテーマも切りようで...

2009-04-12 00:49:00 | 交通
その「1000円高速」ですが、これで3週目となりますが激しい渋滞もなく、まずまずの滑り出しです。

そうなると「やっぱり政府のやることは効果がない」と批判したがるようで、メディアの粗探しもいろいろ目にします。
これは最初の週末の時の話ですが、河口湖あたりの土産物屋に、観光客がてんで来ずに「当てが外れた」と言わせたり、御殿場のサファリアークも閑古鳥、と言う画をNHKが流していました。

これも冷静に考えれば至極当然というわけで、日頃「近場」のこの手の観光地で済ませていた人がさらに足を伸ばす、と言う効果として考えれば目論見が「的中」ということでしょう。
大都市近郊区間を別払いにする今回の特別割引、厚木や八王子から御殿場や河口湖までの料金はこれまでの休日日中割引、通勤割引の5割引のほうが安いんですから、わざわざ「1000円高速」で出かけるインセンティブが働かないのです。

一方、神戸新聞の記事は良心的でした。
神戸北から山陽道、瀬戸大橋道、高松道でさぬきうどん賞味。松山道、西瀬戸道で尾道ラーメン賞味。山陽道で帰神と言う周遊コースの体験ルメB本四2回、高速3回の5000円で楽しめた、という内容で、さぬきうどんの人気店にも京阪神地区のナンバーが目立つと、「足を伸ばす」効果をうかがわせます。
記事には鹿児島まで行ってきた「弾丸ドライブ」もあり、デスクから想像で批判記事を書くのではなく、実際に体験して書くという記者として好ましいスタンスです。

せっかくの景気回復目的なんですから、ムードをあおったほうがwin-winなんですが、ただでさえ瀬踏みをしている国民の足を引っ張るようなメディアの姿勢は感心できません。

「1000円高速」の週末

2009-04-12 00:31:00 | 交通
習志野原の掲示板にも書きましたが、この週末は東北方面に出かけていました。
もちろん「1000円高速」利用ですが、値段を考えないで利便性を優先にルートを考えると言うのは楽なものです。

発端は週中に見かけたある新聞記事。冬季閉鎖から覚めたばかりの磐梯吾妻スカイラインに除雪作業で出現した雪の回廊が出ていました。
この手の風景は立山黒部アルペンルートが名高いですが、自家用車不可。自分のクルマで体験できるとあって、時間とガソリン代を考えなければ安いもんだと家族を誘って出かけました。


(吾妻小富士から見た雪の回廊方向)

もちろん有料道路代は別。高速代よりずっと高くつくことになってしまうのには苦笑ですが、乗鞍スカイラインや白山スーパー林道同様払う価値がある、と思える道路です。
ちなみにお値段等を考えたら二本松から岳温泉経由になるところ、磐梯山も眺めたいなと磐越道の猪苗代磐梯高原まで進めたのも均一のなせる業です。

雪の回廊は「通り抜け」ですが、途中のレストハウス周辺に広がる雪原で大休止。後ろにそびえる山で山スキーを楽しむ人も見かけるわけで、下界は夏日と言う中、雪合戦に興じました。


(吾妻小富士から見た浄土平)

ひとしきり遊んだあとは高湯温泉でひと浴び。
数年前にはなかった共同湯がありますが、源泉が近過ぎて硫化水素ガスの処理が難しいので内湯がなく露天だけとか、露天だけだと洗い場が作れないのでシャワーがないとか、説明書きが目立つ温泉でした。もっともお値段が極めて良心的で、お湯もよかったので別段問題に感じませんでした。


(高湯温泉外湯)

ちなみに高湯に下りる途中にあるつばくろ谷にかかる不動沢橋。不動沢滝の観瀑台としても有名ですが、隠れた見どころが旧不動沢橋跡。2000年に下手の広い部分を直線的にひと跨ぎした現橋に架け替えられたのですが、沢に突き出た袂の部分と廃橋脚1基が残る様が印象的です。


(旧不動沢橋)

さて、帰路の安達太良SAで時間も時間で夕食にしたんですが、メニューが総じてボリューム満点で、子供どころか大人まで音を上げる始末。残すのももったいないと私が食べましたが(苦笑)、磐越道から常磐道に回った中郷SAで菜の花、タケノコ、タラの芽の「春野菜そば」を夜食代わりに、と言う目論見がもろくも崩れ、家に帰っても腹がもたれてました。

私はどうせ家人の残した分を食べる破目に、と想定して、見た目軽そうな天重を頼んだんですが、確かに相対的に小ぶり(とはいえ海老天2本入り)ゆえ、お値段も相対的に安かったです。
で、食べ終わって入口のディスプレイを何気なく見て笑いましたね。
「景気回復応援メニュー」「ETC休日特別割引価格」とあり、1000円が850円に割引となっていたから安かったようです。口直しに桜まんじゅうも添えられ、コストパフォーマンス的にもまずまずでしたが、ネーミングが露骨と言うか、ここまで来るとただただ笑うだけです。



一発激Vリーズ その7

2009-04-07 00:19:00 | 交通
そして久々の本シリーズです。

ネタ自体は昨秋に拾ったんですが、先月出張の帰りの飛行機が羽田に着陸する寸前、眼下の海を一直線の航跡を引いて南下する姿を見てこれを思い出したのです。



いやいや、海の「快特」ですよ。
貼ってあったのは京急品川駅ですから京急の利用者向けと言うことで、すんなりと入るキャッチコピーなのかもしれませんが、海の「超特急」とか「特急」のような一般受けするコピーではなく、「快特」とは。
虫ナから久里浜経由と言う縁、というか京急沿線から久里浜乗換えという狙いがあってのコピーなんでしょうが、虫ナ-久里浜60分と言うダイヤは3760円と言う値段はともかく、実は互角以上に速いかもしれません。


一発激Vリーズ補遺

2009-04-07 00:08:00 | 交通
一発激Vリーズもピッチを上げると言ってご無沙汰になったわけですが、この間、朝日にタイムリー?な記事が出てました。

3月の改正以降、東京駅のサイン類が一新される中で、新幹線のデザインが0系から700系に替わるというもの。せっかく取り上げたばっかりと言うのに、それが徒になったのか?過去帳入りのスピードがかえって上がってしまいました。

しかし、その取り換えられたサイン類を見て唸りました。
0系デザインだった東海道山陽新幹線とならび、東北系の新幹線も同じデザインの200系タイプだったのですが、こっちもE2系あたりに替わるのかと思いきや、なんとそのままです。



700系と200系の競演というわけで、あのデザインが片方だけですが当面は残るとあってほっとする反面、あの「新幹線といえば」のデザインにJR東日本が極めて強いこだわりを持っているということを強く感じました。