Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

現実を直視しないことへの絶望

2020-07-31 21:23:00 | 時事
Covid19に対して「たいしたことがない」「騒ぐ奴はコロナ脳」と決めつける傾向が強いですね。
「出羽守」全開で恐縮ですが、世界的に通用しない理論で「大丈夫」と言われても気休めにもならないわけで、それが国際ビジネスに携わる企業がインハウスでPCR検査をするとか「自衛手段」に乗り出している原因です。

最近では「コロナを指定感染症から外そう」とか騒いでいる向きがいるようですが、確かに感染者を無症状者を含めて入院させるのは医療資源の浪費ですが、宿泊施設への隔離収容まで不要とするのか。
自然抵抗力で治るから無問題、というどこぞの「新仮説」もそうした手合いには大人気ですが、ご本尊ですら「感染力は強いですから」と逃げを打つのを忘れていないわけで、感染の連鎖を止めれらない状態になります。

感染上等、というスタンスを取らない限りは、指定しようがしまいがやることは一緒なんですよ。検査して把握して、隔離して浄化して、クリーンエリアを拡大していく。感染者数で一喜一憂したくないから見たくない、と言ってるのと一緒。「東京アラート」を終了させたあと、数値目標を撤回して有耶無耶にした東京都のスタンスと一緒です。定義や条件を変えても現実は変わらないのに、変わったように見える虚像を前提に行動して破滅する。皮肉なことに「東京の失敗」を敷衍する「外そう」が大阪方面から聞こえてくるのを見ると、都知事の対応に比べ我が府知事の頼もしいこと、と自賛してきた大阪人の底の浅さに眩暈がしますね。人口比で大阪府は東京都と同レベルの深刻な状態になっているという現実を見たくないのかもしれませんが。

困難な目標に対する手段に近道、早道は無いんですよ。地道に確実に泥をかぶっても進めないといけない。維新だ都民ファーストだという改革屋が最も苦手とする部分ですが、「指定感染症から外そう」という先送り、見て見ぬふりを推奨するのがそうした改革屋の支持と見事に重なるのは失笑するしかありません。

収束させたアジア諸国から見て周回遅れなうえに、欧米の立て直した国やエリアにも追い越され始めてるんですよ。日本の対応は。
一時は地獄のような状況の代名詞のように言われたニューヨーク市が今や新規感染者数が1日100人程度までに減少しているのはその象徴でしょう。

全米の中途半端に経済優先で市民生活の規制を緩和させた州が再拡大で収拾がつかなくなっているのに対し、時間をかけて鎮圧しつつあるわけで、そこで取られている対応はまさに収束させたアジア諸国の対応と同レベルであり、慎重な対応です。飲食店が未だに屋外のテラス席以外での店内飲食禁止、という対応を見ると、成功した各国を地道にトレースしていると感じます。

再拡大で収拾がつかなくなった州は、再拡大の兆しが見え始めた当初には「弱毒化している」「若者中心」「死者は少ない」とどこかで聞いたような理屈をつけて再拡大下での緩和を正当化していましたが、結果はどうなったか。自己正当化、というか都合のいい理由をつけたツケが回りましたよね。

各国の在留邦人からは、収束を見た、収束に転じたという各国の状況を横目に、不可解な政策や対応で感染再拡大が絶賛進行中の祖国の状況に、当惑の色、いや、徒労の色、いや、諦めの感すら出てきています。「外そう」の勢力は入出国規制の解除に積極的な傾向もあるようですが、海外から見たら日本相手の解除などできない、という状況ということが分かっているのか。

もちろん日本がそうなるという保証はありませんし、沈静化して「ほらみたことかコロナ脳」とドヤ顔される可能性もあります。しかしそれって結果オーライでありギャンブルに過ぎません。リスク管理で結果オーライを前提にすることはありえませんし、万が一ドツボにはまった時にどうあっても説明が付きません。
申し訳ありませんが、リスクに対する対応の基本がおかしいです。

