絶望的に遅かったANAの荷物返却

津田沼リムジンの最終繰り上げ以降、ANAを使う機会がめっきり減っています。さらに伊丹便はほとんど使いませんが、先日久々に伊丹便を使いました。
予約はこれまでお馴染みの伊丹最終のNH040ですが、仕事も早く終わったので三宮を18時10分のリムジンに乗りました。まあビール目当てでもあったんですが、リムジンが異様に空いていたのには驚きましたね。3人ですから。行楽は何とか乗っていても、ビジネスは決定的に逸走した感じ。実際に搭乗しても空いていましたね。週中とはいえ、ちょっと心配になるレベルでした。上級会員の列も明らかに短かったし。

ドアクローズの段階でもまだ荷役作業が続くなど出発が遅れたんですが、飛行時間は1時間切りの予定で、木更津からのAラン着陸と最短で定刻付近の接舷でした。しかしドアが開くまで結構長くもたついたのがケチの付け初めで、バゲージクレームでは全然出てきません。結局接舷から20分後の返却開始は馬鹿にしているのかとしか言いようがないわけで、こんなサービスと到底言い難いことをやっていたら愛想を尽かしますよ。これだから明らかにルール違反の2個口の荷物持ち込みが横行するのです。キャリーバッグとビジネスバッグの2点持ちの多いこと。セキュリティでなぜ撥ねないのか。

21時35分定刻で、まさかの22時の津田沼リムジン乗れずとは思いませんでした。人手不足もあるかもしれませんが、2タミ南側の回転台で順番待ちはNH040だけ（他の回転台は無表示）、という状態で延々と待たされたわけです。到着ゲートも正面で横持ち距離もたかが知れています。

最近はもっぱらSKYですが、球出しは速いですからね。人手不足が理由なら、SKYに出来てANAに出来ない理由は何なのか。定時運航率が昨年までトップだったように、破綻後に何をセールスポイントにして信頼回復を図るか、というところで「定時性」を掲げるだけでなく、預け荷物の返却とかトータルでの「時短」も出来ています。これがCSであり、どうでもいいようなお遊び企画やマイルはCSではありません。

SKYが無料ドリンクを提供し、機内誌も冊子版をきちんと座席ポケットに置くとか、サービス水準をじわじわ上げるうえに、定時性では盤石ですから、FSC、特にANAを利用するインセンティブがますます下がります。

経歴ロンダリングの問題

一躍時の人となった前安芸高田市長ですが、ボロが出るのは速かったですね。前にも言いましたが、賞味期限5秒の有馬温泉生炭酸せんべい並みです。
まあ分かったのはプライドが高いことと、強い上昇志向でしょうか。改革屋に多いマキャベリストという評価も出来ますが、だとしても著名な改革屋に対してかなり質が落ちます。
故郷とはいえ一地方自治体の首長を全うすることもなく都知事選に出馬し、2位とはいえ落選したから捲土重来を、というのでもなく、次は広島一区で首相に挑む、と言い出すあたりは節操がなく、でも権力者になりたいという姿勢が露骨です。

こうなると安芸高田市長という経歴が厄介ですね。地元から京大に進み、メガバンクで活躍という輝かしい実績とはいえ、その実態は「あの程度」なわけです。しかし「前（元）安芸高田市長」という肩書が一生ついて回るわけで、普通の人では得られない肩書を手にしたわけです。
これ、N国党の代表と相似形で、お恥ずかしいことに地元船橋市の有権者がころっと騙された結果、市会議員の座を手に入れてしまい、「元船橋市議会議員」から国会議員へとステップアップしたことで、見事な経歴ロンダリングというか、ドレッシングを達成したのと一緒でしょう。

そう考えると、地方首長、地方議会の選挙で、今後経歴ロンダリングをしたい野心家が出てくるリスクは高いです。なんとでも出来るネットの中での人気を殊更に主張すれば。「なんか有名な人が」という感じでコロッといかれてしまう。そして踏み台にされるのです。
そしてそれと日本人の性癖とも言える「維新」「革新」にコロッといかれるのとの相乗効果ともなれば効果絶大です。