現首相を前首相が追い落とすような格好になっていますが、いかに現首相の失政が目立つとはいえ、前首相にそれを云々する資格があるのかという話です。
それこそ暗殺という想像もしていなかった事態もありましたが、裏金問題もあり、党の有力者、長老が退場を余儀なくされたことを奇貨に、キングメーカー気取りというのはちゃんちゃらおかしいわけです。裏金問題も財政問題も現政権の責任というよりも、前首相が、そして自身が「女房役」を務めてきた政権で醸成されてきた事象であり、本来は「おまいう」案件です。前にも指摘したとおり、自分が手掛けた(関係した)もろもろが露呈することを恐れて精力的に動き出したのでは、ともいえるわけです。現首相は何かとこれまでの「悪弊」を暴露して潰しているわけで、それが政権与党への批判ということで総理総裁の現首相への批判となっていますが、政党の支持は持ち直しつつあるということを見ると、意外としたたかに改革しているようにも見えます。利権の付け替え、国民の自己責任、という改革屋が権力を握って久しいですが、改革の美名のもとに社会をぶっ壊してきたことを図らずも総括している格好です。奇しくも経済があれだけやっても動かなかった物価がついに上昇局面となっており、改革屋時代を経て国民の多くが困窮化したことも可視化されてますし。
政治の話題でもう一つ。まさかの信任投票化しつつある都知事選ですが、やはり対立候補を事実上立てられなかった立民の責任は重いです。
党内のコンセンサスにまで至らない状態で事実上の出馬宣言など、党内で外堀を埋めた気になったのでしょうが、まさかの「立憲共産党」路線になってしまったことで失った支持も多いです。王道の政党色がない、しかし著名な人材を探してきて、無難で、しかし現職の対立軸を構築する政策を掲げるという候補者ではなく、先鋭化した候補者ではいけません。実績も無いんですし。風も吹かず組織票で固めるしかないのに、立民のコアは本来「非自民、反共産」なんですからこれも伸びないでしょう。このままだと「2位もダメでした」と笑いものになりかねませんし、補選で勢いづこうとした立民が盛大にコケる格好です。
これ、いまさらの話になりますが、野田元首相を立てるといった奇策は誰も考えなかったのか。「立憲共産党」に振り切るのではなく、保守リベラルの軸足で挑む。外部から招へいする力量もない彼の党で党内発掘となるとこれくらいしかいないでしょう。貴重な衆院での議席を失うリスクはありますが、弁が立って勝てる人材という意味ではこれくらいしかいないでしょう。元首相で地方自治体の長、というと格落ちだなんだという声も出てくるかもしれませんが、「三権の長」まで務めて埼玉県知事になった例もあるわけで、欧州の中堅国家レベルの規模である東京都の知事であれば、逆にそれくらいの大物でないと務まらないでしょう。石原元知事がそのいい例です。本人も市議の応援でローカル私鉄駅の裏口でビラ配りをするような地味な活動を厭わない人ですから、都知事であれば相手にとって不足はないと考えるでしょうね。
まあ現在の議席は立民票ではなく「野田票」であり、政党の傾向とは全く違う動きも多いです。事実、前回の区割り変更で船橋市(千葉4区)から切り離されてCNTエリアと一緒になった千葉13区では立民は勝てませんでした。
今回の区割り変更では新京成沿線と習志野市で新設の千葉14区になり、まさに地元ということで鞍替えになるようですが、もし都知事選に転出して当選したら、別の候補で勝てるということはまず無いでしょうから、セコい執行部は1議席の方を重んじるでしょう。本人は秋の代表選に色気を見せているとも言われていますが、セコい政党の代表よりはずっとマシな大舞台だっただけに、もったいなかったですね。
それこそ暗殺という想像もしていなかった事態もありましたが、裏金問題もあり、党の有力者、長老が退場を余儀なくされたことを奇貨に、キングメーカー気取りというのはちゃんちゃらおかしいわけです。裏金問題も財政問題も現政権の責任というよりも、前首相が、そして自身が「女房役」を務めてきた政権で醸成されてきた事象であり、本来は「おまいう」案件です。前にも指摘したとおり、自分が手掛けた(関係した)もろもろが露呈することを恐れて精力的に動き出したのでは、ともいえるわけです。現首相は何かとこれまでの「悪弊」を暴露して潰しているわけで、それが政権与党への批判ということで総理総裁の現首相への批判となっていますが、政党の支持は持ち直しつつあるということを見ると、意外としたたかに改革しているようにも見えます。利権の付け替え、国民の自己責任、という改革屋が権力を握って久しいですが、改革の美名のもとに社会をぶっ壊してきたことを図らずも総括している格好です。奇しくも経済があれだけやっても動かなかった物価がついに上昇局面となっており、改革屋時代を経て国民の多くが困窮化したことも可視化されてますし。
政治の話題でもう一つ。まさかの信任投票化しつつある都知事選ですが、やはり対立候補を事実上立てられなかった立民の責任は重いです。
党内のコンセンサスにまで至らない状態で事実上の出馬宣言など、党内で外堀を埋めた気になったのでしょうが、まさかの「立憲共産党」路線になってしまったことで失った支持も多いです。王道の政党色がない、しかし著名な人材を探してきて、無難で、しかし現職の対立軸を構築する政策を掲げるという候補者ではなく、先鋭化した候補者ではいけません。実績も無いんですし。風も吹かず組織票で固めるしかないのに、立民のコアは本来「非自民、反共産」なんですからこれも伸びないでしょう。このままだと「2位もダメでした」と笑いものになりかねませんし、補選で勢いづこうとした立民が盛大にコケる格好です。
これ、いまさらの話になりますが、野田元首相を立てるといった奇策は誰も考えなかったのか。「立憲共産党」に振り切るのではなく、保守リベラルの軸足で挑む。外部から招へいする力量もない彼の党で党内発掘となるとこれくらいしかいないでしょう。貴重な衆院での議席を失うリスクはありますが、弁が立って勝てる人材という意味ではこれくらいしかいないでしょう。元首相で地方自治体の長、というと格落ちだなんだという声も出てくるかもしれませんが、「三権の長」まで務めて埼玉県知事になった例もあるわけで、欧州の中堅国家レベルの規模である東京都の知事であれば、逆にそれくらいの大物でないと務まらないでしょう。石原元知事がそのいい例です。本人も市議の応援でローカル私鉄駅の裏口でビラ配りをするような地味な活動を厭わない人ですから、都知事であれば相手にとって不足はないと考えるでしょうね。
まあ現在の議席は立民票ではなく「野田票」であり、政党の傾向とは全く違う動きも多いです。事実、前回の区割り変更で船橋市(千葉4区)から切り離されてCNTエリアと一緒になった千葉13区では立民は勝てませんでした。
今回の区割り変更では新京成沿線と習志野市で新設の千葉14区になり、まさに地元ということで鞍替えになるようですが、もし都知事選に転出して当選したら、別の候補で勝てるということはまず無いでしょうから、セコい執行部は1議席の方を重んじるでしょう。本人は秋の代表選に色気を見せているとも言われていますが、セコい政党の代表よりはずっとマシな大舞台だっただけに、もったいなかったですね。