そして国民の側の意識も相当低いということが分かったわけです。
なぜ我慢が出来なかったのか。もちろん5月末から6月初旬頃のこれで終わるか、と思わせた時期であればまだしも、再拡大が見えてきた、決定的になってきた、という段階でなお我慢できない、という発想が理解不能です。Go Toへの批判に対し、いやいや、旅行産業、観光産業が致命的になるから、と理屈をつけて正当化する人が少なくないですが、だったら「夜の街」だって同じですよね。結局は「女遊びがしたい」と「旅行したい」に本質的な差は無いんですよ。キャバクラに行って感染した人を非難する一方で旅行に繰り出していたとしたら、天に唾するような行動です。

今何を我慢して、何を守るのか。「お遊び」を我慢しないで「通勤電車ガー」といって非効率なテレワークを推奨する。何度も言いますが自宅待機の変形に過ぎない状態だから「楽」ですよね。これも「お遊び」を我慢できない体質と相似形です。
リモートが年度いっぱい続きかねない大学もそう。特に理系や件p系は履修している意味があるのかという状態ですが、こうした犠牲のもとに「お遊び」が温存されている。
経済が潰滅したらCovid19の比でない死者ガー、というのであれば、経済活動を守るのが最優先でしょう。

既に事態は先に進んでしまい、温存されたリスク行動を起点に家庭や職場に感染が広まり、二次、三次の拡大に入ろうとしている。東京都の場合、1週間くらい前の感染経路と比較して、夜の街などのリスク行動の割合が減少して、家庭や職場の比率が上昇している。家庭生活や経済活動が阻害されているわけですよ、リスク行動を温存した結果。実に本末転唐ナす。

「出羽守」を続けると、収束させた国は国内経済が回復基調にあるんですよ。経済が大事、というのであればそうしたサイクルを参考にすべきでしょう。国際間で「クリーンゾーン」を確立できれば国際ビジネスも復活できる。中国、韓国、台湾、ベトナム、タイ、シンガメ[ルはもうそのタイミングを見計らっている状態ですが、日本がその輪に入ることが難しくなっています。

ちなみに14日間の隔離検疫は日本も実施している建前ですが、やり方が全然違うわけです。
ちょうど先日ネットでタイに帰任した日本人のタイ入国体験が出ていましたが、空港到着時から隔離検疫用のホテルへの移動まで実にシステマティックで厳格です。途中で2回PCR検査があり(まだ14日間満了していないので3回目があるはず)、陰性だと館内の行動が徐々に緩和されていく。なるほど、こんなに感染者数が少ないはずがない、と陰口さえ出るタイの感染者数ですが、こういう防疫体制で、国内も慎重な規制緩和を経た、というのであれば、この結果も頷けます。

日本の場合は自宅に帰れない人は空港周辺のホテル隔離ですが、自宅に帰れる人は公共交通(タクシー含む)利用禁止で送迎かレンタカーになりますが、空港から先をきちんと追跡していません。電車に乗ってもわかりませんよね。荷物を宅配便に出して身軽になればカモフラージュ万全です。

レンタカーにしても、これ、実際に帰国した人の手配時に話題(問題)になったのですが、空港でレンタカーを借りられるが、レンタカーの返却はどうするの?という問題が全く見えていません。自宅の徒歩圏にレンタカーの営業所が無いと乗り捨てもできませんよね。

その点自宅は不可で総て隔離検疫対象の病院手配のワゴン車でドアtoドアというタイの対応はしっかりしていますよね。外交官とその家族、軍人は外交特権で自宅可で移動手段も自由にしていたのが裏目に出たわけですが、特権を封じたことでリスクは塞いでいます。





オカルトめいた事態を招かないために

2020-07-30 21:51:00 | 時事
オカルトめいた話はしたくないんですが、Covid19はなんか人間の心の隙間というか隙を突くウィルスですね。油断しているところに付け込んでくる。
まああらゆる攻撃を繰り出してきているから油断しているところが破られる、という当たり前の話でしょうが、見た目は油断を突くのがうまい印象です。

そう考えると、今回自粛要請解除からGo Toでの感染拡大は油断をもろに突かれたわけですが、本当に隙をつく知能があるウィルスだとすると、「コロナは風邪」的な対応を取った際が一番危ないでしょうね。
経済が持ち堪えられない、という理由でCovid19を指定感染症から外そう、大騒ぎしないで共存しよう、という勢力が勢いを増していますが、そう踏み切ったら強毒化するといった隙を突く作戦に出てきそうな気もします。まあ知能を持つが如きウィルスとの知恵比べ、我慢比べにも見えるわけで、共存できると判断したらそれをあざ笑うように変化しそうです。(弱毒化が「高温多湿」由来だとしたら、秋冬になって「強毒化」してしまい、弱毒だからと共存を選択した我々に対してオカルトめいた結末になりそうですね)

経済が大事というのは確かにわかりますしそうですが、何かを犠牲にする。我慢しないといけないのに、あれもこれも譲らない、というのでは無理でしょう。そして物理的な遮断。検査の徹底で感染者を分離することをなぜしないのか。よしんば分離後の集団で感染者が出てもどこに原因、見落としがあったかがすぐに分かるはずです。

特に検査。感染は無思慮、無神経な一般市民の行動が直接の原因ですが、検査を否定するどころか検査を妨害する医療関係者の存在が我が国の今回の防疫体制のネックになっています。
保健所がとにかく検査させまいと追い返すのですが、じゃあ医師が判断すれば検査できる、という建前に対し、自分のところではCovid19に対応できないので保健所に問い合わせてください、という消極的妨害に加え、医療機関が自らの判断で検査を否定する、という積極的妨害をしているケースもあるようです。

予防接種などで「薬害ガー」「副作用ガー」といって否定する勢力がいますが、少なくない医者がそれに賛同して、そうした勢力の意見を裏書き保証しています。このように、為にする行動をとる医師がいるわけですが、今回もそういう存在が見えてきています。

まあ医者は診断行為を行うのが仕事ですからオピニオンを否定できないのですが(それもあってセカンドオピニオンという流れが出来た)、少なくとも保健所は恣意的な介入を徹底的、絶対的に排除する必要があります。今回「保健所の判断」というものが極めて有害な存在でしかない、と分かったわけですから。


検査否定が経済を破壊する

2020-07-29 22:29:00 | 時事
東京都の感染者数ですが、連休絡みで母集団が1000人程度で250人の発覚とはどういうことか。明日の発表分は母集団が5000人程度だそうですが、この陽性率のままだと1250人となってしまうわけで、6%程度の「平常値」であっても300人と、収束とは程遠い状況です。東京都や首都圏だけでなく、三大都市圏全体に拡散しており、さらには地方でも岩手県の「陥落」はともかく、観光が主力の沖縄県での急拡大とか、制御不能状態に見えてきます。

都の数字については、操作されている数字としか言えないので無意味な分析かも知れませんが、前回のピーク時に上下の飛び出しはあったものの減少傾向を見せるラインが見えており、今回も今日の発表が200人そこそこだと7月18日頃をピークに減少傾向を示すラインが見え始めていただけに、まだまだという判定のほうが有力になっています。

それでも検査数が5000件とか一定の数字を確保しだしていることは数字への信頼性をもたらします。しかし未だに検査を徹頭徹尾忌避していることにはかわりがないわけで、それが何をもたらすか。今後海外赴任や出張が再開されるはずですが、相手国が必ず要請してくるPCR検査を巡り、以下のような事態が容易に起こり得ます。

赴任者、出張者のPCR検査は対象にします、と弥縫策のような対応は取るようですが、最大の問題として、赴任者、出張者はこれまでに感染、あるいは濃厚接触者に該当していない限り、PCR検査を受けていないのです。

任地へ向かう航空機の搭乗48時間から72時間前に検査を受ける、というのが各国の規制のスタンダードですが、そこで感染が発覚、という笑えない事態が容易に起こり得ます。
さすがにそこまで無対応は間抜けの極みですから事前に自費で検査をするのでしょうが、無検査の大海を温存してきたことで、企業がいろいろ考えての人選をあざ笑うような結果が起こり得ます。

事前チェックで感染が発覚して人選やり直しどころか職場の濃厚接触者探しとか、パニックが起きますよね。検査しなければ感染者は発生しない、というトンデモでしのいできた我が国ですが、海外関係で検査必須という事態になった瞬間に、見ないふりをしてきたクラスタに直面するリスクがあるのです。

当たり前のように検査をしてセーフゾーンにいることを証明できた状態であれば、検査後に感染するリスクはあっても、その一定の期間内の行動しか感染の要因はないわけで、人選を行うにしても「まさかの事態」になることは相当な確率で回避できるわけで、人選=ロシアンルーレット状態の現状はビジネスの足を大きく引っ張ります。



現実を直視しない、我慢をしないという結果

2020-07-29 22:27:00 | 時事
あれは例外、これはこういう条件だから、と言い逃れして感染者数の拡大という現実から逃避し続けている側をあざ笑うように事態は悪化していきます。
検査数が多いから、と言ったら陽性率が上昇して説明がつかなくなっているとか、夜の街での特殊事例だからと言ったら案の定家庭内感染や会食での感染が増加とか、真正面から直視していないからこうなるとしか言いようがありません。

しかも軽症者、無症状者は自宅待機にすると、軽症者が急変して死亡した例もあり、医師の管理下における宿泊施設での隔離にした、と聞いていたはずなのに、早々に確保していた施設を返却しており、再拡大の状況で全く足りずに「調整中」という名の「処置遅れ」が多発している状況は、この期に及んで手も動いていないのか、としか言いようがない状況です。

検査、隔離、解放でセーフティーゾーンの陣地を拡大していく。隔離を医療機関で実施したら足りないから宿泊施設を活用する、という戦略は他国でも一般的な極めてオーソドックスかつ有効な手段ですが、それすらできていない、いや、油断して準備を怠った。

なんか保健所の失態を追求したからか、は冗談ですが、保健所がパンク状態、というニュースが垂れ流されていましたが、個々の職員の方にはお気の毒としか言いようがないですが、行政の組織としては重大な問題発生であり、厳しく責任が問われる事態です。少なくとも組織長だけでなく上級の管理職であれば、マンパワー不足を理由にすることは許されません。「私だって寝ていないんだ」と言い放って炎上して辞任に追い込まれた、集団食中毒を引き起こした食品メーカーの社長がいましたよね。20年前に。マンパワーの配分もできない管理者の責任でもあるのです。だからこそ余計に罪深いですよ、今も続く「水際作戦」もありますし。

政権が政権なら小役人も腐る、と言いましたが、国民も責任の一端があるわけです。
第一次の感染拡大期の「自粛警察」が問題になりましたが、足元の状況は「自粛」をしなければここまで野放し、野放図になるのか、と呆れるしかない状況です。

収束に持ち込まないとリセット、再起動できないのに、そこまでに必要な「我慢」が出来ない。
あれもこれもやりたい放題で収束が出来ると思うほうがおかしいわけで、楽観的というよりも身勝手な思い込みで感染拡大に寄与している国民の責任は重大です。今にして思えば、非常に問題な「自粛警察」でもしないと実効性のある対応に入らないという情けない国民性が露呈したわけで、5月下旬に「民度が優れているから収束した」と宣言したのが飛んだお笑い草です

その典型がマスクでしょう。夏になって蒸れてきついから、とか言ってマスク義務を回避しようとしていますが、それでも「我慢」しなきゃいけないんですよ。年中夏の東南アジアでそんな泣き言を言っている人はいません。反マスクが自由の象徴とか勘違いしている欧米系や、我慢が効かない日本人ですよ。外でマスクをしていないのは。

我慢もせずに野放図に行動している人に限って、政府ガー、行政ガーと言ってたとしたら、もう何をかいわんやです。どんなに微に入り細に穿って対策を決めても、最後は一人一人の行動ですから。

じゃあいつまで我慢すればいいんだ、と逆ギレする頭の悪い人が続出しますが、発症者用の治療薬、予防接種の確立まではこうするしかないでしょう。今ある薬は死亡にまでは至らなくする効果がありました、というレベルですから、それではたまったもんじゃないわけです。

弱毒化している、と言ってもそれが総ての感染に当てはまらない限り安心はできません。そうそう、「我慢」という意味では、「自分が感染者だったら」という前提で行動しましょう、と前回の時には言われており、ゆえにマスク着用の意義(自分から出る飛沫を防ぐ)を理解して着用していたのですが、今はそういう発想が消えて、「大丈夫だから」と勝手解釈、勝手判断で行動しているわけですから。

ましてや陽性と感染は違う、という珍説は噴飯ものですよ。感染力が全くないどころか無症状を含む時期に感染力のピークがくるのに、発症していないから、という意味は全くありません。
自分が感染者だったら、という前提であれば、無症状の時点で取るべき手段は限られますよね。経済活動をして感染リスクを高めることが正解かどうか。少なくとも感染しても治療薬があり重篤化も回避できます、という状況にならないと無理ですよ。


珍奇なプランの陰に見えるもの

2020-07-29 22:25:00 | 時事
「ワーケーション」の実施例としてJALが挙がっていましたが、平日にリゾートに移動して、土日や有休を挟んで現地での仕事、となっていました。
確かに海外であればまとまった休みが取れないと行けないのが、これなら両立できそうですが、結局テレワークそのものと一緒で、コスト負担の問題があるわけです。

テレワークを自宅でする場合、自宅の1室を仕事で占有することや周辺機器、消耗品のコストはだれが持つのか。というところが全くお留守になっているか、雀の涙の手当で通勤交通費が減る、オフィスも不要、と皮算用だけ逞しい企業が出てきていますが、労働強化もさることながら、コスト負担まで従業員にたかるわけで、結局「業務委託」「請負」への形態変更が大前提でないと成立しません。

「ワーケーション」なる珍案もそう。6泊7日あるいは8日の旅行として、中5日のうち2日をテレワークに充てた場合、2泊分は誰の負担か。仕事をするのであれば出張旅費に関する諸規程に基づく宿泊費を支給しないと筋が通りませんよね。割高なリゾートホテルの宿泊費を2日分余計に払うことでバカンスが楽しめます、というつもりであれば筋違いでしょう。有給休暇ならぬ有料休暇制度です。これも業務委託や請負ならば無問題ということになるわけで、本丸がどこにあるかが露骨です。

政府の施策はもう支離滅裂ですね。例のGo Toも予約後に適用除外になったら割引しなくなった分は利用者負担、と言い出しました。家族単位ならそれこそ10万円レベルでの割引だから予約しているわけで、適用除外になりました、差額は負担してください、キャンセルするならキャンセル料がかかります、となるのでは誰が予約するのか。

感染拡大を受けての対応ですが、それがGo Toの先行事例によってもたらされるわけで、ゆえに大都市圏だけでなく地方でも持ち込まれた感染拡大による適用除外リスクが発生する、というか医療体制が脆弱な分、感染拡大リスクはかえって高いかもしれないわけで、全国民が感染リスクのみならず経済的なリスクまで背負うこのキャンペーン、もはや破綻しています。

国内旅行ですらこのドタバタ。いわんや海外旅行、というわけで、感染拡大国に成り下がった日本からの観光客を受け入れる国があるのか、という根本的な問題になっているわけです。赴任者は隔離検疫で対応するが短期出張者をどうするのか、ということで悩んでいるのが各国であり、自国経済に直結する出張者の問題も解決しないのに旅行者など、という状態です。

それもこれも国内での感染を収束させていない日本にとってはもはや蚊帳の外ともいえる状態です。
国内感染者数の発表に対し、未だに外国人ガー、と騒いでいる「武漢肺炎」系の頭の悪いコメントがメ[タルのニュース欄を埋めていますが、空港検疫での発見数、と毎日出ているのを見ていないのか。そして収束した国はその空港検疫でしか発見数が出ていないんですよ。しかもそれは1日で多くて10人いるかどうか。

「ウィズコロナ」はだらだら感染が続き把握も峻別もできない状態を指すのであれば、国際ビジネスからの落ちこぼれはもちろん、観光も落ちこぼれます。あるいは同じ境遇の国同士で「共存」するのかもしれませんが、東アジア、東南アジアと訣別するしかないわけで、それがいかに非現実な話か。海外と言えば欧米!というレベルの発想ですよ。「ウィズコロナ」で開国することを夢見ているのは。指定感染症から外せばいい、という形式論で開国できると考えているお目出度さもそうした手合いの特徴ですね。